2004年度
□■ 生活環境デザイン論 Living Environment and Design ■□


毎週木曜日 1・2限(9:10〜10:40)  at A104  mailto : kanki@sys.wakayama-u.ac.jp


連絡事項  
                  ★期末試験について
                     7月29日1・2限にA104室にて。
         ノート・メモ・プリント・参考資料・本等持込可。PCの持込は不可。教室からの出入は不可。
         何らかの例題に対して「企画」を考えて、解答していただきます。
         これまでに紹介したいろいろなワークショップを応用して企画してください。

        ★レポート試験希望の方へ
         7月29日の試験に出席できない理由(学会に出かける等)があって、レポート試験を希望する方
         むけの課題をUPしました。→ここをクリック Click Here!



■参考文献について■

 シラバスに載せている文献に加えて講義中に引用した文献も逐次リストアップしていきます。

◇『発想法 -創造性開発のために-』川喜田二郎著(中公新書、1967) 『続・発想法 -KJ法の展開と応用-』川喜田二郎著(中公新書、1970)
◇『まちづくりの科学』佐藤滋編著 (鹿島出版会、1999)
   P.191〜197「第5節 ワークショップ/ 第3章 まちづくりのテクニック」卯月盛夫著 から資料に引用
◇『子どもの参画 −コミュニティづくりと身近な環境ケアへの参画のための理論と実際−』ロジャー・ハート著(萌文社、2000)
◇『フィールドワーク書をもって街へ出よう』 佐藤郁哉著 (新曜社)
◇『「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ』 谷岡一郎著(文春新書、2000)
◇『社会調査ハンドブック』 飽戸弘著 (日本経済新聞社、1987)
◇『グループ・インタビューの技法』ヴォーン他著 田部井潤也他訳 (慶應義塾大学出版会、1999)
◇『Zukunftswerkstatt und Szenariotecknik』 Albers/Broux  (BELTZ、1999)
◇『入門シナリオプランニング』 ハイデン他著 西村行功訳 (ダイヤモンド社、2003)
◇『グループワーク入門』 トーズランド他著 野村豊子監訳 (中央法規、2003)
◇『ファシリテーションの技術』 堀公俊著 日本ファシリテーション協会監修 (PHP研究所、2004)
◇『村づくりワークショップのすすめ』 農村工学研究1994 農村開発企画委員会発行(1994)
◇『まちづくりキーワード事典』 三船康道+まちづくりコラボレーション著(学芸出版社、1997、¥3700)
  「ワークショップ」(p.230-231)
◇『Open Space Technology』 Harrison Owen (1997、ドイツ語版は2001)
◇『Future Search』 Marvin Weisbord & Sandra Janoff (2nd Edition 2000、初版は1995)
◇『住まいと街の仕掛け人』 現代計画研究所 (学芸出版社、2003、¥2500)
◇『美の条例 Design Code集』 真鶴町発行 (1992)
◇『いきづく町をつくる美の条例 真鶴町・一万人の選択』 五十嵐敬喜他著(学芸出版社、2002、¥2800)
◇季刊まちづくり創刊号 『美の規範とまちづくりの現場』 (学芸出版社、2004.4、¥1600)
◇造景No.9『参加のまちづくりとパタンランゲージ』中埜博 (1997.6)
◇『環境デザイン 体験・風土から建築・都市へ』環境デザイン研究会 (学芸出版社、1998、¥3000) 6章

