<学力低下ではなく、学力の格差が課題>

皆さんは、学力低下、学力格差、と言えばどんなイメージがありますか。
学歴低下、1999年に火がついて社会問題になりました。その後、全国規模の学力テストの結果、学力格差が大きな社会問題になりました。とにかく、今、教育が抱いている弊害として「いじめ」「不登校」などとともに「学力」もひとつのキーワードになりました。
学力低下、なぜか、「ゆとり教育」が犯人とされてます。
最近、「週6日制」に戻すことなど、その対策が工夫されてます。
ある意味では、「ゆとり教育世代」の児童・生徒・学生も被害者であります。最近の子は!ゆとり世代の子は!意味のない無責任な発言やめほしいです。つまり、彼(女)のせいにしないでほしいです。彼(女)らもお気の毒です。

ゆとり教育は、戦後初めて『学習指導要領』が告示された1958年に知識中心から始まり、1968年の改訂版など、能力中心、詰め込み式教育中心、受験戦争による人間性の衰退、といった社会的批判から、その後77年に改訂された『学習指導要領』では人間性豊かな児童・生徒の育成をキーワードとし、89年の改訂版では国際化・情報化、その後98年にはいわゆる「生きる力」をキーワードととしたが、最近2008年改訂によると、「生きる力」は残したまま再び「確かな学力」と、学力が強調されるようになりました。キーワードは「表現力」「判断力」「思考力」です。
しかしながら、文科省が、児童・生徒の学力問題にここまで神経質になったのは、OECDによるPISA(15歳の高校1年生の読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシー)また、IEAよるTIMSS(小学校4年生、中学校2年生の理数)の結果です。

なぜそこまでびびるのか
国際的メンツなのか、本当に子どもらのことが心配なのか
これらのテストにあわせ、学力テストには、文科省自らが小学校6年生と中学校3年生に実施しているものがあります。
みなさん、文部科学省が、現在12の都府県で実施されている国語、数学、外国語に対する高校生に共通テスト(http://www.nihonkyouzai.jp/test/9097.html)を全国規模で実施することを検討していることを明かしたこと知ってますか。関係者は、テスト導入の狙いは「基礎学力を確認し、勉強意欲を引き出すことにある」、と言ってます。
中身は、国語や数学など基本的な教科について、高校1年生レベルの難易度を想定し、「一定の学力を担保する」ためで、狙いは大学のAO入試や推薦入試の参考資料として使われることも期待してるようです。
「中央教育審議会」の高校教育部会の資料によると、「基礎的な知識・技能、思考力、判断力、表現力」などを評価するテストで、希望に応じて受けられる仕組みにする」と言ってます。

フリースクールのパイオニア的な存在のニイル氏は言う。
「豚を育てている人は豚を科学的に飼育している。しかし、教師は消化不良の餌を無理やりに飲み込ませるという非生産的なことをしている」

「ゆとり教育」「学力向上」もむろん大切なことです。
でも子ども達に必要なことは、「実りのある教育」ではないかと思います。
子ども達は豚でもなく実験のための道具でもなく、人間です。
「いじめ」「不登校」「学力」など今、日本の教育界が抱いている教育の弊害を本気で良くし、子ども達を「善くしたい」なら、ニイル氏が何を言いたかったのか、真剣に考えるべきではないか、と思います。
Kim Pitt

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