ユーカリな曲目解説

ジョン・ニコルソン・アイアランド

弦楽のためのメヌエット
1991/11/24 第8回にて演奏


はやくに両親をなくすという不幸な幼児期をおくったイギリスのピアニスト兼作曲家のアイアランド(1879-1962)の作品には、現実生活から逃避して、遠い過去に想いを馳せるという雰囲気が感じられますが、この作品もどこかで聞いたことがあるような不思議ななつかしさを感じさせる一曲です。
 

デニス・アゲイ

5つのイージー・ダンス
2001/8/26第16回にて演奏


アゲイは1911年、ハンガリーに生まれた。はじめはブタペスト大学で法律や政治学を専攻していたが、音楽への夢をすてきれず、リスト音楽アカデミーで作曲法や指揮法を修めた。後にアメリカへ移住し、数多くのやさしいピアノ曲集を作曲・編曲している。「5つのイージー・ダンス」は木管5重奏のために書かれた小品集で、“ルンバ”“ボレロ”“タンゴ”“ワルツ”“ポルカ”各舞曲の特徴を鮮やかに描き出している。
 

 イベール

 三つの小品
1987/9/27第4回にて演奏


ジャックイベールは20世紀のフランスを代表する作曲家の一人です。彼はオペラ、バレー音楽、交響曲、協奏曲のほか多くの室内楽を作曲しましたが、とりわけ室内楽については彼の管楽器に対する好みが顕著に伺えます。音楽上の印象主義に強い影響を受けた彼の作品の特徴は、多彩な旋律の「思いつき」が随所に横濫していることです。管楽五重奏の為の「三つの作品」は1930年に発表されたもので、管楽器のとりあつかいに精通していたイベールは、チクルス形式(早く-ゆっくり-はやく)を使って管楽器の可能性を十分に活用しています。
 

アンドリュー・ロイド・ウェーバー

オペラ座の怪人
2005/9/18第20回にて演奏


2004年制作、話題の映画「オペラ座の怪人」のテーマです。作曲者のアンドリュー・ロイド・ウェバーは、映画「シーザス・クライスト・スーパースター」や「キャッツ」「エビータ」の作曲でも知られています。(あらすじ)19世紀のパリ・オペラ座では連日華やかな舞台が繰り広げられる一方、怪人ファン卜ムによる事件が頻発。ファントムの素顔を知ったことから若く美しいクリスティーヌの運命は悲劇へと・・・。
 

S.E.エルガー

愛の挨拶op12
1993/2/14 第9回にて演奏
2000/9/ 9第15回にて演奏
2003/8/24第18回にて演奏


イギリスの国民的作曲家エルガー(1857-1934)の親しみやすい美しいメロディーを持った作品。エルガーは楽器商で演奏家の息子として生まれ、極めてイギリス的な親しみやすいメロディーを持った曲を多数作曲した。1889年この年に結婚したエルガーが、妻キャロラインのために作った。最初はピアノ曲として作られたが翌年小管弦楽用に編曲され、その後さまざまな楽器の編曲でも親しまれている。やさしい曲名とロマンティックなメロディーが印象的。

 

J.クラーク

トランペット・テューン
2002/8/25第17回にて演奏


J.クラークはイギリスの作曲家・オルガニスト。クリスマスのオーケストラコンサートなどに行くと、よくこの曲がオープニングに演奏されます。トランペットが朗々と響く輝かしい曲です。なお、この曲は、長らく同時代のイギリスの作曲家H.パーセルの作だとされていましたが、正式にはクラークが作曲したそうです。クラークには、もう一曲「トランペット・ヴォランタリー」という有名な曲があります。そちらもクリスマスのコンサートでよく演奏されます。
 

クロイツェル

7重奏曲Op.62
2004/8/29第19回にて演奏


約30曲のオペラ、オラトリオなど多数の歌曲などを作曲したドイツの作曲家ク口イツェル(ク口イツェルソナタの彼とは何の血縁もないそうです)がウィーンケルントナー劇場のカペルマイスターだった1824年年に作曲した七重奏曲です。ベートーヴェンの楽器編成にならって作曲され、クロイツェルの魅力的な感覚、音色が最も表れた作品の1つです。
 

クワンツ

トリオソナタハ短調
 

1985/12/8 第2回にて演奏


クワンツはわが国では一部の好楽家、特にフルート好きな人にしか知られていませんが、彼がフリードリッヒ二世の先生として活躍していたころにはバッハも遜色ない程の名声をほしいままにした大作曲家でした。フルートの名手であったばかりでなく、楽器の改良にも功績がありました。最近のバロックブームでテレマンなどとならび再び脚光を浴びています。第一楽章は美しいアリア風、第三楽章は舞曲風。
 

グリーグ 

 組曲「ホルベアの時代」

作品40

1987/9/27 第4回にて演奏


16世紀のノルウェイの文芸家ホルベアの生誕200年を記念して作曲された古雅な趣のある作品です。古典的な舞曲を組み合わせた組曲の形式をとっていますが、バッハやヘンデルのドイツの音楽あるいはレスピーギなどのイタリアの音楽とは全く異質な北欧の響きがききとれることと思います。湖と森、草原とフィヨルドからわたってくる風の音なのでしょうか。弦楽合奏の重要なレパートリーになっています。
 

 グリーク

ホルベルク組曲

1991年11月24第8回にて演奏 


ノルウェーの大作曲家グリーク(1843-1907)の代表的作品で、ノルウェーの文学者ホルベルクの生誕200年の記念に作曲されたネオ・バロック形式の5楽章からなる組曲です。オリジナルはピアノ連弾用の曲でしたが、作曲者自身の手によって、弦楽合奏のための作品に編曲され、現在では弦楽合奏で演奏されるのが普通です。
 

エドバルド・グリーグ

2つの悲しき旋律作品34
1989/9/10第 6回にて演奏
2001/8/26第16回にて演奏


「2つの悲しき旋律」は1880年に書かれたグリーグの弦楽オーケストラのための最初の作品で、オムスン・オラヴィン・ヴィニエの詩のテキストによる2つの歌曲の編曲である。最初の<胸の痛手>で詩人は、「平穏は、現世の悩みから退いた後、新しい春がめぐり来る度ごとに花咲くことによってのみかきたてられる。」と歌っている。第2の<過ぎし春>においては、北国の春の美しさをえがき、死の前に最後にそれを眺める、その感情を描いている。グリーグは編曲の中で、これらの曲が有節形式の歌であるという起源を隠そうと試みてはいない。彼はむしろ継続するメロディーのスコアづくりの上に変化を巧みに生かしている。特に注目に値する第2節の後半では、静かな高い4部のバイオリンで始まり、次にヴィオラとチェロが加わり、最後にコントラバスが加わってクライマックスを築き上げる。そして全楽器が演奏し続けて静かな末尾へと至る。
 