<2003年度>

◇『まちづくりキーワード事典』 三船康道+まちづくりコラボレーション著(学芸出版社、1997、¥3700)
  「パートナーシップ」(p.220-221)
◇『発想法 -創造性開発のために-』川喜田二郎著(中公新書、1967、¥660)『続発想法 -KJ法の展開と応用-』川喜田二郎著(中公新書、1970、¥796)
◇『環境デザイン学入門 その導入過程と展望』ムーア他著(鹿島出版会、1997、¥3600)
  (原著『Environmental Design Research Directions  Process and Prospects』1985 Praeger Publishers)
◇『子どもの参画 −コミュニティづくりと身近な環境ケアへの参画のための理論と実際−』ロジャー・ハート著(萌文社、2000、¥3200)
◇『まちづくりの科学』佐藤滋編著 (鹿島出版会、1999、¥3500)
   P.191〜197「第5節 ワークショップ/ 第3章 まちづくりのテクニック」卯月盛夫著 から資料に引用
   P.242〜253「第11節 シミュレーション・ゲーミング」有賀隆著
◇『フィールドワークを歩く』須藤健一編 嵯峨野書院 1996年
◇『方法としてのフィールドノート』エマーソン他著 佐藤郁哉他訳 新曜社 1998年
◇造景1997年6月号『市民参加の制度と仕組み 日本とドイツを比較して』卯月盛夫著
◇環境技術1999年Vol.28No.4『文化景域としての農村環境の保全 土地利用計画の視点から』神吉紀世子著
◇『環境デザイン 体験・風土から建築・都市へ』(学芸出版社、1998、¥3000)
◇『パタン・ランゲージ -環境設計の手引-』C.アレグザンダー著(鹿島出版会、1984(原書『A Pattern Language』は1977)、¥9800)
◇『いきづく町をつくる美の条例 真鶴町・一万人の選択』五十嵐敬喜他著(学芸出版社、2002、¥2800) 目次・P.108〜129・216〜219
◇『村づくりワークショップのすすめ』農村工学研究1994 農村開発企画委員会発行
◇NHKブックス『市民からの環境アセスメント』島津康男著 1997年





<1/4.8 ガイダンス>

<Schedule>
04/08 講義ガイダンス+なぜ「参加型環境デザイン」か
04/15 野外科学(Field Science)の特徴
04/22 調査(Field Survey)の方法(手法と適用性)
05/06 休講
05/13 シナリオ・プランニング(Scenario Planning)に学ぼう(固定的計画からプロセス重視への動向をふまえて)
05/20 参加のプロセスの技:ワークショップ(Workshop)という手法(心理臨床分野(Clinical psychology)では)
05/27 参加プロセスの技:ワークショップ(Workshop)の技術(参加型環境デザインの現場では)
06/03 参加プロセスの技:ワークショップ(Workshop)によるアジェンダの作成
06/10 参加プロセスの理念と技:参加・参画とはなにか(「子どもの参画」に学ぶファシリテーター(Facilitator)の役割)
06/17 参加型環境デザイン実例1 :パタン・ランゲージ(Pattern Language)と美の条例
06/24 参加型環境デザイン実例2 :コーポラティブハウジング(Cooperative Housing)
07/01 ワークショップによる環境デザインワークを企画実施する(チェックリスト(checklist))
07/08 ワークショップによる環境デザインワークを企画実施する(事例・ローカルアジェンダ(Local Agenda))
07/15 ワークショップによる環境デザインワークを企画実施する(事例・共同建替事業(Joint Housing Project))
07/22 ワークショップによる環境デザインワークの今後
07/29 期末試験 Examination

■Syllabusはこちら

講義に関する問い合わせは、kanki@sys.wakayama- u.ac.jp まで。
本講義以外の演習や実務のケースでも、本講で紹介する手法や事例に関わる問い合わせは、遠慮なく。
 

■なぜ参加型環境デザインか
 ・権利としての「参加」
 ・方法、技としての「参加」



<4.15 Field Science>+<4.22 Field Survey>
 ★重要な3つの手法(研究対象でもある)
                                           ┌──────────┐
Field Science(野外科学) : 研究課題・問題 →→│多種多様な情報を収集 │→→ 整理 →→ 統合化 →→ 仮説の検証・実験 
                                           └──────────┘
                                     └★1 質のよい十分な情報 = Field Work, Field Survey の適切な手法

                                     ┌★2 質のよい十分な情報 = Facilitationの適切な手法
プロセスが類似している                              ┌──────────┐
 ワークショップの作業    : 課題・目標設定 →→│様々なアイデアや情報  │→→ 整理 →→ 統合化 →→ 次のステップへ
                                            └──────────┘

