目次

3日、4日は西山称賛展〔生協鳶尾店2階〕へ
西山賛歌と東丹沢西山尾根道裁判
黄色いチラシ情報
東丹沢西山尾根道裁判を傍聴しませんか
コラム:笑止千万

おことわり:Web版では広告を掲載していません。

平成17年5月1日号NO.294号 Web版
荻田印刷 TEL・FAX 046-241-8990
1981年創刊 毎月1日発行
編集発行人:荻田豊 上荻野車庫前
西山を守る会ホームページ
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郵便振替口座(名称・西山を守る会)
00260-1-41948

3日、4日は西山称賛展〔生協鳶尾店2階〕

 『西山を守る会』では、5月11日(水)の「東丹沢西山尾根道裁判」の第一回公判に先立ち、憲法記念日と国民の休日の二日間、西山を褒め讃える『西山称賛展』を生協鳶尾店屋上駐車場横のコミュニティールームで開催します。会場からは芽吹きに映える西山がよく見えます。お買い物ついでに、是非お立ち寄りください。

 西山称賛展の展示品やイベントの概略を紹介します。

★七十七年前の西山縦走記録
 昨秋、中荻野の戒善寺に建立された「自由民権の里」の建碑記念誌を読んでいると川崎市在住の神谷量平さんの記事が目に止まりました。そこには「・・・このお寺の裏に屹立する仏果山・経ケ岳は、私の若い頃、いつかは登ってやろうと考えていて、実に登る機会がなかった、大変残念な山だからです。そして、私が住んでいた横浜の丘のどこからでも多分今でも丹沢山脈の前衛としてかなり大きく見える筈ですから・・・私の亡父は日本山岳会の名誉会員ですが、昭和2年5月この山に登っていて、その準備と経過の記録を残しています…」とありました。
 早速、発行代表者の大畑哲先生に神谷さんの住所を教えていただき、この記録を『西山を守る会』の活動に活用させていただくお願いの手紙を出しました。折り返し、神谷さんから当時の松石寺住職からの手紙や「霧の旅」会報に掲載されたお父さまのこの時の登山記事などを送っていただきました。
 登山記録としては、大変古いものです。是非大勢の皆さんに見ていただきたいものです。

★1400万年前の貝化石
 平成八年の荻野神社六十年式年祭の余興に当紙が開催しました『楽石楽座』の珍石・奇石展にも出品しました西山で見つかるカネハラニシキ貝の化石を展示します。この貝は1400万年前から1000万年前頃までに生息していたものと考えられています。どうして山の上に貝化石があるのか、と疑問をお持ちの方は次を読むと納得できるでしょう。

★西山の地形は貴重
 一月の結成一周年集会記念公演で、日本地質学会会員で県立生命の星地球博物館学芸ボランティアの蛯子貞二さんは「丹沢山塊の東側には相州アルプスと呼ばれる北西−南東方向に長く連なる急峻な山地があり、荻野高取山はその南東端に位置する。急峻な山体は古い日本列島からの大陸物資から成り立っていて、伊豆・小笠原弧の火山島からなる丹沢山塊とは出自が異なるらしい。細長い山体の両側は直線的で顕著な断層地形を呈している。東側は藤野木−愛川構造線、西側は青野原−煤ケ谷構造線と呼ばれ、丹沢山塊がまだ日本列島に衝突・付加する前のプレート境界がここにあった証拠と言われている貴重な地形である」と話していました。これらの資料も展示します。

★登山道で見られる木々や草花
 会のテーマソング「風の唄」の歌詞にあります、タブ、ヒオウギ、ツツジの他にも、キンラン、ギンランなど登山道で見ることのできるものの写真も展示します。

★西山や胡麻塩ほどの名残雪
 標題は「河原第四自選句集」に納められている梢星さんの句です。この冬は雪が多く、このような情景が幾度も見られました。西山にちなんだ俳句や短歌も展示します。

★特別展示・洋画家宮木薫作品
 当紙お馴染みの宮木さんに西山周辺を取材していただき、五つの作品を措いていただきました。地元の絵です。是非ご覧ください。
  松石寺の石仏 六号F 二点
  西山春雪   六号P 一点
  西山遠望   六号P 一点
  松石寺界隈  四号F 一点

★何処か懐かしい里山の竹林
 約二十年前に神奈川新聞で「墨絵の相模川」を特集していました服部漁舟さんの「荻野川」をお借りし、展示します。この絵は銅座金山辺りの里山に続く谷戸田の田植え風景を描いたものです。

★櫻井武さんや石井進太郎さんの写真も
 櫻井さんのオオタカや山中陣屋跡辺りからの荻野川と西山風景、石井さんの雪化粧の西山、住処を追われる猿の写真等を展示します。

★絵ハガキとその原画も
 正月に丹沢ブナ党の脇田信雄さんからいただいた座架依橋を描いた絵ハガキに西山が見えましたので、出品の許可をお願いしたところ、作者の最上勝孝さんと共に原画の展示を提案してくださいました。この絵は座間市新田宿からの西山の眺めです。