シュターミッツ

オーボエ四重奏曲Op.8
1999/ 5/ 8第14回にて演奏
2005/9/18第20回にて演奏


マンハイムで生まれたカールシュターミッツは父ヨハン(有名なマンハイム楽派の作曲家)からの手ほどきを受け、17歳で宮廷オーケストラのバイオリン奏者となり、マンハイム楽派の華麗な演奏スタイルを身につけました。後にヴィオラのソリストとしてベートーヴェンと共演したという記録もあります。1770年に故郷を離れ、パリ、ロンドンなど人生の多くを各地に旅することですごし、作曲家としては、シンフオニア、オペラ、協奏曲、四重奏曲など特に弦楽器と管楽器の曲で、18世紀の音楽家としての地位を碓固たるものにしました。1801年、音楽教師をしていたイェーナで没するまでに250をこえる室内楽曲を作曲した。本作品は1774年に作曲された6作の四重奏曲のうちのひとつで、急・緩・急の3楽章からなるマンハイム楽派の華やかな雰囲気をよくあらわしたー曲です。
 

シュターミッツ

クラリネット四重奏
変ホ長調 Op.8-4
2007/8/26第22回にて演奏


カール・シュターミッツは1745年にマンハイムで生まれ,父ヨハン(マンハイム楽派の開祖)から音楽教育の手ほどきを受け,17歳で宮廷オーケストラのバイオリン奏者となっています。その後、人生の多くを各地に旅することですごし、1783年にはそのとき12歳のベートーヴェンと共演したという記録もあります。彼は交響曲,オペラ,協奏曲,4重奏曲等(交響曲と協奏曲は50曲以上)、おびただしい数の室内楽を作曲し、とくに弦楽器と管楽器のものは音楽家としての地位を確固たるものにしています。本日の作品は1773年に作曲された6曲の四重奏曲作品18の一つです。
 

シューマン

ピアノ五重奏曲 
変ホ長調op44
1988/8/7第5回にて演奏


シューマンのもっとも優れた室内楽曲と言われています。青春の鬱屈とほとばしる情熱にあふれた名曲です。これこそロマン派でね。
 

シューマン

おとぎ話

1996/3/17第11回にて演奏   


ドイツロマン派の作曲家シューマン(1810-1856)が1853にデュッセルドルフで作曲したクラリネット・ビオラ・ピアノのためのトリオである。シューベルトとともに多くの歌曲で知られるシューマンは著述家であり同時に出版業も営んでいた父の影響からか、文学に強い興味をもった。事実、文学との関りが深い作品が多い。このトリオは、リューマチ、不眠症に悩まされはじめた年の翌年に書かれたもので、まさに心身ともに健康状態が悪化しつつあった時期の作品である。
 

シューベルト

交響曲No.5変ロ長調
1997/4/5第12回にて演奏


シューベルトは完全にまとめられた7曲、有名な「未完成」を含めてスケッチや断片のかたちの4曲、楽譜が跡形もなくなった1曲の交響曲を生涯に作曲した。シューベルトもモーツァルトと同様に短い生涯の間にきわめて多数の作品を残した。この交響曲は1816年に作曲されたモーツァルトヘの回帰を感じさせる口ココ的雰囲気をもった楽器編成の小さな作品であるが、それはハッ卜ヴィッヒ家の家庭音楽会で少人数での演奏を目的として作曲されたためである。
 

シューベルト

アルベジオーネソナタ
1994年4月10第10回にて演奏


楽器製作者シュタウファーが考案したギターと同じ調弦の6弦でかつフレットをもちチェロの弓で演奏する楽器、アルペジオーネの為に、考案者の依頼により1824年にシューベルト(1797-1828)が作曲したソナタ。楽器の方は数年で忘れ去られてしまい、この曲にその名をとどめるのみである。この作品はチェロの名曲として多くの人に親しまれているが、チェロ以外にもコントラバス、ビオラ、フルート等によっても演奏される
 

シューベルト

舞踏曲ロザムンデ

1996/3/17第11回にて演奏   


ウィーンで生まれ、そしてウィーンで死んだ、古典派最後の大作曲家とみなされ、同時にロマン派ともみなきれたシューベルトがヒュッツィの作品のために書いた劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」のバレエ音楽。舞台作品としての「ロザムンデ」は上演されることはないが、音楽作品としては演奏会によくとりあげられる。ヒュッツィ原作による音楽作品では他にウェーバが作曲した「オイリアンテ」があるか、これも現在は序曲が演奏きれるのみである。
 

シベリウス

悲しきワルツ
1998/3/29第13回にて演奏


シベリウスは載曲「クオレマ(死)」のための音楽を作曲し、戯曲の上演後その中から「導入の音楽」「鶴のいる風景」「悲しきワルツ」という3曲を抜き出し組曲とした。現在この「悲しきワルツ」だけがよく知られるようになった。この「悲しきワルツ」は劇「クオレマ」では次のような場面で演奏される。
不治の病で床に臥し、死を待つばかりの女がいた。女は夢うつつにふしぎな音楽を聴く。女は思わず誘われ起きあがり、幻の客と踊る。一時は疲れ果て倒れるが、最強に力をふりしぼり、また激しく踊る。踊りが今やクライマックスを迎えんとしたその時、ドアをノックする音が。音楽はハタとやみ、いっしょに踊っていた客はいない。戸口には、死の影が・・・。
 

ストランビンスキー

組曲「プルチネルラ」
 1993年2月14日第9回にて演奏


20世紀最大の作曲家であるストラビンスキー(1882-1971)が1920年に「春の祭典」、「火の鳥」等と同様にディアギレフの依頼により作曲した舞踊音楽。イタリアの大作曲家ベルゴレージのメロディーに基づき作曲された。プルチネルラはナポリ特有の仮面をかぶった道化師であり、またベルゴレージはナポリ学派の作曲家の一人であった。
 

ダンツィ

木管五重奏曲 
変ロ長調 op56-1

1988/8/7第5回にて演奏


ベートーベンと同時代のイタリア系チェリスト兼作曲家であるフランツ・ダンツィは弦楽器奏者でしたが、管楽器についても深い知識を持ち、各楽器の特徴をよく生かした多くの作品を残しています。ウェーバーと親しく、作風はすでに初期ロマン派に近づいております。この曲は5本の木管楽器のために書かれた軽妙なセレナーデ風の音楽です。
 

ダンツィ

木管五重奏曲op56
1993年2月14日第9回にて演奏


イタリア系の音楽一家に生まれたマンハイム学派の作曲家ダンツィ(1763-1856)が1820年頃に作曲した作品。彼は幼少より父からチェロ、ピアノ等を習い、15歳の時にマンハイムのオーケストラでチェロ奏者として音楽家としてキャリアを開始した。
 

