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甲賀西国観音霊場案内記
一番から三十三番
 
無住のお寺へおまいりされる場合は、前もって、各連絡先へ日時を確認して下さい。
 
第一番 檪野寺

檪野寺へおまいりするには、国鉄草津線甲賀駅から、滋賀交通バス櫟野行きに乗り、終点の観音前で下車。門前に「国宝十一面観音菩薩」と刻まれた大きな石碑があります。仁王門、立派な仁王像、大きな草履が供えられています。仁王門をくぐり、左手に樹令千年の「いちいの木」と、右手に伝教大師お手植えの「槙の木」、樹令数百年といわれる「根上りの桜」があり、寺の歴史を物語っています。
(甲賀町櫟野0748-88-3890)
       
第二番 常光寺

慈済寺の境内にあり、近くに老人の憩いの家や公民館があります。観音堂の左前方の建物におられる毘沙門天は、「知恵の神」として親しまれ、願をかける人が多く参られます。観音さまの拝観は三十三年に一度のご開帳のときだけで、観音堂の中央仏壇の厨子に安置されています。(無住)
(甲賀町上田 0748-6-2-0396(大池寺))
        
第三番 仏生寺

檪野寺への道筋にあり、本堂は明治三十年の火災で焼失し、観音堂だけが残っています。本尊十一面観世音菩薩の頭にエンブダゴンという金仏は高さ五・五センチ、坂上田村麻呂将軍が鈴鹿山の賊征伐のとき、よろいにつけた仏像といわれています。神の西の口の住民二十七戸の人たちが花飾りなどしておまもりをしています。(甲賀町神 0748-88-4906)
       
第四番 善応寺

佐治文書によると、古い寺と記録されています。境内に「安産の観音さん」として知られている、子安観音菩薩を安置しています。本尊は秘仏で、三十三年に一度の開扉(昭和二十九年開扉)される十一面観世音をまつっています。近くに油日神社、歴史民俗資料館や神宮寺があり、甲賀町の文化ゾーンとなっています。(甲賀町油日 074888-2749)
       
第五番 龍泉寺

田んぼの中にぽつんと立っていて、寺へ通じる道らしい道はありません。甲賀武士の草庵といわれ、四周が土塁で囲まれています。甲賀順礼三十三カ所の記録が、当時の観音堂にある額面の裏にくわしく書いてあります。年一回、上野の十四戸の人たちの手で、堂内外を清掃しています。
(無住)
(甲賀町上野 0748-86-4813(慈眼寺)
   
第六番 西方寺

明治十二年に廃寺となり、現在は石牌のみ残っています。同字にある善福寺に合併され、小高いところに本堂があります。近くに、和田の公民館、遊園地があり、美しく静かなところです。札所の碑が、わずかに名残りをとどめています。(甲賀町和田0748-8-822899(善福寺))
   
第七番 長福寺

甲賀駅から徒歩で十五分、小さな山門の脇に、「浄土宗長福寺」と書いた碑があります。本堂と渡り廊下で結ばれた「矢田堂」と呼ばれている観音堂に安置されています。毎年一月十五日のおこないは、子どもの無病祈願をする寺の行事で、子どもと親が観音堂をおまいりします。また、九月十七日の「おこもり」は、豊作物の豊かな実りを祈願する行事で、地元の人たちの多くが参加します。
(甲賀町田堵野 0748-88-5111)
       
第八番 元龍寺

滝の小字片山、上出集落の中心地にあります。大きなかや葺き屋根にトタンをかぶせた観音堂、毎月十八日に、片山の上出の八戸が集まり、念仏を唱えおまいりしています。元竜の慈雲に乗りて滝村のさとは普ねくうるおいぬべし
(無住)
(甲賀町滝 0748-88-2822(片矢力蔵))
       
       
第九番 補陀楽寺

草津線甲賀駅から数分、草津線沿いの集落の中ほどにあります。地名が示すように、集落の大半が商家で、この補陀楽寺は「商いの神様」といわれています。一月十七日の初観音会式が区の行事でおこなわれ、毎月十七日おまいりがあります。かつて城跡であったところで、観音堂のみ建ち、四周の一部に土塁が残っています。
(甲賀町大原市場0748-88-3890(檪野寺))
       
