愛媛県松山市  湯築城(ゆづきじょう)

湯築城(ゆづきじょう)は、愛媛県松山市道後町の県立道後公園内にある河野氏の城です。
堀や土塁が現存しています。



ここは、道後公園とも呼ばれています。
以前には、「道後動物園」がありました。
1988年から発掘調査が始まり、大規模な遺物・遺構が発掘されました。
戦国時代中頃という古い時期の大規模な堀・土塁が良好に残る全国唯一の遺構として、
湯築城趾の歴史的価値が注目されています。
現在では、史跡公園として整備されています。
平成14年に国史跡に指定されています。



歴史的意義については、多くのページで語られています。
ここでは、現在の湯築城跡を写真で見ながら、
当時の様子についても想いをはせてみたいと思います。


1974年の湯築城跡の航空写真です。
堀に囲まれた平城です。
最近(2005年頃)の航空写真です。
公園として整備された部分は、
写真下の堀の内側のあたりです。




江戸時代に書かれた湯築城の図
道後公園の図

航空写真と比べて見ると、なかなか おもしろいでしょう。
現在の地図は、以下をクリックすれば、確認できます。

愛媛県松山市道後公園の周辺地図





それでは、史跡を確認していきましょう。
ここからは、少し大きめの写真で ご案内いたします。


地図を確認していただければ、わかりますが、道後公園は、道後温泉駅の近くです。
道後温泉からでしたら、徒歩で5分ぐらい。
このあたりには、歴史のある史跡が多くて好きです。


最寄の交通機関は、いよてつの市内電車。
公園前の電停があります。
道後温泉駅からなら、約1分。
JR松山駅前からでしたら、15分ぐらいでしょう。




正面入口から中に入ると、管理事務所があります。
建物の中には、発掘された出土品や、
戦国時代の当時の湯築城主「河野氏」に関しての説明などがあります。
1350年頃は、道後が伊予の国の政治や文化の中心となっていたようです。
河野氏が敗れて後に、1602年から松山城は築城されています。
いかに湯築城が昔の史跡かわかりますね。


管理事務所を出て、少し進むと再現された武士居住区の門があります。
外堀の内側ですので、大きな門ではなかったのかもしれません。
この頃の建物に関しては、解明されていない部分も多いようです。


土塀については、基礎の礎石などから当時の様子が推測できるようです。
このあたりは、現在の建物と近いものがありますね。


門を、くぐる前に堀の内側も見てみましょう。
きれいに整備されています。



武家屋敷 1



門をくぐれば、すぐに武家屋敷1があります。
発掘された礎石の配置を参考に再現されています。
現在の建物の間取りの寸法の基礎は、すでに この時代からあったようです。





当時の人たちを想像した人形が置かれています。
当時、流行した連歌などを再現しているようです。
考えこんでいる人形や、半分寝ている人形がいるような..。


隣で、お茶の準備をしている使用人さんの人形です。
なかなか 二枚目。



武家屋敷 2




武家屋敷2の中には、当時の資料などが展示されています。
出土されたものや、絵など。



同じ船でも、ずいぶん様子が違います。
上は、当時の港の様子で、下は戦の様子です。






円形石積遺構



説明にあるように、何に使われたか わからない遺構です。
井戸でもなくて、トイレでもないなら...落とし穴!
....冗談です。。。^^



武士居住区と庭






遺構の武士居住区は庭園になっています。
建物があったと思われる部分には、マークが入っています。
池や堀もあって、なかなか趣きがあります。





休憩所や、トイレも雰囲気をこわさないように作られています。
池や庭園を眺めながら、ゆったりと過ごすのもいいでしょう。



土坑 (ゴミ捨て穴)





土坑を再現したものです。
かなり大きいものです。
当時は石油化学製品はありませんから、
穴に埋めればよかったのでしょう。


外壕土塁

当時の土塁の遺跡としては、残っているものが少なく貴重なものです。





土塁は、壕を作る時に掘って出た土を使ってつくったものです。
堀があって、土塁があれば侵入も容易ではなくなりますよね。
土塁の中を切り抜いて、積み上げられた土を分析した遺構です。
長い時代を経て土が重ねられた様子がわかります。



遮蔽土塁




湯築城には、内壕もありました。
外壕との間隔が近いところでは、遮蔽土塁と呼ばれた土塁もあったようです。



湯築城 etc..








まだまだ、紹介したい所はありますが、
興味がありましたら、ぜひ現地を訪れてください。



道後公園


同じ敷地内に「正岡子規」の資料館『子規記念博物館』があります。



少し山を登ると展望台もあります。
昔は、高い建物が少なかったので、ここから遠くが見渡せたのでしょう。


昔、道後温泉で使われていた湯釜です。



湯築城跡は、歴史に触れることのできる公園です。
歩いて行ける範囲に、道後温泉や石手寺など、
松山の史跡が多く集まっています。

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