フランツ・ダンツィ

木管五重奏曲 ト短調
作品56の2

1990/11/25第7回にて演奏
2009/8/16第24回にて演奏


ダンツィ(1763-1826)はベートーベンと同時代のドイツの作曲家でチェリスト・指揮者でもありました。マンハイム、ミュンヘン、シュトゥットガルト、カールスルーエの宮廷楽団員として過ごし、若い頃は人気オペラ作曲家でもあり、「魔弾の射手」を作曲したウェーバーと親交をもったことでも有名です。ダンツィは青年時代にモーツァルトを知って敬意を抱き、ベートーヴェンと同時代人でベートーヴェンの音楽については強烈な(賛否相半ばする)感情を寄せていた。ダンツィの室内楽は1800年以降、彼の円熟期から晩年にかけて書かれている。この時期に楽器の進歩改良がなされ、木管楽器では複雑な演奏が行えるようになったことから、ハイドンやモーツァルトの時期より一段と進んだ技術を使って書くことが可能になりました。ダンツィは木管楽器(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)のための五重奏曲を9曲書き、この曲はそのなかでも最も有名な作品です。

 

ダンディー

古風な様式による組曲Op24
2004/8/29第19回にて演奏


ダンディーはローマカトリック信仰の厳格なモラルを持つ理性の人で、古典主義を擁護し、印象主義やその他の新しい音楽を批判しました。反面、音楽的直感を自然や伝説、異教的な官能牲から得るという感覚的、情緒的な面も持ち合わせていたといわれます。彼の作品は、自由で柔軟なリズム(グしゴリオ聖歌から動磯を得ていた)が特徴的で、5拍子や変拍子などを使いこなすことに長けていました。今回の2曲も、バロック組曲形式で書かれた点や微妙な拍子感のメロディー、2拍子を感じさせるメヌエットに彼らしさが感じられます。
 

チャイコフスキー

バレエ組曲「くるみ割り人形」

2003/8/24第18回にて演奏


3大バレエ組曲の1つとして有名です。クリスマスイブにプレゼントされたくるみ割り人形が、弟に壊されてしまいました。クララは「可愛そうに」と優しくいたわります。皆が寝静まった夜更け、月明かりの中様子を見に来たクララの目の前で織り広げられているのは・・・。お菓子の兵隊を率いたくるみ割り人形とねずみ達との戦いでした。人形とねずみの王様の一騎打ち。クララはねずみにスリッパを投げつけました!命を救われたくるみ割り人形は素敵な王子に姿を変え、お礼にクララを自分のお菓子の国に招待します。さあ、いよいよ歓迎パーティの始まりです。あしぶえの踊り  アーモンドの精(マジバン)が葦(あし)で作った笛を吹いて踊ります。田園の風景を感じさせるメロディーをフルートが奏でます。こんぺい糖の踊り出迎えてくれたのは女王、こんぺい糖の精。当時発明されたバかりの鍵盤楽器チェレスタの音色を使いたくて書かれた曲です。トレパーク  ロシアの民族舞踊「コサックダンス」です。3つのキャンデイたちが勇ましく踊ります。夏の演奏会にクリスマスイブの物語。少しでも涼しく感じていただけますように。
 

チャイコフスキー

バレエ組曲「くるみ割り人形」より

2011/8/28第26回にて演奏


「白鳥の湖」「眠れる森の美女」とともにチャイコフスキーの3大バレエの一つで、クラシックファンのみならず多くの人が一度は耳にしたことのある非常にポピュラーな作品。
8曲のエキゾチックで特徴的な小曲から構成されており、それぞれが変化にとんだ楽しい曲です。小序曲・行進曲・コンペイ糖の踊り・卜レパック・アラビアの踊り・中国の踊り・あし笛の踊り・花のワルツの8曲。
本日は3曲(あし笛の踊り・コンペイ糖の踊り・花のワルツ)をフルートパートのOGと共に4名で演奏します。ちなみにくるみ割り人形とは、人形の形をした、クルミを割る道具のことです

 

ルートビッヒ
・テュイール

ピアノと木管楽器のための
6重奏Op.6
2000/9/9第15回にて演奏  


ルートビッヒ・テュイールは1861年にイタリアのポルツァーノに生まれた。彼の家系はフランスのモンブランの近くのサポア出身であり、“テュイール川"と呼ばれる小さな川の近くに住んでいた。彼は作曲家としてオペラ。歌曲、合唱曲などを書いたが、室内楽に注目しいくつかの傑作を残している。この6重奏は24歳から26歳にかけて作曲されすぐに大きな成功をおさめた。
 

クロード・ドビュッシー

亜麻色の髪の乙女
佐藤純人編曲
2006/8/27第21回にて演奏


フランスの現代印象派のクロード・ドビュッシーによるピアノ曲集『12の前奏曲』の中の一曲です。今回はフルートトリオ用に編曲されたものを演奏します。遠くにいる、愛する乙女の優しさをうたった、夢みるようなこの曲を、フルートの柔らかい音で表現したいと思います。
 

ドップラー

ノクターンOp.19
2007/8/26第22回にて演奏


夜想曲。と聞くと、どことなく憂いを帯び、月夜のもとはかなげに鳴る・・・。そんな印象を受けます。しかしフランツ・ドップラーはどうやら朝が待ちきれなかったようです。さあノスタルジアの世界へ、そう言って手を差し出した彼は、中盤から詐欺行為に走ります。ちょっとびっくり箱なノクターンをお楽しみ下さい。
 

ドップラー

アンダンテとロンド作品25
2002/8/25第17回にて演奏
2006/8/27第21回にて演奏
2007/8/26第22回にて演奏


「ハンガリー田園幻想曲」でよく知られるドップラーはポーランド出身で後にウィーンの宮廷楽団の主席指揮者になっています。作曲はオペラ、バレエ、管弦楽曲など多彩で、流麗華麗な音楽とアクロバティックなアンサンブル妙技はその当時の多くの人々を魅了し、高い人気を得ていたようですが、いつか忘れられ、現在はピアノ伴奏のフルート曲がジャン・ピエール・ランパルなどの努力で改めて広まりつつあります。この曲はもともとフルート奏者であったドップラーと弟のカールとのフルートデュオ用に書かれた小品です。当時二人で2重奏を演奏する際、一人はフルートを逆に構え、ピアノを中央に左右対称に見せて吹くスタイルが人気を博し「兄弟のフルート・ヴィルティオーソ」と言われたそうです。
流麗華麗な音楽とアクロバティックなアンサンブル妙技、ファーストフルート と セカンドフルートが完璧にシンクロナイズドし、呼吸を合わせた「フルート ヴィルトゥオーゾ」にどこまで近づくことができますでしょうか!?
 

