たべる図書室

このコーナーでは、私の集めた民族料理の本や、図書館で借りて参考にした本を紹介します。
最終更新日 2009年10月21日

東アジアと東南アジア
インドネシア

Heinz von Holzen, Lother Arsana, Wendy Hutton. The Food of Indonesia. Periplus, Singapore, 1995.
ガドガド、テンペのココナツミルク煮、とうもろこしご飯、どれもおいしかったです。ペリプラス社のエスニック料理本のシリーズは、野菜の料理が割と少ないのが欠点と言えば欠点です。

Sri Owen. Indonesian Food and Cookery. Second Edition. Prospect Books, London, 1986.
70年代の初版を改訂し、レシピの数も多くなっています。英語で読めるインドネシア料理の本の中ではこれが一番と言われていますが、英国でも北米でも残念ながら絶版です。今ではネット通販で古本を購入するのが簡単になりましたが、この方の本はときどき元値の2、3倍の値段で売られています。著書には他にもインドネシアの郷土料理の本、タイ料理の本、世界のお米料理の本や、アジア風創作麺料理の本を書いています。素敵な文章を書かれる方です。
彼女のホームページは
こちら

Sri Owen. Indonesian Regional Food & Cookery. Frances Lincoln, London, UK, 1994.
こちらはインドネシアの郷土料理の本です。上の本と重複するレシピも少々ありますが、若干のバリエーションがあります。彼女にはインドネシアの各地方ごとに一冊ずつ本を書いてほしいのですが…だめかなあ。インドネシアのお菓子の本も書いてくれないかな。

ヴェトナム

Bach Ngo and Gloria Zimmerman. The Classic Cuisine of Vietnam. Plume, New York, 1979.
青いパパイヤを使ったレシピを探していて大学の図書館で見つけました。古い本ですが、最近の本に比べてもレシピは妥協が少なく本格的です。今でもファンが多いようです。

Diana My Tran. The Vietnamese Cookbook. Capital, Sterling, VA, USA, 2000.
おいしくて手軽にできるヴェトナム料理の本。手のかかるレシピも欲しいという方には、物足りないかも。

Nicole Routhier. The Foods of Vietnam. Stewart, Tabori, and Chang, New York, 1989.
前者よりも伝統的なおもてなし料理が多い、より本格的な本。

Corinne Trang. Authentic Vietnamese Cooking. Simon and Schuster, New York, 1999.
これも大学の図書館で借りました。

韓国

李信徳。韓国料理 伝統の味・四季の味。 柴田書店、東京都、2001年。
Patakoさんに教えていただいた本格的な韓国料理の本です。献立の立て方や朝鮮半島の食事作法などもよくわかります。薬念(合わせ調味料)の配合の妙には作るたびに感動します(笑)。美しい写真がいっぱいで、手順も分かりやすく写真で説明してあります。

柳香姫、呉知宣。感動!韓国ドラマレシピ。 ソニー・マガジンズ、東京都、2004年。
「冬のソナタ」他2つの人気韓流ドラマに登場する料理のレシピを、ストーリーを交えて紹介。帰国中に図書館で借りました。


Chang Jae-ok. Vignette of Korean Cooking. Maeilwonsaek Press, 大邸、大韓民国、2000年。
米国に移民した著者の、韓国料理研究の集大成です。第2巻もあります。レシピはアメリカナイズされているものもあり、韓国系アメリカ人の家庭料理の本として読むと面白いです。

カンボジア

Longteine de Monteiro and Katherine Neustadt. The Elephant Walk Cookbook. Houghton Mifflin, Boston, USA, 1998.
青いパパイヤのレシピを探していて、市立図書館で見つけました。著者はボストン近郊(ケンブリッジ市)の同名のレストランのオーナーです。現在絶版中ですが、レストランの
ホームページで著者サイン入りの本が手に入ります。

シンガポール

Djoko Wibisono, David Wong, Luca Invernizzi Tettoni, et al. The Food of Singapore. Periplus, Singapore, 1995.
シンガポールの料理人によるシンガポール料理の本です。家庭的な料理よりもレストランレシピが多い気がします。

タイ

Jennifer Brennan. The Original Thai Cookbook. Pedigree, New York, 1981.
ちょっと古い本で、西洋化されているレシピもあるみたいなんだけど、作ったお料理はどれもおいしかったです。難があるとすれば、「Real Thai」の著者ナンシー・マクダーモットやタイ出身の著者に比べて、タイ文化への理解度がやや低い気がすることでしょうか。著者ジェニファー・ブレナンさんも、10年近くタイに住んでいたそうですが…。

William Crawford and Kamolmal Pootaraksa. Thai Home-Cooking from Kamolmal’s Kitchen. New American Library, New York, 1985.
"Naam Sod"のレシピを探していて大学の図書館で見つけました。著者はタイ料理教室の先生です。家庭料理が多いので、とても使いやすい本です。他の本に無いレシピも多いです。おかげでしばらく借りっ放しにしていました。

Vatcharin Bhumichitr. The Taste of Thailand. John Wiley & Sons, 1988.
レシピも豊富、タイ王国各地からの写真もいっぱいで、とても親切なつくりの本です。去年からペーパーバックで再版されていますが、新版には写真が全く無いのが残念です。甘〜いマスクの著者はラーマ4世のご後裔だそうです。

Chat Mingkwan. The Best of Regional Thai Cuisine. Hippocrene, New York, 2002.
タイの中央および地方の料理を集めた本です。お嬢さんの書いたイラストが本文についています。

