目次

その名もゆかしい半原越え
公私混同のすり替え論はご無用に
黄色いチラシ情報
ありがとうございました・・・西山を守る会
コラム:山を活かす

おことわり:Web版では広告を掲載していません。

平成18年6月1日号NO.307号 Web版
荻田印刷 TEL・FAX 046-241-8990
1981年創刊 毎月1日発行
編集発行人:荻田豊 上荻野車庫前
西山を守る会ホームページ
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郵便振替口座(名称・西山を守る会)
00260-1-41948

その名もゆかしい半原越え

「西山を守る会」では、東丹沢西山尾根道裁判のために昔の登山ガイドブックを集めています。 その中の1つに、昭和十六年三月に「登山とスキー社」から発行された『丹澤山塊』があります。 そこに、西山周辺の大変興味深い記事がありました。 そこで、「太平洋戦争開戦頃の相州アルプス」と題して、何回かに分けて転載してみようと思います。

【太平洋戦争開戦頃の 相州アルプス その1】
仏果山と経ヶ岳
 丹沢山塊の前衛にはハイキング・コースとして優れている山が非常に多いが、 その多くが従来あまり登山者を迎えていなかったことは残念である。 本書には幸い、この前衛の山々の優秀な個所が洩れなく紹介されているから、 将来は恐らくこの恵まれぬ不遇の山々にも陸続とハイカーの訪れを見ることであろう。
 仏果山と経ケ岳は、前衛の山のうちで最も古くから名の聞えていたコースであるが、 やはり実際に歩く人の数は蓼々たるものであった。 文献的には有益なものを五つ六つ数え得られても、その実際上に不遇であった点は否めない。 そして今もなお、この山々はボサの茂みに包まれたまゝ、 空山寂々として北相の一角に孤高の姿を峙たせているのである。
半原越え
 薮漕ぎ尾根歩きの仏果山と経ケ岳を探る前に、先ずその名も床しい半原越えの軽いハイキング・ コースについて語ろう。これは家族向の逍々上級コースとして、まことに優秀なもので、そのしんみ りとした物静かな持味には捨て難い佳さが秘められている。
 半原越えはいゝ峠だ。地図で想像すると、小さく切通しなどがあったりして、味もそっけもないよ うに考えられるが、事実は小さいながらまとまりのある芝地の峠で、附近の植林や疎林の気分にも何処 かほのぼのとした明るさがあり、大きな期待をかけて行っては失望するかも知れないが、兎に角感じ のいゝ場所である。ハンノキが新芽を吹き、ヤマザクラが点々と咲く四月半ばも悪くはないし、わけ ても物みな静謐の黄に色づく仲秋の頃の雰囲気にすぐれたものが見出される。
 小田急の相模厚木駅は丹沢前衛の山々に入る関門である。駅前に待つ藤沢バス煤ケ谷行きで終点坂 尻まで乗車する。途中の小鮎川沿いの山峡風景は中々佳い。
 坂尻下車、右手の雑司場橋を渡って法論堂への爪先上りを行く。法論堂はとても静かな気持の良い 部落、田中冬二さんの詩境が想われるようなところだ。部落の中程で土山峠への真直な道を見送り、 右折小坂を登るのが半原越えのみちである。部落を離れるあたり些か小径が入り乱れているから、地 人によく聞き訊していくほうがよい。
 小沢に沿う地図通りの径を登っ てゆくと、やがて荻野越えの分岐点だ。古い道標が倒れていて、僅かに「右荻野村へ、左半原へ」と 読まれた。左を取り、沢を登りつめて山の鼻を一つ小さく捲き、最後の水場へ出る。真黒な岩面を ちょろちょろと流れる清水は如何にも美しく見える。法論堂沢の源流だ。
 此処から径はヂグザグの急坂にかゝつて、幅も狭くなり、革も冠って来る。背後の空には物見峠方 面の山波が望まれる。飽迄もヂグザグに植林のなかを喘ぎ登って頂上に達する。頂上は前に述べたよ うな、小さいながら感じ良い場所である。一休みしてから、前面に仏果山の支峰を眺めつゝ、伐採地 の山腹を降る。
 峠もこちら側は半原往還などいわれるだけあって、径が立派である。春には土筆の多い沢べりに出 て、そのまゝ伐採地の沢沿いを行き、半原・田代の分岐点に着く。 半原道は大きく開墾されているが、吾々は手近な田代へと帰路を急ごう。
 絶えず明るい山腹に明瞭な径が走り、不安のない行路を愉しみつつゆく。尾根を右に捲いて出た地 点の芝地は小休みに適わしく、真正面に大嶽山の特徴ある山容を垣間見られる。この辺から径は急降 し、発電所の小池を経て、中津川畔に降り着く。小池のある丘は田代の村や中津川の俯瞰にすぐれ、 一面の桜並木で四月中旬の花時には真に見物である。
 中津川の仮橋は地図には記されているものゝ、実際はあったりなかったりする。が徒渉するとして も、普通は足首位までゞ大したことはない.対岸へ渡って機繊場の多い村中を抜け、バスの田代坂下 停留場に出て、一日の行程を終る。徒渉の嫌な人は下流の平山橋まで右岸を辿ればよい。
 時間に余裕があったら、発電所から左の沢沿いへ入って、地方的に名高い塩竃ノ瀧(塩川ノ瀧)と 江ノ島淵を一見するもよかろう。 相模風土記、日本名勝地誌所載の相当の名爆である。
(旧字や旧仮名遣いは直しています)


