目次

私の視点、私の感覚、私の言葉で
声なき声を先に聞け
黄色いチラシ情報
大貫松三展始まる
本年中にご不幸のあった方は年賀欠礼ハガキを出しましょう!
コラム:種・たね・タネ

おことわり:Web版では広告を掲載していません。

平成17年10月1日号NO.299号 Web版
荻田印刷 TEL・FAX 046-241-8990
1981年創刊 毎月1日発行
編集発行人:荻田豊 上荻野車庫前
西山を守る会ホームページ
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郵便振替口座(名称・西山を守る会)
00260-1-41948

私の視点、私の感覚、私の言葉で

 二〇〇九年に導入される裁判員制度のキャッチフレーズに最高裁は、「私の視点、私の感覚、私の言葉で参加します」を選びました。西山を守る会では、市長や市会議員の思惑に左右されることなく、庶民の声を素直に裁判官に訴えています。

★市長の反論が楽しみ
 東丹沢西山尾根道裁判の途中経過を報告します。第一回公判は5月10日に開かれ、この時は原告団の花上義晴団長が十五分間口頭 で意見陳述をしました。この日、被告側弁護士から「答弁書」、続いて、第二回公判の7月20日に「準備書面」が出されました。こ れに対して、第三回公判の9月5日に原告側弁護士が「原告第一準備書面」を提出しました。その要旨三点を次に転載します。

 本書面は、被告の平成十七年七月二十日付準備書面記載の主張等に対して、認否反論等を述べるものである。
 被告書面を読んでいささか呆れている。形式的・役人的答弁に終始し、実質的に市民に納得させるものは何もないし、また、そのよ うな努力をしようとした形跡すらもないからである。
 厚木市長として、相模興業の採石事業に、厚木市民の貴重な財産を喪失させながら、なぜ、それほどまでに肩入れをしなければなら なかったのか。そこに本件を理解する鍵がある。理屈の問題以前に、まず、それについて説明すべきであった。
 被告書面には、噴飯ものの箇所がいくつもある。それは余りに形式論理的に本件を処理しようとしているからである。これについて は、以下順次述べることとして、本件を理解するのに欠かせぬ視点が二つある。冒頭にそれを述べておきたい。
 第一に、本件市道廃止処分は、本件土地交換契約をすることのみを目的とした行為であるから、前者と後者の行為はそれぞれ別々に 評価されるべきものではなく、一体として評価されなければならない。
 第二に、上記「一体としてなされた行為」は、厚木市長が、訴外相模興業の便宜を図るために、事前に通謀してなされたものである。


 「本件市道廃止処分は、市道を普通財産に転換することにより相模興業への売り渡しを可能にすることが唯一の目的であり、道路行 政上の目的は全くないのに、その形式に名を借りた脱法的行為である」
 被告書面において、しばしば「議会の審議を経た」とか。「議会制民主主義により」などの言葉で、議会の議決を経たことがあたかも、違法性を阻却する事由のように述べられているので、その誤りを指摘しておく。
 議会の議決は、その多くの場合(本件の場合も含めて)、執行機関を拘束する又は議決された事項を実行することを義務づけるもので はなく、それを行うことを授権するのに留まるものであって、執行機関としては、議会の議決を経た上で、さらに当該行為の是非を自ら判断できるものであるから、議式の議決は当該行為の違法性を阻却するものではないというのが、通説判例である。


★差し上げます
 この「原告第一準備書面」は西山を守る会のホームページで見ることができます。また、希望者には郵送します。お申し込みは90 円切手を添えて事務局まで。

★【月例登山】西山縦走
  〜経ヶ岳・華厳山・高取山〜
◎10月9日(日) 雨天10日(祝) ◎上荻野分館午前9時集合(本厚木駅北口午前8時20分発半原行き乗車、上荻野バス停下車)
◎持ち物 弁当・飲み物
◎事故は自己責任 (厚木市民は市民活動保険の適用あります)
◎会員・一般参加自由
 九月は初参加の方が2名、玉子ダケも採取できました。今月は経ヶ岳への登山者との交流が楽しみ。

