人間機械と失業 第三次産業革命からみた社会・経済論
     経済学に於いて機械を労働人口とみなす考え方
     人間機械労働人口・論

 “二つの労働人口” と 労働力人口
 従来、機械は労働人口とはみなさず、人間の労働者だけを労働人口としてきた。しかし、トランジスタの発明による産業革命によって、大量の機械がつくり出され、機械の労働人口としての振る舞いを、もはや無視できなくなってきた。人間機械の労働人口はどれくらいか、はっきりしたことは分からないが、人間の労働人口の数百倍から数万倍、あるいは、それ以上かも知れない。しかし、その人間機械の労働人口の “給料” は、「減価償却費」 などの経費であり、企業の財布に入る。そして、人間の労働人口の “給料” は、働いた人に支給される経費である。

 【1】労働人口と労働力人口の関係

 【1−1】 いうまでもなく、人間の労働人口とは、働く人間の数。それに対して、労働力人口とは、労働制度によって異なるもので、絶対的な基準はない。従って、1日8時間労働制を基準とした場合は、次のようになる。
 
 8時間労働制では、人間の労働力人口 1 (人口) = (1×8÷8=1.00) 人間の労働人口 1.00人 
 7時間労働制では、人間の労働力人口 1 (人口) = (1×8÷7=1.14) 人間の労働人口 1.14人
     ‖               ‖              ‖   ‖       ‖
 4時間労働制では、人間の労働力人口 1 (人口) = (1×8÷4=2.00) 人間の労働人口 2.00人 
  ※人間の労働人口 1 人に対して、労働力人口 (人口) は、逆に、1.00から 0.87、・・0.50、と、下がる

 【1−2】 
人間機械労働人口労働力人口の関係は単純で、
 
  { 人間機械労働人口 R (人) = 人間機械労働力人口 1 (人口) } となる。
    ただし、R ≧ 1

 
【1−3】 二つの労働力人口の関係は、次のようになる。 
 人間機械労働力人口 1 (人口) = 人間の労働力人口 1 (人口)

 【2】現状を基準として次のように展開する (日本の現状・6,300万人の就業者・数百万の失業者・をモデル)。
 現状の、1日8時間労働制に於る、人間の労働人口6,300万人は、人間の労働力人口6,300万(人口) となる。この8時間の現状から、1日7時間労働制に移行すると、次のようになる。
 人間の労働力人口1(人口) につき、人間の労働人口1.14人が必要になる
(1×8÷7)。従って、人間の労働力人口6,300万(人口) には、7,200万人の労働人口が必要となる(6,300×8÷7=7,200)。つまり、1日7時間労働制にすると、900万人の雇用が拡大する(7,200−6,300=900)

 【3】総・労働力人口の必要以上の増加
 有効求人倍率1.0を長期に割り込んでいて、国民の生活必需品の普及度、文化的水準、生産の見通し、などが飽和点にたっしている。この現状で、失業者の増加が続いている。これは、明らかに人間機械労働力人口が増えすぎて、その結果、人間の労働力人口を失業者として押し出している現象である。
 例えば、人間の労働人口6,300万人・失業者ゼロを現状とした場合でみて見ると、次のようになる。

必要とする 総・労働力人口=400億(人口) とする。 人間機械労働人口=9,000億(人)・・【注2】
人間機械労働力人口=399億3,700万(人口)・・【注1】 人間の労働人口 = 6,300万人
人間の労働力人口 = 6,300万(人口)
 とすると、399億3,700万(人口)+6,300万(人口) 〓 400億(人口) となり、失業問題は生じない。
【注1】;人間機械労働力人口の数値は、人間の労働力人口の100倍以上の適当な数値。
【注2】;人間機械労働人口の数値は、人間の労働人口の100倍以上のイメージ的数値。

 しかし、人間機械の増加により、

人間機械労働力人口 = 399億4,488万(人口)  人間機械労働人口 = 9,500億(人)
人間の労働力人口 = 6,300万(人口)  人間の労働人口 = 6,300万人
となると、総・労働力人口は、400億788万(人口) となり、必要以上に788万(人口) 増える。
 この788万(人口) が失業者として押し出される。失業者を出さないためには、労働時間短縮で、人間の労働力人口を5,512万(人口) にすればよい。つまり、8時間を7時間労働にすれば、6300×7÷8 = 5512.5 となる。
    【算出の方法】;
 複雑な突起が無数にある岩石などの体積は、幾何学的な計算で答えを出すのは不可能に近いが、水の中に入れて、その排水量をみれば簡単に体積が分かる。この方法と同じ考え方で、人間機械の労働力・増加を計算できる。そして、その岩の 「無数の複雑な突起」 が人間機械の労働人口ということになる。
       

“IT社会” 発展のために、7時間労働制・労働制度の改革と減価償却資産・耐用年数30%伸長 の実現を。

『人間機械と失業』

小学生・高学年から一般まで読める本




 ジオログ


世界の失業者数 (millions) ILO発表
Year 1993 1998 2003 2008 2013
Total 140.5 170.4 185.9 190.2 215
Youth, total 69.5 79.3 88.2
 社会・経済を第三次産業革命の観点から見るコンテンツ
1 グローバル化
2 トランジスタと産業革命
2-1 産業革命とは何か
3 アルゼンチンとアメリカ
4 朝鮮半島
4-1 東欧・ソ連の体制崩壊の原因
5 戦争のイベント
5-1 アメリカ・FRBによる錬金術
9 新・経済学理論
9-1 二つの労働人口
9-2 「商品の価値」とその値段
 9-3 インフレターゲットの必要性
9-4 「時短」・原資は 「耐用年数」 伸長で
9-5 ヒステリシス現象の正体
9-6 生活必需品の普及度100%
9-7 もう一つの “GDP”
9-8 性能価値論
14 香具師の手法
15 失業問題と少子高齢化
16 出版のきっかけ
17 ストレスと脳
18 1930年代の不景気
7時間労働制は何故必要か
6 失業者のサポート
7 慈善事業
8 貧困の鏡
10 ワークセェアリングの限界
11 企業会計制度の盲点
12 外形標準課税
19 企業財務のゆがみ
20 主計局と耐用年数算定
21 縮小する社会
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