ダジャレ大好き

高機能自閉者は駄洒落を好むことが多い。しかも「これはちょっと笑えない」と思うような下手なものであることが多い。それどころか、非自閉者なら頬をゆるめることすらないだろうと思えるような、本人にしかわかりそうにないものも存在する。

明らかに笑えそうにない文脈でまでわざわざ同じ音の言葉を選んで駄洒落を書いてしまうのはなぜかというと、非自閉者に比べて言葉の音の面白さに引かれることが多いからである。言葉の遅れのある自閉者の中には音は正しいが意味用法が合っていない「言葉」を発する人がいるが、原理はそれと同じことで、高機能者はたまたま意味用法が正しい言葉の中から選ぶことができるからそうしているに過ぎない。また、いわゆる遅延エコラリア(後から出てくるオウム返し)として、特定の状況や記憶と結びついているために好んで使われる言葉あるいは独り言、というのもある。高機能またはアスペとカナータイプを区別すべきかどうか、などという論争もあるらしいが、私から見るとなぜそんなことを問題にしなければならないのか疑問に思えるのである。

当ページのタイトル「あたま不満足」について

脳が不自由なことを言う場合「頭が悪い」という表現があるし、私も「俺、頭悪いから」などと言うことがあるのだが、いわゆる知能が境界値を越えていることが傍目にも明らかなため、嫌味な謙遜に聞こえたりするらしい。そこで「頭が不自由」「字が不自由」などの、自分流の表現を編み出して使っていたが、今度はふざけていると思われたようで「字が不自由」の時のようにかえって話がこじれたりすることも多かった。(ちなみにあの「目に見えない障害のつらさ」という文章は、その深刻そうなタイトルとは裏腹に、笑いを取ろうと思って書いたものなのですが、皆さん笑っていただけたのでしょうか?)
そういう具合に完全オリジナルの表現だとどうもうまくいかないことが多いので、乙武洋匡氏のベストセラー「五体不満足」の人気にあやかって、また、五体の中の一つでもある自分の頭の出来に不満があるという意味も込めて「あたま不満足」というタイトルをつけることにしたのです。

最近ウケたダジャレ

自閉連邦在地球領事館附属図書館館長私的記録の2月14日補足の引っ越しネタに「迷うところじゃ脳〜。」というのがあって、個人的にバカウケしてます。正しくは「迷うところじゃ悩〜」なんだと思うけど(もちろん、ダジャレに正しいもなにもありません。>作者)、能天気が脳天気などと書かれたりする世の中だからこれでもいいのかもしれません。
困るのは「ウケた」とか本人に伝えたくても手段がないこと。自閉者は迫害されている少数派だから自己防衛を優先してメールアドレスだのなんだのをうかつに公開できないのですが、そのせいで「共感」を伝え合うことができなくなってしまっているのはちょっと寂しい。(03/02/24追記)

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