                   ★3 全→体→の→プ→ロ→セ→ス→の→進→め→方→・→統→合→化→の→方→法→の→研→究



 ★Field Survey の手法

Field Work 調査の設計 
 「明らかにしたいこと」の枠組みを正しく設定する
  例) ある家庭用品の新製品について、使用者の評価を知りたい
      どのような使用者?
      どのような評価点?
        ↓
      どのような調査手法がむいている?
  バイアス(bias)の排除に注意する
   おすすめ(谷岡一郎『「社会調査」のウソ〜リサーチ・リテラシーのすすめ〜』文春新書)

  重要なのは

    研究・調査本体の目的 とそのために(いくつか行うであろう) 個々の調査 の対応をしっかり見極めること
      単一の調査手法で万能に全てを明らかにすることはできない
      個々の調査は、どのような手法で行うと最も相応しいかよく見極め、調査設計をすること
 

 ・調査手法
    観  察
    インタビュー(ヒアリング・面接)
    アンケート(質問紙)

    質的調査 定性的な調査結果を得る ⇔ unstructured
    量的調査 定量的な調査結果を得る ⇔ structured
    実験    条件を設定して仮説を検証する
    文献調査 過去の文献や既往研究・調査報告の活用

  ・調査手法の短所と長所 (佐藤郁哉『フィールドワーク書を持って街へ出よう』新曜社より)
    現実の複雑性に対する配慮
    現実の社会生活に対する調査者の近さ
    明確な因果関係の把握
    調べられる事例の数
    調べられる時間の幅
    調査活動に伴う干渉・バイアスの排除のしやすさ
    調査デザインの柔軟性 
                      において、質的調査・量的調査・実験・文献調査には得意・不得意がある。

 ・観 察
    観察の対象/手法
    ・何でも気のつくことを広く観察する
      ↓↑
    ・注目する物事を決めて観察する(指標Indicator)
     よい指標を見出す
     ・指標 ⇔ 観察調査の目的 の間の関係の吟味
     ・扱いやすい指標 例)定量的情報に活用できる/観察・把握しやすい/排除したい条件と関係が少ない
    観察記録
     ・観察中、すばやく記録(もしくは直後に)できる
     ・(それほど遅くない)観察の後から、記録が復元・解読できる
     ・必須な情報の記録漏れを起こさない
     ・必須な情報以外のことも、記録しておくと役にたつことがある
     ・記録の質を確保するには、よい調査票を設計すること
 
 ・一般的インタビュー/アンケート調査(飽戸弘『社会調査ハンドブック』日本経済新聞社)
   1 個人面接法(個人インタビュー、個人ヒアリング)
   2 集団面接法(グループインタビュー、グループヒアリング)
   3 深層面接法
   4 集合調査法
   5 電話法
   6 郵送調査法
   7 留置調査法
   8 パネル調査法

 ・グループ(ディスカッション)形式を活用した調査手法(Stewart, Shamdasani)
  (ヴォーン他著 田部井潤他訳『グループ・インタビューの技法』慶應義塾大学出版会)
   1 名目上の集団調査(集団のメンバーは実際には集まらない、個人面接の結果のみを集約)
   2 デルファイ法(未来予測等に用いられる、複数の専門家へのインタビューを(結果を付加しつつ)順に繰り返す)
   3 リーダーのいない集団討議(グループ・ディスカッション) (集団に指示や課題を与えて、参加者が自ずから示すようになる役割等を観察)
   4 ブレイン・ストーミングと統合(新しいアイデアを創造するもの)
       統合の手法例:KJ法、マインドマップ、など
   5 フォーカス・グループ・インタビュー(参加者の相互作用等を通じて質の高いインタビューを行う)

