人間機械と失業 第三次産業革命からみた社会・経済論
グローバリゼーション (The global-ization)
「反グローバリゼーション」 では貧困は無くならない
現在、多くの国で貧困層の広がりがみられる。遅れた国はもちろん、それは先進国にも広がりつつある。この貧困の原因を貿易や国際的な投資・グローバリゼーションの弊害によるものと決めつけて、グローバリゼーション反対を主張する人たちがいる。しかし、貧困をなくす具体的な方法はないように思われる。
グローバル化は人類の歴史であり、未来もそれは変わらないだろう。この流れを前提に、貧困問題を解決しなければならない。
グローバリゼーションに於ける、貧困問題解決は、当面、7時間労働制・労働制度の改革と減価償却資産・耐用年数30%伸長によって実現できるだろう。
同じ 「種」 における弱肉強食はない
ライオン同士や熊同士で、殺し合いをして相手を食べることは聞いたことがない。孟子が性善説を唱えるのもこのあたりを見てのことかもしれない。ところが、現在の社会は競争に負けると野良猫のような境遇になり人間の尊厳をなくす。だからといって、競争をなくしても無くなるものではない。なぜなら、競争は相対的なものであり、競争のない社会は考えられない。従って、競争に負けた人たちが、次の競争に参加出来る環境をこしらえておかねばならない。
お互いの尊厳と権利が保証されなければ、「IT社会」 の発展はない。
失業者の続出にも関わらず、社会生産活動のマヒは起こらない
トランジスタの発明による産業革命によって、膨大な生産があらゆる分野でおこっている。その特徴は、人間を駆逐しながら生産活動が発展している点である。つまり、一部の人間の手をかりなくても充分な生産が出来るのである。ここが恐ろしい。構造改革というなら、まさに、ここにこそ目を向けるべきである。
20世紀初頭から始まった第一次・二次の世界大戦は、資源と労働力の略奪が戦争の目的であった。しかし、現下の第三次産業革命の社会は、略奪の時代ではないし、又、その必要もない。それは、生活必需品の普及度・100%という、絶対的な幸福の時代だからである。従って、今日、戦争の目的はお互い無いのである。
「テロ撲滅」 を戦争の目的として戦争しても、目的の達成はない。なぜなら、現在 (2003年) 世界の失業者は、1億8,590万人である。この数字は、日本とイギリスの総人口に匹敵する。この貧困が、テロを引き起こす原因となっているからである。従って、「テロ撲滅」 は戦争ではなく、社会を、失業の無い社会にすることであろう。
CO2による地球温暖化・森林の生態系等の環境問題は、労働時間短縮で改善できる
資金と資源さえあれば、途方もない膨大な生産をあげることが出来るこの第三次産業革命は、軍事の拡大、高速道路、ダム建設、一般国民のムダな消費など、とどまるところを知らない事業によって、環境問題を引き起こしている。
従って、このような状況で、仮に、国の歳入が増えて、それによって、これらの事業で景気をつくりだし、失業問題を解決したとしても、環境問題は深刻になる。これに対して、労働時間短縮は、環境問題を悪化させないで、失業問題を解決することができる。
二つのブロックの固定化の時代 現下は “恐慌論” の時代ではない
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『人間機械と失業』![]() 小学生・高学年から一般まで読める本 |
ジオログ |
世界の失業者数 (millions) ILO発表
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9 新・経済学理論
9-5 ヒステリシス現象の正体 9-6 生活必需品の普及度100% 9-7 もう一つの “GDP” 9-8 性能価値論 |
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