2005.02.09
■つらい花粉症の予防策
花粉症の大量飛散が予測されている今年。2005年は受難の年のようです。
花粉症の人にとって、つらい季節をガマンするだけでは辛いもの。今からできる予防策を
ご紹介します。
■今年の花粉情報
2004年夏は記録的な猛暑。猛暑の夏の翌年は、スギ・ヒノキの雄花が非常によく育つ
ため、『花粉大飛散』ということになります。
飛散量が少なかった昨年に比べると、地域によって10数倍から30数倍になる計算です。
現在症状が出ていない人も、今すぐ対策を。
■花粉症のしくみ
ご存知のように、花粉症はスギやヒノキなどさまざまな花粉に反応して起こるアレルギー
です。
日本人の5人に1人は花粉症といわれています。
近年、花粉症患者が急速に増加した要因は次のことが考えられます。
(1)花粉量の増加
戦後の造林計画により、スギ花粉の絶対量が増加
(2)大気汚染
排気ガスなどによる鼻粘膜の弱体化
(3)腸管免疫系のバランスの崩れ
小腸は体全体の約60%の免疫細胞や抗体をもつ免疫機関。近年環境の変化などから、
その小腸の免疫細胞のバランスが崩れやすくなっており、アレルギーなどの病気にかか
りやすくなったといわれています。
アレルギーとは免疫の過剰反応です。
私たちの体の『免疫』は体内に侵入した危険な異物を排除しようとします。この異物を排除す
る免疫機能が過剰に働いてしまうのが『花粉アレルギー』です。
異物である花粉を排除しようとし、鼻水などの体液で花粉を洗い流そうとします。また血管を
広げて花粉の侵入を防ごうとした時に鼻水や目のかゆみ、鼻づまりなどの症状がでます。
■食生活で予防!
花粉症の発症に影響が大きい腸管免疫系。
健康な腸内環境を整えることが予防の第1歩です。
腸内の細菌は、その働きから『善玉菌』と『悪玉菌』に分けられます。『善玉菌』の数が腸内
で優勢であれば、腸管免疫系のバランスがよく保たれます。
□ヨーグルト
食品の中で善玉菌が最も多く含まれているのは発酵食品の『ヨーグルト』。最近、プロバイオ
ティクスを謳ったヨーグルトが増えていますが、これは胃酸で分解されずに小腸までたどり着
くタイプのヨーグルトなのでおすすめです。
また、納豆やしょう油、ぬか漬け、酒かすなど伝統的な発酵食品にも善玉菌を増やす働きがあ
るので、食生活に取り入れていきましょう。
□ハーブティー
ハーブティーは鼻と口から効果的に揮発成分を取り入れることができる、おすすめのアロマテ
ラピー(芳香療法)です。
花粉症に効果的なハーブティーには次のようなものがあります。
*ネトル :血液の浄化を促進
*エルダーフラワー:粘膜の腫れを鎮める
*ローズヒップ :粘膜のアレルギー反応を防ぐ
*ルイボス :代謝を促進し、血液循環を高める
好みに合せてブレンドすると、相乗効果が期待でき、風味もよくなります。
ハーブの香りを楽しみながら、1日3回ほど飲み続けましょう。
□甜茶(てんちゃ)
甜茶とは、中国ではもともと『甘いお茶』という意味でいろいろな種類があります。
その内、抗アレルギー効果のあるのはバラ科植物です。ノンカフェインで甘味があるので、
お子さんでも安心して飲むことができます。ハッカを加えると清涼感が出てさらに飲みやす
くなります。
■医学療法で予防!
予防策には、薬、レーザーなどがあり、症状の重さや治療効果などを考えて選びましょう。
□抗アレルギー剤
最も手軽にできる予防策が抗アレルギー剤です。花粉の飛散シーズン前からシーズン中に服用
することで症状を軽減できます。最近では、眠気が少なく効果が期待できる新薬『アレグラ』
などがよく使われます。
□鼻粘膜レーザー焼灼法
花粉症の鼻づまり症状を軽減できる治療法です。花粉がつく鼻粘膜の表面をレーザー光などで
焼いて組織を破壊することで、アレルギー反応を抑えます。
*ステロイド注射は止めましょう!
『注射を1回打つだけで長期間効果がある特効薬!』という話を聞いたことがありませんか?
これは、長期作用型のステロイドの筋肉注射。確かに1〜2ヶ月間花粉症の症状は治まります
が、怖いのは副作用の可能性があること。疲労感やイライラ感が起こるなどの中毒症状が出る
ことがあります。ステロイド注射は絶対にやめましょう!
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