風車通信



   新宿のビルの林が冬をむきだしにして
   枯れ果てた街路樹は灰色の街並みに消えている
   少し無口になった街を変わらずに行き交うタクシーが
   わずかに絶望を救っている
   警笛が命あるものの声かと聞こえ
   ウインドシールドの汚れを拭いた後を思いつめた顔に似せて
   車は戻りのない道を駆けて行く
   「春まであと何Km」
   そんな標識があれば
   暗い冬にじっと耐えている運転手を励ますことになるんだが・・・
 
 
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