F.ドップラー

ハンガリー風2重奏曲作品36
2004/8/29第19回にて演奏


フルート奏者、指揮者兼作曲家のドップラーはポーランド出身の音楽家系ですが、のちにハンガリーに住むことになります。オペラ、バレエ、ピアノ曲、歌曲、管弦凄曲など彼が数多く作曲した中で、現在よ<知られているのは、フルート奏者の弟カールとの演奏会用小品のピアノ伴奏付フルートソロやフルート二重奏です。本日演奏する曲には当時流行した「ジプシー」や「民族音楽」の曲調が多用され、有名なリストやブラームスの「ハンガリー風」作品も思い出させます。
 

F・ドップラー&
K・ドップラー

リゴレット幻想曲作品38
2005/9/18第20回にて演奏


ヴュルディの歌劇「リゴレット」の主題を基にしたドッブラー兄弟による超技巧的な作品です。「女心の歌(第3幕の名曲)」「慕わしい人の名は(第1幕)」「四重唱(第3幕)」を主題に美しく巧みに展開、変奏されています。皆様ご存知のメロディーもあるかもしれません。このところフルートアンサンブルではドップラー続きですが、この超技巧的な作品で、作曲家でもあり演奏家でもあったドップラー兄弟にどこまで近づくことができますでしょうか?
 

ドボルザーク

スラブ舞曲第8番・第10番
2005/9/18第20回にて演奏


チェコを代表する作曲家ドボルザークは、ハンガリー舞曲で有名なプラームスと親交が深く、この「スラブ舞曲」がチェコやポーランドなど東欧の民族色を豊かに表現しているのは彼の薦めによるそうです。そして、ドボルザークはこの曲の成功により広く評価されるようになりました。ボヘミアの哀愁をおびた旋律が印象的な第10番の冒頭は皆様の胸にせつなさが溢れるような演奏にしたいものです。
 

宮城道雄

春の海
2003/8/24第18回にて演奏


比野愛次編曲。原曲は尺八と琴の二重奏曲として作られました。数多くのバイオリニストや作曲家達によってバイオリンとピアノの二重奏に編曲されましたが本日は日比野愛次のアレンジしたものを、のどかな春の海を思い描いて弾きます。この曲がバイオリン独奏曲として演奏されたのは1932年(作曲者38歳)。場所は日比谷公会堂でバイオリン独奏は1888年パリ生まれの女流バイオリニスト、ルネ・シュメイでした。
 

ハイドン

ピアノ三重奏曲第39
ト長調 ジプシートリオ 

1984/11/4 第1回にて演奏


愛らしい主題のうえに展開される変奏曲。第三楽章はハンガリー風ロンド。
 

ハイドン

ピアノ三重奏Hob.XV-25

2006/8/27第21回にて演奏


音楽の父・交響曲の父と呼ばれるハイドンが作曲した40曲の三重奏のなかで、最も有名な曲の一つです。1794年から1795年にイギリスに滞在したハイドンは「軍隊(交響曲第100番)」「太鼓連打(同103番)」「ロンドン(同104番)」などの有名な交響曲をはじめ多数の曲を作り、大成功を収め名声と富を手にしました。本作品もこのイギリス滞在中に作曲された作品のひとつで、1795年に出版されました。特に第三楽章はチャルダッシュ(ジプシーの舞踊曲)を思わせる様式のロンドで作曲されていて、ジプシーロンドという呼び名でも有名です。
 

ハイドン 

ロンドントリオ

第一番 ハ長調 

1985/12/8 第2回にて演奏

 

ハイドンのロンドン滞在中に書かれた二本のフルートとチェロのためのトリオ。3声のディベルティメントとして他の楽器の組み合わせでも演奏されます。娯楽用ではありますが、ハイドン後期の簡潔で端正な形式を備えた快活な作品です。急-緩-急の3つの楽章からなっています。
 

ハイドン 

木管五重奏のための
ディベルティメント

変ロ長調HobU/46 

1987/9/27 第4回にて演奏
1991/11/24第8回にて演奏
2008/8/24第23回にて演奏


ハイドンは、宮廷の作曲家として活躍しました。晩年には、親子ほど年の離れた、モーツァルトと親交があったようです。今回演奏するディベルティメントの意味は、「楽しく、明るく」で、軽快なリズムがふんだんに使用されています。
管楽五重奏のための軽快な喜遊曲で、4つの楽章からなっています。この曲の第2楽章の主題として使われている「聖アントニーのコラール」は、ブラームスによってその作品「ハイドンの主題による変奏曲」にもとりあげられました。しかしこの主題はハイドン自身が作曲したものか、当時よく知られていた旋律を流用したものかについてはさだかではありません。第2楽章、あるいは作品全体がハイドンの手によるものではなく、彼の弟子であったプレイエルが作曲したものといわれています。

※木管五重奏をやったことのある人ならば必ずと言って良いほどこの曲を演奏した経験があると思います。
 

ハイドン

ラルゴ カンタービレ エメスト
 弦楽四重奏曲二長調作品76-5

1989/9/10第6回にて演奏

 

W.F.バッハ

2本のフルートの為の
6つのソナタより3番
2003/8/24第18回にて演奏


W(ウィルヘルム)F(フリーデマン)バッハは、JSバッハ(大バッハ)の長男です。JSバッハにはカールフィリップ・エマヌエル(フリードリッヒ大工の宮廷で活躍)やヨハンクリテイアン(モーツアルトの先生として有名)などの息子がいますが、父バッハが最も才能を認め熱心に教育したのが、このウィルヘルム・フリーデマンだったとつたえています。ところが、ムラのある性格も災いして、音楽家として大成功したとはいえません。この作品はフリーデマンがドレスデンで作った曲です。楽想はバロック的な表情を時折見せながらも、すでに弟のヱマヌヱルと共通する多感様式を基調としていて、そこに新しい時代の息吹を感じさせます。
 

 クリスチャン
・バッハ

ピアノ五重奏曲
ニ長調
 

1984/11/4 第1回にて演奏


大バッハの末子クリスチャンの美しい五重奏曲で、フルート2本、バイオリン2本、チェロ、ピアノで演奏します。急
--急の三つの楽章からなっています。
 

ヨハン・クリスチャン・バッハ

木管五重奏曲

1996/3/17第11回にて演奏    


バッハ一族のひとりで、大バッハとアンナ・マクダレーナとの間の末っ子として生まれたヨハン・クリスチャン(1735-1782)が作曲した9曲の木管五重奏曲のうちのひとつである。バッハ一族のほとんどがドイツ国内で活躍したのに対し、彼は活動の場を外国に求め、ロンドンで没した。
 

バッハ

ブランデンブルグ協奏曲

第4番 ト長調

1987/9/27第4回にて演奏


二本のフルート(原曲はリコーダー)とバイオリンの為の余りに有名な合奏協奏曲です。
 

J.S.バッハ

ブランデンブルク協奏曲
第6番第1楽章2
009/8/16第24回にて演奏


多様な楽器の組合せによって構成された、6曲からなる室内協奏曲の第6番に位置する本作品は1708年から1710年にかけてワイマールで作曲されたとされる。ブランデンブルク協奏曲は番号が進むにつれて楽器構成が単純化されてゆくという興味ある性質を有している。オリジナルの本作品はヴィオラ2、ヴィオラダガンバ2、チェロ1、通奏低音1で構成され、バイオリンが含まれないという特異な楽器編成になっている。またカノン形式を取り入れた作品となっていることも大きな特徴である。
 

