| 北の安曇野便り prologue 雑記帖 学習帖 掲示板 epilogue |
| epilogue |
![]() |
大町市のあるところに、密やかなサクラソウの群生地がある。
この春、杉林を花に誘われて、奥へ奥へと入っていったとき、その場所へ出た。
雪の重みでしなった木の枝、オシダの茂み、
原始を思わせるその中に、サクラソウが咲いていた。
循環し、無駄一つない自然の営み。
植物たちは、限られた地面と限られた日照を、譲り合って、助け合って、
競い合って暮らしている。
おおらかに咲くサクラソウを前に、私は絶句した。
野生の草花は強い。そしてとても弱い。
サクラソウは、絶滅を危惧されている。

人は本来大自然と一つ。
大自然そのもの。
でも、私たちは長い間、そのことを忘れ、
多くのものを失ってきた。
北の安曇野の自然は美しく、厳しい。
私はその中で、失ったものを見つけていきたい。
時空のかなたへも目を向けて、
私の本来性の輝きを、確認していきたい。
私にそのことを教えてくれた、大好きな叔母に、心からの感謝を。
2003/10/02 記す
|
高村光太郎の「樹下の二人」の一節です |
私のHPをご覧いただき、ありがとうございました。
どうぞ、掲示板で、ご意見ご感想などお聞かせくださいませ。
| 北の安曇野便り prologue 雑記帖 学習帖 掲示板 epilogue |