☆きら☆は長い間待ち望んだ子供とめぐり合ったのだから、どんなに怒ってもたたいたりはしないだろうと思っていた。…現実はそうはいかないものだとすぐに分かった。

 まだまだ小さい☆キティ☆に危ないこと、絶対にやってはイケナイことを教えるためには、危ないことや悪いことをした手や足をたたいている。ただ、たたいた後には「何故たたいたのか?何がいけないか?」を必ず説明することにしている。
 本当はくどくどお説教するのはイケないらしいが、☆きら☆の性格上、説明がしたいのだと思う。
 ☆キティ☆はどんなに、泣き喚いてその時は分からなくても1週間後にはちゃんと叱られたことは理解して、イケナイ事や危ないことを止めてくれる「おりこうさん」だった。…でも、小さすぎるので、しばらくすると忘れてしまい同じ事で叱られてはいるけれど。(^^ゞ

☆きら☆の後悔…☆きら☆はキレやすい?
 やはり感情的に怒ってしまってハッと後悔したことが3件ある。3回ではなく3つの点で何度かの後悔なのだ。…トホホ (T_T) ☆キティ☆の可愛い寝顔を見ながら「☆キティ☆…☆きら☆の子供になってホントに良かったの?…今、幸せに暮らしてくれているの?」と涙した日が何度あっただろうか?…もしかすると、☆きら☆は知らず知らずのうちに虐待しているのではないだろうか?…とまで考え込んでしまった。

 夢中で子育てをしてやっと半年がたった頃、☆キティ☆と☆きら☆はことごとく衝突した。

食事の癖
 ☆キティ☆は食事を狼の子供のようにむさぼり食べるのを止めると、今度は「美味しいもの」を食べた時や、「嫌いなもの」を食べた時に最後に口の中に入れたものをずっと溜めて噛まなくなってしまった。
 ☆キティ☆は食べ物を30分でも1時間でも溜めていた。…「美味しいもの」は余韻を楽しんでいたのだろうし、「嫌いなもの」は飲み込めなかったのだろう。
 始めのうちは「アムアムして噛もうね。ちゃんと噛んで飲み込もうね。」と言っていたが、通じなかったようだ。… 毎日3食、オヤツの時も気になり始めた。朝食時や夕食時に飲み込めなくて「アムアムしなさい。」と叱ると、泣いてしまってドロドロの食べ物を☆きら☆の手に吐いた。それが朝晩、何日も続いて、☆きら☆は悩みつかれたのだと思う。
 1月ほど、葛藤を続けたオヤツ時…一緒にぶどうを食べた時だった。大きな最後の一粒を何時までたっても噛みも飲み込みもしないので、「毎日、お食事のたびにアムアムしなさいって言っているでしょう?」と言った。
 …☆キティ☆は訳が分からないようで、ただギャンギャン…しかも、握りこぶしを握って泣き出してしまった。ダッコしても暴れて逃げようとバタバタするし、どうすることも出来なくなってしまった。…その時だった。…☆きら☆は☆キティ☆のホッペを思いっきり往復ビンタしてしまったのだ。…☆キティ☆の口からぶどうが飛び散ってしまいハッと☆きら☆は我に返った。
 ☆キティ☆もドキっと驚き1度泣き止み、再びワーンと泣いた。☆きら☆はダッコして、自分の気持ちを話した。☆キティ☆もなぜか泣きながらじっと☆きら☆の話を聞いてくれた。話しているうちに泣けてきた。「ダメなママでごめんねー。ただ、こんな癖が続くと困るから止めようね。」…と泣きながら抱きしめた。

歯磨き
 ☆キティ☆は歯磨きが苦手で☆きら☆が仕上げ磨きをすると嫌がって泣いた。…最初は小さかったし、ただ泣くだけだったので、むしろ磨きやすいくらいだった。月齢が上がり大きくなって活発に動けるようになると、歯磨きから逃げようとしてバタバタ暴れるようになってしまった。…ある朝、☆きら☆が磨いているとガーンと☆キティ☆は☆きら☆の顔を蹴ったのだった。「イッターイ・痛い・ものすごく痛い。」と☆きら☆はキレてしまって、反射的に☆キティ☆のホッペをパーンとたたいてしまった。…「ああ…なんて事を!!…☆きら☆はキレヤスイ!」さらに腹が立ってしまって、☆キティ☆と口も聞きたくなくてしばらくの間ムッとしていたのだった。
 やっとの思いで立ち直り「どうして、歯磨きイヤなの?…虫歯になって痛くてエンエンするよ!…歯医者さんでガリガリするんだよ!…ちゃんと、磨かせてよ。」…とは言ったが、手が付けられない。☆キティ☆はたたかれたことだけを覚えて、ギャーギャー泣いて☆きら☆の太ももを蹴っていた。…シッカリしなくてはとは思いつつも、あまりに大人気なく情けない自分に腹が立ち☆キティ☆そっちのけで泣いていた。

積み木事件
 さらに、切れたのが夏の暑い午後だった。1歳11ヶ月にもなると力もつくしバタバタ走るようになる。しかも、子供の足音は大きい。暑いし、ドンドン踏みしめて走り回るし、リビングはおもちゃで足の踏み場もないくらい散らかっていて、イライラしていた。…その頃☆キティ☆は何でもポンポン投げるのが大好きだった。(しかも、かなりの力でオーバースローで投げてくる。)
 リビングのテーブルを挟んで向かい合わせになり、☆キティ☆は何かで遊んでいたし、☆きら☆は積み木を片付けていた。…積み木を拾って、ふと顔を上げると、☆キティ☆がソファー目がけて投げつけた積み木が、☆きら☆の眉間に当たってしまったのだ。…「痛い!!…痛いなんてもんじゃない!!…目から火が出たよ!!」…。
 またしても、☆きら☆はキレテシマッタ!…我を忘れて、「コンノー!!…積み木なんか投げんじゃないよー!」…と烈火のごとく怒ってしまい、当たった積み木で☆キティ☆の頭をコンとたたいてしまった。…多分、たいした力じゃないとは思うけれど…またも、反省。(T_T)
 積み木でたたいた言い訳は、「どう?積み木が当たるとこんなに痛いのよ!!…もう、絶対しないでよ!!」
 はあ〜大人気ない。☆キティ☆が大泣きしなのは言うまでもない。(>_<)

 本当に☆きら☆は母親失格と寂しく情けなくて、一人で泣けてしまったのだった。
 
 ☆キティ☆が2歳を過ぎて、お話が通じるようになってからは、絶対にたたかないで、叱るときはお話で言い聞かせようと心に決めた。嬉しいことに、悩みに悩んだ食べ物を口に溜める癖も無くなったし、歯磨きで泣いたり暴れたりもしなくなった。…ただ、成長とともに、どんどんイタズラも増えてきたし、自我が強くなってきたので強力な自己主張で悩まされている。心に決めてから、あまり、たたいていない。…でも、あんまり危険なことをしたので1度だけ悪かった手をパンとたたいたかなー。(T_T)
 その分、どんどん大声で叱っているらしい。☆パパ☆に「そんなに、大声で叱るんなら、ビシっと一発のほうが良いのじゃないの?」と言われるほどだ。…当の☆キティ☆はちょっとやそっと叱っても、「アッカンベーのポンポコリン」と言ってこたえていない様子。…どこに行っても「伸び伸び、明るいお嬢さんで。」と言われるようになったので、まあ、よしとするかー。…と迷いは尽きないのだった。