人間機械と失業 第三次産業革命からみた社会・経済論
     アメリカ・FRBによる錬金術

 原油の価格高騰が止まらない ⇒ ドル暴落の象徴
 「原油は投機の対象になっている」 との指摘がされていますが、第一次オイルショック (1975年) の時10ドル台、第二次オイルショック (1980年) の時40ドル台で、それから25年経った2005年が60ドル台と推移し、今日の70ドル台となっています。
 「商品の価値」 の値段は通貨ドルで表されます。原油という 「商品の価値」 は変わらないのに、この値段が上がる事は、それ以前に比べ、それ以上のドルが必要となるので、ドルの価値が下がった事を意味します。従って、原油価格高値の節目は、その時々の 「ドルの価値」 を大雑把に表したものです。(ドルが基軸通貨なので、各国は常々、為替適正化の必要性あり)
 特に、今日の原油価格71ドルを考えてみると、1980年頃から先進国は 「デフレモード」 の時代になったが、アメリカは政策金利を法外に引き上げ、物価上昇 (インフレ) を3%前後にしてきました。つまり、「ドルの価値」 は平均すると毎年3%低下し、24年で 「ドルの価値」 は2分の一になったのです。 (「デフレ・モード」 に於いては、政策金利の利上げは物価を上昇させる )
 従って、1980年に40ドルの原油が2006年80ドルになってもおかしくは無い。

 日銀の政策金利引き上げは、ドル暴落を世界中に晒 (さら) す
 日本の場合、1980年から1995年まで、波打ちながら円高に推移していたが、1996年からのゼロ金利に近い政策によって円安に反転して1ドル115円前後で今日まで続いています。従って、日銀が政策金利を 「引き上げモード」 にしたなら、円高が加速するでしょう。第2の経済大国・日本の円高、世界1位のアメリカのドル安。こうなると、ドルの暴落は誰の目にも分かります。
 日銀は、ゼロ金利政策を止め、政策金利の 「利上げモード」 を打ち出しましたが、IMFから 「待った」 をかけられ、「財政再建は、政策金利の利上げモードでは無く、消費税でやるべき」 との注文が掛かっています。(2006/4/22)

 政策金利の引き上げと、預金利息に掛かる税率アップの税収増で財政再建
 財政危機が深刻化しています。財政健全化・再建の方策として、消費税率のアップが叫ばれていますが、消費税率のアップは、国民がその内ギブアップするでしょう。従って、天文学的な累積国債の償還は、公定歩合の預金金利を3%ほどにして、預金利息にかける分離課税を50%にアップすれば相当の税収が見込めます。この程度だと 「インフレターゲット」 に近い物価上昇で推移すると考えます。(政策金利によるコントロールのためにも耐用年数の30%伸長)

 7時間労働制の制定で、みんなが働ける社会
 失業の無い社会は、お金ではつくりだすことは出来ません。ひとり一人の労働力を小さくする以外に有りません。即ち、7時間労働制を施行する事によって、第三次産業革命の社会を国民に知らしめる事です。すべての人たちに労働を分配し、働いてもらうのが一番。
   

 アメリカ・FRBによる錬金術
 アメリカの軍事費は、日本円にすると 49兆円 (4,200億ドル) ほどです。日本の軍事費は、米軍への思いやりの分も入れて5.5兆円 (466億ドル) です。
 軍事費は国民の税金で賄われます。税金を生み出す錬金術で、莫大な軍事費をつくるのです。それが、インフレ懸念を口実にして政策金利を法外に利上げする手法です。利上げする事によって、預金利息や株など金融資産からの所得が増え、莫大な税収を手に入れるのです。そのツケは、物価が上昇する事によって国民が負担することになります。
 自明のように今日の社会は、生活必需品の普及度100%の時代で、需要と供給のバランスのとれた 「デフレ・モード」 の社会です。「インフレ懸念」 は、錬金術師の世界でしょう。FRBのグリーンスパン前議長やバーナンキ議長も、今のところ錬金術師です。

日・米 個人金融資産残高 (2001年末・日銀) に対する利息及び税収の試算
国名 総額 利息
5%の場合
利息に掛かる税率を
25%と仮定
アメリカ 324,000億ドル 16,200億ドル 4,050億ドル

日米・物価上昇率 (資料・内閣府)
 参考文献リンク : タイガービル # 14 違法のFRB(連邦準備理事会)  時評#18  時評#21


“IT社会” 発展のために、7時間労働制・労働制度の改革と減価償却資産・耐用年数30%伸長 の実現を。

『人間機械と失業』

小学生・高学年から一般まで読める本




 ジオログ


世界の失業者数 (millions) ILO発表
Year 1993 1998 2003 2008 2013
Total 140.5 170.4 185.9 190.2 215
Youth, total 69.5 79.3 88.2
 
社会・経済を第三次産業革命の観点から見るコンテンツ
1 グローバル化
2 トランジスタと産業革命
2-1 産業革命とは何か
3 アルゼンチンとアメリカ
4 朝鮮半島
4-1 東欧・ソ連の体制崩壊の原因
5 戦争のイベント
5-1 アメリカ・FRBによる錬金術
9 新・経済学理論
9-1 二つの労働人口
9-2 「商品の価値」とその値段
 9-3 インフレターゲットの必要性
9-4 「時短」・原資は 「耐用年数」 伸長で
9-5 ヒステリシス現象の正体
9-6 生活必需品の普及度100%
9-7 もう一つの “GDP”
9-8 性能価値論
9-9 集音器 (補聴器)
14 香具師の手法
15 失業問題と少子高齢化
16 出版のきっかけ
17 ストレスと脳
18 1930年代の不景気
7時間労働制は何故必要か
6 失業者のサポート
7 慈善事業
8 貧困の鏡
10 ワークセェアリングの限界
11 企業会計制度の盲点
12 外形標準課税
19 企業財務のゆがみ
20 主計局と耐用年数算定
21 縮小する社会
since 2002/01/02     
アクセス数の推移