中国

Fuchsia Dunlop. Land of Plenty: Authentic Sichuan Recipes Personally Gathered in the Chinese Province of Sichuan. W. W. Norton, New York, 2001.
四川料理の本。著者は四川省の料理学校に西洋人として初めて入学し、四川料理を学んだイギリス人女性です。吉林人王君承認済み。この調子で他の地方の中華料理の本も書いてくれないでしょうか?と思っていたら、今年2月に湖南料理の本が出ました。

日本

別冊NHK きょうの料理 おかずカレンダー Part 2. NHK出版、1994.
初めて母からもらったお料理の本。当時の私の能力から考えて、もっと初歩的な本が良かったんだけど今もよく使っています。レシピを季節と月別に紹介してあるので、旬の素材を使って献立を立てるのに役立ちます。

別冊・主婦と生活 健康おかずと献立。主婦と生活社、東京都、1998。
副題が「美味しく食べてきれいにやせる」だけあって、和洋中の美味しいレシピに加え、各種ビタミンやミネラルのとれる献立、ローカロリーの献立、ローカロリーのおやつ、主食、外食、おやつ類のカロリー量などが載っている資料集のような一冊です。

別冊エッセ 男のための料理の基礎。扶桑社、東京都 1995年。
こちらは弟が一人暮らしを始めるに当たって母が購入した本。弟の一時帰国にあたり、保管しています。初心者向けに料理の基礎が親切に書かれていて、和洋中の基本的なレシピをかなりがっちりと押さえているため、男でなくても重宝します(男の料理人などのインタビューを入れて、いかにも料理の「ちょいデキ」男!な本ですが、巻末を見ると、実はほとんどのレシピの提供者は栗原はるみさんや平野レミさん始め女性の料理研究家なんですよね!)。フォーラムでお世話になっているミッシェルさんも、旦那さまのご本を愛用されているそうです。

Hiroko Shimbo. The Japanese Kitchen. Harvard Common Press, Boston, MA. 2000.
日本食材の解説から古典的なレシピ、日本の洋食までたいへん充実しており、日本料理が好きで、自分でも作ってみたいという方に最適な本だと思います。日本語が読めない夫に、これを使って日本料理をいろいろ作れるようにとプレゼントした本なのですが、私の方がよく使っているのはいったいどういうわけでしょうか。

婦人之友社編集部編。ひとり暮らしの生活術。東京都、1990年。
大学進学や就職などで、ひとり暮らしを始めた人向けの衣食住全般のガイドブック。無理無く自炊できるレシピ付きです。

尚承、高良菊。おいしい沖縄料理。柴田書店、東京都、1995。
沖縄の家庭料理と琉球料理の本。ほとんどのレシピは本土で手に入る材料でできます。おいしいですよ。

藤清光、中山美鈴。たべる、おきなわ:本土で作る沖縄の家庭料理。エリス、福岡市、1997。
麩、苦瓜、沖縄そばなど、沖縄の食材を使ったオリジナル料理や八重山の精進料理、離島の料理などがのっています。沖縄料理の入門書ではありませんが、沖縄料理を作ったことがあり、一層理解を深めたい方におすすめします。

ヘルシー!元気!おしゃれ!おいしい沖縄料理。旭屋出版、東京都、1998年。
レシピ集とレストランガイド、観光ガイドが一つになったような本。編集スタイルは若い女性向けらしくミーハーなのが気になりますがレシピはなかなか上等(宮古島郷土料理のレシピも3ページちょっとのっています)。県内外の沖縄料理店情報もあり、入門書としても情報源としてもなかなか使い勝手がいい本だと思います。


周富徳+TBSウオッチャー編。気軽に家庭で作れる中華料理3。ブックマン社、東京都、1995年。
一人暮らしを初めて半年以上過ぎ、本気で料理をやる気になった時に両親が送ってくれた本の一つです。内容は日本人好みの和風中華。中国人には非常にとんちんかんな料理みたいです。

フィリピン

Reynald G. Alejandro, Doreen G. Fernandez, Corazon S. Alvina and Millie Reyes. The Food of the Philippines. Periplus, Boston, 1999.
青いパパイヤのレシピを探していて、市立図書館で見つけました。

Reynaldo Alejandro. The Philippine Cookbook. Perigee, 1985, New York.
英語のフィリピン料理の本は数が少ないので貴重ではあるのですが、残念ながらレシピの正確さに問題があるようです。古い本なので、当時手に入りにくかった東南アジア系の食材をアメリカで簡単に手に入るもので代用しているのが問題らしいのですが…。

Gerry G. Gelle. Filipino Cuisine. Red Crane Books, 1997, Santa Fe, New York.
アマゾンの読者評で得点の高かった本です。でも、もっといい本が最近出てしまったらしいんだな。

マレーシア
The cooks of Bon Ton Restaurant, Kuala Lumpur, and Jonkers Restaurant, Malacca, with Wendy Hutton. The Food of Malaysia. Periplus, Singapore, 1995.
クアラ・ルンプールとマラッカの料理人による、現代マレーシア料理の本。マレーシアに生きる様々な民族の料理のレシピが集まっています。

Carol Selva Rajah. Makan-Lah! The True Taste of Malaysia. Harper Collins, Sydney, Australia, 1996.
著者はマレーシア生まれ、オーストラリア在住の料理研究家です。マレーシアの料理と文化のよくわかる本。写真多数。

ミャンマー
Claudia Saw Lwin Robert, Wendy Hutton, San Lwin, and Win Pe. The Food of Myanmar. Periplus, Singapore, 1999.
青いパパイヤのレシピを探していて、大学の図書館で見つけました。

Copeland Marks and Aung Thien. The Burmese Kitchen. M. Evans and Co., New York, 1994.
絶版ですが、手頃な値段で入手できました。易しいレシピが多く、おいしくできる本です。

