目次

採石認可・林地開発許可される
眺めて 見守って 西山の春
黄色いチラシ情報
東丹沢西山尾根道裁判応援を!!
コラム:忍法目くらまし

おことわり:Web版では広告を掲載していません。

平成17年4月1日号NO.290号 Web版
荻田印刷 TEL・FAX 046-241-8990
1981年創刊 毎月1日発行
編集発行人:荻田豊 上荻野車庫前
西山を守る会ホームページ
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郵便振替口座(名称・西山を守る会)
00260-1-41948

採石認可・林地開発許可される

 相模興業華厳採石場増設事業の採石認可は2月21日、林地開発許可は3月2日に県からおりたそうです.これに伴い、同社は3月上旬に西山尾根道の松石寺分岐と上飯山・三つ沢分岐の2箇所にトラロープを張り通行止めにしました。

★これからずっと続きます
 泉自治会館(古民家・岸邸そば)の落成式に出席された山口市長は挨拶で、環境の素晴らしさを述べるため、前の庭に咲いている梅の花と金色に輝く夏蜜柑は引用したものの、その目線の先に見える西山には触れなかったそうです。
 この話をしてくれた方は、西山市道廃止の議論を市民ときちんとしていれば、挨拶の中に「残念ながら、諸般の事情で、荻野の人たちが毎日仰ぎ見ている西山を守れなかった。申し訳ない」と一言付け加えるだけで参列者は「市長にも政治的苦悩があるのだろう」と同情されただろうに、市民を誤魔化しての廃道では「次の予定があるから」と挨拶もそこそこに会場を後にしたのは「荻野の人たちの目が怖くてそそくさと帰ったのだろう」と「あらぬ腹を探られることになった」と話していました。
 市長の任期は残すところ二年を切っていますが、西山の採石は一晩で終わるものではありません。三十年間も続くのです。これから荻野に来て挨拶する時は、西山に背を向けてするようですね。もっともこれでは聞く側には正面になるので、まあ一層、紅白幕でも張って西山を隠しますか。

★水源の森
 西山を守る会では松沢県知事にも再三要望書を出し、この西山に降る雨は数本の沢を下り荻野川に集まり、相模大堰で取水され、私たちの飲料水になっていると訴えてきました。水源税に熱心な知事さんだから、当然に水源の森は大切にするものと思ってのことです。
 昨年県庁に行った時、ロビーには「丹沢大山総合調査」の幟旗が林立していましたが、松沢知事は西山が東丹沢の一角であることをご存知ないのでしょうか。


★特命助役? 任期二年残し辞任
 平成十五年十二月十五日の都市経済常任委員会で、西山市道廃止議論に終止符を打つような発言をした山上助役は三月末で辞任しました。朝日新聞三月十二日によると、辞任理由は「道路整備計画にめどがたち、後進に道を譲りた い」と言うことだそうです。県職として土木部技監などを歴任後、財団法人都市整備技術センター副理事長を経て、平成十一年四月に厚木市助役に就任し、その三ケ月後「華厳採石工場における岩石採取拡大計画に係る覚書」が締結され、今回の採石認可、林地開発許可がおりたタイミングでの辞任では、まるで西山破壊の特命を持って厚木市に来たような方ですね。

★市民の安全は後回し
 下図のT−777と778はゴルフ場内を通る市道です。管理責任のある厚木市は永年ほったらかしにしておき、この道を通るハイカーなどの安全確保が整わないうちに採石業者の都合を優先し、景観を守り、ゴルフボールも飛んで来ない安全で、見晴らしの良い、魅力的な登山道である尾根道(T−705)を先に廃止したのです。
下図は廃止された市道や付け替え道を示したものです。1−705は松石寺分岐と上飯山・三つ沢分岐間の稜線上の元市道で、この間約1.2kmの山が30年間に頂上から200m削り取られるのです。1−519、505、534、506、507、508は山中にあった元市道です.これらを厚木市が廃道にしなければ、分水嶺は守られ、岩石採取による西山破壊を最小限に食い止めることができたのです。





