イトコ会

お祭り好きな父方の親戚が地元のプリンスホテルでイトコ会を 開きました。

当日、道が渋滞していたため、私は、6時から始まる宴会に、 7時についてしまいました。ホテルは、プリンスだけあって、 かなりの広さがありました。

自分が方向音痴であり、かつ、方向に対する勘さえ持ちあわせ ていないことは、今までの人生で、嫌というほど痛いめにあっ て知っていました。
昔、飲み会の開始30分前に駅についたにも関わらず、駅から 10分のところにあるはずの店を3時間も探していたため、会 場に着いた時には会は終わっていたこともありました。
ましてや、今回は、はじめから遅れてついたのですから、さ迷 っていたら、やっぱり終ってしまうのでフロントへ直行しまし た。

フロントでいわれた通りに行ってみると、「小林家(仮名)御 一行さま」の看板。
そこは、結婚式をやるような部屋で、ドアがしまっているため 中が見えませんでした。どこにでもある名前なので、もし、他 の小林さんの部屋へ入っていったら、また人生の汚点を一つ増 やしてしまう。。。

と、思いつつ、躊躇していると、中から、
「ぐゎっはっはっは〜」
まさしく親戚のおじさんの聞き覚えのある豪快な笑い声。

いとこ会というのは、わたしの父方のいとこたちとその家族の 、あわせて約30人ほど集まりでした。しかし、30人いても 、クリアーに響き渡るそのおじさんの笑い声は
、 「この部屋だ」
と、間違いはないことを確信させてくれました。

入っていくと、1件1件家族紹介をしている最中で、ちょうど 父の番でした。そして、8家族(細かくいうと10数家族)の 紹介が終り、カラオケタイムが始まりました。

なかなか1番目に歌う人がいないので、前述のおじさんが曲の 予約を入れました。
「圭子の夢は夜ひらく」
おじさんの娘あっこちゃんの渋すぎるオハコでした。彼女は仕 方なく前に出て歌いにいきました。おじさんは、自宅に、ゴー ジャスなカラオケシステムを買い、ほとんど毎日家族で歌って いるそうで、娘の持ち歌をちゃんとおさえているのでした。

各テーブルに曲名の本が配られ、次のターゲットは私になって いたので、周りから早く決めろとせかされていました。しかし 、なかなかきめられないので、他の人が歌い、わたしはその間 に本を手放そうと何回か試みたのですが結局うまくいかず、さ らにせかされ続けながら、曲のリストを見ていました。

すると、またまた前述のおじさんが、
「おい、ほーゆーあるか、ほーゆー」
と、やってきたので、また、あっこちゃんのための曲を入力し ようとしているのかなと思い、
「え?フォーユーですか?」
と、(あっこちゃんは、また歌わされて嫌がることはわかって ましたが、私は自分の身が可愛い)一緒に探してあげました。

私が「ふ・ふ・ふ」と、カラオケの曲名リストの「ふ」のペー ジを探そうとするとおじちゃんは、
「ほーゆーだよ。ほーゆー」
と、「ほ」のところを探せと指で指し示しました。
私は、「朋友」(あ、おじちゃんは自分が歌う歌を探していた のだ)と、思いなおし、「ほ」で、探しましたが、そういう曲 は載ってませんでした。

後で、親戚のおばちゃんに、
「かよちゃん(仮名。私)とあっこちゃん(結局、”for You” (高橋真梨子)をうたった)はよく歌ったわねえ。」
と、言われました。


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