■木炭                               2005.03.06

  ■『炭』は、先人の知恵が生み出した、すぐれた天然資源

  遠赤外線の効果により、肉や魚がおいしく焼けるという燃料としての魅力ばかりでなく、湿度やいやな
  臭いを吸着する効果もあります。
  優れたパワーを秘めた自然素材の炭を上手に暮らしに取り入れて、ゆったりとした心地よい時間を楽し
  みましょう。

 ■木炭の種類

  木炭と一口に言っても、実は大きく2種類あります。
  『白炭』と『黒炭』。
  その特徴は、かなり異なるので、用途や目的に合せて使い分けましょう。

 ■黒炭 ・・・《おだやかな火》

  ほどほどの火力で、静かに燃える『黒炭』。
  断面は、菊の花のような割れ目がある。原木は、クヌギ、スギ、サクラ、マ ツなど。
  長所:火がつきやすく、価格が手頃。
  短所:白炭より火力が弱く、火持ちが短い。

  400〜700度の窯の中で燃え尽きるまでじっくり焼き、窯の空気を遮断して、そのまま冷却した炭。
  空気の汚れを吸着する微細な穴が多く、臭気や 湿気を吸着・浄化する働きがあります。
  黒炭で沸かしたお湯は、『練られたお湯』と表現され、ガスで沸かしたお湯 よりもおいしいとのこと。
  茶道ではクヌギの炭でお湯を沸かすのが伝統。

 ■黒炭の活用法

 ・冷蔵庫   →野菜や果物の鮮度が長持ち
  小さく砕いてキッチンペーパーに包み、冷蔵庫の中の数ヶ所におきましょう。
  いやな臭いを吸着し、しかも野菜などの鮮度を維持する効果もあります。

 ・下駄箱    
  小さく砕いて布袋の中へ。臭気・湿気を吸い取り、空気を浄化してくれます。

 ・トイレ、洗面室
  かごなどに数本入れて置くだけで、脱臭・除湿・カビの発生防止に役立ちます。


 ■白炭 ・・・《強い火》

  『遠火の強火』で焼き物をおいしく仕上げる『白炭』。 堅くて密度が高く、
  断面には光沢がある。原木は、カシ、ナラ、ホオなど。
  長所:火力が強く、火持ちがいい。
  短所:火がつきにくい。黒炭より高価。

  1000度以上の高熱で焼き、燃えている状態で窯から出し、湿った灰と土をかぶせて冷やす。表面が
  灰で白っぽくなるので『白炭』と呼ばれる。
  有名な『備長炭』も白炭で、ウバメカシが原料。

  肉や魚をおいしく焼くコツは、『遠火の強火』。表面はパリッ、中は遠赤外線効果でジューシーさを残
  してうまみを逃がさず焼きあがります。
  肉や魚から落ちた脂により、さらに煙でいぶされて風味が高まります。

 ■白炭の活用法

 ・水道水   →まろやかなミネラルウォーターへ

  水1リットルに対して白炭100gが目安。
  1〜2晩つけるとカルキ臭さが 抜け、炭のミネラルが溶け出してまろやかな味に。
  使用後は、煮沸すれば繰り返し2ヶ月ほど使えます。

 ・炊飯器   →ぬか臭さが消え、風味アップ
  ご飯を炊くときに、米の上に1本乗せるだけ。 使用後は、水洗いして乾燥させれば3ヶ月くらいつかえます。

 ・お風呂   →肌への刺激が和らぎ、体の芯までポカポカ
  洗濯ネットに2〜3本入れて、浴槽へ。
  さら湯特有の刺激が和らぎ、遠赤外線作用で体の芯まで温まります。
  使用後は、天日干しすれば10回ほど使えます。


 ■白炭・黒炭を燃料以外で使うときの下準備
 (1)タワシで水洗いし、炭の粉を落とす。
 (2)飲食関係での使用では、きれいな熱湯で5〜10分煮沸消毒。
 (3)晴れた日に天日干しすれば、準備OK。


 室内で炭を燃料として使用する場合は、換気に十分注意を!
 さあ、炭のあたたかさに包まれた、心地よい時間を愉しみましょう。