第十番後生寺

草津線沿いの県道に面した福生寺の境内にある観音堂に、如意輪観世音が安置されています。かつて、高野の集落に後正寺と
西福寺の二寺があり、明治十年、後生寺が廃寺となり、西福寺と合併、現在の福生寺となりました。寺名は両寺の合字です。
観音堂前の石段は、後生寺の本堂まわりの敷石であったといわれています。(甲賀町高野074888-2021(福生寺))
       
第十一番 桧尾寺

池田の集落のはずれ、道ばたに笠木と島木のみの低い鳥居が立っています。沈んだのか、柱を切り落とされたのか、異様な光景です。恐らく、当初は桧尾神社の立派な鳥居であったにちがいありません。鳥居から一直線の参道を行き、昼なおう暗い境内に、桧尾神社と隣接して桧尾寺があります。桧尾神社の神宮寺になります。このあたりは良質の桧が繁り、仏像を刻む霊木のヒノキの産地でした。二層の大観音堂が見事です。
(甲南町池田 0748-86-3765)
       
第十二番福竜寺

小高いところにあり、本堂を背にして前方を見ると、下馬杉の集落が見渡せます。本堂の左隣りの観音堂に、十一面観音立像
が格子の中に安置されています。脇侍が羅生門天と不動明王で、三尊形式は天台宗です。本堂のご本尊は阿弥陀をおまつりしています。
観音さまの拝観を申し出れば、いつでも拝観することができます。(甲南町下馬杉074886-4548)
       
第十三番 伊勢廻寺

甲賀広域農道の開通で、寺院周辺の景観がすっかり変わりました。ある意味で便利になりました。境内を東海自然歩道が通り、路傍休息所が庫裡の下の広場に作られています。本堂を兼ねた収蔵庫に十一面観音立像と毘沙門天、不動の両脇侍が身近に拝観できるのは、何よりありがたいことです。
(甲賀町野川0748-86-4460)
       
第十四番 円通寺


杣川の支流、浅野川に面した小高いところにあります。境内には梅の木やその他の大木が多く、隣に桜神社があり、神仏混淆の名残りをとどめています。川をはさんで向かいの丘陵地は茶畑がパイロット事業で開拓されていますが、かつては、中世の土豪望月氏居館跡、青木城跡、望月城遺跡などがあります。
  (無住)
(甲南町柑子)

        
第十五番 正福寺

杉谷の中心にある、小高い山の中腹にあります。最近、開通した広域農道から石段を登ると、広々とした境内があり、静寂をただよわせています。ひなびた本堂が一段と古寺を思わせます。本堂前に高野槇の古木や石塔宝篋印塔があります。臨済宗妙心寺派の禅寺で、子どもたちの坐禅もおこなわれ、住民とのかかわりの深い寺院です。
(甲南町杉谷 0748-86-2879)
       
第十六番 浄福寺(甲南町深川 0748-86-2314)

国鉄草津線甲南駅で下車、少し北へ行き、線路を横ぎり、急坂を登りつめた丘陵の上にあります。「峯の堂公園」といわれているところです。境内からの見晴らしはよく、甲南町の町並みが一望できます。また、桜、カエデなどが植えられ、天保義民のひとり、田中右衛門の碑が境内に建てられています。
       
甲賀郡の著名な観音霊場

甲西町夏見  観音寺 十一面観世音
水口町酒人   持宝寺 如意輪観世音
(重文)
水口町宇田   極楽寺 千手観世音
甲西町三雲   永照寺 十一面観世音
(重文)
甲西町正福寺 永巌寺 十一面観世音
 
(重文) 水口町下山 瑞岩寺 十一面観世音
  水口町山  玉台寺 観世音
  信楽町多羅尾 浄顕寺 聖観世音
  甲賀町岩室 大福寺 聖観世音(重文)
  水口町和野 東観寺 聖観世音
  水口町三大寺 飯道寺 十一面観世音(重文)
  甲南町竜法師 嶺南寺 如意輪観世音
  甲南町葛木 円通寺 十一面観世音
  水口町牛飼 福永寺 十一面観世音
  甲南町野田  慈眼寺 聖観世音
  甲賀町檪野 円鏡院 聖観世音
  甲賀町檪野 阿弥陀寺 聖観世音(重文)
  甲賀町五反田 光明寺 十一面観世音(重文)
  甲賀町滝  称名寺  聖観世音
  土山町平子 仏性寺  十一面観世音
       
