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子供オンブッド

オンブッド(OMBUD)は元は英語で現在は北欧の言葉になっている。
オンブッドは王から民衆へ伝言、声明を伝えるメッセンジャーの意味だったが、現在は逆で行政による不当な取り扱いから、国民を守るために行政監視機関。番犬のような存在。
裁判所のように行政処分を取り消す権限はないが、国民の行政に関する不平、不満、要望、意見を関係機関に連絡して必要な是正処置を勧告する。
1809年にスウェーデンで始まる。
子供オンブッドはノルウェーが世界で最初。
1981年3月6日に国会決議に従って設立された。
ノルウェー 最初のオンブッド(防衛オンブッド)が1952年4月。
ノルウェーでは男女に関係なく使うことができるオンブッド(OMBUD)という言葉を使っている。
子どもオンブッド以外に、男女平等オンブッド、消費者オンブッドなどがある。


子どもオンブッドは1981年3月6日の国会決議により設立されたが、当時は十分に恵まれているノルウェーの子どもたちに、子どもオンブッドは必要ないという意見が多かった。
しかし、子どもオンブッドの意見、警告は大きな社会的影響力を持ち、現在は幅広い国民の信頼が得られている。


子どもオンブッドの目的は社会における子どもの生活、利益保護のためにある。

子どもオンブッドは 全国でオスロだけで、一ヵ所で全国をカバーしている。
スタッフは15人。オンブッドは(局長)内閣により任命され、任期は4年間、最長8年までである。
補佐官は各分野の専門家によって構成されている。

子どもオンブッドは全ての機関からは完全に独立している。
オンブッドは審議会、執行権は持たない。
しかし、子どものための公的私的な施設に自由に出入りができて、調査に必要な資料、情報を入手できる。
またそれを誰もが妨げることはできない。
必要であれば、地方自治体、県の人たち、また大臣に会うことが可能である。
子どもへの不当な事に関して、社会、行政を批判することが認められている。
調査内容はマスコミを通じて公表できることが、子どもオンブッドの強い味方である。
現在(視察時)、ヨーロッパに24ヵ国に子どもオンブッドがある。
なかでも、ノルウェーの子どもオンブッドは他の諸国と比較すると、かなり自由な活動が認められている。

近年はインターネットの発達により、意思の疎通が一方通行ではなく両サイドからできるようになった。
例。子どものたちのクラスまた学校の代表が、遠隔地であってもインターネットで会議ができるようになった。
子どもたちの代表が、子どもオンブッドと直接コンタクトができるようになった。

子どものオンブッドで特に現在取り上げている課題として次の3っがある。

1。安全ネットワーク⇒社会のおちこぼれた子どもの救済。

●社会、学校、家庭で問題のある子どもをケアする児童福祉局との協調。
家庭内の問題を直接には関与せず、別れた両親に会う権利についてケアをする。
両親の離婚と子供の権利については「男女平等・差別廃止オンブッド」の離婚の覧を参考にして欲しい。

2。子どもの成長過程⇒広い概念で、学校、健康、文化の基本要因との関わり。

●子どもオンブッドから国への提案。学校では給食制度がなく、弁当を持ってきていない子どもたちは、昼になると近くのスーパーマーケットなどでコーラ、菓子パンなどを買っている。
ジャンクフードを買う代わりに、学校給食を与え、健康な子を育てるように国にすすめている。
「健康への投資は国の将来への投資」という言い分。

3。社会参加⇒子どもが急速に変化する社会への対応。

●昔と今では、社会の変化が歴然としているので、それに合わせて子どもの地方選挙 権を16才まで引き下げようと提案している。
「何も分からなく、また感化され易い子供に選挙とは」という反対意見があるが、100年前の女性選挙権の時と全く同じ意見であると、 具体的な例を出されて説得力のある説明を受けると、なるほど思うようになる。
2011年に実験的に16才の地方選挙をする案がある。
もしもそれが認められば憲法改正などの手続きが必要になり、まだまだ長い道のりが必要である。(この発言に日本からの視察団は新鮮な驚きとともに、熱心に説明を聞いていた)


国連子供人権条約
全部で54ヵ条からなる。
18才未満を子供と定義。
子供の利益が基本的理念で、主に保護、発達、参加(社会参加)が条約の基本となる。
1989年11月20日、国連総会で全会一致で採択。
1990年9月2日施行。
日本は1994年5月22日施行。
この条約を一読すると、子供オンブッドのことがよく理解できるはず。