 J.S.バッハ

 管弦楽組曲
2000/9/9第15回にて演奏 


管弦楽組曲はブランデンブルグ協奏曲と並びバッハを代表する合奏曲である。その作曲時期は不明であるが、同様な合奏曲、器楽曲が作曲されたケーテン時代(1720年前後)といわれている。
 

バッハ

小フーガ

1990/11/25第7回にて演奏


オルガンの為に作曲されたこのフーガはあまりにも有名で、オーケストラに編曲されてよく演奏されます。聞き覚えのある印象深い主題で始まります。
 

バルトーク  

ミクロコスモス

1988/8/7第5回にて演奏


バルトークと聞いただけで難しい音楽と構えないで下さい。現代音楽の巨匠バルトークはハンガリーの農民の素朴な民謡から舞曲を集め、それを素材として子供向きのピアノやバイオリンの為の音楽から偉大な芸術作品までを作曲しました。ミクロコスモスもそのような素朴な音楽によるものです。単純ではありますがいきいきとした活気に満ちており、よく演奏される名曲です。
 

バルトーク  

ルーマニア民族舞踊組曲

1989/9/10第6回にて演奏

 

B.バルトーク

子供のための14の小品
2000/9/9第15回にて演奏  


バルトークはハンガリーに生まれた20世紀を代表する作曲家である。19世紀半ばの民族主義運動の中、祖国の民族音楽探求もライフスタイルの一部とし、作風がドイツロマン派から独自の世界へと変化した。この14の小品は子供のためのピアノ曲集よりホルバト・ミーハイが披粋してバイオリン3部とチェロ・コントラバスに編曲したものである。
 

パッヘルベル

カノン
 (3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調)  

1984/11/4 第1回にて演奏


曲名をご存知なくてもこの甘く美しいメロディを耳にしたことのない方は少ないでしょう。
いろいろな編曲で演奏される機会の多いこの名曲は、バッハ一家とも親交のあったバロック期のドイツの作曲家パッヘルベルの作品です。
3部にわかれたバイオリンが次々とメロディを追いかけ、街中の教会の鐘がなりわたるような大きな盛り上がりを作ります。             
 

ヘンリー
・パーセル

アブデラザ組曲
1998/3/29第13回にて演奏


ヘンリー・パーセルは1659年イギリスに生まれた作曲家である。教会のオルガン奏者や王室音楽常任作曲家などの要職を兼務し名声を高めていった。披はジェームス二世、ウィリアム三世の載冠式や、メアリー王女の葬儀などのためにアンセムと呼ぼれる教会の合唱曲を作曲したが、彼の作品の多くがこのような機会的、実用的な音楽であったことから、彼はイギリスの作曲家としても有名であったが、パーセルの作品は現在あまり知られていない。このアプデラザ組曲は1695年彼の死の年に作曲されたものである。
 

ヘンリー
・パーセル

トランペットと
弦楽オーケストラのためのソナタ
1999/5/8第14回にて演奏


1659年生まれの作曲者のバセルは、モーツァルトと同じように36歳の若さで、この世を去っており、この短い生涯の中で、彼はあらゆるシャンルの音楽を、数多く作曲した。依頼された仕事は、どんなことでも引き受けるという職人ぶりだったようである。数曲あるトランペットのためのソナタの中で、この曲は、その1曲目にあたる。この当時に流行っていたイタリアやフランスの曲とはひと味違った、イキリスらしい、ちょっと気取った曲。
 

久石譲

魔女の宅急便より「海の見える街」
天空の城ラビュタより「君をのせて」2004/8/29第19回にて演奏


魔女の宅急便より 「海の見える街」: 「魔女の宅急便」は、魔女の少女が様々な人と出会
          い、落ち込んだり励まされたりしながら自立していく姿を描いた映画です。
          「海の見える街」は主人公の少女の迷いや不安、それを乗り越えようとする
          強さが表現されています。

天空の城ラビュタより「君をのせて」: 「天空の城ラピュタ」は天空に浮かぶ幻の城と、そ
          れを目指す人々の思惑と冒険を描いた映画で、全編を通しレトロな雰囲気
          と躍動感が満ちています。空を駆け抜けるような爽快感と久石ワールドの
          独特の雰囲気をお届けできたらと思います。
 

 ビバルディ

 2本のフルートの
為の協奏曲 ハ長調 

1984/11/4 第1回にて演奏

 
2本のフルートと弦楽合奏のいきいきしたかけあいが単純なメロディーに不思議な新鮮な魅力を生み出します。三つの楽章からなっており、祝祭的な雰囲気を示しています。
 

ビバルディ

木管楽器の為の合奏協奏曲

ト短調 op12-4

1987/9/27 第4回にて演奏

フルート、オーボエ、ファゴットの為の合奏協奏曲です。

 ビバルディ

 2本のフルートの
為の協奏曲 ハ長調 

1984/11/4 第1回にて演奏

 
2本のフルートと弦楽合奏のいきいきしたかけあいが単純なメロディーに不思議な新鮮な魅力を生み出します。三つの楽章からなっており、祝祭的な雰囲気を示しています。
 

ビバルディ

四つのバイオリンの為の協奏
調和の幻想 op3-1 

1988/8/7第5回にて演奏


四つのバイオリンの為の協奏曲は他にもありますが、曲集「調和の幻想」作品3の1を取り上げました。なにしろ4人しかバイオリン弾きがいない当アンサンブルですから全員がソリストというわけです。ビオラもなんと二部にわかれており、チェロにもソロがあります。「調和の幻想」か、はたまた「調和は幻想」か、頑張って演奏します。
 

ジョルジュ・
ビゼー

アルルの女第1・2組曲
2010/8/22第25回にて演奏


アルフォンス・ドーデの戯曲。アルルの女に恋をした男の悲劇で、その上演のための全27曲の付随音楽から編まれた2つの組曲が広く知られています。第1・2組曲で全8曲あります。この中から6曲を演奏いたします。

第1組曲から

メヌエット  優雅さよりは,結構キレ味の鋭い感じのあるメヌエットです。戯曲では,第3幕の
       前に演奏されます。3部から成っています。最初の部分はバイオリンによるスタ
       ッカートのメロディが中心です。中間部では,アルト・サクソフォンとクラリネットに
       よる滑らかなメロディが気持ちよい雰囲気を出します。その後、最初の部分が
       短縮されて再現されます。

アダージェット  「アダージェット」といえばマーラーの第5交響曲が有名ですが,この「アルル
        の女」のアダージェットも絶品です。この曲は戯曲では第3幕第1場で使われ,
        第2場との間奏曲としても使われます。弱音器をつけた弦楽器が穏やかなメロ
        ディを繰り返します。原作では,年老いた往年の恋人同志の対話の場面に使わ
        れていますが,落ち着いたムードは,その雰囲気にぴったりです。永遠に続い
        て欲しいような美しさを持っています。

