目次

山は二度と生えてきません!
『西山を守る会』のご案内
「西山を守る会」入会のお誘い
黄色いチラシ情報
コラム:議会の品位

おことわり:Web版では広告を掲載していません。
平成16年5月1日号NO.282号 Web版
荻田印刷 TEL・FAX 046-241-8990
1981年創刊 毎月1日発行
編集発行人:荻田豊 上荻野車庫前
西山を守る会ホームページ
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郵便振替口座(名称・西山を守る会)
00260-1-41948
山は二度と生えてきません!
採石場増設事業8月着手予定 後世に禍根を残さないように、力を合わせましょう。
▼の間約1.2kmの山が30年間に頂上から200メートル削り取られます。



 昔から荻野の人たちは、自分たちが住む里の西側にある山々、高取山・華厳山・経ヶ岳を西山と呼んでいます。その西山の稜線はさらに仏果山、半原の高取山へと続き、宮ヶ瀬ダム堰堤に下ります。荻野と半原の二つの高取山の間の山々は国道412号線と平行に走っています。当紙は高取は鷹鳥であろうとの推測のもと、この山をクマタカ・オオタカの住む『相州アルプス』として後世に末永く残したいと思っています。




※採石場全体(今迄の区域+増設区域)の大きさをまつかげ台や鳶尾団地と比べてください。広大な面積ですね。環境に及ぼす影響をあなたはどう思いますか。
※今迄の区域と増設区域の間の太線が稜線(写真で見える山の頂上)です。この尾根道は市道ですから議会が廃止・付け替えをしなければ山は守れたのです。


『西山を守る会』のご案内

★さあ、ご一緒に
 当紙は、十一月号の「登ってみよう発句石」を手始めに、十二月号は「西山の尾根道を歩こう」、さらに号外では「みんなで市議会を傍聴しよう」と続け、新年号では大規模な環境破壊を多くの人々に知っていただくため「西山を守りたい人集合」と元荻野公民館々長の花上義晴さん、東自治会々長の川田利夫さんの三人で呼び掛け、荻野公民館で集会を開きました。
その席で花上さんを代表に選出し、以後組織の詳細は決定しないまま、毎月の登山やバザー、採石事業者 説明会、登山道標識付け、オオタカ観察会などを開いてきました。
四月に入り、やっとメンバーの気心も知れてきましたので、正式に会を発足させ、会員募集を始めました。今はオオタカ部と登山部しかありませんが、将来は会員の得意分野を活かして、山野草部、水性昆虫部などを結成し、西山周辺でいろいろな遊びをしたいと思っています。

 会費・申込み先は次の通りです。
〔年会費〕
 個人会員 ¥1,000円
 家族会員 ¥1,500円

〔申込み先〕(どこでも結構です)
上荻野方面
TEL 046-241-8990 荻田印刷
TEL 046-241-2594 川田利夫
中荻野方面
TEL 046-241-1456 花上義晴
鳶尾方面
TEL 046-241-9804 小原俊彦
TEL 046-242-5894 土屋久仁子
宮の里方面
TEL 046-242-1106 土屋幸夫

★最後の登山チャンスかも
 十一月号の「登ってみよう発句石」以来、多くの人たちが西山に登っています。会では一月から毎月登山を始め、すでに百二十名を越える方々が参加しています。二回目以降毎回三分の二は新しい人たちです。また登山のたびに尾根道で登山者に会います。さらに一人でも多くの方々に西山の良さを知っていただくため、五月は二日、三日、四日の三日間連続で登山を計画しました。ご都合の良い日にご参加ください。

◎松石寺午前九時三十分集合
 (源氏河原バス停徒歩約二十分)
◎松石寺→ゴルフ場→四国八十八箇所石仏・遺跡→高取山々頂→発句石→上飯山・三ッ沢分岐→美登利園そば三ッ沢切り通し→敬和荘前→東谷戸入口バス停
 解散午後三時頃 弁当持参
 当ルートは登山コースです。軽登山靴以上を履き、杖があると楽です。事故は自己責任で。採石が許可されると今の高さの稜線は二度と歩けません。ご自身の足でふるさとの山を体感してください。

★西山称賛展開催準備中
 工藤さんが届けてくださった発句石の写真、鈴木さんからのハガキには大厚木ゴルフ場との取り合わせは絶妙と描かれた高取山が、西山を手描き絵付けしたガラスのお皿、オオタカをはじめ西山に源を発する荻野川周辺の野鳥や草花、風景を撮影している櫻井さんの写真の数々、新聞に相模川流域の水辺を連載していた服部漁舟さんの荻野の谷戸田の墨絵、西山から見つかるカサハラニシキ貝の化石、山菜料理など、西山に育まれ、生まれたいろいろなものを集め、西山が良く見える会場で、「西山さん、あんたは、えらい!」と褒め讃える展覧会を計画しています。
あなたもご出品を。

