『 星の王子さま』の小惑星見つかる(中村士、天文月報2011年5月号より)

アントワーヌ・ド・サンテグジュベリAnntoine de Saint-Exupéry(1900-1944)作の小説"Le petit prince"に出てくる王子さまが住んでいたB612という星は、1日に43回( quarante-trois fois)の日没が見られると王子様は語っている。最近、日本の科学者はすばる望遠鏡を使ってサンテグジュベリが語った奇妙な小惑星を実際に見つけたと報告している。自転周期は0.56時間だから、丁度43回の日没がある。直径は450メートルで、はやぶさが行ったイトカワ(600m x 300m)位の大きさである。この大きさは妥当なものである。直径が数km以上の小惑星の殆どはだび重なる衝突の結果rubble pile(がれきの山)と呼ばれる衝突破片の集合体になる。イトカワもB612もrubble pileである。イトカワは長円形だがB612という星は球形に近いらしい。43回の日没はサンテグジュベリの寿命を暗示していたかも知れないらしい。サンテグジュベリはナチの攻撃を恐れて、米英軍が北アフリカに上陸した時,自ら志願して1943年4月アルジェに向けて旅立った。夫人や友人が引き止めるのを振り切るように。1998年、マルセイユの南方で漁船の網に引っかかった金のブレスレットは、『星の王子さま』の米訳の翻訳者で恋人でもあった女性からサンテグジュベリに贈られたものだった。2000年には同じ場所でサンテグジュベリの乗った米国製偵察機P-38残骸も見つかったという。"Le petit prince"に出てくる一番有名な台詞は第21章で狐が王子さまに教えてくれる秘密として喋る"L'essentiel est invisible pour les yeux(レッセンシアル エ アンビジブル プア レジュー)「大切なことは目に見えないんです」"ですかね。その矛盾的な表現によって本当の真理が強いインパクトで響いてくる(NHKテキスト(澤田直)より)。

サンテグジュベリの載った切手と火山もある王子さまの星それにB612を見つけたトルコの天文学者***

神の玉座は9光年(ジョージ・ガモフ『我が世界線』から)

B612を見つけたトルコの天文学者は神の居所も突き止めた。その星は地球から9光年(9億8000万キロメートル)の距離にある。これがどうしてわかったのだろう?ガモフの自叙伝『我が世界線』にある話が面白い。1904年(明治37年)ロシアは日本と戦争になった。所謂日露戦争である。ロシアの聖職者はこの戦争に必勝を祈念してギリシャ正教の神に祈った。「日本に天罰が下るように!」と。ところが,戦争は日本の勝利に終わった。しかしその18年後の1923年(大正12年)、日本はマグニチュード7.9 の関東大震災に見舞われ10万人以上の多くの犠牲者がでた。この時,ロシア人はやはり神はいたのだと思ったという。あのときは祈りが神のところ迄にまだ通じていなかったのだと。恐れ多くも神は9光年先におられ、司祭の祈りが神に通じそれが還ってくる迄に18年かかったというわけだ。9光年かなたの神様がいらっしゃるという星の候補はシリウスとクジラ座に有るルイテン726-8と呼ばれる星である。シリウスは冬の第三角形の右辺の頂点に位置していて、8.6光年のかなたにある白色矮星である。AとB という連星(伴星)を形成している。1914年(大正三年)アメリカの天文学者アダムズが発見した。ルイテン726-8は クジラ座に位置していて、地球から、8.72光年の距離にある赤色矮星である。


8.6光年のかなたに有るシリウスA(左)とB(右)ここに神様が・・・・・!?





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