昭和61年に香川県指定伝統的工芸品に指定された。そして、今年、平成10年山下信一氏が手描き鯉のぼり分野では始めて香川県伝統工芸士に指定された。
 このページでは、この山下信一氏が描く手描き鯉のぼりを、歴史的、芸術的側面から見てみたい。


1、簡単に香川の手描き鯉のぼりを紹介します。

1. いつ頃盛んに作られましたか?

 昭和30年頃から40年にかけて。それ以降は現在あるナイロンプリント印刷が主流になりました。

2. 出荷地域はどうですか?

 主に、西日本一円です。最盛期には、海外にも輸出されました。

3. いつ香川県の伝統的工芸品に指定されましたか?

 昭和61年です。

4. 香川県の手描き鯉のぼりの特徴は?

 和紙と竹、及び紙紐からつくられています。豪快な筆使いと、独特のぼかしが特徴です。詳しくは、製作過程のページをご覧ください。

2、手描き鯉のぼりの伝統がとぎれそうな時期があった。

手描き鯉のぼり(山下信一・筆、和紙、香川県商工奨励館蔵

 この手描き鯉のぼりは、香川県高松市の栗林公園の商工奨励館に展示されているものである。もう10年以上前の作品になるが十分美しい。このころ、既に手描き鯉のぼりは特別な注文があったとき以外は作られず、これも奨励館に展示するために特別につくられたものである。展示されている鯉には、金色の粉によって精巧に装飾されており見るものを引きつけるものがある。この後、1997年に本格的に復活するまで、つくられることはなかった。

3、手描き鯉のぼりの復活

 

 1997年2月、山下鯉幟商会の社長を退任した山下信一氏と、私たちが中心になって手描き鯉のぼりを紹介していく店、山下の手描き鯉のぼり店を設立。昔のままの製法、材料を用いて本格的な手描き鯉のぼりの生産を始めた。さそっく、その年の5月、坂出市の海外派遣団の土産として手描き鯉のぼりが選ばれ出荷をした。1998年2月には、手描き鯉のぼりで始めて山下信一氏が香川県伝統工芸士に選ばれた。
 左の手描き鯉のぼり(山下信一・筆)は坂出市に出荷したときのもの。紙には徳島県の阿波和紙が用いられた。ウロコに入れられた金の模様は、三池誠一郎のよって新たにデザインされたものである。
 しかし、その他のデザインは全く昔のままで、極限までデフォルメされた豪快な鯉の姿をはっきりと見ることが出来る。
 このときの鯉と同じものが、JR坂出駅に展示されている。

製作した手描き鯉のぼりは下記の場所で展示されています。是非ご覧ください。

香川県商工奨励館

・・・香川県高松市にある、特別名勝、栗林公園内。讃岐松平氏の庭園。

・JR坂出駅

・・・香川県坂出市。瀬戸大橋を渡って最初の駅。

                                

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