全日本ロードレース in 鈴鹿サーキット

〜最終戦〜



来る11月5日。遂に06シーズンを締めくくる鈴鹿サーキット。
JSB1000、ST600、GP250の3クラスではまだシリーズチャンピオンが
決定していない状況で最終戦となった。

この最終戦では各クラスに歴史に残るようなデッドヒートがあったが
その中でも一番熱い展開、そして記録のかかっていたGP250について
その詳細を伝えていきたい。


土曜日、予選の行われた13:35〜14:15。
時間も残り少なくなった段階で各ライダーは最後のアタックに入る
そんな中で、予選ポールを獲得したのは前5戦を全戦ポールtoウィン
で勝ち続けている 横江竜司 選手だ。
なんと、タイムは前人未到の12秒を切り[ 2′11″894 ]
2番手はラタパー選手[2′12″379]
3番手に宇井選手[2′12″746]
以降13秒台となっていく。


ピットウォークでのチーム「森のくまさん」の3人

そして、決勝日。朝のウォームアップ走行が始まる。
各車、ブルーフラッグと共にコースに飛び出していく中
横江選手とラタパー選手のライバル2台はお互いを牽制するかの
様に様子を見合う。そして5分後に横江選手がコースに入ると
狙い済ましたかのようにラタパー選手が続く。

そして、朝の走行ではラタパー選手が1番時計を取り
午後の決勝に向けて万全の体制を整えていく。


1コーナーでの横江選手

そして、いよいよ決勝の瞬間を迎える。
一周のウォーミングラップを周り各車がグリッドに付く
グリーンフラッグが振られ、シグナルがブラックアウト!
クラッチミートと共に横並びでスタート。
横江選手は1速ミート付近でフロントを浮かしてしまいロス。
問題なくスタートを決めたラタパー選手がホールショットを
奪いS字コーナーに向かう。続く二番手に宇井選手。
横江選手は4番手位で2コーナーを立ち上がっていく。
1周目で3位につけ、ラタパー、宇井、横江の3台による
1位集団を形成していく。出遅れていた横江選手は3周目に
宇井選手を捕らえ2位となる。この時点でラタパー選手との
タイム差は3秒。ここから12秒台のペースで追い上げる。
ラタパー選手より0.5秒以上速いペースで追い上げ、7周目には
デグナーカーブで遂に1位に浮上。この後、2位を突き放すかと
思えたが、13秒前半のペースでラタパー選手も食らい付いてくる。
あきらかに裏ストレートなどでは立ち上がり加速がラタパー選手に
分があるようだ。その後、11周目に再度ラタパー選手が前に出る。
残り6周。ラタパー選手も出来る限りのハイペースで逃げに出た。
二人のペースはこの時再度12秒台に突入していく。
デグナーで横江選手がインを刺せばヘアピン手前で再度ラタパー選手
が前に出て、130Rではサイドバイサイドで進入していく。
残り3周。130R立ち上がりでラタパー選手の横に並びシケインで
前に出た横江選手。ホームストレートではラタパー選手がインを
刺しにくるが辛うじて抑える。テールtoノーズの2台が
ファステストラップを刻みながら異次元の領域に突入していく。
この時の2台のラップタイムは12秒フラット。
残りは最終ラップ。


ラタパー選手の走り

周回遅れがS字でトップ2台に絡み、2位のラタパー選手がここで
0.5秒位ロスをしてしまい、一瞬2台の間隔が開く。
しかし、ここでラタパー選手が脅威の追い上げでスプーン進入では
横江選手の真後ろへ。スリップとパワーを生かし裏ストレートで
横江選手を軽々交わし遂にトップ浮上。
しかし、真後ろにつけた横江選手が130R立ち上がりでゼブラに
乗り上げながらもスピードを乗せていく。それに対し、インを
刺されることを警戒したラタパー選手はアウトラインから1m手前で
立ち上がりシケインへ加速していく。しかし、スピードののっている
横江選手が再度シケイン進入でフロントホイールを並べる。
2台のブレーキング競争。ラタパー選手もギリギリまで我慢するが
イン側の横江選手の方が僅かに前に出てここでラタパー選手を
交わす!!最終コーナーを全開で立ち上がる2台。
チェッカーフラッグまでの距離が短いためにラタパー選手のパワー
も届かず、横江選手がトップでチェッカー!!!!

この時のタイム差僅か0.105秒。
実はチェッカー手前数mで横江選手のバイクがガス欠。
本当にギリギリのチェッカーでした。



激しいデッドヒートを繰り広げながらも13秒〜12秒台でのレース。
3位以下を25秒以上も離し、異次元のバトルでの2台でした。
まるで、バリ伝全日本編最終鈴鹿サーキットでのグンとサンダーとの
バトルに似た歴史に残るレースでした。


表彰式。横江選手とチームオーナーのTシャツがカッコいいです!!

来年には横江選手の更に上の舞台での活躍を期待しています!!


6戦連続ポールtoウィン!!コースレコードSUGO&鈴鹿
の大記録おめでとうございました!!



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