ブラジル
BRAZIL
BGMは「アリア(ブラジル風バッハ第5番から)」


アマゾナス劇場


バレー「時の踊り」


ナマズはブラジルが原産地で、500種類もおり、なかでも大きいのは体長3m。

ピラルク

地図説明---1マナウス、2サルバドール、3リオ・デ・ジャネイロ、4サンパウロ、5ブラジリア、6イグアスの滝、 バイーア州、ミナス・ジェライス州、パンタナール、 10リオ・グランデ・ド・スール州

コルコバード(海抜710m)の丘のキリスト像(高さ30m)と対する奇岩ポン・ジ・アスカール(335m)(リオ・デ・ジャネイロ)右上手が外洋。
ブラジルの公用語ポルトガル語で、リオは川、デはの、ジャネイロは1月Januaryです。探検船が1502年1月1日に湾を河口と勘違いして1月の川と命名しました。









カーニバル
このホームページでは、ブラジル、アルゼンチン、ペルー、アラスカ、雲南省、古代丹波王国を訪ね歩きます。最初は面積が日本の23倍、人口が一回り多い1億6千万のブラジルです。国民の83.3%がカトリック、他に黒人伝統宗教、キリスト教各派などがあります。

人口100万都市マナウス(図1)は大河アマゾンの中流にあります。アマゾナス劇場の柿(こけら)落としに上演されたのがイタリアのオペラ作曲家ポンキエルリのオペラ「ジョコンダ」の中のバレー「時の踊り」(Dance of the Hours)でした。l896年の出来事です。密林の中のゴム園は大衆化された自動車のタイヤ需要で一大好景気をもたらし、欧州から一攫千金を目指した人びとを集めました。

彼らの繁栄と成功の証しはアマゾナス劇場の建築です。外装、内装、調度品に至るまで当代最新のヨーロッパ・スタイルで、密林の中に夢のような姿が現れました。歌劇団も大西洋を横断した引越し公演が続々と開催されました。

アマゾン川は全長6300km、流域面積は日本の19倍。ナマズによる人身事故があることを後から知らされ、泳いだものの命拾いした経験があります。特筆すべきは、1億年から姿形を保ったまま世代交替を繰り返している世界最大の肉食淡水魚ピラルクは肺呼吸のため、20分おきに水面に上がり空気を吸います。堅い鱗で被われ、最大の魚体は長さ4.5m、重さ200kgもあり、乱獲により絶滅の危機にさらされています。マナウスの自然科学博物館の水槽には3匹の巨大ピラルクが泳いでおり、魚市場では生肉、乾肉、ウロコなど売っています。

それでは、ゴムの前の好景気は何かと言いますと、それは17世紀末のゴールドラッシュです。おまけにダイモンドの鉱脈も発見されました。場所は、バイーア州(図)の南方のミナス・ジェライス州(図)です。金を運ぶ港は地理的にリオ・デ・ジャネイロ(図3)が最も便利なため、これまでの総督府がここに移され、後に首都になるほど産業地図を塗り替えました。1767年のことです(首都は1960年にブラジリア(図5)に移転)。この港の古い宣伝用図版が左にあります。またアマゾン支流の上流14か所には砂金がとれるので、60万人の砂金掘りガリンペイロが従事しています。

ポルトガルの植民地が出来たのが1500年、国王直属の総督府は1549年にバイーア州のサルバドール(図)にありました。この州の繁栄を齎らしたのはさとうきびでした。それまでは砂糖は余程の富豪で無いと持つことが出来ず、婚礼の席で砂糖製品を出すのは一族の富の象徴でした。その名残は現在の婚礼の披露宴に出るウエディング・ケーキです。さとうきびの大規模栽培は黒人奴隷の大量導入です。

黒人たちは音楽と信仰を持ちこみました。1888年に奴隷制度は廃止され、世界各国からの移民が労働力として参加します。彼らも出身地の文化習慣をもちこみました。それらが渾然として融合しブラジル文化を作り上げています。

次ぎに好景気を齎したのが19世紀後半のコーヒー栽培です。これはリオ・デ・ジャネイロの50km北のところを西から東に流れるパライバ川の流域、特に上流のサン・パウロ(図4)の後背地でした。コーヒー運送鉄道網が張り巡らされたサン・パウロのコーヒー農園主は巨万の富を築き、その資本は工業に転換されて、同市は大工業都市に変貌し始め現在に至っています。コーヒー栽培には黒人始め移民が大量に従事してきました。リオ・デ・ジャネイロとサンパウロのカーニバルはここに移り住んだ人々の歌と音楽と踊りの豪華絢爛の極地を行くパレードです。これはマナウスなど他の大都市でも同時に開催されています。

ブラジルは音楽の宝庫です。アフロ系のサンバ、ボサノバ(ジャズ風サンバ)、バイーア産ポップスなどが盛んですし、クラーシックもこのページのBGMはヴィラ=ロボス(1887‐1959)作曲の「ブラジル風バッハ」などが有名です。

世界中をわかせるサッカーは熱狂的なファンが支えています。リオのサッカー競技場は世界一で25万人を収容できます。日本のサッカー界でもここで育った選手が活躍しています。

地球にとって抜群の貢献は水と野生動植物に充満していますが、環境破壊の危機が忍び込むアマゾン流域、日本の本州と同じ面積のパンタナール(図)の大湿原です。更に南下しますと、アルゼンチンとの国境に大自然の驚異であるイグアスの滝(図6)が密林の中にあります。ブラジルとアルゼンチンで一、二を争う観光地となっています。

滝の幅は4km、最大落差は80mあります。ヘリコプターによる観光は騒音で野生動物の生態に悪影響をもつので高度を上げるなどしていますが、迫力に欠けると申します。そこから48km西北に世界最大の出力(960万kw/時)をもつイタイプー発電所があります。そのためにパラナ川をせき止めて作った貯水池面積は琵琶湖の2倍の面積1,350平方kmがあります。

ブラジルの最南端の州は南リオ・グランデ(大きな川の意味)州(図10)と言います。メキシコの北にもリオ・グランデがありますので、それと区別するようにリオ・グランデ・ド・スル(スルは南)と言う訳で、ここには日本からの移民が始まるよりも100年も前にドイツから入植しています。気候が同じで、温帯農業適地です。

挿絵はブラジルを往復する時に使う航空会社はVARIGの写真です。この会社が出来た時ドイツが資本援助をしました。VARIG(ブラジルのポルトガル語でViacao Aerea Rio-Grandense、リオ・グランデ航空運輸)という地方航空会社でしたが、発展し大西洋の対岸ヨハネスブルグ始め日本にも路線を持っている有名な国際線です。 以下工事中