カリヨン     カリヨンというのは鐘のことですが,その音を模倣した力強い響きで始まりま
        す。3拍子のリズムが快活に繰り返され,次第に盛り上がってきます。中間部
        では,2本のフルートがシチリア舞曲風の優しいメロディを演奏します。次第に
        最初の鐘の音が戻ってきて,最初の部分が再現します。この曲は,戯曲では
        第3幕第1場開幕直後の祭りの場面で演奏されます。

第2組曲から
間奏曲     第2幕第1場と第2場の間で演奏される曲です。重々しい前奏に続いてアルト・
        サクソフォンがメランコリックなメロディを優しく歌います。続いて,歌うようなメロ
        ディが続きます。最後に重々しい前奏の部分が出てきて,結ばれます。

メヌエット   組曲の中でも特に有名な曲です。アンコールなどで単独で演奏される機会も多
        い曲ですが,実は,「アルルの女」の戯曲には出てこない曲です。元は歌劇「美
        しいペルトの娘」の中の曲です。ハープの伴奏に乗って,フルートが美しく上向し
        ていくメロディを演奏します。この清潔感はフルートのイメージにぴったりです。
        しばらく,ハープとフルートを中心に演奏されますが,少しずつ他の管楽器が加
        わってきます。中間部は,オーケストラによる力強い響きの部分になります。
        その後,最初の部分が戻ってきますが,今度はアルト・サクソフォンのオブリ
        ガートなどが加わっています。最後は,ハープとフルートだけに戻り,静かに
        終わります。
ファランドール  第1組曲の前奏曲(本日の演奏にはありません)の「3人の王の行進」がまず
        力強く演奏されます。続いてプロヴァンスの太鼓のリズムに乗ってファランドー
        ル舞曲がテンポアップして出てきます。この舞曲は第3幕で踊られるもので,
        「馬のダンス」という民謡がもとになっています。この2つの要素が繰り返され
        る間に次第に興奮の度合いが高まっていきます。最後には,この2つが同時
        に演奏され,華やかに結ばれます。
 

ファルカシュ

・フェレンツ

木管5重奏のためのセレナーデ
2003/8/24第18回にて演奏


ファルカシュはハンガリーの作曲家で、同国の代表的な作曲家バルトークやコダーイ、留学先ローマでの師レスピーギなどの影響を受け、5音音階や民族音楽と12音技法を結びつけて、様々な分野の作品を書いています。その中には木管5重奏も3曲あり、2作目の「17世紀の5つのハンガリー舞曲」は、この編成の定番としてよく演奏されています。今回はあまリ知られていない1作目、1951年にブダペスト木管5重奏団の為に書かれた「セレナード」を演奏します。
 

ブラームス  

セレナード、乙女の歌、永遠の愛

1990/11/25第7回にて演奏

ブラームスのロマンチックな歌曲

 ブラームス  

ピアノ三重奏曲op8 ロ長調

1991/11月24第8回にて演奏 


 ドイツロマン派の大作曲家ブラームス(1732-1809)が1854年に作曲した最初の室内楽曲で若きブラームスの心意気が感じられる一曲です。次のピアノ三重奏曲が作曲されたのは、30年後になります。
 

J.ブラームス

クラリネットソナタ第1番
2000/9/9第15回にて演奏


晩年、遺言を書くほどに衰えを感じていたブラームスは、クラリネットの名手ミューフェルトと出会うことによって創作意欲を取り戻し、次々とクラリネットのための作品を書き上げることになる。これらの作品中でブラームスは、クラリネットの幅広い音域と、音域により音色の異なる性質を充分に生かしており、いずれもクラリネットの室内楽曲の傑作となっている。このクラリネットソナタは1891年、その頃毎年のように夏を過ごしていた保養地のバト・インシェルで書かれ、ブラームスの最後の室内作品となった。
 

ブリテン 

シンプルシンフォニー

1994/4/10第10回にて演奏 


イギリスの20世紀最大の音楽家ブリテン(1913-1976)が1933年から1934年にかけて作曲した初期の弦楽合奏のための作品。古典的な様式、技法と現代的な感覚を融合した実験的な色彩の濃い作品となっている。
 

ベートーヴェン

交響曲第1番Op.21
2000/9/9第15回にて演奏


このベートーヴェン最初の交響曲は彼が29才の時に作曲された。この曲を作曲する以前からベートーヴェンはウィーンに移り住み、ハイドン、アルブレヒツベルガー、サリエリなどに師事し作曲を学んでいた。この交響曲1番は明るく、快活でありハイドン、モーツァルトの影響が強いと言われている。しかしすでに彼独自の風格があり、これ以降のすばらしい交響曲への大きな第一歩となっている。
 

ベートーヴェン

交響曲第2番作品36
2008/8/24第23回にて演奏


ヨハン・セバスチアン・バッハとともに後世の多くの音楽家に影響を与えたルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が、ハイリゲンシュタットの遺書をしたためた1802年に作曲され、翌年に初演された第2番目の交響曲です。聴覚を失うという音楽家として人生最大の苦難を克服しつつある時期のものでもあります。彼の作風は法則的なもの、形式的なものの追求に貫かれてはいますが、その反面革新的な試みもいくつか行われており、後世の作曲家の多くが取り入れるところとなりました。循環形式、1オクターブのティンパニ、合唱を伴った交響曲、スケルツォなどがその例です。本作品はロマン・ローラン(1866-1944)が名づけた「傑作の森」に含まれる作品ではありません。対位法など古典派の形式を厳格に守りつつも、長いコーダ、初めて第3楽章にスケルツォが用いられるなどロマン派音楽への息吹を感じさせる移行的な作品となっています。
 

ベートーヴェン

交響曲第四番変ロ長調作品60
2009/8/16第24回にて演奏


現代に引き継がれたベートーヴェンの楽曲の中でも、特に人気が高いのは交響曲である。最近では「のだめカンタービレ」のヒットによるクラシック再評価の流れなどで、人気が高まっている。例えば交響曲第三番「エロイカ」・・・ベートーヴェンが、革命で揺れていたフランスを平定した英雄ナポレオンに捧げるべく作曲した交響曲である。しかし、ナポレオンが皇帝に就任したことにベートーヴェンが怒り、題名を書き換えてしまったといわれている。交響曲第五番「運命」・・・「ジャジャジャジャーン」という、独特の旋律から始まる交響曲第五番「運命」は広く人気を集めるクラシック曲でもあり、運命の波乱万丈さを表すかのようなダイナミックなメロディは、初心者にも向いているといえる。この有名な二つの作品に挟まれているのが、今回の第四番である。生まれたのは、1806年のこと。前年には、ナポレオン率いるフランス軍がウィーンを一時占領した記憶も生々しい時期だったので、ベートーヴェンにとってみれば、ショッキングな事件だったろうと思われる。フランス軍が自らの第二の故郷へ乗り込んできた。そんな不安と狼狽とを如実に反映しつつ、だがかえってそれを起爆剤として斬新なアイディアを散りばめた作品の一つこそ、第四番の交響曲である。

