採 蜜



 

 

 
 西洋蜜蜂は一年に何度も蜜を採ることが出来ますが、日本蜜蜂は一年に一度しか蜜を採ることが出来ません。
それで別名 百貨蜜 と呼ばれています。

 私は自宅の庭と山で日本蜜蜂を飼っています。山の方はスズメ蜂の行動が活発になる9月の初旬に蜜を採ります。採った後はスズメ蜂が侵入しない様に巣箱に金網をしておきます。
 自宅の方は昨年迄は10月中旬頃採っていましたが、その後逃げてしまう確率が高く、知人に聞いた所、「12月初旬ならば少し寒くなり餌も無くなるので逃げることはまず無いが、蜜は半分位残しておかないと越冬用の蜜が無くなり、食料不足で自然消滅するかもしれない。」という事で、今年から12月に入ってから採密する事にします。家の巣箱も8月から金網をしてスズメ蜂から防御しています。


 

 道具の紹介
空口 網付帽子
空口(そらくちと言います) 網付帽子
薫煙器 ゴム手袋と蜜採り金具
薫煙器 ゴム手袋と蜜採り金具
蜜採り金具の先端 蜜採り金具の先端
写真にはありませんが、蓋付のバケツ2個と濡れタオルと金網を用意してください



さて肝心の蜜の採り方。自己流ですが参考になれば観て下さい。

(1) まず巣箱を棒で軽く2〜3回叩き、薫煙器で煙を掛けます。

(2) 巣箱を平らな所に裏返しに置き空口(そらくちと言います。昔の農業用の道具で今では殆んど見ることは出来ません。)を上から被せます。空口の代用品として段ボール箱(みかん箱位の大きさ)でも良いと思います。

(3) 巣箱をトントンと何回も叩きます。蜂は振動が苦手で、上の方に移動して空口に移動して行きます。(根気がいります)8割以上が移動したら静かに平らな所に置きます。

(4) 巣箱の中には蜂はまだ居ますが無視して、越冬用の蜜を残して蜜採り金具で巣を一つずつ切り離し天井の方も切り、取り出します。

(5) 取り出した巣は蜜の部分と他の部分に分けてそれぞれ蓋付のバケツに入れます。手袋に蜜が付き作業がしにくくなるので濡れタオルでふき取って作業します。

(6) 越冬用の蜜を残し巣を採ったら、今度は巣箱を元の位置に戻し45度位斜めにして空口を巣箱の近くで返して手で蜂をすくって巣箱に入れてやります。ある程度入って女王蜂が入れば後は自然に入りますが、今まで蓄えてきた蜜が無いので、なかなか入らないこともあります。

(7) しばらく待って蜂が落ち着いたら、スズメ蜂が入り込まない様に隙間用の敷物高さ4〜5ミリの物を4箇所に置きその上に巣箱をますっぐ立てて巣箱の周りに金網を巻きます。後は箱の上に雨除けと重石を乗せておきます。

(8) この後、巣箱の近くであまり陽の当たらない所に スズメ蜂捕獲(捕殺)器 を取り付けます。

(9) 蜜の入った巣は家で蜜を垂らして集めます。方法は、バケツにざるを置きその上に木綿を敷きその上に巣を乗せます。そして蜜をバラバラにして日中、陽当りの良い場所ににおいて置きます。1日か2日経てば蜜は殆んど落ちてしまいます。後は適当な大きさの瓶につめて保存しておきます。残った蜂の巣から今度は蜜蝋を作りますが、詳しい事は次回写真つきで紹介します。

 下にその写真を掲載します。

(1) 今から蜜を採る巣箱です (2) 巣箱を平らな所に裏返しに置きました
(3) 巣箱の上に空口(そらくち)を置きました (4) 物凄い数の蜂が移動しています。
(5) これから巣を切り、取り出します。 (6) 巣を採った後、巣箱に戻っていく蜂達です
(7) 最後に金網を張り巡らせました。

 上の一連の作業中、蜂が乱舞します。また作業終了後にこぼれた蜜の臭いをかぎつけて、スズメ蜂が近づいて来ます。このスズメ蜂が一旦自分の巣に戻ると大変です。今度は仲間に場所を教えるので防ぎようが無くなります。一度来たスズメ蜂は出来るだけバトミントンのラケットのような物で打ち殺してしまうのが無難ですが、充分気を付けて対処して下さい。刺されたら大変です。
 それから、作業終了後は必ずスズメ蜂が巣に侵入しないように金網を巻いておきます。人が居なくなるとスズメ蜂が巣に攻撃してきますが中には入れません。でも、これを嫌がり逃げ出していく群がありますが、巣の近くにスズメ蜂捕獲器を2〜3個巣の近くに設置して下さい。それでもだめなら巣の入り口付近か巣の天板に家庭用のゴキブリホイホイの接着板に大スズメバチを1匹付けておきます。(大スズメバチに対し仲間が動けなくなっている事をアピールします)すると仲間がそれを助けようとして次々にくっついていきます。でもこの習性は大スズメバチだけの習性です。他の黄色スズメバチ等には通用しません。