6月3日(日)開催、「脊椎(首・腰)ティータイムセミナー」の詳細は、こちらでご覧ください。
ただ今、医療講演『頚髄症の早期発見と最新治療』(講師 池永 稔先生)を配信しています。
是非、こちら(YouTubeチャンネル・頚髄症を学びあう会)からご聴講ください。
| 頚髄症(頚椎症性脊髄症〔けいついしょうせいせきずいしょう〕) |
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頚髄症(頚椎症性脊髄症)は、加齢による首の骨の変形や頚椎椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化
症、リウマチなどが原因で、一般的には中高年層に多く発症します。手や足のしびれ、首の痛み
等が現れ、進行に伴い、手足の麻痺、膀胱・直腸障害等の重い症状を来す恐れがあり、医学的な
治療が必要です。
人の身体の支柱をなす脊椎のうち、最上部にあたる首の部分の7個の脊椎骨を頚椎といいます。
そのほぼ中央には、脳と共に中枢神経系を構成し、脳と末梢の間の知覚・運動の刺激伝達の中継
および反射機能をつかさどる脊髄が走行して、重要な働きをしています。
頚髄症は、その脊髄が、脊椎骨間のクッションの役割をしている椎間板の変性や、骨棘コツキョク
(棘状に変形した骨)、脊椎骨をつなげる靭帯の異常な骨化などによって圧迫され、手足のしびれ
や筋力の低下という症状を現し、さらに進行に伴って、手足の麻痺、膀胱・直腸障害等の重篤な
脊髄症の症状を来すに至ります。
同時に首や上肢に痛みのある場合は、頚椎部分で脊髄から枝分れした神経根が圧迫され現れる
症状で、これを神経根症といい、痛みが激烈なことが多いため、自覚症状としては神経根症の方
が重症ではないかと考えがちですが、脊髄症は脊髄に重大な損傷を与える危険性があり、一度傷
ついた脊髄神経は現在のところ再生出来ないことからも、痛みのない、あるいは少ない場合にも
早期の検査・治療が望まれます。
※ 病状の進行に伴い、頚髄症に至る病気には次のようなものがあり、それぞれ併発する場合も
あります。
・頚椎症 = 頚椎骨軟骨症 (椎間板の変形、骨棘[コツキョク]の形成)
・頚椎椎間板ヘルニア (椎間板を形成する線維輪の変性等による髄核の後方・後側方脱出)
・後縦靭帯骨化症・黄色靭帯骨化症 (靭帯の異常骨化)
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*それぞれ画像をクリックすると拡大表示されます。 |
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図版監修: 佐藤 達夫 先生
図版提供: 第一製薬株式会社
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| 脳性麻痺の二次障害と頚髄症 |
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脳性麻痺(Cerebral Palsy = CP)とは
脳性麻痺は、感染症の胎内感染、分娩時の外傷、無(低)酸素、仮死・未熟児での出産、出生
後の脳炎などによる未成熟な脳における非進行性の欠損、もしくは病変に起因し、その損傷領域
によって主に、大脳皮質=痙直型、中脳・脳基低核=アテトーゼ型、小脳=失調型、脳の広範囲
=混合型の4つのタイプに分けられます。
四肢および体幹筋の痙直、麻痺、不随意運動、運動失調などを生じ、強度の筋緊張、身体の過敏
反応等がみられ、多くの場合言語障害を伴います。その障害の程度は種々にわたり、精神遅滞、
視覚、聴覚、嚥下障害等の合併、けいれん発作などが発生することもあります。 |
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二次障害と頚髄症について
脳性麻痺は、本来非進行性の神経系病変ですが、筋の緊張、姿勢・バランスの異常等により、
若年齢から骨格や関節の変形をきたし、加齢とともに二次障害として新らたに障害が現れます。
特に持続的な頚椎の不随意運動に伴い、頚髄あるいは頚髄神経根が圧迫され、椎間板が早期に損
傷されるために後彎(後方凸)となり、それにより頚髄が萎縮(脊髄の神経細胞が損傷し、脊髄
そのものが細くなり痩せる)してしまいます。
このような頚髄症においては、一度損傷を受けた脊髄は現在の医療では決して回復できないこと
から、予防的な手術療法も考慮し、しびれや痛みなどの身体症状が軽く、脊髄の損傷が少ないほ
ど、手術の安全性も高く、改善の希望も持てるということを理解する必要があり、少しでも疑い
があればできるだけ早い段階での脊椎外科専門医への受診が望まれます。 |
| ◆ 参 考 資 料 ◆ |
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下記資料は、自治医科大学准教授 星地亜都司先生のご厚意により、掲載のご許可を頂きました。
(タイトル横のアイコンのクリック→開くで、PDFファイルが表示されます。)
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・脳性麻痺に合併する頚椎病変  |
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「Critical Thinking 脊椎外科」 星地亜都司 著 三輪書店 第4章 7.
P.66〜68
※ 脊椎脊髄外科をより深く知るための専門医向けサブテキスト。
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・頚椎症性脊髄症  |
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マイメド−MyMed 医療電子教科書に掲載中の解説と同一の内容です。 |
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