 ・質的調査によって得られた定性的情報(口述)をどのように分析するか?(Lerderman)
  (ヴォーン他著 田部井潤他訳『グループ・インタビューの技法』慶應義塾大学出版会)
   1 予め決めておいたカテゴリーに基づいて、情報をコード化する
   2 集まった情報に基づいてカテゴリーを発見・発展させ、情報をコード化する
   3 ある考えを表現しているような要約的な発言に対する根拠として情報から引用する
   4 徹底的に分析技術を活用して、情報を解釈する



 <4.29 5.6 休講>


 <5.13 Scenarios Planning>
 
 (一つの)未来を言い当てるのではなく、ものごとが進む可能性の幅を考えた未来の
 取り組み環境の成り行きについてのストーリーを書き下ろすこと。
 作業を通じて共に学習ぶことに大きな意味がある。

 

  → 多様なfactorが関わっていたり、従来のtrendが通用しない取り組み分野で、
    参加によって取り組みを進める必要のあるものに(例えばLocalAgenda)活用できる

 プロセスの例    『入門シナリオプランニング』(ダイヤモンド社、2003)に詳しいです
  (1)プロセスを設定
    ↓  参加するメンバー(シナリオ作成チーム)構成
    ↓  スケジュール                  ↑
    ↓  ファシリテーションチーム 等種々の準備  │メンバーの構成は重要
  (2)シナリオのコンテクストづくり             │ (その組織を代表するような構成を考える)
    ↓  チームメンバーにインタビュー(各自の考え)┘
    ↓   ↓
    ↓  インタビュー・レポートを作る(チームのメンバーの将来へ向けての考えを集めて整理)
    ↓  チーム・メンバーにレポートを配布(皆のいろいろな考えを知る最初の機会)
    ↓   ↓
    ↓  Workshop
    ↓   レポートをもとに取り組みの将来に影響を与えると思われるものについて議論
    ↓   重要なインパクトに関連のある不確実性(=可能性の幅があるもの)を抽出
    ↓  ☆適宜、「識者・専門家」を招いて考えを深める
  (3)シナリオ作成
    ↓  Workshop
    ↓   Driving Force(取り組みの将来に影響を与えそうな事項) を皆で書き出す(PostIt等に)
    ↓   各Driving Forceの結果生じると思われる「両極端の結末」も添付して書き出す
    ↓   何枚ものPostItにあるDrivingForceを、KJ法的に、整理する(いくつかの独立したグループになる)
    ↓   出来たグループから、より「インパクト大・不確実性大」となる2つを抽出
    ↓                                       ↓
    ↓                                上図の軸1、軸2になる
    ↓   軸1、軸2で出来たマトリックスに関連するキーワードや「両極端の結末」のPostItなどを
    ↓   配置してみてそれぞれの象限(4つのシナリオ)の概要を考えてみる
    ↓     ↓
    ↓   チームを4つにわけてそれぞれ分担して4つのシナリオをストーリー化する
    ↓     ↓
    ↓ 発表プレゼンテーション+チームで議論
  (4)Stakeholder分析
    ↓  組織内で、シナリオのストーリーの「役者Player」となる人
    ↓  その人の行動の可変性
    ↓  実際の行動とシナリオのストーリーはあっているか
    ↓    ↓
    ↓  シナリオの内容のチェック・改善
  (5)システム思考
    ↓  シナリオのストーリーに含まれるDrivingForceの因果関係を考えながら
    ↓  シナリオの内容のチェック・改善
  (6)シナリオの実用
       チームから組織へのプレゼンテーション
       実際に新しく生じてきた事項を見ながらシナリオとともに考える
       将来についてのシナリオからフィードバックして現状の改善に努める
  ☆適宜 シナリオはチェックされ、また、新たに作業される



 <5.20 Facilitatior>

  (1)心理臨床分野で整理されているGroupWorkとFacilitationの知見から
    GroupWorkの種類
         自己啓発的・心理療法的・組織研修的 とわけたり
         治療的(セラピー的)・課題取り組み的 とわけることも
            →本講でのWorkshop、GroupWorkは課題取り組み的に該当
              治療的な部分がないわけではない・参加者の個人的発達の支援という意味では参考になる
    治療的GroupWorkでのFacilitator
         容易に自己開示しづらい参加者に、そっと支援してWorkに参加しやすくしてくれる人