◆水汲みで賑わう
半原越えの峠を愛川側に少し下ったところに厚木高校の学校林があり、 その看板の反対側に通る水汲み場は早朝から賑わっています。峠から経ケ岳山頂までは、ゆっく り歩いても三十分で到達できます。



公私混同のすり替え論はご無用に

「西山が削られる。相模興業に山を売った者が悪い」との風説。 出所は言わずも市長の周辺。そこで本当の悪は誰か、追求してみたい。
 相模興業が「西山尾根道市道を自社所有の麓の山林と交換付け替えしたい」と申請した。 市道は行政財産、交換は法が許さない。 そこで市長はからくりの手法で市道を廃止して普通財産に変え、交換付け替えを強行した。
 お陰で相模興業は膨大な骨材商品を手に入れご満悦。 一方市民は30年間毎日ダンプ1000台の横行。花粉ならぬ石粉を吸い込むなど長期公害に曝される。
 自分の山を売るのは私人のレベルの話。市道の付け替えは市政公務の問題。 その公務で営利会社は濡れ手に粟。主権者市民は塗炭の苦しみ。
 前代未聞の悪政を棚に上げ、売った者が悪いとおっしゃる。盗人猛々しい。
『西山を守る会』 代表花上義晴




黄色いチラシ情報

●馬渡出身の中村歌女之丞を応援しよう
 歌舞伎俳優研修所第2期生の歌女之丞が出演する第12回歌舞伎会・稚魚の会合同公演の観劇バスツアーの参加者募集!
◎と き 8月26日(土)半原8時半発
◎ところ 国立劇場小劇場(千代田区)
◎演 目 修善寺物語 一幕
     双蝶々曲輪日記 引窓 一幕
     (歌女之丞は母お幸役)
◎参加費 8,000円
◎定 員 60名 先着順
◎コース 半原→馬渡→田代→愛川町役場前→中津→東名厚木→劇場
◎申込先 TEL 046-281−0011  大貫 善正




ありがとうございました・・・西山を守る会

★バザー開催
 第三回のバザーは梅雨の走りの影響で一日順延し五月十四日(日)パティオとびお商店街広場で開催 しました。朝のうちは雨が残りましたが、大勢の方々から提供をいただいておりましたので、雨の上 がるのを期待して店開きしました。お蔭様でその後は降りませんでした。たくさんの品物が集まりまし たので、午後五時過ぎまで時間を延長しました。売上げとカンパで九万円強になりました。ありがと うございました。またのご協力をよろしくお願い致します。

★第八回公判に向けて
【駅頭チラシ配り】
◇六月三日 (土) 雨天四日 午前七時半〜十時頃まで
◇小田急本厚木駅北口広場

★一時間早くなりました【相州アルプス西山三山縦走】
◇六月十一日(日)(雨天二十五日)
 源氏河原バス停前午前入時集合
  (本厚木駅北口午前七時二十分発半原行き乗車)
◇さつき食堂前→源氏河原→真弓  →精華園前→大平→市道Tの777(大厚木ゴルフ場内)→登打口→付け替え道→新四囲八十八箇所石仏群→ 松石寺寺山尾根分岐(採石場見下ろす)→高取山→大たるみ→華厳山→荻野越え→経ケ岳→経石→半原越え→ 法華峯林道→市道Tの776→初代荻野村村長屋敷横→陽野原→神奈中上荻野車庫前バス停(解散)
 ※希望者は味平で軽く一杯
◇持ち物 弁当・飲み物
◇登山靴・杖必要・雨具
◇会員外も参加自由。但し、事故は自己責任。会員で厚木市民の方は「ふれあい保険」が適用されます。
◇ヤマビル対策‥このコースでは、登りの付け替え道と下りの市道Tの776にヤマビルがいます。  濃度の高い食塩水をスプレーに入れて持ち歩くと役立ちます。
 五月登山は二十五名の参加がありました。その中に上荻野で生まれ、市内の他所にお住まいの六十 歳代の男性がおりましたが、彼はふるさとの山“西山三山”を初めて踏破されたそうです。
 今年は寒かったので、山ツツジの開花が昨年より遅れていました。 また、小さいものでしたが、松崎会員が鹿の角を拾い、会に寄付してくださいました。
 さて、今月は、集合場所を変更し、集合時間も一時間早めます。 これは、暑くなる前に山に入ることと、会のテーマソングにも歌われているヒオウギなどの保護対策 や登山道の整備をしながら登山するためです。特にヒオウギは五月登山で自生株を十数株確認してい ます。なかでも、高取山々頂の株は登山道上にありますので、踏みつぶされないように篠竹で囲いを し、ハガキ大の札(写真)を吊利下げ保護しています。高取山に 登られた際にはぜひご覧下さい。
 また、コースも一部変更して、経石から半原越えに降りて、法華峯林道を歩きます。林道からは、 馬渡、田代が眼下に、その先に相模原、橋本が、次いで、中津川カントリーから中津、相模原、新宿 副都心などが眺められます。


