★MRSA
悪名高き院内感染「黄色ブドウ球菌」である。手術をしたようなひとでなければとりあえず大丈夫--と説明されたが、本当は奥が深くやっかいな病だ。まず感染していない人からは隔離される。MRSA部屋になんて移されたら周りはMRSAの人ばかりで「いつ良くなるんだよ--」って感じである。*けんじ*の場合はもともと重症者個室だったのでその点は良かったのだが、薬の量をどんなに多くしても検査値が下がらないと言われた。
★じょくそう
いわゆる「床ずれ」のことである。事故直後に入院した病院では見事にこの「床ずれ」が発生した。また、*けんじ*は体交で身体をどちら側に向けても頭は常に一方の横向きという無理な体勢になってしまい常に下側にある頭は髪の毛がすれてしまい禿げてしまった。その後、首が据わったり身体の状態の改善に伴って髪の毛はまた生えてきたが。
さて、床ずれに戻るが読者の方からの体験談にもよく登場する。*けんじ*は自宅介護になってこの床ずれとは無縁になった。つまり、まめに体交してあげれば防げる傷なのである。病院で一定時間を決めて看護婦さんにやってもらうだけでは足りないのだろう。自分が何時間もじっと一定方向をみて寝ていることを考えてみて欲しい。現状者ならば耐えられず何度か寝返りを打つことだろう。逆方向をむくまで行かなくとも少しでも身体の位置が変われば体重のかかる場所も変わるわけだから床ずれ防止になる。
最初の病院に入院中はまさに「体重がかかる」場所にじょくそうができて本当にかわいそうな状態になっていた。
★身体の関節の硬直
寝たきりのまま、半年近くも身体を動かさなかったことで、*けんじ*の身体の関節はある部分は曲がったまま伸びない、違う部分は伸びたまま曲がらないという不自然な形になってしまった。腕はいつも身体に引き寄せた形--ボクシングのファイティングポーズのような形--でいたため、通常の状態に戻すためには一度腱を切って繋ぎなおす手術が必要だろうと言われた。足は逆に伸びきってしまっておりかなり辛いリハビリをしなければならないようだ。腕もリハビリ病院でのリハビリでかなり伸びるようにはなった。ひとつの病院の医師の言葉を闇雲に信じてはいけない。脳にダメージを受けていたため、なんの知識も無いわたしたちが迂闊に手を出すわけにはいかなかったわけだが、半年近くもリハビリなしで寝かせっぱなしにしておいた ひとつめの病院の措置は正しかったのだろうか?
2001年8月11日(綿)