坂出の街づくりを考える2001年2月18日


 

瀬戸大橋が1988年に開通し、坂出市を訪れる人は急増した。それに前後して坂出市を含め周辺地域への大型投資計画が多く持ち上がり、全ては実現しなかったけれどもそのいくつかがオープンにこじつけた。しかしここに来てその大型投資のひずみが表面化している。
 坂出市内では、観光客の減少、坂出ダイエーの2000年9月の閉店、坂出資本の地場中堅スーパー(香川県で三番目の規模にまで成長していた)のトミーの倒産、そして中心部商店街衰退の加速化、人口減少。周辺地域では、宇多津国際ホテルの倒産、レオマワールドの休園など。瀬戸大橋を見越した過剰投資によるそのひずみや、不況、またはライフスタイルの変化についていけなかったことに依るものなど、原因は様々である。このように今坂出は様々な問題を抱えているが、ここでは坂出の中心部商店街に目を向けて述べてみたい。


 

街づくりとは。


 私は、街づくりで最も重要な一つは、良好な歩行空間がそこにあるかということと強く思っている。ちいさな城下町でも、城下町らしい町並みが歴史を感じさせてくれると本当に来て良かったなと思わせられる。たとえ城下町でなくても、古くから人の集まるところには自然と商店も集まり商店街を形成し、街を形づくってきた。そこでは人と人がふれあい、コミュニティーを形成し、またそこを初めて歩く人にはその街独特に築かれた雰囲気を味わってもらい街を知ってもらうことが出来る。私はそのような街づくりが重要と思う。しかし、今の街づくりは違う。車中心に大きな道を通しそこに大きな駐車場を併設した店を作る。歩道はあるもののそこを歩く人はほとんどいない。しかしそのような街づくりになってしまうのは現在のライフスタイルに合わせた街づくりという観点からすれば仕方ないことである。車社会を無視は出来ない。だからこそ、今ある商店街などの歩行空間を持つ街はそのような場所を大事にしてもらいたい。新たには決して作り出せないのだから。


 坂出市に話を戻すと


 坂出市にはかつて綾歌(香川の中央地区)の商都とまで言われた、昔栄えた商店街がある。今も歩行者天国のアーケード街として存在はしているものの、商店街の自助努力不足、郊外の大型店の相次ぐ攻勢などにより商店の3分の1近くが閉店。また、有力店の郊外移転も続いた。衰退の決定打となったのが大きな集客源となっていたスーパー”トミー”の2000年11月の倒産による本店の閉店。今まさに、歩行空間・商店街として消滅の日が近づいているように思う。しかし、暗い話題だけではない。3年前の鉄道高架の完成を初めとして、坂出駅周辺では、坂出駅前北口地下駐車場の開業、香風園の開園、コミュニティーセンターの完成、市中心部へのアクセス道路の開通、坂出駅南口の土地区画整事業など坂出駅を中心とした市街地開発が目に見える形で進行してきている。この坂出駅を中心とした街づくりは、車社会の対応と共に新しい歩行空間の創出、商業施設などの投資の呼び込みなどを目標にして、遅れていた街づくりを取り戻そうというものである。これらの推進はすばらしいものであるが、商店街を取り込むものではないという点が気にかかる。坂出市長は財政的にそこまで手が回らないと言っているが、本当に見捨ててしまって良いものだろうか。何度も言うようだけれども、商店街のような街は失ってしまったら二度と作ることが出来ない。昨年(2000年)中心市街地活性化法に基づく中心部商店街の活性化の方策が示されたが、今行っている坂出駅周辺整備と相乗効果が得られるよう、一刻も早く現実のものとして欲しい。初めて訪れる人が坂出を感じてもらえるような歩行空間となって欲しい。


2000年11月、坂出商業の重要な位置を占め、9店舗を展開していたスーパー”トミー”倒産。

坂出駅北口地下駐車場は、約20億円を投入し2001年3月1日開業

坂出駅南口土地区画整理事業。平成16年完成に向け工事が進行中。

坂出駅周辺
坂出の文化施設
坂出の商店街

坂出市街地駐車場案内
坂出の太鼓台
坂出市街地・案内地図

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