45分間×9回と10分間
 
 矢崎節夫作「うしろのまきちゃん」(「ひろがることば」小学国語2上、教育出版、文部科学省 年度検定済)は、主人公、たけしくんの淡い恋心というか、転校してきた女の子、まきちゃんに関心を寄せるシャイな男の子の物語とでもいったらよいような、ちょっとしゃれたお話です。なかなか繊細な男の子の心がよくえがかれていてさわやかな読後感があります。
 この作品を、読み声で表現させようと思いました。そのためには、紙芝居が最適だと思いました。2年生の子たち、一人一人の文字の書き方と読みの力を知るためにも、紙芝居作りはよいと思いました。
 ちなみに、この学年の子たちは全員音読が宿題で毎日やっています。音読カードという親の点検印をもらう用紙をつけています。この宿題は1年生の時から引き続いています。


4月12日(月)45分間
 ゆっくり読み語りをしました。子どもたちと問答しながらこの作品を読んでいきました。みんなじっと聞いている姿に安心しました。「1年生に紙芝居をしてあげようよ。」というと「えーできないよ。」「やってみたいな。」「でもどうやってやるの。」などいろいろな反応が。でも、結局やってあげようということに決定。その後私の後をなぞって読ませました。女の子の読み声が力不足。そこで、男子だけ、女子だけで読むなどいろいろ変えて読ませました。やはり音読カードを過信してはいけません。学校で読み声はきたえなくちゃね。


4月13日(火)45分間×2。
 教室の席の配置が4列(男女二人で隣り合って座っている)あります。そして列ごとに、1年1組グループ(男子4人女子4人)、1年2組グループ(男子4人女子4人)、1年3組グループ(男子5人女子3人)、1年4組グループ(男子3人女子3人)と名づけました。最初は実力がわからないので座席順に分担しました。列ごとに座席順に番号付けをしました。ですから1番の子は4人いるということになります。物語は内容と量を考えて、表紙を入れて12の場面に分けました。そうすると、人数が足りないことになりますが、心配ご無用。たいていは早く書き終わる子がいるので、そういう子たちにあとで割り当てることにしました。分担が決まると音読の練習。いっせいに読んだり、分担音読したり、男組み、女組みにしたり、いろいろとあきずに読むようにさせました。女の子の声がだいぶ大きく張りがでてきました。男の子は声を少しセーブできるようになってきました。


4月14日(水)45分間×2。 
 紙芝居を作成。白の八つ切り画用紙にまず、文を書き写しました。書くときになって「ぼくはどこ書くの。」という男の子もいます。ようやく本気になったのでしょう。なるべくまっすぐ書くように、線引きを横において書くようにするといいよとは言いましたが、子どもたちがどのように書くのかとても興味がありました。中には、線を1本ずつひいてその中に書く子もいます。でも、ほとんどの子はそのまま書きました。大きい文字で書くようにとも言いました。女の子1人が紙が足りなくなったと言ったので、のりで紙を付け足してあげたらほっとしていました。
 文字が書けたら次は絵です。「このまままねしてもいいの。」というので「どうぞ。」といいました。同じ場面を書く子が各列1人、計4人はいるので相談して描いている子たちもいました。なかなか上手です。味のある絵ができました。早くできた子には他の場面を書かせました。
 

4月15日(木)45分間。
 4グループリハーサル。出入りから挨拶まで練習。1年4組グループはもともと人数が2人少ないので多く分担していたのですが、一つの場面が抜けていることが判明。急遽男の子に書いてもらうことに。リハーサルするといろいろわかるのか子ども達も色をつけたりしていました。
 45分間
 明日が参観日なので、招待状と封筒作り。招待状の文面は、私が作り、A4版白上質紙に書き写させました。はじめは下書きをさせてから書かせようとしたのですが、時間がないことがわかり、同じ文面に。封筒は桜色のB4版上質紙を使いました。「春の色だね」と、皆喜んでくれました。二つに折って脇と底の部分にのりをつけて封筒のできあがり。「簡単でいいな。ぼくやりかた覚えておこう。」という子もいましたが、「他の作り方でもいい」という女の子が何人かいて、とてもこった封筒を作りました。封筒に切手を書いている子、絵を描いている子など。皆一生懸命です。宛名には、「おかあさんへ」と書く子がほとんどでしたが「家族全員書いてもいい?」「弟の名前を書いてもいい?」と言って、全員書いている子もいました。
 「ポストにいれるんだ」「きっと、おかあさんびっくりするよ。」「でも、ポストあけてくれなかったらどうしよう。」悩みが尽きない子もいてとってもおもしろいです。


4月16日(金)45分間。

 いよいよ学習参観日。4グループそれぞれ発表。今日はまだリハーサルなので間違えてもいいんだよ、というと大きくほっとため息をついた子。緊張してないようで緊張しているのですね。
各グループ大きな拍手をもらいましたが、まだ読み声にはりがない子は私の心の中でチェック。

4月19日(月)45分間。
 いよいよ水曜日に行くと決まったので、最後の点検。練習をさせました。子どもたちは何回も教室で読んでいるし、音読カードにあるように毎日1回は家庭で読んでいるせいか読み声がだいぶしっかりしてきました。暗記している子がほとんどでした。


4月21日(水)10分間
 始業前の朝の時間に、1年生4学級に紙芝居を見せにいきました。いつも始業ぎりぎりに来る子がずいぶん早く学校に来たのでみんな驚きました。興奮と責任感ですね。いつもよるとさわると口げんかになる子たちが目が真剣に輝いていました。「おなかが痛い。」「どきどきする。」と胸やおなかをさわっている子もいて、ほほえましい限りでした。
 私は4学級を回って見ましたが、どこも今までで一番上手とは言わないまでもなかなかの上出来。終わった子はあきらかにほっとした顔をしています。1年の先生や子どもたちに拍手をもらってかえってきました。終わると何か気が抜けました。「1年生ってかわいいね。」自分だって去年まであそこにすわっていたのにね。おかしいですね。成長しているということですね。


2年生ことば日記