★猛禽顆保護の講演会と臨時総会
 五月二十九日(土) 荻野公民館に於いて、午後二時から講演会、三時から臨時総会を開きます。講 演会は参加自由です。お問い合わせは、荻田印刷まで。


「西山を守る会」入会のお誘い

 荻野の地理的特性を物語っているものとして、谷戸の数が鎌倉より一つ少ない"九十九谷戸"であったため幕府の地を取られてしまったと云う伝説があります。谷戸田と里山、その後ろにそびえる奥山が荻野の原風景です。太古には海だったといわれる急峻な奥山は、高取山、華厳山、経ケ岳と連なり、これらは通称西山と呼ばれ、近郷近在の村民が薪や茅を求める入会の山でした。西山はさらに仏果山、半原の高取山へと稜線は続き、丹沢山塊の最前線として、首都圏からの登山者に、身近で手頃な日帰りのできる山として親しまれてきました。このように地元はもとより県内外の多くの人々に愛されてきました西山の一角が今、市民が知らぬ間に一方的な手続きによって破壊されようとしています。
 不思議なことに、地形上からは「県立丹沢大山自然公園」に入るべきところであるにもかかわらず、華厳山と高取山の中間から清川村側にその線引きは曲がっています。あたかも、相模興業の採石場を正当化するかのように。また、稜線にある尾根道は厚木市の市道ですから、県の環境アセスの如何にかかわらず、大規模な環境破壊につながる採石事業をこの尾根道を存続させることで阻止出来たのです。しかし、市長は市民に充分な説明をしないで廃道・付け替えを決めてしまったのです。市長自ら市民憲章を尊重しないで。
 西山は起伏に富み、眺望もよく、蚕種石・発句石などあり、その昔は八菅修験の入り峰コースでもあり、厚木市の大事な観光資源です。また周辺には複数の社会福祉施設があり、さらに猛禽類保革のシンボル的存在であるオオタカが観察されています。この採石事業は、景観はもとより、動植物への被害、搬出車両による交通被害、地下水など、私たちの日常生活に与える悪影響は計り知れないものがあります。
 市長の任期には限りがありますが、一度破壊した山は二度と生えてきません。後世に禍根を残さないように、自らの手で守りましょう。

     西山を守る会 代表 花上義晴


黄色いチラシ情報

●『黄色いチラシコレクション』へ
 〜ご寄贈ありがとうございました〜
 田代の岡本馨さんから著書『縄文のカタストロフィー』を、半原の田辺千代さんからはご自身の論文「神奈川のステンドグラス」が掲載れています県立図書館発行の『郷土神奈川』第42号を、荻野自然観察会から『荻野の自然』No.42を、さがみ女性史研究会「さねさし」からは上荻野在住の鈴木ゆき江さんや中荻野生れの金子善美子さん、棚沢生れの熊坂千代さんらが紹介されています『あつぎの女性20人一聞き書き集−』を、諏訪哲夫さんから『厚木植物NEWS』第19号を、それぞれいただきました。


コラム:議会の品位

◆西山市道の廃止・付け替えを決めた十二月の都市経済常任委員会議事録の太田市議の発言の中の「あそこに行きますと、確かに見晴らしもいいんですが、発句石よりも煤ケ谷関係に行くともっともっと景勝のいい場所もあるんですが、とりあえず一回見なきやいけないというんで、その発句石に刻まれている句も見てまいりました。『此山やこの鴬に人も居ず』なんて、やっぱり当然人も来れないような場所なんじゃなかろうかと、こんなふうに感じたわけですが…」というところ。文脈が変だとお感じになりませんか。
◆議会事務局に行き、「発言と違うことを議事録に書いていいのですか」とお尋ねしたところ、五日後に回答がありました。「・・・太田委員の発言の中に、発句石の句に関する発言が『西山や鴬鳴けども人は来ず』、『此の山や鴬鳴けども人は来ず』と二回あり、どちらの発言も一部異なることから記憶違いによるものか意識的な発言か本人に確認したところ、うろ覚えによる言い誤りであるとのことでしたので、正確な句『此山やこの鴬に人も居ず』と修文したものです…」と。
◆昨年五月の公聴会で採石業者自ら「市道の付け替えは市長の処分に該当するが、許認可には当らない」と発言しています。これは「山の命運は県ではなく市にある」と言っていることなのです。
◆それを決定する大事な議会で、郷土の先人の句を皮肉り、荻中校歌にもある高取山を侮辱し、議員自ら議会の品位を失墜させた発言を私は傍聴席で目撃しました。