人間機械と失業 第三次産業革命からみた社会・経済論 
    失業者のサポート 

 失業者のサポート (住居や生活費) は、
   1 親の給料・年金・資産
   2 兄弟の援助
   3 失業保険・その他の公的支援
などが考えられる。
 親兄弟の場合は、確執などがあり、すべて完全とは限らない。で、これらのサポートが出来るまではよいが、何らかの政治情勢で、これらからのサポートが出来なくなると、大変なことになる。
 この先、労働時間の短縮と、耐用年数の改正をしない限り、貧困者は増えつづけるに違いない。南米のアルゼンチンでは、20パーセントの失業率・わが国に置き換えると1400万人の失業者をだしている。その失業者のサポートが出来なくなってからでは遅い。失業者数・352万人の今、一日7時間労働・週35時間とする労働制度の改革と、減価償却資産・耐用年数30%伸長の改定を行って、雇用を拡大すべきである。(2002/8/30 )


 政党・政治家の堕落  
 今、政治家たちは、最大多数の市民 (一定の収入のある人たち) を対象とした、税金や医療、教育、・・などの問題にとりくむことで、自分たちの奮闘振りをアピールしている。

 しかし、失業や学校を卒業しても就職できない人たち (「最大多数市民社会」 から押し出された人たち) を支援したり、また、それそのものなくす社会の実現に向けて、奮闘している政党や、政治家はいない。だが、いくつかの理屈は言っている。

 そのひとつは、「雇用のミスマッチ」 論である。求人倍率が1.0を割り込んでから10年になる。ここ6〜7年は0.5前後となっている。こういう中での企業が求める 「求人」 は 「ビルド・アンド・スクラップ」 であって、「求人」 の数だけ 「失業者」 をだす。つまり、「ミスマッチ」 解消で失業が減少するものではない。

 あとひとつは、「サービス残業」 をなくす論である。「サービス残業」 は無くしたに越したことはないが、なくなるものではない。従って、基準となる労働時間そのものを短くすることが、現実的で、「サービス残業」 をなくすメッセージにもなる。「サービス残業なくせ」 だけでは、お題目にすぎない。

 今後、淘汰による企業の廃業、円とドルとの金利差の縮小 ( たとえば、日銀の公定歩合の引き上げー不良債権処理を急ぐのも、このためかもしれないー世界各国からの圧力?) による円高、これらの進展によって失業者や、それに近い貧困者が増大することが予想される。

 豊かな最大多数市民社会 の概念 
 「人間機械」 の増大により、70年代後半を境にこれまでの 「豊かでない最大多数市民」 は小数になり、「豊かな最大多数市民」 の階層が出来上がった。かって、貧困と闘った政治家も、自らがこの環境にあることを失念して、豊かな生活の中で議員活動を送っている。「構造的失業」 を放置して、選挙演説の 「奮闘」 ぶりほど片腹痛いものはない。
 年間3万人を超える自殺者、5万人近くいると云われるホームレス、肩身の狭い思いをしている400万人を超える失業者がいる。ちなみに、長崎150万・佐賀80万・鹿児島170万、三県の全人口の合計は400万人である。又、原爆による死者、長崎7万3千人・広島8万7千人、合わせて16万1千人は、今日の自殺者の5年分であり、貧困による自殺や殺人 ( テロ ) がそれを遥かに超える恐れがある。
 一方、有効求人倍率が、10年以上の長期にわたって1.0を割り込んでいることは、憲法違反の状態である。従って、国は早急に失業問題についての解決策を国民に示す責任がある。


“IT社会” 発展のために、7時間労働制・労働制度の改革と減価償却資産・耐用年数30%伸長 の実現を。

『人間機械と失業』

小学生・高学年から一般まで読める本




 ジオログ


世界の失業者数 (millions) ILO発表
Year 1993 1998 2003 2008 2013
Total 140.5 170.4 185.9 190.2 215
Youth, total 69.5 79.3 88.2
 
社会・経済を第三次産業革命の観点から見るコンテンツ
1 グローバル化
2 トランジスタと産業革命
2-1 産業革命とは何か
3 アルゼンチンとアメリカ
4 朝鮮半島
4-1 東欧・ソ連の体制崩壊の原因
5 戦争のイベント
5-1 アメリカ・FRBによる錬金術
9 新・経済学理論
9-1 二つの労働人口
9-2 「商品の価値」とその値段
 9-3 インフレターゲットの必要性
9-4 「時短」・原資は 「耐用年数」 伸長で
9-5 ヒステリシス現象の正体
9-6 生活必需品の普及度100%
9-7 もう一つの “GDP”
9-8 性能価値論
9-9 集音器 (補聴器)
14 香具師の手法
15 失業問題と少子高齢化
16 出版のきっかけ
17 ストレスと脳
18 1930年代の不景気
7時間労働制は何故必要か
6 失業者のサポート
7 慈善事業
8 貧困の鏡
10 ワークセェアリングの限界
11 企業会計制度の盲点
12 外形標準課税
19 企業財務のゆがみ
20 主計局と耐用年数算定
21 縮小する社会
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