インド亜大陸周辺
インド

Smita Chandra. From Bengal to Panjab. The Crossing, Freedom, CA, USA, 1991.
記念すべきコレクション第一号。おいしい野菜や豆の料理が多いので、今でもよく使う本です。

Julie Sahni. Introduction to Indian Cooking. Ten Speed Press, Berkeley, CA, US, 1998.
米国では著名なインド料理の専門家(料理教室の先生でもあります)による、インド料理の入門書です(彼女は他にも本格的なインド料理の本とインド菜食料理の本を書いています)。この本のレシピの質は、残念ながら玉石混淆の印象を受けます。ヴィンダルーとコルマはシュミタ・チャンドラさんのレシピの方が美味しかったし、ナーンはヤムナ・デヴィさんのレシピが一番でした。

Madhur Jaffrey. A Taste of India. IDG Books Worldwide, New York, 1985.
女優兼インド料理研究家のマドゥール・ジャフリーさんの本。9つの章を通じ北はカシミールから南はケーララまで特色ある料理を地方の地理や歴史と共に紹介しています。読み応えのある本で、写真も美麗。

Yamuna Devi. Lord Krishna's Cuisine. Dutton, New York, 1987.
ヴェーダ哲学に基づいたインド精進料理のバイブル。著者はアメリカ人ですが、ヒンドゥー教ヴィシュヌ派(クリシュナ派?)の聖人に師事してインド各地の寺院を訪ねながらヴェーダ料理の修行を積んだ女性です。インド各地の郷土料理を広く集めていますが、あえて言えば彼女の師の出身地ベンガル地方の料理が多いようです。本格的にお菓子作りやパン作りなどに挑戦したい方におすすめの一冊。レシピの説明がとてもわかりやすいです。

Shoba Narayan. Monsoon Diaries. Villard, New York, 2003.
チェンナイ(マドラス)生まれのジャーナリストが少女時代から現在までをいきいきとつづった、自伝的エッセイ。各章のおわりにレシピがついています。

Chandra Padmanabhan. Dakshin: Vegetarian Cuisine from South India. Periplus, North Claredon, VT, 1999.
タミル・ナードゥ州の司祭階級の料理に偏っているとの批判もあるけれど、南インドの精進料理の決定版、かも。何でもびっくりするぐらいおいしいので、まずは作って食べてみて。

Chitrita Banerji. Bengali Cooking. Serif, London, 1997.
ベンガル地方の一年を、伝統料理のレシピを交えてつづった本。エッセイが多くてお料理の本としては使いにくいですが、読み応えあり。

ネパール
Association of Nepalis in the Americas.  The Nepal Cookbook. Snow Lion, Ithaca, New York, 1996.
在米ネパール人からのレシピをまとめた本。これさえあればどこでもダルバートが食べられる。英語で読めるネパール料理の本はまだまだ貴重です。ネパール人の友人もおすすめです。

スリランカ
Suharshini Seneviratne.  Exotic Tastes of Sri Lanka. Hippocrene, New York, 2003.
なかなか良いスリランカ料理の本です。

西アジア・中央アジア・カフカス地方
アフガニスタン

Helen Saberi. Afghan Food and Cookery. Hippocrene, New York, 2000.
9/11の直前に夫からプレゼントされた本です。だからという訳ではありませんが私達のお気に入りです。アフガニスタンの伝統料理が内戦で滅ぶことが無いように、未来のアフガン人のために書かれた本でもあります。

アルメニア
Sonia Uvezian. The Cuisine of Armenia. Siamanto, Northbrook, IL, USA.
アマゾンの読者評では、英語で手に入るアルメニア料理の本では一番優れていると言われる本です。著者はベイルート生まれのアルメニア人で、他にも
東地中海地方の料理(主にシリアとレバノン)の本、ヨーグルトを使った料理の本、世界のサラダとサンドイッチの本、カフカス地方の料理の本(絶版)などの著作があります。ファン非常に多し。

イラン
Najmieh Batmanglij. New Food of Life. Mage, Washington D. C., 2001.
美しいお料理の写真、イランのミニアチュールの絵と詩や古典からの引用がてんこもりの、持ってるだけで幸せな本。イランの年中行事と結婚の習慣についての説明もあり。宮廷料理の影響か、著者が伝統的な家庭に育ったせいか、レシピは贅沢で凝ったものが多いようです。

ウズベキスタン
Lynn Visson. The Art of Uzbek Cooking. Hippocrene, New York, 1999.
著者はソ連時代から活躍中の同時通訳者で、他にロシア人のメールオーダー花嫁についての著作があります。

グルジア
Darra Goldstein. The Georgian Feast. University of California Press, Berkeley, CA, 1999.
スパイス、ハーブ、胡桃を多用するグルジア料理の本。十九世紀後半から二十世紀初頭にかけて活動したグルジアの画家ニコ・ピロスマニ(ピロスマナシュヴィリ)による、酒盛りしているスターリンがいっぱいいるような挿絵がいい味を出しています。

中東・北アフリカ

Linda Chirinian. Secrets of Cooking. Lionheart, New Canaan, CT, 1987.
レバノン、アルメニア、イラン料理の本。

Claudia Roden. The New Book of Middle Eastern Food. Knopf, New York, 2000.
中東・北アフリカ料理の集大成。アラブ世界の食文化史についての論考もあって、読んで楽しい本。彼女はユダヤ世界料理の本も書いています。

Habeeb Salloum and James Peters. From the Lands of Figs and Olives. Interlink, Brooklyn, 1995.
アラブ諸国の料理をまとめた本、だけどシリアとレバノンの料理が一番多い。シリアとレバノン以外のレシピは怪しいものもあるけど、なかなか見る機会がないリビアやスーダンのレシピは貴重です。

