人!豊橋競輪を支える

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和田治恭選手
えーえすえる
伊藤秀昭市議

このホームページは2002年11月17日にオープンしました

ゴールするケイリンマン

特観席をバックに

ぶっちぎりだ8番車



競輪は人が走るから魅力があると言われます。
競輪は人が参加し人が支えるスポーツであるし、ギャンブルでもあります。
競輪が支えられているのは、なんと言っても多くのファンがいるからこそです。そして、選手がいて予想屋さんがいて関係者が競輪を盛り上げる役割を果たしている。だから競輪は面白い。

豊橋競輪は存亡の危機にあります。しかし、50年以上に渡り、豊橋競輪を支えてきたのはファンと関係者です。これからも豊橋競輪の存続を願って止まない人ばかりです。そんな人達の今の思いをシリーズで取り上げてゆきます。
初回は競輪の予想にスポットを当ててみましょう。

競輪予想のニューウェーブ
飯田均(金星)さん!

豊橋競輪で若手理論派の予想屋さんが人気を呼んでいる。
「金星」の飯田均さん(36歳)だ。
平成13年から立ち始め経験は1年少々だ。

きんぼしなんですよ

前は、機械設計事務所で、パソコンを前にCADソフトとめっこの毎日だったそうです。

輪友と「金星」の読み方で意見が分かれた。
「きんぼし」とすると、偶にしか当たらない、しかし当たれば大きい。でも、「きんせい」のほうが光り輝いているからそちらが正解ではないのかい?と、前
は勝手に決めつけていたところ、本人に確認すると「きんぼし」と読んで下さいとのこと。
予想を買う方も必ず当たるから買うわけではない、違う目で展開を聞き出し、穴目を狙いたいし、専門家からのヒントを得たいわけだ。もし、自分の展開予想と同じなら、気持ちを入れて勝負に打って出ることができる。
そんな、ファンの車券を買う迷いに、整理を付けてくれるのが予想屋さんの仕事であると思う。

保育園の同級生に影響された

金星さんが競輪に興味を持ち始めたのは二十歳の頃から、周囲の環境が、そうさせることが必然だったそうだ。
なんと、保育園の同級生が、今は豊橋競輪で予想を仕事にする「打鐘」(ジャン)さんだったのです。「打鐘」さんは競輪ファンのお父さんに連れられ、小学生から競輪場に通っていた筋金入りで、石川浩史選手のデビュー戦、2番車で落車したレースを覚えているそうです。

穴目を聞いて下さい

一足早く「打鐘」さんは豊橋競輪にデビューしたのですが、金星さんも友人の刺激を受けたのか、仕事先も一宮と2時間の遠距離通勤であったことで、三十半ばにして思い切ってこの世界に飛び込んだわけだ。身も心も競輪に愛着がなければこの世界には入っていけないと思う。もちろん、自分の意志だけではなれる分けではなく、予想組合の承認を得て市への届け出も必要だそうです。

豊橋競輪には予想の仕事を始めて数年の若手が数人いる。それに対して、予想歴40年の太陽さんを頭としてベテランも頑張っている。ベテランの話を聞くと、競輪勃興期から高度成長に合わせて競輪熱が沸騰していった良き時代の思い出を聞くことができる。
隆盛期は一予想、10円札の時代から、50円の時代だったようだ。

最盛期には予想のスタンプを押す暇もなく、直接ファンの手に書いたこともある。10円札を段ボールに山積みし、銀行さんに取りに来てもらい全部勘定してもらっていたうらやましい時代もあったそうだ。有名神社で初詣の賽銭勘定風景を想像すればよいわけだ。

予想が当たり「ありがとう」の笑顔をうれしい

バブルが崩壊し長期不況の今、競輪売上げがこの10年で半減した平成の時代、これから予想の世界に飛び込む青年の心情はいかなるものか。
管理人はつい心配してしまう売上げのことは置き、予想の仕事で一番うれしい時は?と聞いてみた。

金星「予想が当たった時に、お客さんが『ありがとう』と笑って声をかけてくれるのが最高ですね」「やっぱり、自分の周りにファンが多く来てくれて、話を聞いてくれることで、やる気も出ます。」

これはファンの気持ちも同じだよね、閑散とした競輪場では野次も凍ってしまいますものね。活気のある競輪場で野次と声援を送ることが競輪の楽しみですから。

反対に、つらいことを聞いてみると。
金星「展開が予想通りにならない、当たりが遠のいた時ですね。10何連敗の時はさすがに、落ち込みました。」

予想には売り切れはありません

まあ、売れないセールスマンの心境はよく理解できるなあ、当方としては。要するに、展開を読み切れば競輪は当たるわけだ。ふむふむ。

金星さんは、毎レース予想の口上を述べる時に、並びから、展開の説明までしてしまう。管理人の目から見れば、これだけ説明をすれば予想を買わなくて済んでしまうのではないかと、人の商売のことでも心配してしまいますが?

