第1章 基礎編:処世術の道は上司の楽しいおしゃべり相手になることと見つけたり


このホームページは見出しの一言が全てを表していると言っても過言ではありません。

イエスマン会社を無難に過ごす第一歩は、上司の楽しいおしゃべり相手になることです。

客観的に見ればサラリーマンというのは、会社の決めた場所で、会社の決めた仲間と、会社の決めた仕事をする箱庭の動物のような人生です。
ましてや社長でも取締役でもない中間管理職ならば尚更です。

そんな中間管理職のサラリーマンであっても、自分の人生を最高のものに見せることができる時間があります。
それは部下とおしゃべりをしている時です。

なぜなら自分で語る物語は、いくらでも美しく装うことができるからです。
そう、中間管理職のサラリーマンにとっておしゃべりの時間とは、自分の人生を最高の人生に変えることのできる魔法の時間なのです。

だから、率先して上司のおしゃべり相手になり、上司の人生を称賛するのが、この第1章 基礎編の狙いとなります。

以下、中間管理職のサラリーマン(上司)の楽しいおしゃべり相手になるためのコツを述べます。

<目次>
1−1.おしゃべり相手になるにあたって重要なこと
1−2.具体的な話題
1−3.きちんとリアクションを取る
1−4.上司へのリスペクトの告白


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1−1.おしゃべり相手になるにあたって重要なこと

部下が上司のおしゃべり相手になるにあたって重要なことを述べます。

[1]最も良くないことは黙っていること

最もよくないことは黙っていることで、重い沈黙の時間があってはなりません。 上司にとっておしゃべり相手にならない部下と言うのは、上司の人生を肯定しない存在と同義であり 最も忌(い)むべき存在となります。
冒頭にも書いた通り、上司にとっておしゃべりの時間とは自分の人生を称賛させる時間だからです。

[2]自分(部下自身)の事ばかり話すのは禁物

自分(部下自身)の事ばかり話すのは禁物です。 上司は自分の人生を美化したいだけなので、部下の話などどうでもいいのです。 もちろん時と場合に応じて、自分(部下自身)の話をしても構いませんが、 あくまでも上司が主役で部下が脇役と言うのを忘れてはいけません。

[3]上司が話し出すのを待っていてはいけない

これが最重要ですが、上司が話し出すのを待っていてはいけません。 上司が話し出すのを待つのではなく、部下の方から先に質問しなければなりません(話題を振らなければなりません)

上司からすると相手が部下であっても、会話を切り出すのは面倒くさいものです。 だからこそ部下が先に会話(質問)を切り出すようにします。 また、部下から先に会話を切り出せば、上司のことに興味があると思われ、いい印象を持たれるものです。

[4]上司が話したそうな事を質問する

前項で部下の方から先に質問を切り出すように書きましたが、その質問の内容は部下が質問したいことではなく、 上司が話したそうな話題で、上司がして欲しそうな質問をしなければなりません

ここは発想の転換が必要です。

通常おしゃべりと言うのは、自分がおしゃべりしたい話題について話すものですが、上司とのおしゃべりに関しては、 上司がおしゃべりしたそうな話題で上司がして欲しそうな質問をします。

あくまでも上司が楽しくおしゃべりする場であって、部下の知識の習得の場ではないからです。
質問の内容が、すでに自分(部下)が知っていることだったとしても、それは問題ありません。



<ポイント>

上司が話し出すのを待つのではなく、上司が話したそうな話題で 上司がして欲しそうな質問を、部下の方から先にする。




1−2.具体的な話題

前項の「上司が話したそうな話題で、上司がして欲しそうな質問をする」ですが、 事前に上司が話したそうな話題が分かっているなら問題ありませんが、なかなかそうもいきません。

そこで具体的にどの上司にも共通する、振って欲しい話題を説明します。
むろん上司によって個人差があるので話題を振った際、上司が乗り気でない表情をしたら、 すぐに切り上げなければなりません。

@前の会社の話
A学生時代の話(サークル、部活動、学校行事、友人関係など)
思い出はいつもキレイというやつです。

B家族の話△
C地元の話◎
D趣味の話
好きなことはどんなに話しても飽きません。

E政治・社会の話
F会社の(経営の)話
G同僚の噂話△
無責任な悪口、批評ほど気楽なものはありません。

H仕事上の実績・功績・職位を得たときの話○
I仕事のノウハウ・コツについての話○
J交友関係の話○
要は上司の自慢話です。

これらの話は多くの人が好む話題です。筆者の経験で言うと、とりわけ◎印の地元の話が最も無難なことが多く、次が○印がついている仕事上の話です。

一方、最も好き嫌いが分かれるのが、△印のついている家族の話と同僚の噂話です。

どの家も家庭が上手くいっているとは限らないし、同僚の噂話はうかつな一言が上司自身の評価を落としかねないので、 上司の処世術として話をしない人も多いです。

趣味の話に関しては、部下の興味のない趣味だったとしても、きちんと予習をし、まるで興味があるかのように話を合わせなければなりません。

この際注意点としては、予習をしてくるとついその知識をひけらかしたくなるものですが、上司が気分良くおしゃべりをする時間なので、 話を合わせる程度にし、時には無知を装うのも処世術です。



