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・はじめに ・2004年 ・羅生門 女たちのまぼろし ・2006年 ・夏ノ夜ノ夢 ・ネムレナイト ・MAMA LOVES mamboW ・2007年 ・昭和歌謡シアター『新宿の女』 ・楊貴妃の漢方薬 ・ちがいますシスターズ ・コースター ・2008年 ・志士たち ・THE☆どツボッ!! ・猫目倶楽部(ゲスト出演) ・レモンスター ・2009年 ・ミコトマネキン ・エブリリトルシング'09 ・ロマンチックにヨロシク ・2010年 ・桃色書店へようこそ(ゲスト出演) ・マーダーファクトリー ・眠れぬ夜の1×8レクイエム ・映像化された舞台 |
ネムレナイト2006年5月10日〜14日東京都 シアターグリーン 全8公演 モーニング娘。卒業後の舞台出演第3作目。 これまでの2作とは打って変わって、 劇団「大人の麦茶」さんの舞台「ネムレナイト」に客演という形で出演。 そしてこの舞台で、保田さんは、 女優としての真の一歩を踏み出したんじゃないかと私は勝手に思っています。 はっきり言わせてもらいますが、 いきなり芥川龍之介で浅丘ルリ子さんと共演とか、 シェイクスピアで一人芝居のセリフとか、 無理がありすぎたんですよ。 コンサートでの大舞台は何度も経験してるでしょうが、 それはやはり芝居とは違うものでしょうし、 周りにはいつも娘。の他のメンバーがいたでしょうし。 そういうところでやってきた人が、 おそらく演技の基礎的な訓練さえしないまま、 いきなり一人ぼっちで錚々たる俳優さん達の中に投げ込まれて、 そこで演技をするなどという状況は、 考えただけでも恐ろしい。 地道な経験を積みながら、少しずつ前に進んでいけないもんだろうかと思っていました。 (勿論保田さん自身がそう思っていたかどうかはわかりませんが。) そのような考えでいたこともあって、 1作目2作目は、ハラハラドキドキしながら観ていたのですが、 この作品は、何というか、納得というか、 「そうそう、保田さんてこんな感じなんだよ、そうそう」 というような気持ちで観ていました。 私の中で無意識のうちに出来上がっていた保田さん像と、 保田さんが演じた「宝子」の役柄とが重なって見え、 とても保田さんらしい役だと思えたのです。 おそらく、このような、明るく元気があって前向きな女性の役が、 保田さんのベースとなる役なんだろうと思いました。 一つ一つのセリフを取れば欠点が無いわけではないと思いますが、 (例えば、都蘭の体を探しに行くエツロウに、自分も一緒に連れて行けという場面などは、 気持ちに力が入り過ぎてしまったのか、 セリフの強調をし過ぎ、不自然なセリフ回しになってしまっています。) 全体として見れば、あまり大きな破綻は無く、 芝居の流れに上手く添った演技になっていたと思います。 中神一保さん演じるエツロウさんとイチャイチャする場面では、 相手に甘えるような可愛らしさと、 相手を包み込むような大人の女性らしさとが見られ、 保田さんのそのような演技は、あまり見たことが無かったので、 とても印象に残りました。 保田さんは幽霊の役だったわけですが、 逆に、地に足が着き始めた感じのする演技になっており、 この舞台で初めて、朧げながらも、 保田さんのベースとなる役柄が形造られたと思います。 (2009.1.28) |