Habeeb Salloum. Classic Vegetarian Cooking from the Middle East and North Africa. Interlink, New York, 2000.
肉を使わない中東・北アフリカの料理をまとめた本。上の本と一部レシピが重複していますが、湾岸諸国やイェメンの料理が新たに加わっています。

Sonia Uvezian. Recipes and Remembrances from an Eastern Mediterranean Kitchen. The Siamanto Press, Northbrook, IL, USA. 1999
著者はレバノンで育ったアルメニア人の料理研究家です。少女時代の古き良き東地中海地方(レバノン、シリア、ヨルダン)の思い出と、古代に始まる食文化史、諺、昔の旅行記に、レシピを多数満載した本。19世紀の銅版画が失われた時代の人々の姿を伝えます。オリジナルレシピも有。
アルメニア料理の本、ヨーグルトの本、サラダの本、サンドイッチの本、カフカス地方の料理の本(絶版)など著書多数。

イスラエル
Joan Nathan. The Foods of Israel Today. Knopf, New York, 2001.
ユダヤ民族料理の権威による、現代イスラエルの美味しいものを集めた本。食べ物を通して、イスラエルが他民族国家であることがよくわかります。レシピとレシピの間に昔の写真とイスラエル史の逸話がちりばめられた本。

イラク

Nawal Nasrallah. Delights from the Garden of Eden. First Books Library, 2003.
英語で出版されている数少ないイラク料理の本の一つです。メソポタミア文明の昔から連綿と続く、イラクの食の歴史がよくわかる本です。著者に連絡を取ってレシピを翻訳する許可を頂いたとき、「イラク料理の美味しさを広めてくださいね」と承りました。多少使いづらいところはありますが、自費出版せざるをえなかったそうなので、プロの編集者の手が入っていないのだと思います。貴重なイラク料理の本でレシピ満載、情報量は膨大、食文化の研究にも力が入っているので、その点は大目に見たいです。
著者のホームページ(英文)は
こちらです。

エジプト

Samia Abdennour. Egyptian Cooking: A Practical Guide. 1996, Hippocrene Books, New York.
1986年にカイロのアメリカン大学から出版された本の再版です。著者はエジプト在住のパレスチナ人で、エジプトの中流家庭で作られる料理のレシピを集めています。近年、拡張版が出版された模様。

Magda Mehdawy. My Egyptian Grandmother's Kitchen. 2006, The American University in Cairo Press, Cairo, Egypt.
これもカイロのアメリカン大学から出版されたもので、アレクサンドリア出身の女性による本です。レシピの手順の説明が曖昧で、外国人にとっては欠けている説明を補うための想像力を要求されることが多く、ちょっと使いづらいです。

トルコ

Ayla Esen Algar. The Complete Book of Turkish Cooking. Kegan Paul International, London, 1985.

Ayla Esen Algar. Classical Turkish Cooking. Harper Collins, New York, 1991.
上の本の方がレシピは多め。下の本はトルコならではの古典的な料理に的をしぼっています。

�zcan Ozan. The Sultan's Kitchen. Periplus, Boston, 1998.
ボストンのトルコ料理店The Sultan's Kitchenのオーナーの本。写真がきれいです。

パレスティナ
Christiane Dabdoub Nasser. Classic Palestinian Cookery. Saqi Books, London, 2001.
ベツレヘム生まれの女性による、パレスティナ地方の伝統料理を記録した本です。

Aziz Shihab. A Taste of Palestine: Menus & Memories. Corona, San Antonio, TX, 1993.
著者は英国支配下のイェルサレムに生まれ育ち、アメリカ合衆国に移住したジャーナリストです。イスラエル建国前のパレスティナの追憶に、50以上の伝統料理のレシピを織り込んだ本です。実娘で詩人のナオミ・シハーブ・ナイが前文を寄せています。

モロッコ
Paula Wolfert. Couscous and Other Good Food from Morocco. Perennial Library, New York, 1973.
著者は地中海沿岸地方の民族料理の泰斗です。彼女が出会ったモロッコのおいしい料理と食文化についてつづった、「たべる民俗学」的な本。近所のモロッコ料理店のオーナーおすすめの本です。

モロッコ、アルジェリア、チュニジア

Copeland Marks. The Great Book of Couscous. Donald I. Fine, New York, 1994.
北アフリカの「マグレブ」三国の料理を集めた本。クスクスだけの本ではありません。ユダヤ教徒の伝統料理も紹介しています。

Aline Benayoun. Casablanca Cuisine. Serif, London, 1998.
植民地時代の北アフリカに住んでいた欧州系住民、ピエ・ノワールの伝統料理の本。

レバノン

Madelain Farah. Lebanese Cuisine. Thunder’s Mouth Press, New York, 2001.
レバノン系2世の著者による、伝統料理の本。レバノンの東方正教徒の食文化や伝統料理のレシピが含まれているのが特徴的です。

サハラ以南のアフリカ


エチオピア
Daniel Jote Mesfin. Exotic Ethiopian Cooking. Revised Expanded Edition. Ethiopian Cookbook Enterprises, Falls Church, VA, USA, 2006.
説明不足でやや使いづらい箇所がありますが、英語で読めるエチオピア料理の本はまだまだ珍しいので貴重な本です。

西アフリカ

Elizabeth A. Jackson. South of the Sahara. Fantail, Hollis, NH, 1999.
身近にある材料で簡単にできる西アフリカ料理の本。

