短歌の小箱
(08/04/10)
(08/01/11)
言葉の宝物をしまう箱、短歌。そっと前に立てば、自然に開きます。
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NO.70
クレヨンは好きな色から折れてゆく吾子の指より小さきオレンジ
3月17日、佐佐木選です。「小さき」は「ちさき」と読みます。
詩歌にはときどき出てくるふりがなです。「ちいさき」よりも小さい感じがします。
クレヨンは100均で買った24色セットのものです。
♪どんな色が好き? あか! 赤い色が好き いちばん先になくなるよ 赤いクレヨン♪
という歌詞から思いついた歌です。実際にオレンジは好きですね。
濃い色のほうがいいみたい。でも黒いクレヨンで太陽を描くのは・・・。ま、いいか。
ちなみにこの歌は、
♪どんな色が好き? ぜんぶ! 全部の色が好き
みんないっしょになくなるよ 全部のクレヨン♪ で終わります。
NO.69
出張の夫の毛布を半分ずつ吾子と使いて眠りにつきぬ
3月3日、高野選です。ひな祭りの日の入選でした。夫は「つま」と読みます。
実際には出張ではなく、男だけの雪中キャンプに出かけたのであります。笑。
防寒対策はしっかりしますが、テント泊ですし外は激寒なので、母子はパスでした。
娘「パパ、おふとん、ないよ」
私「お仕事に行ってるよ」←いない日は仕事だと言っている
娘「パパおふとん、もってきて!」
そういうわけで、毛布だけ出しました。来年は一緒にテント泊です、たぶん。
NO.68
帰省して語尾にうつりし方言のなくなる前に日常は来る
1月28日、高野選です。
お正月に実家に行ったときに、年賀状の返事と一緒に投函しました。
年賀状じゃないのに年賀状と同じ投函口に入れてしまいました、はい。
私の実家は愛知県岡崎市。方言と言ってもそれほど目立つところはなく、
住んだ時期も短い私は、日頃の京都寄り大阪弁が標準語と中和されるという程度です。
石川啄木の有名な歌で(たぶん中学校で習います)、
ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく
という歌があります。これを思い出しながら詠みました。
床の間のない家に住む吾子なればお鏡さんのとなりに座る
同じ日の永田選、第二首です。
評・・・有田さん、鏡餅の横に正座してはしゃいでいるのだろうか。
床の間がなくても伝統を生活に取り込んでいく幼い智恵は育つ。
と、書いて下さいました。
確か投稿葉書の添え書きに「自宅はマンションですから床の間はありません。
何回言っても面白がって座ります。」と書きました。
でも永田先生の評のように伝統を教えるというほどのことはなく(すみません)、
無邪気な様子を大人もおもしろがって眺めていた、その1コマをスケッチした歌です。
まるいお餅と並んだ、まんまるの子供の顔!かわいいかわいい。
それにしてもダブルで載ると、よ〜し、がんばろう♪と思います。幸運ですねえ。
NO.67
わんわんといぬには違いがあるらしい使いわけつつ子は歩きゆく
1月7日、永田和宏氏の第四首。歌意は、そのままですね。
2008年の初回から入選してとっても嬉しいです。
評・・・有田さんも子供の微妙な言葉の使い分けに敏感に反応した。
と書いて下さっています。
私にとっては全部「犬」です。笑。
観察しても、娘の頭の中でどうやって区別しているのは未だに不明。
ちなみに「猫」を「にゃーにゃー」とは言わず、全部「ねこ」なんです。
あけましておめでとうと言う練習をしながら吾子とお飾り選ぶ
同日、佐佐木幸綱氏の選です。2首入選!すばらしい。
これも歌意はそのままです。いいのだろうか、入選して・・・。
練習の結果、「あけまして」と「おめでとう」を別々には言えましたが、
つなげるところまで出来ませんでした。
そこで「おめでとう」だけ言ってもらいました。笑。
お誕生日とごっちゃにしているかもしれませんが、ま、いいよね。