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・はじめに ・2004年 ・羅生門 女たちのまぼろし ・2006年 ・夏ノ夜ノ夢 ・ネムレナイト ・MAMA LOVES mamboW ・2007年 ・昭和歌謡シアター『新宿の女』 ・楊貴妃の漢方薬 ・ちがいますシスターズ ・コースター ・2008年 ・志士たち ・THE☆どツボッ!! ・猫目倶楽部(ゲスト出演) ・レモンスター ・2009年 ・ミコトマネキン ・エブリリトルシング'09 ・ロマンチックにヨロシク ・2010年 ・桃色書店へようこそ(ゲスト出演) ・マーダーファクトリー ・眠れぬ夜の1×8レクイエム ・映像化された舞台 |
コースター・2007年10月11日〜10月21日東京都 青山円形劇場 ・2007年10月27日・28日 福岡県 北九州芸術劇場 ・他 山口・岡山・大阪・富山・名古屋で公演 全21公演 モーニング娘。卒業後の舞台出演第8作目。 たくさんの暖かな笑いの後、 このバーに集った全ての人々のその後に思いをはせてしまうような、 余韻の長く残る舞台でした。 しかしながら、私には、この舞台での保田さんの演技については、 とりたててこれといった印象が無いのです。 勿論、皆無というわけではなく、実は、どちらかというと、 あまり良い印象が無いと言った方が正確かもしれません。 今考えると、前作の「ちがいますシスターズ」の演技が、 私にとってあまりにも新鮮だった為に、無意識の内に、 自分勝手な期待が大きくなっていたというのはあると思います。 この舞台での保田さんの演技は、基本的に、 「MAMA LOVES mamboW」の「りえ」と同じだったように思います。 いわば保田さんのベースの役どころです。 ミュージカル女優でなく、バーテンダーを目指すことにした「りえ」が、 BOOK OFFではなく、このバーでアルバイトを始めた。 そういう設定として観てもほとんど違和感は無かったと思います。 決定的に違うのは、母親が女優なのではなく、 父親がヤクザの組長だったということです。 そして、この「ヤクザの組長の娘」という設定のせいかどうかは不明ですが、 この舞台での保田さんのセリフには、「強調のし過ぎ」という弱点が出ていたように思うのです。 勿論、以前のような、あからさまな強調のし過ぎというのではなく、 台詞の端々に過度なアクセントが付いているという感じでした。 ちゃきちゃきした性格。勝気さ。前向きさ。一生懸命。 そういうものを表現しようとしたような気もするのですが、 アクセントが若干過剰な印象があったのです。 さらに、おそらく上記の事と関連していると思うのですが、 この舞台での保田さんの演技を見て感じたことがあります。 それは、保田さんは、大声でのセリフが続くようなシーンだと、 セリフが一本調子になり、その結果、演技が単調になってくるのではないかということです。 大きな声で自分の考えなり感情なりを相手に伝えるシーン。 一言二言なら大丈夫なのですが、それがある程度続くと、 常に目一杯叫んでいるような感じで、セリフの一本調子が目立ってくる気がします。 例えば、バーテン志望の自分を、西村雅彦さん演じる偽マスターにアピールするシーンや、 モロ師岡さん演じる父親や、中山夢歩さん演じる舎弟を拒否するシーン等です。 勿論、私たちの実際の日常生活で、大声で話すような時は、そんな事を気にする人は居ません。 しかし、芝居となると、やはりそこに工夫が必要になると思います。 大声の中にもメリハリを付ける。 不自然にならない程度にイントネーションを変える。 間を変化させる。 リズムを変える。 等など、できる事は幾つかあると思います。 保田さんは、芝居の本筋にはあまり関わってこないものの、 舞台自体に厚みを与えるような、何気ないセリフの場合は、 非常に適切な間やイントネーションで演じることができていると思います。 大声が続く場合のセリフも、いつかそう演じられるようになれればなあと思っています。 (2009.1.28) |