★【第五回西山展望塾】
 付け替え道路を歩いてみよう
◎10月16日(日) 雨天中止
◎JA荻野支所午前9時集合
◎JA荻野支所→横林→大平→ゴルフ場→付け替え道路(市道T−777とT−778)→滝見物→ゴルフ場→滝谷→宮本老人憩いの家 (昼食・西山問題説明)
◎持ち物 弁当・飲み物
◎会員・一般参加自由
◎申込制 前日までに事務局へ
 先月の清源院での第四回西山展望塾には厚木市観光ボランティアの六名が勉強にみえられました。
 さて、今回は尾根道と交換した山裾の市道とゴルフ場の中にある二本の市道を歩き、市の道路管理の現状を踏査します。登山は無理 だがハイキングならという方にお薦めします。是非この機会に。昼食時にダゴ汁を振舞います。


★『傍聴席48席、まだ余裕あり
 第四回公判は11月2日(水)
午前10時から横浜地方裁判所で開かれます。閉廷後、はす向かいの開港記念会館2階6号室で梶山正三弁獲士を囲んで報告会を行いま す。予定では正午前に終了します。
昼食希望者は県庁十二階食堂にご案内します。時間が早ければ、海側の席が確保でき、赤レンガ倉庫広場などを眺めながらゆっ依りと 食事をとることができます。

★お問い合わせは事務局へ
 TEL 046-241-8990 荻田まで。



声なき声を先に聞け

 昭和46年、鳶尾山が採石で裸になり始めた頃の荻野小学校5年生4人の作文から抜粋。
1、4年の時登った道はもう無い。僕はこの山も全めつだと思った。
2、あんな変なかっこうになるとわかっているのに、なぜ大人たちは鳶尾山を売ったんだ。鳶尾山も大人をにくんでいるにちがいない。
3、お金にあやつられる人はみじめだ。自然がどんなに大事なものか。青空にそびえる美しい鳶尾。お金で買えないとうとさがそこにある。
4、僕はブルのおじさんに大声で、「バカヤロー」と叫び逃げてきた。

 子供らは、今はまだ西山の公害を予測できないが、校歌や荻野音頭で称える西山が削られる姿を目にした時の彼らの傷心に、心を痛めない大人があるだろうか。

 『西山を守る会』代表 花上義晴


相州アルプス西山は故郷の名山てす。
一緒に登り、楽しさを共有しましよう。
新神奈川アルプクラブ
TEL 046-242-1106 宮の里 土屋幸夫
私たち登山愛好団体は相州アルプスを推奨します。




黄色いチラシ情報

●=宮木薫展= 西山や松石寺など
 当紙では、来月到達の300号を記念して、11月の1ヶ月間アツギ・ミュージアムに於いて愛川町三増に縁があり、伊香保の水沢観音本坊の天井画・障壁画・襖絵を制作された宮木さんの作品展示即売会を開催いたします。また、会期中、画家と歓談する機会を設けました。参加者の干支絵を前もって描いていただき、当日の記念品とします。是非ご参加を

『画家を囲む昼食会』
日時 11月13日(日)正午〜
会場 アツギ・ミュージアム
会費 10,000円(昼食・干支給お土産)
申込先 荻田印刷(会費を添えて)




大貫松三展平塚市美術館始まる
第一回新文展特選『小供達』(京都市美術館蔵)や
美校(現東京芸術大学)卒業制作『自画像』も


●14年前の資料が役立つ
 当紙では平成3年5月3日に中津の龍福寺を会場に地元のコレクション展第三弾『大貫松三展』を開催し、33名の方々から79点の所蔵品をお借りし、800名を超える入場者に鑑賞していただきました。絵を並べるだけでなく、故福井周道住職による法要、田口 光仙社中のお茶席、小池弘羊社中の生け花、櫻井武さんの尺八演奏、故森屋茂さんの席画、大矢鳳城さんの席書などの協力をいただき、 当紙のモットーである“地元にあるものを活かして遊ぶ”ことを実践してきました。その時の資料が14年振りに日の目を見ることに なりました。

●黄色いチラシコレクションも
 数年前に東京芸大で卒業制作の自画像展があった時、わざわざ上野まで出向いたのに展示されていなかった松三さんの自画像が今回 借り出されたので楽しみにしています。当紙は絵画3点と古書展で見つけた第二回新文展特選時の図録を出品しました。