★「あらし」って、ご存知
 西山が薪山だった頃を偲ぶために諏訪部晃さんの画文集「三軒家むかし語り−失われた農村と子供の原風景−」から「たき木取り」を展示させていただきます。

★オオタカの生態をビデオ放映
 会では昨年荻野の里山で絶滅危惧種に指定されているオオタカの巣を発見し、今年も確認しています。西山はオオタカの生活圏にもなっています。そこで、少しでも多くの方々にオオタカの生態を理解していただくために、神奈川オオタカ保護連絡会からいただいたビデオを随時放映します。

★「西山称賛展」について
 西山の尾根道を取戻すことは西山の自然や景観を守ることです。『西山を守る会』は、私たちの代でこの自然や景観を断ち切ることなく後世に伝えたいと思っています。一人でも多くの方々にご来場をいただき、これから始まる「東丹沢西山尾根道裁判」での私たちの主張をご理解いただき、ご協力、ご支援をお願いする所存です。
 お問い合せは事務局の荻田豊まで。TEL046-241-8990

西山称賛展
◆日時 5月3日 午前10時〜午後7時
    5月4日 午前10時〜午後5時
◆会場 生協鳶尾店2階コミュニティールーム(C00P屋上駐車場横)



◆展示 ●西山登山マップ
    ●昭和2年の西山縦走記録
    ●西山周辺の地形・断層資料
    ●登山道で見られる草花など
    ●発句石資料・異化石・鹿の角
    ●宮木薫画「松石寺石仏」など
    ●八菅修験道資料
    ●写真・書籍 ほか
◆説明 東丹沢西山尾根道裁判について
◆放映 ●オオタカの子育て
    ●TBSTVどうぷつ奇想天外よリ
      オオタカの記録140日
    ●名古屋丁∨ニュースより
      第2東名と愛知万博のオオタカ
◆演奏 ●テーマソング「風の唄」ほか
      山のギター弾き
◆主催 西山を守る会
(予告なしでの変更あります)



西山賛歌と東丹沢西山尾根道裁判

 荻野古謡に、

 ♪何を怒るか西山わらび
  九十九谷に春が来る
  西に西山、東にとんびょ−
  中を流れる荻野川

 拳を突上げた蕨の列を春歓迎のガッツポーズと見立てている。西山と里山を讃えて止まぬ先人の心は、今も小・中学校の校歌や荻野音頭に歌い継がれている。
 西山は、小鮎川、荻野川の水源で、厚木の「屋根」といわれている。その屋根(尾根)の市道を廃道し、高取山をもろに削り消滅させ、30年間毎日千台のダンプが毒ガスを撒き散らす。さらに跡地が産廃の捨場になる公算大である。
 尾根道裁判で、市長に一片の道理もないことを明らかにしたい。

 『西山を守る会』代表 花上義晴



黄色いチラシ情報

●地元出身の中村歌女之丞を応接しよう
 愛川町馬渡出身の歌舞伎役者・中村歌女之丞が出演する『稚魚の会・歌舞伎会合同公演』の観劇バスツアーの参加者を募集します。
◎と き 8月21日(日)半原午前8時発
◎ところ 国立劇場大ホール(千代田区)
◎演 目 寿曽我対面(一幕)
     連獅子(長唄囃子連中)
     本朝廿四孝(一幕二場)
     お祭り(清元連中)
◎会 費 8,500円(1等席・指定)
◎申込み TEL046-281-0011 大貫善正
※今年は大ホールです。歌女之丞は廿四孝の腰元浦衣役を演じます。


●読者プレゼント
 平塚市美術館招待券(麻田鷹司と現代日本画展・湘南ゆかりの作家−二見利節展 有効期間5月29日)ご希望の方は荻田印刷へ(先着10枚)




東丹沢西山尾根道裁判を傍聴しませんか
第一回公判は五月十一日(水)

★報告集会は開港紀念会館で
 『西山を守る会』では、厚木市が相模興業と交換してしまった西山尾根道などの市道を取戻すため住民訴訟をおこしています。その第一回公判が5月11日(水)午後3時から横浜地方裁判所502号法廷で開かれます。
 当日は初回ですので、原盤口団の花上義晴団長の意見陳述を予定しています。閉廷後は、報告集会を訴訟代理人の梶山正三弁護士を囲んで裁判所の斜向いの横浜開港記念会館1階4号会議室で行います。
 なお、同会館には当会会員の田辺千代さんが日本のステンドグラス史研究家になったきっかけのステンドグラスがありますので、彼女に案内していただく予定です。
傍聴のお問い合せは事務局まで。

★ゴルフ場内の市道について
 四月号に地図を掲載しました市道上荻野大平西山三号線と上荻野深堀西山二号線の大厚木カントリークラブ内の市道を、ゴルファーは公道ではなくカート道と思っているようで、登山者とのトラブルがおきています。そこで、4月6日に、会代表4人が市役所の道路管理課に伺い、市道であることをゴルファーにも登山者にも分かるよう大至急掲示板を付けるよう要請しました。

★ホリエモンも見てくれたかな
 ライブドアニュースに「東丹沢西山尾根道裁判」の記事が掲載されました。それには、荻野中学校校庭から望む西山の写真も掲載されています。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1080682/detail