南アフリカ共和国

Lannice Snyman and Andrzej Sawa. Rainbow Cuisine. S&S, Hout Bay, South Africa, 1998.
南アフリカの各地方と多様な食文化をたくさんの写真で見せる、とても美しい本です。

欧州

アルバニア

Klementina Hysa and Ramazan John Hysa. The Best of Albanian Cooking. Hippocrene, New York, 1998.
手順の説明が曖昧なのが玉に瑕ですが、貴重なアルバニア料理の本です。絶版。

イタリア
Carol Field. In Nonna's Kitchen. Harper Collins, New York, 1997.
イタリア版おばあちゃんの味。田舎のおばあちゃんに都会のおばあちゃん、元小作人のおばあちゃんあり、元貴族のおばあちゃんあり。激動の20世紀を生きたおばあちゃん達から集めた昔料理のレシピ満載。レシピとレシピの間にはおばあちゃん達の若い頃の話。言うまでもないですが、どこの国でも昔の暮らしは大変だったとつくづく思います。
著者Carol Field女史は他にもイタリアのパンについていい本を書いています。

Carol Field. Celebrating Italy. Harper Perenial, New York, 1997.
イタリア全土の聖と俗の祭りとそれにまつわる食べ物を季節ごとに紹介した本です。レシピはもとより、個々の祭りについての民俗学的考証もあり、読み応えがあります。挿絵の古い銅版画(グロテスクなものが多い)が雰囲気を添えています。巻末にイタリアの祭り暦がついていて、旅行の計画を立てる役に立ちます。

Arthur Schwartz. Naples at Table. Harper Collins, New York, 1996.
貧者のグルメから貴族お抱え料理人の味まで、ナポリ周辺の伝統料理の本。スフォリアテッレのレシピまで載ってるんだけど、作る人いるかな。

Mary Taylor Simeti. Pomp and Sustenance. Ecco, Hopewell, NJ, 1989.
シチリアに嫁いだアメリカ人女性による、シチリアの伝統料理を歴史と社会史から見た「たべる人類学」的な本。読み応え抜群。

Richard Camillo Sidoli. The Cooking of Parma. Rizzoli, New York, 1996.
北イタリア、パルマの伝統料理の本です。

Anne Bianchi. From the Tables of Tuscan Women. Ecco, Hopewell, New Jersey, 1995.
トスカーナ地方ルッケージア州の「シニョーラ」(年配の女性)達から集めた伝統料理の本です。

Fred Plotkin. La Terra Fortunata. Broadway, New York, 2001.
イタリアの中でも旧ハンガリー・オーストリアに近い、フリューリ・ベネツィア・ジュリア地方の伝統料理と地ワインの本です。

英連合王国

Clarissa Dickson Wright and Jennifer Paterson.  Cooking with the Two Fat Ladies. Clarkson Potter, New York, 1996.
英国料理に限った本ではありませんが、料理番組で人気のクラリッサとジェニファー(故人)の本です。内容はイギリスの伝統料理からその他の民族料理、昔の料理など非常に多彩。番組からの写真も多く、二人のユーモアのセンスたっぷりで読んで楽しい本。名前から想像がつくように、脂肪分は高いので注意。

Clarissa Dickson Wright and Jennifer Paterson. The Two Fat Ladies Ride Again. Clarkson Potter, New York, 1997.
「Cooking with the Two Fat Ladies」の続編です。

Maxime de la Falaise. Seven Centuries of English Cooking. Grove Press, New York, 1973.
時代ごとに見る代表的な英国料理の本。文書に記録されたレシピを元にしているため、上流階級の食に偏っているのは仕方ないか。何百年も前のレシピは中世英語に現代英語を併記しているのでご心配なく。中世英語を声に出して読むと笑ってしまう方はいらっしゃいますか?

ギリシャ

Aglaia Kremezi. The Foods of Greece. Stewart, Tabori, and Chang, New York, 1999.
こだわりのギリシャ料理の本。どちらかというと庶民的な料理が多いです。あまり伝統的でないと著者が判断したためか、外国で有名なツァジキやスーヴラキなどが載っていませんが、それを補って余りある内容です。写真が素敵。

Diane Kochilas. The Glorious Foods of Greece. William Morrow, New York, 2001.
ギリシャを旅して郷土料理を集めた本。地理がよくわかり、ギリシャに行きたくなります。

The Recipe Club of St. Paul’s Greek Orthodox Church of Hempstead, New York. The Regional Cuisines of Greece. Doubleday & Co., Inc. Garden City, New York.
ニューヨーク州のギリシャ正教会のメンバーがまとめた、いわゆる「草の根料理本 community cookbook」です。

スイス
Nika Standen Hazelton. The Swiss Cookbook. Hippocrene, New York, 1998.
ドイツ人外交官の父とイタリア人の母の間に1910年代のローマで生まれ、スイスを始めとする欧州の国々を幼ない頃から旅した女性による本。レシピはスイス独自のものに的を絞ってあり、スイスでも見られるドイツ、フランス、イタリア等の料理は除外されています。これは1976年に出版されたものを再版した本です。
著作の多さにもかかわらず、この女性は謎の多いひとです。詳しくは
こちら(英文)を御覧下さい。

スウェーデン
The Test Kitchen of the Swedish Agricultural Organizations. Best of Swedish Cooking. Natur och Kultur Helsingborg 1995.
スウェーデンの農協?にあたる機関のテストキッチン編集の、スウェーデンの伝統料理の本です。patakoさんのお薦めにより購入しました。昔の食文化の記述あり。写真が多く、簡素で美しいデザインになっています。スウェーデン国内で出版されていますが(英文です)、なぜだか米アマゾンのマーケットプレイスにたくさん出回っています。