第1楽章 暗い雰囲気の序奏から盛り上がり、主部に入ると一転して軽快な音楽が続く。
      第2主題提示前から頻繁に提示されるシンコペーションが効果的に使われている。
第2楽章 クラリネットの息の長い旋律が特徴的。

第3楽章 楽譜にはスケルツォと明示されていないが、ユーモラスな軽快さは正にスケルツォ。

第4楽章 16部音符の速い旋律が全曲を駆け回る。ファゴットによる主題の再現は難所。
 

ベートーヴェン

交響曲第8番
2002/8/25第17回にて演奏
2011/8/28第26回にて演奏


交響曲第8番は第7番と対で作曲されました(「運命」と「田園」も対になっています)。ベートーヴェン自身は8番のことを“小さな交響曲”と呼んでおり、又その出来ばえにたいそう満足していたと言われています。
第1楽章:いきなり軽妙で楽しい第1主題で始まり、バイオリンによる第2主題の後、展開部
      から再現部でクライマックスが形作られています。そして最後にひょっこり第1主
      題が顔を出して曲が結ばれます。
第2楽章:メトロノームの前身クロノメーターの音からヒントを得てつくられたリズミカルな楽
      章です。ユーカリでは“カルガモ親子の行進”と呼んでいます。
第3楽章:古風で優雅なメヌエットです。朗々と歌うホルンとチェロの刻む3連符が叙情的
      です。


この曲は1812年に作曲され、1813年4月20日、ルドルフ大公の私邸で、交響曲第7番0p.92と共に初演されました。

明るく華やかな交響曲第7番に比べて古典的な様式で書かれており、ベートーヴェンの創作力が後退したのではないかと評されることもありますが、実際には極めて偉大なリズム的革新性に満ちており、7番以上に後期様式に接近しています。

序奏も1拍のアウフタクトも持たずにいきなり3拍子の主題が提示される第一楽章自体異常で、へ長調の中にニ長調で始まる第2主題をもつなど、ロマン主義的感性が支配しています。また、4楽章の中に緩徐楽章がないなど、従来にはない新しい交響曲様式を示しています。

第一楽章 へ長調 

いきなり軽妙で楽しい第一主題に始まり、ファゴットの伴奏に乗って出る第二主題は、ヴァイオリンで奏でられます。展開部は第一主題を主に扱い、オクターブで跳躍する「タタタタッ」のリズムが特徴的。再現部では、トゥッティがfffで鳴り響く中で低弦が第1主題を再現しますが、音のバランスをとるのが難しく、指揮者の腕の見せ所となって

います。理絵ちゃん、よろしく。

第二楽章 変ロ長調 

この交響曲第8番の中では一番有名な楽章で、当時メルツェルによって発明されたばかりのメトロノームがヒントになったと言われ、「タ・タ・タ・・・・愛するメルツェル、さようなら、ごきげんよう、時代の魔法使い、偉大なるメトロノーム・・・・」といった歌詞の『親愛なるメルツェル』というカノンの旋律を使って作曲しています。曲は木管がスタッカートで刻む和音に乗って、ヴァイオリンがユーモラスに第一主題を奏でて始まり、ともかく楽しい楽章です。

第三楽章 へ長調 

「メヌエットのテンポで」と示され、当時の交響曲の主流であったスケルッオではなくメヌエットで書かれたのは、第二楽章がスケルッアンドで書かれたからでしょう。トリオのホルンとクラリネットの牧歌風の旋律は、作曲当時ベートーヴェンが滞在していたカルルスバードの郵便馬車の信号をもとにしたと言われています。ユーカリアンサンブルの誇るホルンの優雅なアンサンブルにご注目ください。

第四楽章 へ長調 

軽快で楽しい楽章。特に展開部とコーダの充実ぶりは驚くばかり。実は10年前にユーカリアンサンブルでこの8番を取上げた時は、第四楽章はカットして演奏会にのせましたが、今日はそのリベンジで全楽章を演奏します。息も絶え絶えに最後までたどりつけたら、どうかユーカリアンサンブルのメンバーに拍手を。
 

ベートーヴェン

ピアノ協奏曲第1番Op15
2003/8/24第18回にて演奏


この曲は若いベートーヴェンの作曲(1798年頃)です。第1楽章にはハイドンやモーツァルト的なところも感じられます。すでに中期の名曲〔例えバクロイツェルソナタ、バルトシュタィンソナタ、英雄交響曲など)の円熟味へ向かう、ベートーヴェン独自の音色や構成が見受けられます。あちこちで使われている思い切った転調や、展開部から再現部へ向かっての半音の連続。滅7の和音の立て続けの使用などは古典派というよりロマン派の息吹きが感じられる曲です。
 

L.V.
ベートーヴェン

ピアノ協奏曲第3番
2001/8/26第16回にて演奏


この協奏曲は1797年から1800年にかけて作曲され、1803年に作曲家自身によりウィーンで初演された。この作品はベートーヴェンの初期に書かれたものでありながら、それ以前の第1番、2番と一線を画する独創性が表れている。また彼の好んだハ短調で書かれており、他のハ短調の名曲(悲愴ソナタ、交響曲第5番、最後のピアノソナタ)と同様な力強く情熱的な曲である。
 

 ベートーベン

ピアノトリオ第3番

ハ短調 作品1の3  

1984/11/4 第1回にて演奏
2002/8/25第17回にて演奏

 
作品1の3という若い番号の通り、
ベートーベンの初期の作品でリヒノフスキー侯爵にささげられました。同家の夜会での初演はハイドンに酷評されるなど、成功とはいえませんでしたが、ベートーベンはこの曲の出来ばえに強い自信をもっていました。するどい和声変化や性格的なモチーフのとりあつかいなど、のちのピアノ協奏曲第3番(作品37)、交響曲第5番「運命」(作品67)に通じるベートーヴェンらしい響きの萌芽が感じられ、後期のベートーベンの作風の片鱗がすでにあきらかにうかがえる佳作です。原曲は四つの楽章からなり、早いソナタ形式、アンダンテの主題と5つの変奏、3部形式のメヌエット、超速のソナタ形式のフィナーレという4楽章から成っています。隠れた名曲の一つと言えましょう。
※10数曲あるベートーヴェンのピアノ三重奏曲のうち、最も有名なのはルドルフ大公にささげられた第7番「大公トリオ」、次に第5番「幽霊トリオ」、第4番「町の唄トリオ」(これはピアノ、クラリネット、チェロが原曲)です。
 

ベートーベン

ピアノトリオ
第7番「大公」 

 