金星「意外に予想を買ってくれるファンは展開をそこまで緻密に計算していないみたいなのです。ですから、予想を買ってくれるファンにその説明をさしてもらっているのです。分かり易い解説を心がけています。」

本当に頭が下がる思いです。管理人は、この予想屋さんは穴選手を誰と予想するかを予想して遊んでいるのですから、すいません。

従来ですと、高配当が出ると、それに続けとばかりやたらに『ハイ、マンシュー』『穴はいらんかな』と連呼するだけだったりするんですが、金星さんは並びの説明から始まり、確率の高い展開の解説、そして、波乱を呼ぶ可能性のある選手の近況から穴選手の具体例まで挙げられるんで、これはもう、予想を買わないですむぐらいのサービスをしていると思います。

好調選手を中心に展開を

「予想の手の内をお聞きするのですが、予想を立てる場合で一番重視することは何でしょうか?」
金星「そうですね、まず好調選手を中心に展開を考えますね、必ずしもラインの先行選手だけにこだわらず、追い込み選手も捲り選手も、上昇中であるかどうかを見ます。もちろん、番手選手が好調でも、先行選手が信頼できないと見たら、展開がどのように変わるのかも総合的に見たいですね。」

「ですから、実績のある選手でも事故明けとか長期欠場後は、実際に走ってみないと分かりませんので、開催前は注意をします。初日の走りを見てから評価をするしかありません。」

「もちろん、選手のコメントを細かくチェックします。並びから、コメントの微妙なニュアンスで展開の綾を考えます。」

「後はできるだけスピードチャネルなどで日頃から選手の走りをチェックすることに心がけています。近日、予想をするレースに出場しなくても、観察の蓄積が後に予想する時の材料として生かされると思うからです。」

負け戦」の増加が売上げの低迷に!

最後に、豊橋競輪は昨年秋に事業中止を表明し、その後撤回をしたわけですが、豊橋競輪再生へのご意見を教えて下さい。

金星「売上げ増大の思いはファンも私も同じです。ただ、豊橋競輪が取り組まなければならないことは、もちろん多くあるとは思いますが、新制度になってからのシステムが売上げダウンの原因になっていると思います。例えば、三層層制から現在の二層制になって、負け戦が多くなってしまったことが車券購入へのブレーキになっていると思います。例えば、F2開催で、最終日のファンの関心は優勝戦しかなくなってしまいます。前制度なら後半にB級優勝戦があり、それなりに、盛り上がりもあったのですが、ファンも負け戦ばかりでは購買意欲も薄れてゆくだけです。」

「そして、記念も四日制になり負け戦が増えただけファンが離れたのではないでしょうか。もちろん、前制度の三日制の連続開催ですとファンの財布も締まりますので、時季を変えて開催するのも方法ですよね。」

「二層制になり、S級選手の水増しがS級戦のレベルを低下させS級シリーズが前制度ほど売上げできなくなっていると思いますし、また、F2の最終日では、一般戦なんか予想する時、誰が本気で駆けるのか、どの選手が必死で競るのかなんか考えることもできないので、予想のしようがないし、予想のしがいもないと感じることもあります。連日、それも、前場所もその前の場所も大きな着に沈んでいる選手の競争ではファンも面白くないですよ。ですから、一般戦での4着以下は賞金を無くすぐらいの改革をして、選手の淘汰と新陳代謝をしなければ展望が開けません。」

選手のコメントをビデオで流せば

「豊橋競輪独自で、費用をかけなくてファンサービスを行う方法もいろいろ考えてみました。例えば予想紙でも、二日目以降選手コメントは全レースが出る訳ではありません。そこで、選手会の協力を得て、全レースの選手コメントを競輪場が公開したらいかがでしょう。特に、前売りでは参考になると思いますよ。聞くところでは、予想紙の記者も全選手のコメントを取るのは重労働らしいですから。」

「せめて、優勝戦は前日に選手のコメントをビデオで録画し、早朝前売りから流してくれればファンはうれしいと思いますが。最終日には準決のビデオを何回か放映するのですから、その時に選手コメントのビデオを流せば選手の顔も知られることになり、ファとの距離が近づくと思います。豊橋ケーブルテレビと一緒に企画をいただければと思います。」

14年12月の市議会定例会で伊藤秀昭議員が
予想屋さんにも制服をと提案し、実行された

「春先に3連単導入をするのであればの機会に入場料を50円から100円、200円に上げるべきですね。8レース売上げ締め切り後は入場料を取らないのですが、最後まで徴収しても良いのはないでしょうか。」

「ファンサービスとしては、特別、記念の時など、スポーツ新聞を掲示してあげるのはいかがでしょうか、結構ファンは見ていますよ。スポニチ、ニッカン、中スポなどを掲示してくれればサービスではないでしょうか。」

「競輪場に来られる方の平均年齢が非常に高い訳ですが、若いファンを取り込まなければいけません。競輪を開催していることを新聞だけではなく、街に出て人が居るところに宣伝してゆかなければ、駅前でティシュを配るぐらい地道に宣伝して欲しいですね。」

「先月まで関係者にアンケートを取りました。やはり、ここで豊橋競輪が元気だぞ、と一般市民までアピールするためにも、ファンを動員して花火を上げなければなりません。例えば、選手とファンの集いを開催し、数千人規模のイベントで盛り上げればマスコミも取り上げてくれるでしょうし、ファンへのよりアピールになる。その集いを豊橋競輪活性化のファーラムとして、多くの意見を聞くようにすれば少しでも前向きな動きになると思うのですが。」

 

このインタビューはF2開催準決終了後に競輪場近くの喫茶店で行いました。閑散とした昨日初日のスタンドで冷えた気持ちも、今日は明日への競輪を語ることで熱くなりました。競輪の将来について私自身の思いと金星さんの思いが交錯し、私の意見を金星さんの意見として書いてしまった側面もありますが、金星さんお許し下さい。豊橋競輪がこれからも発展して欲しい事は共通する思いです。

ありがとうございました。

(平成15年2月4日掲載)