スペイン
Penelope Casas. 潤タDelicioso!. Knopf, New York, 1996.
スペインの郷土料理の本です。スペインの料理は郷土色が強いため、郷土料理を紹介するアプローチは理にかなっているとバリャドリッド出身の友人も言っていました。ガスパチョ美味しいよ。

チェコ共和国

Peter Trnka. The Best of Czech Cooking: Expanded Edition. Hippocrene, New York, 2001.
第一版に無かった豚肉の料理(著者が原稿を提出するのをうっかり忘れたらしい)、茸の料理、野の鳥獣の料理を追加した拡張版です。料理の名前をチェコ語でも表記してくれたらもっといいなあ。

ドイツ
Mimi Sheraton. The German Cookbook. Random House, New York, 1965.
これは古本屋で見つけましたが、現在も出版されています。序文で「ドイツ料理はアメリカ料理と共通点が多く、親しみやすいです」と力説しているのが今となっては可笑しい。

ハンガリー
George Lang. The Cuisine of Hungary. Bonanza, New York, 1971.
これ一冊でハンガリーの歴史と地理と料理がわかる本だけど、残念ながら絶版。ニューヨーク在住の著者はブダペシュトのレストラン「Gundel」のオーナーでもあります。

Susan Derecskey. The Hungarian Cookbook. Harper Perennial, New York, 1987.
ハンガリー人の男性と結婚したアメリカ人女性による本です。上の本とは違ったレシピも結構あります。

フィンランド
Beatrice A. Ojakangas. The Finnish Cookbook. Crown, New York, 1989.
フィンランドの伝統料理を沢山集めた本。

フランス
Julia Child, Louisette Bertholle, and Simone Beck. Mastering the Art of French Cooking, v. 1. Knopf, New York, 1970.
つい最近亡くなったジュリア・チャイルドは米国では知る人ぞ知るフランス料理の権威で、「アメリカの食を変えた女」とまで言われる女性でした。この本は英語で読める古典フランス料理の集大成です。

Julia Child and Simone Beck. Mastering the Art of French Cooking, v. 2. Knopf, New York, 1970.
これは上の本の続編にあたります。

Myriam Guidroz. Adventures in French Cooking. Macmillan, London, 1970.
ベルギー生まれの著者による、本格的フランス料理の本。ベルギー料理のレシピも少し入っています。古い本ではありますが、文章がとてもチャーミングで気に入っています。

Lydie Marshall. A Passion for My Provence. Harper Perennial, New York, 1995.
家庭で作れるプロヴァンス料理の本。フランスの友人も気に入っていました。

St�phanie Ovide. French Caribbean Cuisine. Hippocrene, New York, 2002.
フランス料理の技術と粋なエスプリをカリブ海の自然の恵みと融合させた、カリブ海に浮かぶフランス海外県の料理の本です。

ブルガリア
Linda Joyce Forristal. Bulgarian Rhapsody. Sunrise Pine Press, Bladensburg, Maryland, 1998.
ブルガリアを愛するアメリカ人のおばさんによる、お気に入りのブルガリア料理レシピを集めた本です。

Atanas Slavov. Traditional Bulgarian Cooking. Hippocrene, New York, 1998.
ブルガリア生まれの文学者による料理本です。

ベルギー
Ruth van Waerebeek. Everyone Eats Well in Belgium Cookbook. Workman, New York, 1996.
ベルギー料理のおいしさはフランス人も認める所らしい。本格ベルギーのワッフル美味しいですよ。

Robert and Maria Strybel. Polish Heritage Cookery: Expanded and Illustrated Edition. Hippocrene, New York, 2005.
ポーランド系アメリカ人のジャーナリストとポーランド人の奥様による、レシピ満載の大辞典のような料理本です。

ポルトガル
Ana Patuleia Ortins. Portuguese Homestyle Cooking. Interlink, New York, 2001.
親しみやすいポルトガルの家庭料理の本です。著者はマサチューセッツ生まれの葡系二世。

Hilaire Walden. Portuguese Cooking. Hackberry Press, Dallas, TX.
薄い本なのですが、上の本にないレシピがあったので買ってしまいました。ポルトガルの風景の写真はとてもきれいです。

ラトヴィア
Siri Lise Doub. Taste of Latvia. Hippocrene, New York, 2000.
ラトヴィアの詩や写真を織り交ぜた料理本。ライ麦パンのレシピは残念ながら不親切です。

リトアニア
Maria Gieysztor de Gorgey. Art of Lithuanian Cooking. Hippocrene, New York, 2001.
現在絶版ですが、アマゾンのマーケットプレイスでは手頃な値段で手に入ります。

ルーマニア
Alina Deutsch. Sanda Marin’s Traditional Romanian Cooking. Black Sea Publications, Chapaqqua, NY, 1996.
ルーマニアで1938年から出版されているルーマニア料理の本の第五版(1966年版)の英訳版です。古い料理本にはよくあることですが、レシピの手順が曖昧なところが時々見られます。

ロシア
Anya von Bremzen and John Welchman. Please to the Table. Workman, New York, 1990.
ソ連崩壊前に書かれた本なので、ロシアというよりはソヴィエト連邦の料理の本かな?よってバルト三国からコーカサス地方、中央アジアの料理まで含まれています。

Anne Volokh. The Art of Russian Cuisine. Collier Books, New York, 1983.
こちらはロシアに的をしぼって書かれているため、ロシアの伝統料理についていえば上の本よりもずっと詳しいです。

アングロアメリカ

アメリカ合衆国

Cheryl Alters Jamison and Bill Jamison. American Home Cooking. Broadway, New York, 1999.
アメリカのおいしい伝統料理の本。アメリカを離れてもおいしいアメ飯が食べられるようにと思って買いました。その必要が無くなった今でもよく使っています。