眺めて 見守って 西山の春

み山木の その梢とも見えざりし 桜は花に出でにけるかな       源 頼政

 冬ざれの山を、山眠るといい、春の芽吹きの萌える色調を山笑うという。
 西山の春、さきがけは山ざくら、この時期、山ざくらの多いことに一驚する。全山に点綴する彩りはまさに天与の恵沢である。

さくらがタクトを振る 草が萌え木が萌える
山が一気に萌え立ち盛り上がる立ちつくし眺めて見つめて
読み取ろう 西山のいのちの語り
 聞き取ろう 西山のいのちの声

『西山を守る会』代表花上義晴




黄色いチラシ情報

●佐藤杜氏、おめでとうございます
 大矢孝酒造の佐藤善治さん(越後杜氏)が県酒造組合から勤続30年の表彰を受けました。新聞報道によれば「(生産量の)低迷が続くなど、清酒業界には難題が山積しているが、常に創意・工夫し、研さんを深め、神奈川の清酒製造業のため尽くしたい」などと決意を語っていたそうです。佐藤さんには、昭和59年の「こういう会」でお世話になり、その時の石坂三雄さんの句は「着ぶくれて杜氏に蔵を案内さる」でした。以来寒仕込み見学会のたびに案内をしていただいております。奇しくも今年は孝さんからいただいた君主蘭が久し振りに花を咲かせました。




東丹沢西山尾根道裁判応援を!!
サポーターになってください……『西山を守る会』

★3月4日に提訴しました
 TVKニュース、日刊紙、市民かわら版の報道の通り、西山を守る会は梶山弁護士を訴訟代理人に、市長を被告にして提訴しました。

★ありがとうございました
 3月5日にパティオとびお商店街広場で開催しましたバザーは雪が心配されましたが、好天に恵まれ、お蔭様で売上げとカンパで十万円を超えることが出来ました。これも偏にみなさま方のご協力の賜物と感謝申しあげます。

★西山登山に続々と
 3月は多くのグループが西山に登りました。9日は雑誌・新ハイキングの稲葉班が半原と荻野の両高取山間の相州アルプス縦走を50名で、12日は丹沢ブナ党が岳人の藤原記者を案内し華厳・高取を、同日衛藤さんのグループがその逆コースを27名で、14日は丹沢トレッキングクラブが11名で華厳・高取を、16日は新ハイキングの吉野斑が29名で西山縦走を、26日は神奈川アルプクラブが華厳・高取を、それぞれ行いました(当会掌握分)。

★太古からの贈り物
 3月20日に会としては初めての西山(経ケ岳・華厳山・高取山)縦走登山を行いました。9時15分に上分館を出発し、狩野の神崎屋敷横を通り法華峰林道を目指しました。さすが人気の経ケ岳・仏果山ルート、林道手前で平山坂下からのハイカー数組と出会いました。ここでひと休みし、林道の岩盤壁面にカネハラニシキ貝の化石捜しを始めました。目が慣れてくると幾つも発見することが出来ました。登山みやげが出来たところで、さらに経ケ岳へと歩を進めました。山頂に到着後経石を見、お腹も空いてきましたが、昼食は華厳と決め、鹿柵とモミの大木に沿って下り、下り切った後、今度は登り、華厳山頂到着は正午を15分経過していました。ここはアブラチヤンの群生地で、お弁当はその花の下でと目論んでいましたが、まだ咲いていませんでした。しかし同じ科属のダンコウパイの花は盛りでした。記念撮影後一時に出発し、右手に丹沢の山々を眺めながら大たるみを歩き、さらに高取山々頂手前辺りから採石場を見下ろしながら松石寺分岐に着きました。何時もでしたら、このまま尾根道を発句石に向うのですが、通行止めになってしまいましたので、発句石は諦めて松石寺分岐を下りました。途中、新四国八十八箇所石仏群を見、ゴルフ場に出る手前に新たに付け替えられた市道T-777(表面図参照)を通り、尾根道とは比較にならない魅力のない 付け替え道をくねくね歩き、T-778に出ました。このゴルフ場内を通る市道は、歩行者の安全が確保されていません。そこには打ちっぱなし練習場と頭上越えの桜18番ホールがあり、その上、カートも通ります。この日はゴルフ場の飛川さんがプレイ中断の指示をしてくださったので、急いで抜け出しました。深堀の道祖神で横林・真弓道に出て、宮本老人憩いの家でトイレを借り、ここで解散しました。バス利用の方は、さらに東谷戸入口バス停へと向いました。