★山の専門誌「岳人」五月号にも
 4月15日発売の岳人に、西山の取材記事(93頁)が、荻野側の美しい山と採石場側の見るも無惨な姿の対照的な二枚の写真と共に掲載されました。これは、岳人の藤原泉記者が三月十二日に当会の登山部長土屋幸夫・エイ子夫妻の案内で、丹沢ブナ党の梶谷敏夫代表ら四名と共に西山を踏査した際のものです。是非お読みください。

★市役所ロビーで見てみよう
 厚木市役所1階ロビーの「あつぎスカイウォーク」をご覧ください。西山の裏側の相模興業採石場がどんな状態になっているのか、よくわかります。
 また、当会のホームページには、ヘリコプターから写した採石場の写真が掲載されています。
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★西山縦走登山
 〜経ケ岳・華厳山・高取山〜
◎5月15日(日) 雨天22日
◎上荻野分館午前9時集合 (本厚木駅北口午前8時20分発半原行き乗車、上荻野バス停下車)
◎持物 弁当・飲み物 登山靴・杖必要
◎上分館→用野観音様(スダジイ古木)→法華峰林道(カネハラニシキ貝化石)→経ケ岳(経石)→華厳山→高取山→松石寺分岐→新四国八十八箇所石仏群(三十六番の山際村林弥右衛門奉納など)→付け替え道路→滝(約7m)→ゴルフ場→深堀→宮本老人憩いの家(トイレ休憩)→東谷戸入口バス停
◎事故は自己責任(厚木市民は市民活動保険の適用があります。三月の登山で転んで骨折した方がおりましたが、ふれあい保険の申請をしました)
◎参加 会員以外も可
 四月の登山には、六人の初参加者がいらっしやいました。年令は小学五年生から七十三歳までと広範囲にわたっていました。今月はキンランを見ることができるかも。


★西山称賛展にご出品を
 5月3・4日の二日間、西山が良く見えるコープ鳶尾店屋上駐車場横の二階会議室を会場に「西山さん、あんたはえらい」と褒め請える展覧会を開催します。山が削られる前に、写真に撮り、絵に描き、歌にし、句にし、詩にしてご参加ください。
 当紙では、宮木薫(国画会々員、井上五川の弟子・五蝶の孫)画伯の展示即売会を計画しています。その準備として、先日松石寺石仏等をスケッチしていただきました。

★匿名カンパに感謝
 守山仁志子さんに郵便振替でカンパをいただきましたので、お礼に「風の唄」のCDをお送りしようと住所を確認したところ不明でした。改めてお名前を読み直すと、どうやら、“西山を守る”をシャレた匿名であるようです。以前にも、男性名の匿名でカンパをしてくださった方がいらっしやいました。どなたかは存じませんが、ありがとうございました。このように、当会は、皆様の温かいお気持ちに支えられて運営しています。

★会員を募集中
 入会は随時受け付けております。年会費は三千円です。申込みは事務局まで。郵便振替の場合は、郵野便局にある払込取扱票に口座番号00260-1-41948と加入者名の「西山を守る会」、さらに通信欄に「年会費」と記入してください。後日、入会月を含む十二カ月間有効の会員証をお送りします。会員証は、十六年度はみはる野団地からの西山の写真でしたが、十七年度は今年一月の雪の翌朝に石井進太郎さんが鳶尾団地から撮ったものを使っています。
 「西山を守る会」 へのお問い合せは、事務局の荻田豊までお願いします.TEL046-241-8990




コラム:笑止千万

◆大袈裟に言えば、私の頭の中は99%を西山が占領しています。そんな私が4月14日の読売新聞を読んでいると、「知事が丹沢登山」と「厚木教育長自ら処分志願」と云う 二つのタイトルが目に飛び込んできました。
◆前記は、松沢知事が櫓洞丸に登ると言うもので、記事で「水源税再提案に備えて?」と椰愉されていましたが、私は、あれほど熱心に水源税を導入しようとしているのだから、疾うに丹沢は視察済みかと思っていました。もっとも、猿書状況視察や水源税説明で再三厚木に来ているのに、どちらにも影響がある西山を自分自身の目で見ようとしない知事さんだから、まあ、今回もスタンドプレーか。
◆後記は、「中学生による犯罪多発の責任を取る形で、長谷川美雪教育長が、市教育委員長に自らの”処分″を志願し、教育長を含め4人が文書指導を受けた」というものです。これを読んで、彼の思い上がりに呆れ返りました。
◆言うまでもなく中学生の犯罪は大人社会の反映です。大学卒業後の29年10カ月も国民年金保険料を納めていない市長が、臆面も無くその地位に留まり、そして、それを容認している大人達を子供達はじっと見ているのです。
◆教育長が卒業した荻野中学の校歌にも歌われる西山は彼の生家の眼前にあり、そこには、地元荻野の先輩の小林芹江の句碑「発句石」もあるのです。これらを守るために市長と激論を闘わせる姿勢を子供達に見せることこそが教育長の本来の役目なのだと私は思います。