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観る
サッカーが上手くなるために大事なのは確認する事だと、いちばんはじめに書きました。確認するのは試合の勝敗だけでもいいですが、もう少し細かく見て「どこが上手くいって、どこが上手くいかなかった」という事がわかれば、なおすべきところがはっきりしてきます。ただし勝敗以外のものがわかるようになるというのは、実はサッカーではとても難しい。
ひとつひとつのプレーを細かく見るだけでなく、おおまかな流れを見る。またこれまでに書いてきたような事や、「こうなっているのではないか」とか「こうすれば勝てるのではないか」という仮説を立て、確認する。そしてそれらに慣れていけば、「どこが上手くいって、どこが上手くいかず、こういう結果になった」という事がわかってくる。ただし慣れるためには数をこなす必要があり、それは試合をしながらだけでなく、「外から観たり、映像を観ながら、訓練する」事もできます。
空いた時間にひとりで「ボールにさわる」のもいいですが、それは人によって多いか少ないかの差。でも「観る」事は、「試合を空から見る視点」や「チームをひとつの生きものとして見る意識」を持っているか持っていないかという決定的な差になり得ます。またひとつひとつのプレーについても、「自分にできない事ができている人」と自分との違いを発見できる時もある。
そうして観ていくと、サッカーのしくみや上手くなるしくみが少しずつわかってくる。すると、サッカーの全体像がおおまかに見えてきます。全体像がわかれば、必ずしも指導者に頼らなくともよくなります。「いつまでに、どうなりたいから、いまはどれをやる」という事が、自分で考えられるようになる。それぞれのプレーが上手くいく方法も、自分で「観たり、試して、確認していく」ほうが、他人から教わるよりも確実。与えてもらうのは、試合のできる環境だけでよくなるでしょう。
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