今季節の宇宙の映像ー太陽系10番目の惑星と小惑星イトカワ

第10番目の惑星



太陽系10番目の惑星セドナSednaの軌道。Sednaは今太陽に最も近いところに位置している。


NASAの研究者は、太陽を軌道に乗って回っている最も遠い天体を2003年11月14日に発見した。この  天体は、地球から冥王星の距離より3倍ほど遠い不思議な惑星のような物体で、イヌイット族の海に関する女神から「セドナSedna」と命名された。セドナは、太陽から最も遠いところで1300億キロメートルの軌道になる時があり、その距離は地球と太陽の900倍で, 太陽系の一番遠い範囲に位置している。  これは、たぶん長い間仮定されていた地球の近くで駆け抜ける彗星を供給する小さい氷の天体の遠い宝庫の「オールト雲」に関係する天体と考えられている。  セドナの著しい特徴は、その大きさと赤みがかった色にある。大きさは、冥王星の大きさのおよそ4分の3と見積もられている。  セドナは太陽系において火星の次に、最も赤い第二の天体である。  こらは1930年に発見された冥王星以来の発見で、この発見は サンディエゴの近くにあるカリフォルニア工科大のパロマー天文台の48インチ・サミュエル・Oschin望遠鏡でなされた。  数日のうちに、チリ、スペイン、アリゾナ、ハワイのそれぞれの望遠鏡も、この天体を観察し、そして、NASAの新しいスピッツァー宇宙望遠鏡も、この天体を確認した。  セドナは、私たちの太陽系の範囲で最も冷えた場所と理解できる。そこは、温度が摂氏マイナス240度で、決して太陽からの熱的な影響を受けない。  またセドナが太陽を廻る公転周期は、10,500年で、一時的に太陽に接近するだけであるので、通常の小惑星より冷たいと考えられている。  研究者は、この「内部のオールト雲」が、太陽系の初期の時代に太陽の近くで危険な星からの重力によってつくられたかもしれないと思っている。  セドナは、20,000年の間、空の星が昼間の空で満月を見たよりも明るいほど、十分に近い位置にいたと思われる。  更に悪いことに、セドナはもっと遠いオールト雲の中で追い払われた彗星を出し、その結果として、激しい彗星シャワーを地球上に降り注がせて、その時に生存していた生命を一掃する出来事さえ起こすことも出来たと考えられる。  チームは、セドナが月を持つかもしれない間接的な証拠があると述べている。研究者は、この可能性をNASAのハッブル宇宙望遠鏡と照合することを望んでいる。  また、研究者は、ハワイのマウナケアにある世界最大の光学と赤外線望遠鏡の8メートル・フレデリック・C・ギレット・ジェミニ望遠鏡で天体の表面を調べ始めた。  惑星地球の知性体(人間)は、まだ、何がこの天体の表面上にあるかについて、理解していない。    セドナが太陽系の遠い範囲へその10,500年の旅行を開始する前に、太陽により近くなって次の72年に渡って今よりもさらに明るくなる。  セドナが太陽の近くであった最後の時、地球はちょうど最後の氷河時代にあたっていたと考えられている。



惑星セドナの側から太陽の方を見た図(想像図)。何とも幻想的なピクチャーだ。
 

小惑星イトカワ




左は、小惑星イトカワ。真ん中はこの小惑星に降り立っているところ、右はここの土をサンプルしてイオンエンジンを噴射して,地球への旅を続けている小惑星探査機「はやぶさ」。

イトカワは火星と木星との間にある小惑星群(アステロイド)のなかの一つの小惑星で,日本の天文学者糸川英夫博士の名前がついている。 イトカワは、太陽系の小惑星であり、地球近傍小惑星(地球に近接する軌道を持つ天体)のうちアポロ群に属する。1998年9月26日、アメリカ・ニューメキシコ州ソコロでマサチューセッツ工科大学リンカーン研究所の地球近傍小惑星探査チーム (LINEAR) により発見された。 日本の小惑星探査機(工学実験宇宙機)はやぶさ (MUSES-C) の探査対象となったことから、宇宙科学研究所(当時)が日本のロケット開発の父・糸川英夫の名前を付けてくれるようLINEARに依頼し、2003年8月6日に国際天文学連合により承認されて同協会の『小惑星会報』 (MPC) で発表された。はやぶさは2005年9月にイトカワに着陸して、此処の土を採取に成功。2007年4月に巡航を開始し、現在地球に向けて帰還中である。2010年6月13日、7年の航海を終えてAustrariaの砂漠に無事着陸した。ジェットの推進にはイオンエンジンが使われている。宇宙科学研究所は現在宇宙航空研究開発機構と名称変更され、筆者は2009年4月より、此処の研究員をつとめている。