<ポイント>

どの上司にも共通して好まれやすい話題としては、@前の会社の話、A学生時代の話、B家族の話、C地元の話、 D趣味の話、E政治・社会の話、F会社の(経営の)話、G同僚の噂話、H仕事上の実績・功績・職位を得たときの話、 I仕事のノウハウ・コツについての話、J交友関係の話、等がある。



1−3.きちんとリアクションを取る

上司にうまく話題を振れたら、あとは黙って聞いていればいいというわけではありません。
聞き手としてうまくリアクションを取らなければなりません。 このリアクションも自分(部下)の感情通りのリアクションではなく、上司がして欲しそうなリアクションを取らなければなりません

(1)上司が単に気楽なおしゃべりがしたい場合

上司が単に気楽なおしゃべりがしたい場合は、部下は適度にノリよく返事をするようにします。
蛇足)筆者はNHKの国谷アナウンサーのリアクションを参考にしています。お笑い芸人ほど派手じゃないし、かと言ってシラけているわけでもないから。

(2)上司が部下に凄い人と思われたい場合

上司が部下に凄い人だと思われたい場合は、部下は大げさに感心するようにします。
この場合が最も多いように感じます。

例)「すごいですね!」「マジっすか!」「伝説じゃないすか!」「レベルが違う!」「今までそんなすごい人初めてっすよ!」「そんなのできるのって〇〇さんだけじゃないっすか!」 「道を作ったってことっすね!」「〇〇さんからやり方が変わったってことっすね!」「この部(課)は〇〇さんが養っているみたいなもんっすね」 「〇〇さんのおかげで今のこの部(課)があるってことっすね!」 「ほんと会社から期待されてますよ!」「すごい努力したんすね!」「今の若い人の仕事ぶりとはレベルが違いますね!」 「まさに血の汗を流したって感じっすか!」「平成不況と戦ったってことっすね!」「バブルの頃だからいくら仕事しても終わらなかったんじゃないすか!」

(3)上司が部下に上目線で偉そうなことを言いたい場合

上司が部下に上目線で偉そうな事を言いたい場合は、これは宗教の説法のようなものなので、自分の考えを上司の考えに改めて、それを感謝するようにします。
例)「今まで△△という考え方をしてましたが、〇〇さんの話聞いて□□に考えが改まりました。勉強になります。ありがとうございます」

(4)上司が部下に共感を得たい場合

上司が部下に共感を得たい場合は、部下は上司の考えに共感するようにします。

注)話し掛けると「いや、〜ですよ」とすぐ人の意見を否定する人がいますが、これは厳禁です。多少自分の考えと違っても、いきなり否定するのはよくありません。 とりわけここは上司に楽しくおしゃべりをしてもらう場なので、必ず上司の意見に共感するようにします。部下の意見を披露する場ではありません。


(5)上司が愚痴を言いたい場合

上司が愚痴を言いたい場合は、部下は上司に同情してねぎらうようにします。
注)ぐちぐちと女の腐ったのみたいに愚痴を言う上司というのはいるが、間違っても短気を起こして上司に説教したり論破したりしてはいけません。


<ポイント>

ただ黙って上司の話を聞くのではなく、上司がして欲しそうなリアクションを取る。



1−4.上司へのリスペクトの告白

前項までの説明で上司の楽しいおしゃべり相手になるテクニックは分かったと思いますが、一つ通過儀礼があります。
上司へのリスペクトの告白です。

イエスマン会社の上司というのは、「尊敬されたい病」の重症患者です。
自分で自分の人生を美化しているだけでは満足できず、部下からも尊敬されたいのでしょう。

ですので、少なくとも一度は上司の目を見てしっかりと「尊敬してます」とリスペクトの告白をしなければなりません。
「リスペクトの告白」は恋愛における「愛の告白」のようなものです。これがあると、上司の見る目が違ってきます。

リスペクトの告白があると、上司は部下の事を一心同体とみなして、何でも良くしてくれるものです。

一方、リスペクトの告白が無いと、上司は何をやっても悪い方にしか解釈してくれず、色々とつまらない意地悪をされます。

TOPページの冒頭に書きました

やる気がない
向上心がない
心に響かない
なんか足りない
もう一皮むけろ

等の抽象的な説教も上司へのリスペクト不足から来るものです。

会社というのは、こういう個人的な感情を追求する場ではないのですが、「尊敬されたい病」の上司にそんな正論は通じません。

リスペクトの告白をするタイミングに関しては、自分(部下)が凄いと思うことにリスペクトの告白をするよりも 上司が誇りに思っている事・尊敬して欲しい事をうまく見抜いておき、それに合わせてリスペクトの告白に持っていくようにします。

とりわけ上司の経歴に「史上最年少」「史上最短」「史上最高」等があると、それがリスペクトの告白ポイントになります。

リスペクトの告白が済んだ後も、折に触れ「すごいですね」「尊敬します」と会話の中にリスペクトを入れるようにします。

それはちょうど自分が片思いの女性にさりげなく「可愛いね」「美人だね」と会話の中に愛のメッセージを込めるのと同様で、 とかく嫉妬深い「尊敬されたい病」の上司には有効です。



<ポイント>

上司にきちんとリスペクトの告白をする。






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