研究所設立主旨

    一般にいわゆる品質管理(Quality Control)の分野は日本がデミング賞のシステムやTSQCの技法で世界的に進んでい
 ると思われていて一時日本企業優位の原動力とまで言われたのですが日本に対する巻き返しの切り札として欧州中心に
 ISO規格としてのISO9001品質管理システム(QMS:Quality Management System)規格が約10年前に制定され普及が図られ
 て日本で言う空白の10年の間に逆転されてしまった分野です。そして今や外国企業をして品質管理で日本企業に学ぶも
 のは何もないと言わしめる状況です。
   ISO規格の特色はQCではなくQMSということで適用範囲も製造業を対象とするQCに対して製造業とサービス業の両方を
 対象としています。即ち製品の品質とサービスの品質の両方を取扱っています。そして高品質の定義を顧客満足に置い
 ています。QCでは高品質とは同規格の製品の大量生産にありましたのでそこが大きく異なる訳です。更にQMSの特徴は
 経営トップの積極的な責任ある関与(コミットメント)を品質の向上と維持に対して求めています。このことは企業の経
 営管理の一端としての位置をISO規格は品質管理システムに持たせています。日本の大企業で真っ先に高品質の概念を
 それに切替たのがトヨタでゴーン氏のニッサンがそこに意識改革してニッサンが業績を回復した要因のひとつとされて
 います。売れるもの、顧客に満足されるものをどう作り出すかがISOQMSの目標なのです。
  ISO9001QMS規格は新興国に於いてその経済発展の切り札的役割を果たしています。中国は日本以上に、韓国もそれな
 りにISO9001QMSの認証登録企業数が多くこれらの国は日本から製造技術を得、ISOから管理技術を得て発展していると
 言っても過言ではないと感じます。実際べンチャー企業にとってISO9001規格は成長段階で企業管理の手法を提供する
  最適なものと思います。
   このような情勢下に於いてわが国の企業が製造業はもとより病院、役所、学校などのサービス業も含めISO9001QMSの
 導入を図ろうとする場面に於いて多少とも参考情報を提供しようと考えて本研究所の設立主旨と致すものです。

平成15年4月29日 代表 小嶋剛毅

  追補:ISO9001規格は一般企業体の業務管理規格として実によくできた規格です。調べれば調べるほどその感を深くします。これほど見事にできた企業
 管理システム規格は使わなければ損との私の認識です。それは通念の品質管理システムの域をはるかに超えており、企業自体の品質にもかかわるがゆえに
 経営管理システムに近いものです。ISOの、企業管理システムを規格化してしまう発想に敬意を表さざるを得ません。これによって多くの企業経営者は経
 営管理分野で世界標準の素晴らしい手法を手に入れることができるのです。本ホームページの「規格解釈」を精読下さるとそのことが良く分かります。
                                                                                                         平成15年8月14日 小嶋

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