    Group Workのプロセスの例
  
   準  備  人:グループのメンバー・人数規模や構成、スタッフ
         環境:場所、配置、道具、時間
    ↓    プロセスデザイン:ワークの目的や方法

   Opening Warming Up(Ice Breaking)
         主旨、グランドルール、進め方、スケジュール等の説明
         Warming Up / Ice Breaking
          楽しい自己紹介やゲーム等でグループ内の緊張をほぐす
    ↓     コミュニケーションしやすい人間関係に導く

   Work1  グループによる協働作業、ディスカッション、etc.
    ↓
   Relaxation・気分転換 
         テンションの高いワークの後等に適宜入れる
         体を動かす、Coffee Break、遊ぶ etc.
    ↓
   Work 2 
    ↓
   Relaxation・気分転換 
    ↓
   Work 3 
    ↓
   Relaxation・気分転換 
    ↓
   Work 4
    ↓
    適宜いろいろ
    ↓
   Closing   まとめの発表会、講評会
         将来につながるイメージをもつような儀式 etc.

 ☆4/15講義資料のワークショップの5段階の「導入」のところなどはよく似ている

  (2)Facilitation
  facilitate   ( ← facile , facility )
 容易にすること 便利化 (新英和中辞典)
   to make easier or more convenient (webster dic.)

 →  To help a group  to accomplish its goals
  「中立的な立場で、グループのプロセスを管理し、
   チームワークを引き出しながら、そのグループの
   成果が最大となるように支援する」(リース)
  「協働促進」(堀)

GroupWork/WorkshopにおけるFacilitatorの仕事
 ・全体的な進め方のデザイン
   ProcessDesgin
   会場設定、準備、メンバー、スケジュール、個々のプログラム等
 ・個々の協働作業内でのコーディネート
  ProcessManagement
  参加者が表現したい(はずの)ことを引き出す/認識・理解を促す
   対話術(コミュニケーション力)
    「共感(傾聴・ペーシング・復唱・質問・やわらかな主張)」によるコミュニケーションの技
   まとめる・可視化する・プレゼンテーションする
    Facilitation Graphic いろいろな図化によって諸参加者の様々な意見を整理して理解を促す
  Conflict Management
   対立した意見を創造的な解決(協調的に参加者皆で解決)に導く
 
 誘導していないか?
 誘導したり洗脳することはFacilitationではない。
      



 <5.27 Workshops >

 ワークショップの事例紹介
  ワークショップとは 1960年代にハルプリン(米)が先駆的に取り入れる。
              価値観の異なる人々が共同してよりよい環境を計画していくシステム
  デザインゲーム   

 いろいろなワークショップ
  ラウンドテーブル  自由参加・決め事はしない・情報提供/協力依頼/課題提出の発言
              仲間づくりや情報の認知と共有の場・緩やかな協働
  まちあるき      楽しいイベント・複数の異なる視点によるまちの観察・環境の魅力や課題の認知と共有
  デザインゲーム   ゲーム形式でデザインを立案する
              多数のpieceを組み合わせてつくるPuzzleに見立てられることが多い
  公園づくり      実在の公園のデザインを決定する・複数の協働作業の組み合わせ
              例) 空間や環境イメージづくり 設備や機能の要・不要 相違点のすりあわせ
  集落点検      まちあるきとグループ作業 観察の視点をきめる
              観察と地図記入 観察結果のまとめと考察をグループで
  構想づくり      集落点検等にもとづいて構想の分野テーマを決めてグループ作業

 ☆いずれも、適切な時点でのプレゼンテーション

 ☆4月15日講義配布資料にあるワークショップの5段階(卯月)が大変重要
   (1) 導入のワークショップ
   (2) 課題発見のワークショップ
   (3) アイデア提案のワークショップ
   (4) 計画確認のワークショップ
   (5) 作品製作のワークショップ