第十七番 最勝寺

岩坂の集落から参道を歩くと、その両側は樹木で、なだらかな石段が続きます。一段一段登るにつれ、霊気を感じ、心の安らぎをおぼえます。本堂前に鎌倉時代の宝塔があります。郡内の貴重な石造遺品です。いたみのひどい本堂ですが、内部に多数の仏像が安置されています。補修されたため文化財指定が受けられません。八月、寺の什宝の虫干し行事があります。(水口町岩坂 0748-6-2-5547)
       
第十八番 園養寺

国鉄三雲駅から東へ一キロ、草津線の線路をまたぎ石段を登ると本堂につきます。鐘堂のところに立つと、眺下に杣川と野洲川の合流するすばらしい景観が見られます。郡内随一の「静・動」を織りなすところです。別名「牛の寺」と呼ばれ、毎年四月十日前後の日曜日に「牛祭り」があります。
(甲西町三雲 0748-7-2-0059)
       
第十九番 上乗寺

上乗禅寺の観音さまは「三雲の三観音」の一つです。信楽町に通じる道を、川に沿って登っていくと、「上乗禅寺」と刻まれた石碑があります。細い坂道を登ると本堂につきます。前庭はミニ竜安寺を思わせる石庭があり、日雲宮の祠があります。甲賀伝承のいわれの神で、三雲の地名もこの日雲が転訛したといわれています。
(甲西町三雲 07487-2-0202)
       
第二十番 妙感寺

甲賀の霊峰といえば、信楽の飯道山、甲西の大納言観音寺山、石部の阿星山で、この山ふもとにまつられている観音を「三雲の三観音」といわれています。野洲川の北側は近代化の波が押し寄せているに対し、妙感寺周辺は浄土のただずまいを残しています。観音さまは、高さ一六〇センチの千手十一面観音で、近江では珍しい坐像です。甲賀巡礼は二十番ですが、近江観音めぐりは満願打ち止めの札所です。
(甲西町妙感寺 0748-7-2-1723)
       
第二十一番 善水寺

国道一号線から、岩根山の中腹に善水寺の屋根が見えかくれします。岩根の集落中央から参道をほどなく登っていくと、右手に観音堂が立っています。本尊の観世音堂菩薩坐像は、丈六の臣像で末指定。石段を登りつめたところにある本堂や文化財指定の仏像のはなやかさにかくれ、見落しがちです。観音堂前が整地され、その左前方の大巨岩に磨崖仏があります。ぜひ一見しておきたいものです。
(甲西町岩根 0748-7-2-3730)
       
第二十二番 大岡寺

「岡の観音」として親まれている大岡寺。岡山古城山のふもとにあります。重厚な山門や土塀、境内の美しさ、甲賀の古刹にふさわしい風格をもっています。『方文記』で有名な鴨長明が発心したところです。松尾芭薫の「命二つ中に活きたる桜かな」の句碑、甲賀三郎兼家をまつる諏訪神社があります。
(水口町京町0748-6-23872)
       
第二十三番 千光寺

千光寺は川祐寺ともいわれ、かつて室町時代は十坊をもつほどの大寺院であり、甲賀六大寺の一つでした。隣接する八坂神社(儀儀大宮)は、千光寺の守護神で、同社の祭礼のみこしは千光寺の境内を通り、神仏混淆の名残りがあります。近年、収蔵庫が建てられ、周囲の樹木が切り倒されたため、明るくなった反面、古寺の重みが失われたのは惜しいものです。
(無住)
(水口町嵯峨0748-62-4506)
       
第二十四番 妙音寺

小佐治の集落の中心部、道端に観音標石が立っています。急な坂をのぼり、小高い丘の上にあります。草葺の三間四方のお堂で、一見して観音堂とすぐわかります。いつまでも残しておきたいお堂の一つです。堂内はその日の天候で総代が点検し、地区の人たちが清掃するなど、住民とのかかわりが深いお寺です。(無住)
(甲賀町小佐治0748-88-3903)
   
第二十五番 長福寺

かつては八幡神社の境内にありましたが、二度の火災にあい焼失、現在は鐘桜と札所の石碑を残すだけです。寺院跡は、地元住民の人々も忘れかけています。本尊十一面観世音菩薩は焼失を免れ、現在、修善寺に安置されています。仏像は聖徳太子の作と伝えられるものです。(水口町和野0748-6-2-1548(修善寺))
       
