
【図1】 |

“頭の働き”というのは、考えたり、記憶したり、勉強したりする脳力だけをいうのではありません。運動したり、創造力を発揮したり、さらには物事に取り組む意欲や積極性などにも大きく関わっています。
そこでまず、赤ちゃんの脳について少しお話ししましょう。人間の脳の原型は、受胎後約18日目で形づくられます。まだお母さんには、妊娠の自覚もない段階です。そして妊娠6カ月目で、脳をつくりあげる神経細胞(ニューロン)の70%が、大脳皮質に見られるようになります。生まれたばかりの赤ちゃんでも、脳の中には既に大人とほぼ同じ、約140億個の神経細胞が出来上がっているのです。
体の細胞は、細胞分裂により数を増やして(成長して)いきますが、脳の神経細胞は数が増えるのではなく、神経細胞同士がつながり、広がっていくことで成長していきます。この神経細胞同士の継ぎ目を“シナプス”といいます。
つまり、脳はシナプスが増えることで発達するのです(※図1・2参照)。また、適切な時期に適切な刺激を繰り返し与えなければ、神経回路は形成されず、繋がったシナプスも消えてしまうということが分かっています。 |