 非常に役に立つURL → http://www.communityplanning.net/methods/methods.htm
 



 <6.03 Future Search Conference & Openspace Workshop >

 手法が高度に確立されたワークショップの例
 どちらも、ドイツ等ヨーロッパの自治体でのLocal Agenda 21の作成や、まちづくり構想立案に導入されている

 ・Open Space Workshop →method
     最初のミーティングで、集まり場所(部屋)と時間割りの対応表をつくる
     →参加者は自由に好きな集まりに参加・興味と異なっているならすぐに別の集まりへ
   各集まりの形式 椅子で丸く輪になる
              ファシリテーターとフリップチャートとポストイット + リラックスのためのコーヒー等
   1〜3日 参加人数もFlexible
   ☆自由で緩やかだが高いmotivationの集まりにするため、部屋の環境しつらえ等は重要
   ☆その話題に興味のある人で話し合う → ヤル気のある人ですぐ行動に移す
   ☆そのコミュニティの代表性があるかどうかは関与しない

  ・Future Search Conference→method
   スケジュール・グルーピング・進め方・作業フォーマットに至るまで、高度に定型化された手法
    →一般には、Future Search Conferenceの経験をもつファシリテーターが運営
   コミュニティを代表するような参加者
   3日(正味2日間) 参加人数は64人が理想とされている
               (ただしWeisbordは後に30〜40人程度がよりスムーズとも言っている)
   mind mappingやbrain sotrming などの手法を適宜活用
   進め方
            利害関係者を混ぜたMixG.
            利害を同じにする者の集まりSteakholderG.
            全体一緒のWholeG.
       の3種のグループ構成を使う
   (1)過去のレビュー  MidG.
       ↓
   (2)現在のトレンド(外部要因)MixG.
       ↓            WholeG.
   (3)現在のトレンド(内部要因)SteakholderG.
       ↓
   (4)未来とそれへのシナリオ MixG.
       ↓
   (5)未来についての共通の基盤(認識)Mix.G WholeG.
       ↓
   (6)行動計画 SteakholderG. または ActionGroup

   ☆利害関係者が協働する→異なる立場の間での認識の共有化をねらうワークショップ

 非常に役に立つURL → http://www.communityplanning.net/methods/



 <6.10 Joint Housing Project : Gobo, Kyoto>

  御坊市島団地の公営住宅団地の建替事業
 日本都市計画学会関西支部 関西まちづくり賞など受賞
 ワークショップによる参加型共同建替事業として高い評価を得ています

 参考URL → 神戸大学平山研究室
                   都市デザイン会議(JUDI)講演録から

  ・団地コミュニティの元気が引き出されたこと
  ・屋外空間や共用空間の魅力化が実現したこと
  ・市役所の積極的な対応(現地事務所や部局横断的組織の設置)
  ・神戸大学と現代計画研究所による調査から入居までの粘り強い丁寧な仕事
   (卯月のワークショップの5段階がきちんと実践されている)

 京都市都心部姉小路の集合住宅アーバネックス
 日本都市計画学会関西支部 関西まちづくり賞など受賞
 ワークショップによる参加型共同建替事業として高い評価を得ています
  ・スケルトン+インフィル(2段階供給)方式の集合住宅
  ・模型とCGによるボリューム検討等を取り入れながら、街並みに調和した設計を参加型で実現



 <6.17 Pattern Language : Manazuru-cho, Shirahama >

  真鶴町の美の条例:パタンランゲージを条例に

   1990年前後のリゾート開発ブーム時以来、太平洋に面する半島の地形をもつ町、
   急坂のある地形とそれに応じた集落・家屋の構成、景観、等の特徴の継承を
   目的とした独自の条例を施行した著名な事例。

   半島の地形に成立した景観の諸特徴の読み取り・コミュニティや住民生活上の課題抽出・
            ミクロな環境の特徴 → パタン=キーワード(ただし、前提条件、解決法、課題を付記)として整理
          +
   条例化:届出に対する「リクエスト」、事前公開・説明会、という運用のプロセスの工夫