Jean Anderson. American Century Cookbook. Potter, New York, 1997.
二十世紀アメリカを風靡したレシピの数々を集めた本。アメリカ二十世紀の料理史としても読めます。著者はフードライターとして活躍した女性で、他にも料理本の著書多数。蜘蛛助お気に入りの本です。

Irma S. Rombauer, Marion Rombauer Becker and Ethan Becker. The All New All Purpose Joy of Cooking. Scribner, New York, 1997.
アメリカを代表する家庭料理の本です。大恐慌時代に主婦アーマ・ロンバウアーが、夫の自殺から立ち直るため、子供達のすすめもあってレシピをひとつにまとめたのがきっかけで書かれた本です。1941年初版以来何度も版を重ね、料理の百科事典のようになりました。最新の1997年版では現代アメリカの多様化する食生活に対応し、エスニック料理やエスニック食材の紹介なども追加された一方、以前載っていた野生動物(ビーバーやリスなど)のさばき方は無くなっています。

Better Homes and Gardens New Cookbook. Meredith, Des Moines, Iowa.
「Better Homes and Gardens」は主婦を対象とした暮らし全般の雑誌です。夫の実家に伝わる(?)年代物で、出版年のページが無くなっています。お義父さんが大学院を出て一人暮らしを始めた時に夫の祖母が使っていたものを譲られたそうなので、出版年は1950〜60年代でしょう。

The Editors of Consumer Guide�. The Treasury of Creative Cooking. Publication International, Meredith, Lincolnwood, Illinois.
これ一応アメリカ料理の本なんでしょうね。夕食のおかず、スープ類、パスタ料理、朝ご飯ものからちょっと怪しいイタリア料理と中華まで網羅した料理辞典のような本です。留学を始めてすぐの頃、もう10年以上も前にウォルマートで大幅に値引きされていた時に友達と買った本です。一度古本屋に持ち込んだら、「絶対売れない」と言われて断られました。今までずっと持っていたと思うと感慨深いです。

ニューイングランド New England

ターシャ・テューダー著、相原真理子訳。ターシャ・テューダーのクックブック。 文藝春秋、東京都、1998年。
ニューイングランド在住の絵本作家ターシャ・テューダーお気に入りのレシピを集めた本。ターシャはボストンの旧家の生まれで、珍しい昔風のレシピがちりばめられた、タイムカプセルのような本。本人による挿絵がかわいいです。

Duncan MacDonald and Robb Sagendorph. Old-Time New England Cookbook. Dover, New York, 1993.
1953年に出版された本の復刻版です。

南部 The South

John T. Edge and Ellen Rolfes. A Gracious Plenty. HP Books, New York, 1999.
南部諸州のコミュニティ・クックブック(慈善団体が募金のために会員からレシピを集めて作った料理本)から取ったレシピを集めた本です。ミシシッピ州立大学南部文化研究センターによる、南部の食文化を通して南部の文化について考える本でもあり、南部出身の著名人によるエッセイや昔の写真がちりばめられています。

東欧ユダヤ系の料理

Ruth Kanin. Eat! Eat! Donald I. Fine, New York, 1995.
リトアニア生まれのお母さんの料理を中心に、あるニューヨーカーが家族のお気に入りのレシピを記録した本です。旧世界レシピ、新世界レシピいろいろあります。おいしいですよ。

その他

Jane and Michael Stern. Chili Nation. Broadway, New York, 1998. ジェーンとマイケルのスターン夫妻によるチリの本。夫妻が全米を旅して見つけたチリレシピや、地元の料理から発想を得て創作したチリレシピ合わせて全部で州の数だけ50種類。チリと合うおかずのレシピなどもついて、チリ愛好家にはうれしい本です。

Editors of Cook’s Illustrated Magazine. Baking Ilustrated. America’s Test Kitchen, Brookline, MA, 2004.
隔月刊「Cook’s Illustrated」はレシピ、食材、調理器具をとことんテストして選びに選ぶ、こだわる料理通のための雑誌です。この本は、「Cook’s Illustrated」に掲載されたレシピの中から、パン・お菓子など粉もののレシピをまとめたもの。雑誌のスタッフがアメリカ人なので、味つけはアメリカ人好みだと思いますが、テストをくり返して懇切丁寧に書かれたレシピは頼れます。

カナダ
Marielle Cormier-Boudreau and Melvin Gallant. A Taste of Acadie. Goose Lane, Fredericton, N.B., Canada.
アカディーの民俗学研究から生まれた、真の「たべる民俗学」な本。パンとかおいしいです。

Julie Watson. Favourite Recipes of Old Prince Edward Island. Nimbus, Halifax, NS, Canada.
赤毛のアンの故郷、プリンスエドワード島の昔料理の本。白黒の写真つきで、プリンスエドワード島の昔の食生活がよくわかります。

Le Cercle des Dames d'Acadie de Caraquet Inc. De Notre Cuisine � Votre Table. Acadie Presse. Caraquet, N.B., Canada, 1996.
ニューブランズウィック州カラケット市のアカディー婦人会が、会員から集めたレシピをまとめた本。これは第2版です。現代アカディー人の食生活を知るうえで、資料的価値がある本。アカディーの昔料理の本であるA Taste of Acadieと比べると、アカディーの食生活の今昔がわかって面白いです。

New Brunswick Home Economics Association. Taste of New Brunswick. NBHEA, Dieppe, NB, 1994.
ニューブランズウィック州家政学協会が会員からレシピを集めて編集した郷土料理レシピの本です。同協会は1950年代にも同様の料理本を出版しており、この版にも古い版からの会員お気に入りのレシピが再録されています。新旧のレシピを比べてみるとなかなか面白いです。

