| ☆きら☆里親に認定される。 ☆きら☆と☆パパ☆は結婚○○年。…結婚するとすぐに子宝に恵まれるとのんびりしていたが、いつまで待ってもコウノトリは現れない。 そこで、お医者様に通い、治療をすることに…ところがなんと治療暦10年以上になってもとうとうコウノトリに会うことは叶わなかったのだった。 そこで、☆きら☆は思い切って☆パパ☆に里親を募集していると相談…すると思っても見なかった☆パパ☆からの答えが…今日は夏休みだから、役所に聞いてみようか?…お役所に電話をすると今日なら相談できますよ。…急いで児童相談所に相談に出かけることに。… 担当の方は率直にとても親切に対応してくれた。その中で、☆きら☆は養子縁組を希望していたが、「それだけだと申し込まれてもムダになります。」と正直に回答され、☆パパ☆と2人でたくさん話し合い、「養育里親」を申し込んだのだった。 申し込んだのは相談後2ヶ月もたっていたが、その後はすごいスピードで瞬く間に「養育里親」として認定された。 認定の前には、家庭訪問があった。簡単な説明と希望の再確認だった。 |
| ☆キティ☆との出会い 認定されてまもなく、児童相談所(以後、児相と称します。)の方から、「紹介したいお子さんがいます。」との電話がはいる。 認定証交付式の説明では、紹介までには時間がかかるとの事だったので、のんびりとしていた頃だった。 …当然、面会があるものと思っていた☆きら☆と☆パパ☆… 数日すると、別の担当さんから「○日に、お伺いしたいのですが。」…の電話。☆きら☆が「どこに迎えに行きますか?」と聞くと「いいえー、私がおうかがいしまーす。よろしくお願いしまーす。」… 児相の方に「何か用意するものはありますか?」と質問をすると、「おうかがいした時に説明します。」とのこと。何を準備すれば良いか分からないまま、ベビー用品をちょっぴり準備して待ったものだった。 ある日、とても可愛い小さな女の子が担当さんに抱かれてやって来た。…見ると驚くほどの美形…「ああ…可愛い!」と思い手を出すと、ちょっぴり神経質そうな顔をして、すんなり☆きら☆の腕の中に入ってきた。担当さんも「泣かないですねー。」とビックリ。 本当に簡単な事務説明と子供の性質の説明を終えて担当さんは颯爽と帰っていたのだった。 はじめまして、今日からお母さんになりますね。…と心の中で呟きながら、さて、どうして接するべきか考えていると、☆キティ☆が絵本を出してきた。…それが、初めての2人の会話だったような気がする。…といっても、その頃の☆キティ☆は「わんわん」「ぱんまん(あんぱんまん)」「まんま」ほどしか言葉を持っていなかった。 我が家での初めての夕食は、良く分からなかったのかパクパク食べてくれたものだった。 ☆パパ☆が仕事を終えて急いで帰宅、ご対面をすると☆パパ☆は「美人だなー!」…当の☆キティ☆はぎゃんぎゃん大泣きで、大変だった。☆パパ☆の帰宅を待ってお風呂に入れてみると、普通では考えられないほど泣いて泣いて、お風呂から走って逃げてしまった。…夜中になり、前の家に「カイル(帰る)」と泣き続けた。…それも、つかの間のことだった。…驚いたことに☆キティ☆は3日目には「トータン」「カータン」と自分から☆パパ☆と☆きら☆を呼んでくれたのだった。 |
| 生活習慣の違い。「癖」との葛藤。 ☆キティ☆はとても気立ての良い可愛い子だった。驚くほど最初から☆きら☆にも☆パパ☆にも懐いてくれた。 「トータン」「カータン」と嬉しそうに、くっついてきたのだった。 1年は長いもので、☆キティ☆にも前の家での癖がついてしまったようだった。…(☆きら☆と☆パパ☆は☆キティ☆にとっては2度目の里親だった。)… ☆キティ☆は人並みはずれた恐がりだった。何に対しても敏感だった。特に音にはオドオドするところがあった。いつも、何かにおびえて、構えている様子だった。 外出をさせようとすると、嫌がり、玄関先でワンワン泣いて抵抗した。きっと、知らないところに置き去りにされると思って恐かったのだろうか? 特に変だと思ったのは、女性にはスグに懐いたのに男性を恐がった。家に男性が来ると怯えて泣き叫んだ。特に中高年の男性には弱かった。用事があって家に男性が入ってくると壁をよじ登りそうになってまで、逃げ惑っては泣いていた。 食事も凄くて、ご飯の時もおやつの時もだれかに取られまいとして、食器を手で隠し、覆いかぶさって食べていた。食事やおやつが終わって食器をさげようとすると、両手で引っかいたり、噛み付いたりしてきた。…まるで狼の子供だった。 1歳なので、好き嫌いが激しいのは当然だが、食べられるものが少なすぎた。子供が好きな食べ物は嫌いで、お魚しか食べられないようだった。…それと、枝豆、ラッキョウ、お豆腐、味噌汁、うどん、パン…酒の肴になりそうなものが好きだった。…何を食べていたのだろうと不思議だった。 夜はナカナカ寝つけなかった。…というよりも、寝ることを恐がった。リビングの決まった場所で、ボロボロになった熊のぬいぐるみの匂いをかぎながら、泣きながら寝る日が続いた。リビングで寝かしつけて、そーっとお布団に運ぶ毎日だった。…夜中に布団にいることに気づき目覚めて泣いたが、どうすることも出来なかった。ダッコすると、気がおかしくなったかと思うほど泣いて暴れて逃げた。 …焦っていたのか☆きら☆は悲しくて夜中に泣く日が続いた。…後で分かったことだが、☆キティ☆は生後4ヶ月から、ろくにダッコをされていなかったので、ダッコを知らなかったらしいのだ。… 我が家に来て、3ヶ月が過ぎた頃、少し落ち着いてきて、やっと、始めからお布団で寝られるようになったのだった。 その頃から、ダッコも大好きになり、何時しかダッコマンと呼ぶほどの甘えん坊に変身してくれた。 3ヶ月が過ぎた頃からか、徐々に前の生活の癖との葛藤も少なくなり、☆きら☆の焦りも取れてきたようだった。 |