   数字(例えば高さ○m)や基準による規制:数字や線の頑なさ、前提条件や課題が何であるかという視点が制度には含まれない
    ↓↑
   パタンランゲージ型は、「敷地条件の十分な読み取り」を要求し、空間・場所の「特色を記述するもの」
    「特色」にどのようにデザインにおいて対応するかは、デザイナーのCreativityに依存する

   ☆まち全体に大事にしたい文脈を明確化、ひとつひとつの建設行為に、その文脈への貢献を要求すると同時に、
    その文脈の上で、個性・工夫を許容する。手法として将来性があり高い評価。
 
   ☆役場内部での運用上、まだ未成熟の問題点もあることが最近の雑誌記事からわかる
   ☆卯月のワークショップの5段階から考えると、「参加」の充実には問題が残っているともとれる   

  ※真鶴以外の例として
   白浜町・しらら湯とその周辺のデザイン
    (中埜博著『参加のまちづくりとパタンランゲージ』より)



 <6.24 Project planning ; case Cooperative Housing >

  延藤安弘先生(参加型まちづくりの第一人者の一人)による熊本県での実例2種

  ・熊本市花園団地の建替え事業(コーポラティブ方式)
   「計画の流れ」

    初動期:勉強会、見学会、協議会、アンケート
      ↓
    居住資源発見期:住まい方調査、アンケート
      ↓        →テーマとコンセプト
    計画期:全体計画 住戸プラン の検討
      ↓
    設計期

  ・水俣市もやい直しセンター
   「もやい広場」という連続ワークショップ
    意見抽出
      ↓
    アイデア出し 希望の木づくり
      ↓
    センターの全体構成と中身 (グループ別)
      ↓
    イメージ図
      ↓
    設計案3種の検討 原寸モデル体験
      ↓
    基本設計の細部検討 運営方法の検討
      ↓
    基本設計の最終まとめ
      ↓
    センターへの期待を短冊に
      ↓
    工事見学 部屋の愛称・マーク決め



 <7.01 Checklist >

  本日は、「連続ワークショップによる 参加型デザインワーク を企画する」ための参考チェックリスト(下記に添付)の記入体験をしました。
  事例題材は、6月24日講義で紹介した、熊本市花園団地の建替え(コーポラティブ方式)です。
  連続ワークショップの企画を、当初に立案する際には、このくらいの見通しを立てる必要があります。
  慣れましょう。

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 <7.08 Checklist >

  本日も、「連続ワークショップによる 参加型デザインワーク を企画する」ための参考チェックリスト(下記に添付)の記入体験をしました。
  事例題材は、高槻市エコ・スタッフ会議の連続ワークショップです。
  連続ワークショップの企画を、当初に立案する際には、このくらいの見通しを立てる必要があります。
  慣れましょう。

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  さらに同チェックリストの記入を宿題として自身で行っていただきます。
  事例題材は、白浜町富田地区での集落点検ワークショップです。
  宿題を行うにあたって、本事例についての配布資料を見て行ってください。
  配布資料は、事情があって、ここにはupしませんが、持って居ない人は、各自連絡を下さい。コピーをわたします。

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 <7.15 Checklist >

  本日も、「連続ワークショップによる 参加型デザインワーク を企画する」ための参考チェックリスト(下記に添付)の記入体験をしました。
  事例題材は、先週出題した白浜町富田地区での集落点検ワークショップです。
  慣れましょう。

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  さらに、架空の事例題材「大学キャンパス内で喫煙スペース(Smoking Space)を適切に配置する」
  を想定しました。

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   ☆講義時間が超過したため、少々あわてて上記のチェックリストを記入してしまったので、
     「20才でたばこを始める人を減らす」という主旨のワークショップ部分が抜けてしまいました。
     上記にはその抜けた部分を少々追加しています。

   参考)ほぼ同じ例題で過去に作成したチェックリストは Another cheklist → ココをクリックClick Here!
 

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