◇六月十二日(月)午後二時
◇横浜地方裁判所五〇二号法廷
 閉廷後、開港記念会館二階九号室で、梶山正三弁護士にこの日の裁判の解説をしていただきます。
 開廷前に裁判所の地下食堂を利用してはいかがでしょうか。
【第八回公判地元報告会】
◇六月十七日 (土)午後三時
◇荻野公民館
 梶山弁護士の解説をビデオで見ます。

★秋には芋煮会を
 五月三日、サンデーマート鳶尾店前の大看板のある畑に里芋を植えました。秋の芋煮会を想定して のことですが、果たしてうまくできるでしょうか。

★成長が楽しみです
 三月中旬にヒオウギの種を一ポットに三粒、百ポット、合計三百粒蒔きました。下旬に中学校の 理科の先生をしている同級生と偶然にJA及川グリーンセンターで出会った際、アドバイスをいただ きましたが、なかなか発芽しないので気を揉んでいました。
 待つこと一ケ月半、五月四日に待望の一株日を確認し、以後続々と発芽し始めました。この内比較 的大きいものを当紙の館山の遊び場に移植しました。.ここで育て、種を採り、それを西山に蒔こうと 計画しています。元々が荻野富士産ですので、里帰りです。夏の西山をヒオウギの花でいっぱいにし 将来はおぎ野草さんが銘菓の名に付けようかと迷う程の荻野の風物に育て上げたいと考えています。

★付け替え道踏査
 五月十九日(金)午後、梶山弁仙護士と共に稜線尾根道市道の付け替え道を踏査しました。尾根道に はいないヤマビルが付け替え道にはたくさんいました。この一点だけとっても市道の付け替えは“市 民の福祉の増進に反する行為”であることが証明されます。


★風の影響がでそうです
 当初は源氏河原より上からしか見えなかった稜線の破壊が、まつかげ台の上荻小通学路の階段や上 荻野郵便局、荻中前の信号機、生協鳶尾店屋上駐車場などからも見えるようになりました。
 これから毎日自然破壊が続き、山口市長の選択とこれに賛成した市議会の見識が三十年間問われ続 けることになります。
 破壊された部分が広くなるにつれて、源氏河一原方面は風当たりが強くなりそうです。これにより屋 根の補強や庭木への突っ支え棒が必要になりそうです。何せ、山が低くなり、有史以来経験したこ七 のない方向から風が当る可能性があるのですから。


★会員になって西山を守ろう
 年会費は一世帯三千円です。郵便振替口座番号は00260・1・41948、加入者名は「西山を守る会」です。
通信欄に「年会費・カンパ等」内訳を記入してください。
事務局‥二四一−八九九〇荻田
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コラム:山を活かす

◆昨秋、県央史談会で源氏河原から真弓、松石寺、深堀、荻野神社と史跡巡りをした折、紅梅学園の 養鶏場前を通りました。後日、愛名から卵を買いに来た会員がいました。 横浜から西山登山に来たグループは下山後、東谷戸入口バス停近くの餃子屋さんに愛可り込んでビールを飲みながらバ スを待ちました。採石業者が削り始めた元市道の稜線尾根道を高取から三つ沢に歩けば、下山口は美 登利園前です。ここで新年会を開いた登山グループもいます。
◆これらの情報や仏果山や経ケ岳の山賑わいを見るにつけ、その人たちにお金を落していただく方法は ないものかと考えるようになりました。西山の下山口のはとんどがゴルフ場ですので、ここに降りて 来る登山者に風呂と飲食を提供し、ゴルファー送迎バスに同乗させ駅まで送る、このことで何がしかの 料金をいただく。これなら既存の設備を活かしてできます。実現できないだろうか。
◆経ケ岳から用野の初代荻野村々長屋敷横に抜ける市道Tの776は、法華峯林道までははとんどが 半僧坊(道ノ入り)ルートと同じです。林道下から関東ふれいの道と別れ、行政境の急勾配を下り、 平になった所の分岐をそのまま尾根伝いのコースを取れば、ケヤキやモミの大木がある魅力的な里山 になります、出口は平山坂上の山善石油前です。そこは当紙の遊び場予定地でヒオウギ育成場の隣で す。ここに小屋でも建て、西山を守る会の事務所にし、相州アルプスの登山基地にする手もあります。