【展覧会のご案内】
生誕百年目の発見
湘南の洋画家・大貫松三

期間 10月1日〜12月23日
   午前9時30分〜午後5時
   (入場午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日
観覧料 一般500円
    大高生300円
交通 JR平塚駅北口歩20分
   美術館入口バス停歩2分
   無料駐車場有り
主催 平塚市美術館

【略歴】
1905年 愛川町半原川北に生まれる
1922年 厚木中学校(現厚木高校)卒業
1922〜1925年 半原小学校代用教員
1926年 画家を志し、親の反対を押し切って上京 荻窪在住大野鉄夫のアトリエに原精一、須田寿の兄・北村サトルらと寄宿し交流、川端画学校へ通う 井口基成、橋本国彦ら音楽家とも知り合う
1927年 東京美術学校入学 和田栄作に学ぶ
1928年 第九回帝展初入選 『女と静物』、以後四年連続
1930年1月 厚木高等女学校(現厚木東高校)で教鞭
1931年 東京美術学校西洋画科卒業 6月平塚高等女学校(現平塚江南高校)図画教諭
1937年 第一回新文展特選 『小供達』京都市美術館買い上げ
1938年 第二回新文展特選 『○先生と孫』
1944年 愛川町に疎開 実名倉にアトリエを建てる
1949年 牛島憲之・山下大五郎・須田寿・飯島一次・円城寺昇・榎戸庄衛ら七名で立軌会創設(約十五年間在籍後無属に)
1952年 川崎市西生円に転居
1955年 東山魁夷・橋本明治・杉山寧・加藤栄三・大須加力ら美校同級生(六窓会)半原中津川で鮎漁
1961年 『アトリエ』3月号に「鉛筆デッサンの描き方」掲載
1960〜70年代 三越等で頻繁に個展を開く
1975年 愛川町文化協会発足行事として役場庁舎にて『大貫松三絵画展』と講演会
1982年 春、銀座内山画廊にて個展「テレビ美術館」(フジテレビ)出演 胃癌を発病し、体力は衰えたが、お盆に半原を訪問する
 8月31日没 享年 七十七歳

●当紙も出演します
 会期中美術館で開かれるテーブルトーク「大貫松三について話しましょう」に当紙も出演します。
日時 10月23日(日)午後1時30分〜3時
内容 黄色いチラシが主催した『大貫松三展』での思い出など



本年中にご不幸のあった方は年賀欠礼ハガキを出しましょう!

先着300名様(喪中はがき印刷注文者)に毎日の予定が書き込めるカレンダー進呈!
【私製はがき代+印刷代セット価格】
当店指定のはがき(草菊と枠付きの2種類あり)を使用した場合
30枚3,400円 50枚4,500円 100枚5,500円 150枚6,500円(端数OK)
※但し、全体で9行までを基準とし、1行増すごとに150円増となります。
ご用命は荻田印刷TEL046-241-8990





コラム:種・たね・タネ

◆昨年八月、高取山々頂にヒオウギの花が咲いていました。そこで、『西山を守る会』のテーマソングを創った時、歌詞に入れたのですが、今年は梅雨時までは見かけた株が七月の登山の時にはありませんでした。鹿にでも喰われてしまったのでしょうか。しかし八月に、用野の民家の庭先、半原新久の女房の実家、松石寺の庫裡玄関前など、身近な所で目にしました。本来山野に生える野草だそうですが、古くから庭植にもされていたようです。
◆植物の本に「別名をカラスオウギ(烏扇)といい、耐・寒性多年草、花期は七〜八月、秋に果実が割れて、黒光りしたタネがあらわれ、そのタネをウバタマ(烏羽玉)という」とあります。会ではこれを繁殖させ、西山の登山道に植えようと計画しています。園芸品種の ダルマ桧扇でなく、野生品種をお待ちの方、タネを分けてください。
◆タネと言えば、会の大看板がある国道沿いの畑に八月下旬にソバを蒔きました。ここではよく野鳩を見かけますので、実は喰われて しまうかも知れません。まあしかし、その鳩オオタカの餌食になるかも知れないと思えば、それもまたよし。目的は西山にソバの白い花を供えることだから。
◆辞書に「種が割れる」とは、「からくりや真実が明らかになる。仕掛け・たくらみがわかる」とあります。「市民の貴重な財産を喪失 してまで、市長が採石事業に、なぜ、これほどまでに肩入れをしなければならなかったのか」、それを法廷で明らかにしたい。