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修験入峰コースを歩こう
『こういう会』10月例会のご案内
コラム:デンワ

おことわり:Web版では広告を掲載していません。
平成3年10月1日号NO.131号 Web版
荻田印刷 TEL・FAX 046-241-8990
1981年創刊 毎月1日発行
編集発行人:荻田豊 上荻野車庫前
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修験入峰コースを歩こう

 私が所属する上荻野丸打自治会青少年健全育成会で、今月末に八菅山にハイキングに行きます。八菅神社周辺は、展望台やアスレチックなと整備されていて、子ともたちには恰好な遊び場になっています。
 この八菅山は明治以前、八菅修験の入峰出発地でした。今月は、八菅修験の入峰コースを調べてみました。

 今回の資料は、鈴木正崇著「空間構成論−修験集落八菅山を中心として−」(民族学研究四十三巻三号別冊)で、中津の足立原晴男さんに提供して頂きました。

★修験道とは
 修験道とは、日本古来の山岳信仰を中核として、陰陽道・神道・仏教など多様な宗教の教理を導入して成立した、神仏混交の山岳修行を主体とする実践的な宗教であり、修験者は半僧半俗で、加持祈祷を中心とした宗教活動を営み、神仏の世界と人間の世界、即ち、「聖」と「俗」とを媒介する機能を果していました。

★入峰
 人峰は二月二十日、二十一日の例祭の後に行われました。入峰日数は、弘治三年(1557)までは四十九日で、その後三十五日になったそうです。
 この四十九日は、仏教で衆生が死んで次の生を受けるまでの期間とされる「中有」にあたり、西方浄土観に支えられていた西方空間を他界と見なして、擬死再生の修行をしていたことが推測されます。
 入峰の行所は、八菅山の西方空間(西北−西南)にほぼ包含され、全体の修行の流れは東北(艮・うしとら、鬼門)から西南(坤−ひつじさる、衷鬼門)へと指向しています。東北から西南へ、山→谷→山→谷→山と向うにつれて、山は一層高く、谷一層深くなり、大山に至ってその高みの頂点に達します。
 一年の、うちの定められた時期に、この聖なる西方空間に分け入って修行し、「験」(霊力)を獲得して里 に降り、その力で村々を祈祷して回り、作物の思作祈願、病気直し、災難・吉凶の予言、憑きもの落しなどの宗教活動を行っていたのが八菅修験のあり方でした。

★行所
(峰中駈路勤行図参照)



壱番禅定宿拾六番金剛童子嶽
弐番幣山拾七番釈迦嶽
参番館山(屋形山)拾八番阿弥陀嶽
四番多和宿(平山拾九番妙法嶽
五番平地宿(塩川)弐拾番大日嶽
六番宝珠嶽弐拾壱番不動嶽
七番山神弐拾弐番聖天嶽
八番経石嶽弐拾参番涅槃嶽
九番華厳嶽弐拾四番金色嶽
拾番寺の宿(華厳山中)弐拾五番十一面嶽
拾壱番仏生谷弐拾六番千手嶽
拾弐番越の宿(腰宿)弐拾七番尾高宿(空鉢嶽)
拾参番児留園地宿(不動窟)弐拾八番明星嶽
拾四番五大尊嶽弐拾九番雨降山(大山寺本宮)
拾五番児ヶ墓参拾番白山不動

行所は以上三十ヶ所七宿でした。
 最初の二十一日間は禅定宿(八菅山)で修業、その後各宿二日間の日程で、三十五日間修行をしました。
 初めて参加した者は、禅定宿から幣山までは目かくしをして歩く慣わしだったそうです。
 今では、寺の宿は採石のため山容がかわってしまい、また仏生谷もどこであるかは確認されていません。その他は、1977〜8年にかけて、研究者によって踏査確認済みです。しかし、行所の確認は出来ていますが、行所と行所の間は、どこを通ったかは不明です。

★往時を偲ぷ火渡りの修法
 明治初年、明治新政府による神仏分離の政策によって、修験は法度となったため、八菅の修験組織は解体きれ、修験者らは、ほとんど帰農してしまいました。今では、毎年三月二十八日の八菅山例大察の「火渡りの修法」にそのおもかげをとどめるのみです。


★あなたも霊能者になれるかな!?
 行所第二十五番付近から、八菅修験は日向薬師の修験と同じ入峰道を辿っていることは明らかになっています。
 厚木商工観光課発行の「厚木のハイキングガイド」の白山順礼峠、鐘ケ嶽、日向薬師の各コースなど参考にしながら、あなたの推理で、八菅修験の入峰行所の仝踏破に挑戦してみませんか。
 もっとも、現在の整備されたハイキングコースでは、「験」(霊力)を獲得することは無理だとは思いますが・・・・・・・・・。


『こういう会』10月例会のご案内

おもしろい信仰…‥‥‥お話 大塚博夫さん(半原在住)

 今回は半原の大塚博夫さん(相模民俗学会理事・県央史談会副会長)に、性信仰にまつわる楽しい話をして預きます。
 会場は今夏開設きれたばかりの鳶尾の老人憩いの家(児童館併設)です。
 会員以外の方も若干名参加出来ます。ご希望の方は事務局までお申し込み下さい。

1.日 時 10月20日(日)午後1時30分より
1.会 場 鳶尾老人憩いの家
      (スルガ銀行鳶尾支店前)
1.問合せ 『こういう会』事務局
          TEL 241-8990荻田まで


コラム:デンワ

◆自宅と仕事場が一緒の私どもには、お客様以外からの二つのタイブの電話がよくかかってきます。一つは“社長さんいらっしゃいますか”で、もう一つは“奥さま”あてのものです。

◆子どもの頃、私はおやじの用事で度々三増まで自転車で使いをしました。それは、草葺屋根屋だった父の伝言を仲間の職人さんに伝えることでした。有線が普及するまでこの役は続きました。

◆近頃はファックスが普及し、これは私どもの商売には大変便利で、原稿のやり取りに重宝しています。 その上、ファックスは発信者の名前と番号が表示されるので、いたずらされる心配がありません。

◆昨年末は“社長さんいらっしゃいますか”の電話に閉口しました。投資向けマンション物件の案内など、各種の投資勧誘電話が日に三、四本、多い日は七、八本もあり、これに“奥さま”あての学習教材の勧誘電話がプラスされ、仕事の電話量よりも多くなる日が続きました。

◆女房が外回りしている時に、機械を操作したり、暗室に入っていたり、神経を集中して細かい仕事をしていると、電話に出にくくなります。なぜかこういう時に限ってこの手の電話がかかってきます。何度断わってもまたかかってくる電話もあります。こんな時、受信したくない相手からの再度の電話は、かからないような装置があったらと、つくづく思います。

◆ここまで書いていると、突然電話が鳴り出しました。受話器を取ると“お宅に中一のお子さんが…”