       
第二十六番 地安寺

二層の桜門は見事な建物です。門前は旧東海道、かつては大変賑わったところにちがいありません。皇室と緑深く、後水尾法皇の御位牌が安置されています。十月中旬、「法皇忌」がおこなわれます。菊御絞つきの鍵や御絞つきの提灯が下付されたものが、いまも保存されています。(土山町前野0748-6-7-0545)
       
第二十七番 白毫寺

野上野の集落と野洲川の間の開けたところに立っています。かやぶきの簡素な山門は、情緒を感じさせます。境内右は久保神社。山門脇のいちょうは根回り五メートル、高さ十二メートルもあります。山門の前にある石碑は、土地改良事業の記念碑です。野上野が水害で苦しんだ当時のことがよくわかります。(土山町野上野0748-6-8-016(五瑞雲寺))
       
第二十八番 天秀寺
平子集落の西方にあり、津島神社と隣接しています。県道四日市土山線から約百メートル入ったところにあります。自動車は小型車ならかろうじて門前まで着けられます。
御詠歌
牛頭の山 天に秀でて
いと高き 仏の徳を
みするとぞ 知れ
(土山町平子 0748-6-6-0330)
   
第二十九番 妙楽寺

野洲川の上流、寺院の後方は寺有林、北は岩山がそびえ、春はツツジが咲き、閑静なところです。境内に南天、八重桜、椿があり、四季の花に囲まれて美しい。平屋建ての小さな山寺で、民家とまちがえやすい建物です。延命地蔵、子安地蔵、水子地蔵も安置されています。(土山町東瀬音0748-6-6-0614)
   
第三十番 清涼寺

青土の集落のほぼ中央、高台にあります。裏は岩山、前方は青土の集落が一望できます。かやぶきの本堂で、霊場札所よりも重文指定の釈迦如来坐像で有名な寺です。十月十五は「達磨忌」の行事。境内に高さ三十メートル、直径一メートルのイチョウの木、近くの加茂神社の本殿やしいの大木があり、しいの木は郡内最古の巨木です。
(土山町青土0748-6-6-0619)
       
第三十一番 太平寺
鮎河の集落西端にあり、目下建設中の「青土ダム」が境内の裏近くまで来るので、環境変化に対応できるかと心配されています。国宝「大般若経」を所蔵し、由緒ある寺院です。「滝見観音」が観音信仰の対象となっています。境内に高さ十四メートル、直径一メートルのアカマツが見事です。
(土山町鮎河0748-6-9-0339)
       
第三十二番 長松寺

土山町黒川の集落から少しはなれた高台にあり、山門から黒川の集落が一望できます。境内に大木が多く、一面芝生が敷かれ、手入れも行き届き、おちついたところです。近くに駐車場はなく、わずかに車二、三台が駐車できる程度です。
(土山町黒川0748-6-8-0755)
       
第三十三番 永雲寺

国鉄バス近江土山の停留所から北へほんのわずかに行ったところにあります。禅寺らしく、掃除が行き届き静寂。境内の杉、イチョウの大木は見事なものです。本堂は入母屋造りで重層の屋根、堂内の内陣中央にガラス張りの仏壇、本堂の内外は甲賀観音霊場札所打ち止めにふさわしい、コントラストを描いた、魅力あふれるお寺です。
(土山町北土山0748-6-6-0017)
       
准四国巡礼札所
(石部町・信楽町)
●第六十一番 大日寺 信楽町長野 0748-82-0439
●第六十二番 来迎寺 信楽町中野25 0748-82-2328
●第六十三番 仙禅寺 信楽町上朝宮  
●第六十四番 大光寺 信楽町小川 0748-82-1364
●第六十五番 浄顕寺 信楽町多羅尾 0748-85-0123
●第六十六番 玉桂寺 信楽町勅旨  0748-8-3-0716
●第六十七番 宝国寺 信楽町黄瀬 0748-8-3-0161
●第七十二番 長寿寺 石部町東寺619 0748-7-7-3813
●第七十三番 常楽寺 石部町西寺574 0748-77-3089
●第七十四番 西教寺 石部町西寺750 0748-77-3089(常楽寺)

 
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