ラテンアメリカとカリブ海地方

アルゼンチン
Shirley Lomax Brooks. Argentina Cooks! Hippocrene, New York, 2003.
ブエノスアイレス出身の男性を夫に持ち、ケータラーやフードライターとしても活躍する女性実業家による本です。

キューバ
Mar�a Josefa Lluria de O'Higgins. A Taste of Old Cuba. Harper Collins, New York, 1994.
古き良き(?)キューバの料理を集めた本。著者は良家の令嬢として生まれた人で、カストロ議長が大嫌い。革命以前のキューバの思いでと昔の写真がいっぱいの本。

コスタリカ
Nelly Urbina Castro. My Kitchen: Costa Rican Typical Recipes. San Jose, Costa Rica, 1997.
序文に海外からの観光客のために書かれたとあるので、いくらかグリンゴ向けのアレンジがされているかも知れませんが、コスタリカで食べた食事とだいたい同じです。

コロンビア
Patricia McCausland-Gallo. Secrets of Colombian Cooking. Hippocrene, New York, 2004.
著者はコロンビア出身で、パナマで料理教室を開いている女性です。根菜、バナナ、豆料理以外の野菜の料理がないのが残念。

Norma Benghiat. Traditional Jamaican Cookery. Penguin Books, Harmondsworth, Middlesex, UK, 1985
ジャマイカの食文化をよく研究して書かれた本。珍しいレシピがいろいろあるようですが、残念ながら現在絶版です。

Enid Donaldson. The Real Taste of Jamaica. Warwick, Toronto, Canada, 2000.
アマゾンでは牛のテールのスープのレシピが無いと批判されていましたが、読者評の良い本です。初版はジャマイカで出版されています。


Helen Willinsky. Jerk: Barbecue from Jamaica. The Crossing Press, Freedom, California, 1990.
ジャーク(ジャマイカ風バーベキュー)の本。バーベキューのレシピがメインですが、バーベキューに合う野菜のおかずやデザート、飲み物のレシピもあります。

ハイチ
Mirta Yurnet-Thomas and the Thomas Family. A Taste of Haiti: Expanded Edition. Hippocrene, New York, 2004.
プエルトリコで生まれ、ハイチのトマス家に嫁ぎニューヨーク市に住む女性が、トマス家の人々や友人達の協力を得て書いた本。英語では初めてのハイチ料理の本です。

ブラジル
Dolores Botafogo. The Art of Brazilian Cookery. Hippocrene, New York, 1960.
40年も前に書かれた本なのですが、Amazon.comの読者評でブラジルの伝統料理に忠実だというので購入しました。P�o de Queijo(チーズ味のミニパン)のレシピが無いのが不思議なのですが、レシピの数は豊富。特にデザートが充実しています。

Michael Bateman. Caf� Brazil. Contemporary Books, Lincolnwood, Illinois, US, 1999.
P�o de Queijoのレシピが欲しくて買った本です。装丁と写真がお洒落。バイーア地方のレシピが多いかも。

Carla Barboza Pinto. Brazilian Cooking. Hackberry Press, Dallas, Texas, US, 2003.
スフィーハのレシピが欲しくて買った本です(笑)。これは民族料理のシリーズの一冊で、薄い本。

ペルー

Copeland Marks. The Exotic Kitchens of Peru. Evans, New York, 1999.
ペルーの地方の料理を紹介している本です。

Tony Custer. The Art of Peruvian Cuisine. Quebecor World Per� S.A., 4th Printing, 2003.
著者の本名はフェリペ・アントニオ・クステル。スイス系ペルー人で、クステル株式会社グループの最高経営責任者です。この本は家庭料理よりもむしろ現代ペルーを代表する料理人たちによるペルー料理を紹介している本です。スタイリッシュで美味しそうな料理写真がいっぱい。この本の売り上げの一部は、クステル氏の創設したNGO、フェリペ・アントニオ・クステル基金を通じてペルーの恵まれない子供たちの教育に役立てられます。現在アマゾンでは扱われておらず、マーケットプレイスですごい値段がついていますが、クステル基金からの
リンクで手に入るかも知れません。このサイトでは、この料理本に載っているレシピのうち25種類を見ることもできます。慈善事業のために書かれた料理本は多くあっても、大企業(多国籍企業)の重役が書いた料理本というのはちょっと珍しいのではないでしょうか。製作に関わった顔ぶれも豪華です。

メキシコ

Diana Kennedy. The Essential Cuisines of Mexico. Clarkson Potter, New York, 2000.
著者の過去の著作『The Essential Cuisines of Mexico』『The Tortilla Book』『The Regional Cuisines of Mexico』のレシピのほとんどを1冊にまとめた本。英語でメキシコ料理について読むなら、この本が多分一番でしょう。ハラペーニョJ君の御墨付きです。

Diana Kennedy. The Tortilla Book. Harper & Row, New York, 1975.
著者の2番目の著作。とうもろこしのマサ粉で作るトルティージャと、タコスやエンチラーダスを始めとする、トルティージャを使って作る80余の料理の本です。レシピのほとんどは『The Essential Cuisines of Mexico』に再録されていますが、エンフリホラーダスのようになぜか選ばれなかったレシピもいくつかあります。
Diana Kennedy. My Mexico. Clarkson Potter, New York, 1998.
『私のメキシコ』というこの本は、地元料理を訪ねてメキシコ中を旅したダイアナ・ケネディさんの見聞録兼レシピ集です。その他、珍しいレシピ、茸のレシピ、古い料理本から選んだレシピも載っています。