2人目の里子ちゃん Vol.2


実母からの手紙

委託時の書類の中に実母からの手紙が入っていた。

☆ミミィ☆のことを大切に思っているような内容には見えたが、よく読んでみると、この1年、育児書どおりの子育てをしてきたとしか読みようのない内容だった。

  • 離乳食は遅れている。ご飯は軟飯…から始まり、あれも試した、これも試した。ご飯は普通でかまわないと思います。…食べ物の大きさはかたい物でなければ離乳完了期くらいの大きさで良いと思います。
  • 最近スプーンを持って自分に口に運ぶこともあり、たまにこぼれますが両手どちらも使います。(…?…?…?…そんなこと1歳2ヶ月でできるのか?…と疑問に思う。)
  • 寝る時は、昼寝は起きてから4〜6時間でぐずることもあるが、自然に寝、放っておくと3時間位も寝ることがあります。夜寝付かなければ、昼寝を短く起こして欲しい。寝ない時は腕枕をしたり歌を歌ったが他の方法で寝れるのなら里親様のやりやすいようにお願いします。
  • おもちゃは音の出るものや袋や箱に物を入れたりするのが好き。TVや歌にも反応して体を動かします。
  • 後追いも始まっているので酷く泣くこともあります。
色々と細かく、書かれた内容の手紙の締めくくりは里親様のやりやすい方法で結構ですのでよろしくお願いします。しばらくの間娘をお願いします。…というものだった。

ひねくれものの☆きら☆には、実母がやっているような育児を継続して欲しいというようにも読み取れた。(☆きら☆はかなりのひねくれ者です。)

はあ〜…こんなに、育児書どおりに窮屈に育児をしたら、そりゃー疲れるよ。…と思いながら、手紙を読んだ。

また、こんなこと実際にありうるのか?…と少々疑問にも思いながら、☆ミミィ☆と触れ合ってみると、手紙とはかけ離れた生活ぶりだったことが、すぐに分かってしまい、実母の悲しい人間性が可哀想に思えた。

実際に食事をさせてみると、我が家の食事はすべて、☆ミミィ☆にとって初めて口にするものだったようだ。逆に、時間が無く、仕方なくレトルトを出してみるとパッケージを見ただけで喜んだ。

食欲は旺盛だった。現在、朝食、夕食に直径1、5cmくらいのお結びをたくさん作って食べさせている。☆ミミィ☆は朝は7〜8個とオカズをペロっと平らげる。夜になると、10個くらいは平気で平らげるのだった。☆キティ☆の倍以上のご飯を食べている事になる。
おそらく、過食症だったのだろう?
2ヶ月たった今はおにぎりは朝も夜も4〜6個におかずになり、普通の1歳児並の食欲に治まってきているようだ。

おやつも果物も何もかもが初めてだったようで、食べさせると「えっ?」と驚いた顔をして、一瞬たじろいだが、一旦味を覚えると欲しくて欲しくてたまらない様子で、たくさん食べる。
委託当日、およそ赤ちゃんらしくない、カサカサした乾燥肌でどちらかというと色白を通り越した青白い顔色をしていたが、3食と果物を毎日きちんと食べているうちに、可愛い赤ちゃんらしいツヤツヤの肌になり、毎日ベビーカーで外に出していると日に焼けて健康そうなピンク色のホッペになってきたようだ。

お昼にホローアップミルクを200〜300cc飲むみダッコしていると寝てしまう。

昼寝と同様、夜の寝かしつけは簡単だった。ホローアップミルク200〜300cc飲み、ダッコして10分もすると眠ってしまう。

かなり栄養過多のようで、丸々と太っている。現在の体重は9kgを越えている。(☆キティ☆の1歳半の体重よりも重い。)

…とここまでは、多少の疑問はあるものの、実母の愛情を注がれた可愛らしくスクスク育ってきたが実母の都合で我が家に預けられた子供と思え、3ヶ月から1年のうちには必ず実母の下に戻る子供なのだろうと、そういう覚悟で育てることにしたのだった。