★総会のお知らせ
◎4月2日(土)午後2時
◎上荻野分館和室
◎住民訴訟の訴状の説明、収支決算報告、相模興業華厳採石場航空写真紹介、今年度の展開など。
 なお、当日入会も承ります。是非当会に入会して一緒にふる里の山を守りましょう。

★西山縦走と半僧坊祭り見物
◎4月17日(日)雨天24日
◎JA荻野支所前 午前9時集合
 (本厚木駅北口午前8時20分発半原行き乗車、東谷戸入口バス停下車)
◎農協→深堀→ゴルフ場→付け替え道→新四国八十八箇所石仏群→松石寺分岐(尾根道通行止め地点・相模興業華厳採石場視察)→高取山→大たるみ→華厳山→経ケ岳(経石)→法華峰林道→平山坂下→バス停半僧坊前解散、希望者は勝楽寺へ(半僧坊祭り見物・田口光仙をんのお茶席へ、当紙奉納の半僧坊遷座百周年記念百人一句額もご覧ください)
※雨天延期時はコース一部変更

★西山称賛展にご出品を
 5月3・4日の二日間、西山が良く見えるコープ鳶尾店屋上駐車場横の二階会議室を会場に「西山さん、あんたはえらい」と褒め請える展覧会を開催します。山が削られる前に、写真に撮り、絵に描き、歌にし、句にし、詩にしてご参加ください。
 当紙では、宮木薫(国画会々員、井上五川の弟子・五蝶の孫)画伯の展示即売会を計画しています。その準備として、先日松石寺石仏等をスケッチしていただきました。

★西山の裏側を見てみよう
 当会のホームページをご覧ください。ヘリコプターから写した採石場の写真が掲載されています。

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★カンパお願いします
 当会への入会は随時承ります。年会費は三千円です。郵便振替の場合は、郵便局にある払込取扱票に口座番号00260・1・41948と加入者名の「西山を守る会」を、さらに通信欄に「年会費・カンパ」等記入してください。
銀行振込の場合は、スルガ銀行厚木鳶尾支店 普通747429 西山を守る会代表 花上義晴までお願いします。
 また、西山のテーマソング「風の唄」のCDはカンパ込みで五百円、裁判所に提訴した訴状や声明文などのコピーは三百円でそれぞれおわけしております。是非お読みいただき、東丹沢西山尾根道裁判を私たちと共有してください。

「西山を守る会」への問合せは、事務局の荻田印刷までお願いします。TEL 046-241-8990




コラム:忍法目くらまし

◆先月「荻野山中藩陣屋まつり」が開かれました。これに先立ち、自治会役員会で会長が「祭りに自治会から負担金を」と言われたので「和田市議の後援会に自治会のお金を出すのはおかしい」と言うと「荻野自治連で決めたこと」 との説明がありました。
◆昨年は荻野山中藩保存会と云う名の火縄銃を撃つだけの一市議の後援会の人たちが開いていたのに今年は市制五十周年で自治連が便乗したのでしょうか。祭りを報じた新聞記事に、実行委員長は自治連会長の毛利和夫さんとあり、式典で彼は「まつりを通じて郷土の歴史に関心を深め、郷土愛や隣人愛をはぐくんでいただきたい」などと挨拶されたようですが、ふる里の山の存亡の危機に住民説明会をしなかった責任者が、“ちゃんちやらおかしい”と思いました。
◆一方、鳶尾山に桜を植える会にも一言。このメンバーは毛利さんの一代前の自治連関係者が多いように見受けられます。植える場所は養徳寺所有の山のようですが、確かそのお寺の鳶尾金毘羅さんのお祭りは五月十日のはず。当然に、桜ではなくその時期に咲くものの方が郷土の歴史に根差したものになるのだろうと思います。
◆どちらも、私には西山から目をそらす姑息な方便に見えます。地域のリーダーには問題の大小、ことの重一要性の判断の出来る方になっていただきたいものです。ちなみに、厚木市文化財調査報告書第十一集「荻野山中藩」には、砲術文武世話役安西六郎という記載はありますが、忍者は見当たりません。