1985/12/8 第2回にて演奏


ベートーベンの音楽の演奏は弾き始める前からすでにある種の精神的な緊迫感に満たされていることが必要なものが多いようです。地方公演などではプロのオケでもプログラムの変更が稀でなく、指揮者とオケの連絡が不十分だったりすると、全員が冷や汗をかくこともおこりがちです。第五交響曲はご存知の様に特に緊迫したテーマで始まりますので、指揮者は舞台に出てくる時からもう顔つきが違うことが多いのです。ある演奏会で某先生はこわい顔をして指揮台に駆け上がるやパッと指揮棒を一閃させました。ところが、その夜のオケに配られていたのは第6番、つまり「田園」だったのです。一瞬の白けた空白の後、第一楽章「田園に着いたのどかな気分」の主題がおずおずと、でものびやかに客席にむかって流れてゆきました。

さてこの曲はベートーベンの中期の傑作として知らぬものはない名曲の一つであります。雄大な構想のもとに気品にあふれ、かつ陰影に富む曲想が展開されます。演奏者に対する技術的な要求もまことに高いものがあります。

 

ベートーベン

弦楽四重奏曲

第4番ハ短調op18

1986/12/14 第3回にて演奏


ベートーぺンの初期の弦楽四重奏曲のなかでも、もっとも充実した内容をもち、よく演奏きれる曲です、ハ短調というこの曲の調性は、第5交響曲やピアノ協奏曲第3番などと共通した宿命的な色彩を感じきせます。
 

ベートーベン 

ロマンス ヘ長調 作品50

1989/9/10第6回にて演奏 

 

ベートーヴェン

セレナーデOp.8
2004/8/29第19回にて演奏


6楽章からなるこの曲は、ベートーヴェンの室内楽作品中、最も長大で、「行進曲」を第7楽章として分類する場合もあります。第6(+第7)楽章の変奏部分ではバイオリンだけでな<、伴奏を担当することの多いチェロやヴイオラが旋律として登場する部分もあり、演奏者は緊張の連続です。

 

ベートーヴェン

セレナード作品25ニ長調
2009/8/16第24回にて演奏


ベートーヴェンはセレナードと名付けた作品を2曲作曲した。1801年作曲の作品25のほかにバイオリン、ヴィオラ、チェロによる作品8がある。この作品25はフルート、バイオリン、ヴィオラという、面白い楽器編成のセレナード。基調となる旋律が何度も繰り返される中で、強弱や音の流れがひらりひらりと移り変わってゆき、とても軽やかで遊び心がある。ころころと玩具を転がして遊んでいるような、夜風に揺れるカーテンをもてあそんでいるような曲。ベートーヴェンの交響曲からイメージするような、攻め込んでくる迫力はほとんどみられない。本作品と同じ楽器編成の三重奏曲は非常に少なく、作曲家自身がいろいろな楽器の組合せを実験していたこととの解釈があり、各楽器の奏法においても当時としては熟練した技術を要求する部分が多い。
 

ベートーヴェン

七重奏曲Op20変ホ長調
1998/3/29第13回にて演奏


ベートーヴェンによって作曲された、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルン、のための曲である。1800年にウィーンで作曲され、彼の第一交聾曲などとともに同年にウィーンのアルク劇場で初演された。6つの楽章よりなり、特に第3楽章は古典的な効果の美しいメヌエッ卜として有名である。
この曲にベートーヴェンがファゴットを入れてくれたことを感謝します。
 

ベートーヴェン

木管八重奏変ホ長調Op,103
2007/8/26第22回にて演奏


ベートーヴェンの創作活動は、一般的に、初期・中期・後期の3期に分けられますが、そのうち初期は有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれた1802年までとされています。1792年ごろ作曲のこの曲は、ベートーヴェンの最初期の作品といってよいでしょう。この時期の作品にはまだ、モーツアルトやハイドン、あるいはシュターミッツ父子を代表とするマンハイム学派の影響が強く現れていますが、その中でこの作品は随所にベートーヴェン的な特徴が顔を出しており、この時期の作品としては重要な存在となっています。
 

 ベートーベン

 バイオリンソナタop24 春

1993/2/14日第9回にて演奏

 
楽聖ベートーベン(1770-1827)が1801年に作曲したヴァイオリンとピアノの為のソナタ。若き日のベートーベンのはつらつとした、あまりにも有名なソナタ。
 

ベートーヴェン

ピアノ三重奏曲

No4“街の歌”変ロ長調

1997/4/5第12回にて演奏 


この曲は1797年に作曲されたもので、ピアノ、バイオリン、チェロで演奏されるほかにバイオリンのかわりにクラリネットが用いられる場合もある。ベートーヴェンのピアノ三重奏曲には

「大公」「幽霊」などの名で呼ばれるものもあるが、「街の歌」の名はヨーゼフ・バイゲルのコミックオペラ「海賊」の中のメロディーが当時大流行しており、それが第3楽章の主題として用いられていることからつけられたようである。ベートーヴェンの若い頃の曲に見られる溌刺とした、親しみやすい楽しい作品である。
 

ヘンデル

水上の音楽
1999/5/8第14回にて演奏


この曲の作曲によってヘンデルの年金が2倍になったというエピソードで有名。20曲をこえる楽章から構成された古典組曲である。現在は全曲演奏されることは稀で、ハミルトン・ハーティの編曲によるものがよく演奏される。明るく爽やかなイタリア風の感じをもつ作品。
 

ヘンデル

合奏協奏曲
「アレキサンダーの饗宴」

ハ長調 作品3

1987/9/27 第4回にて演奏


二本のバイオリン、チェロの独奏部をもつ祝祭的な華かな、合奏協奏曲です。オラトリオ「アレキサンダーの饗宴」が上演された際、その幕間に演奏された為、このタイトルがついたものと言われています。オラトリオとは内容的・音楽的には直接の関係はありません。
 

ヘンデル

パッサカリア
1993/2/14日第9回にて演奏


ドイツで生まれイギリスに帰化しロンドンで亡くなったバロック時代の最も偉大な作曲家のひとりヘンデル(1685-1759)の作品。パッサカリアはシャコンヌ、フォリアに類似した古いイタリア、スペインの舞曲でゆっくりした3拍子の変奏曲の一種。
 

ヘンデル

合奏協奏曲0p.6-No.6

1996/3/17第11回にて演奏    


バッハと並び称せられる古典派の大作曲家ヘンデルが1739に1ヶ月余りの間に書きあげた12曲の合奏協奏曲のうちの1曲である。最初の曲は9月29日に完成し、最後の作品は10月30日に完成したとのことで、1曲をおよそ2日で書いたことになる。多くの合奏協奏曲を作曲したことで知られるヴィバルディの合奏協奏曲が協奏曲あるいは室内楽的な色彩が強いのに対して、ヘンデルのそれは交響曲的な性格、響きをもっているといえよう。
 

ヘンデル

バイオリンソナタNo3へ長調

1997/4/5第12回にて演奏  


ヘンデルのバイオリンソナタは「ハープシコードあるいはパスバイオリンのための通奏低音を伴う、フルート、バイオリン、あるいはオーポエのためのソ口」全15曲として1879年に出版されたもののうちの6曲である。これらのなかにはヘンデル自身の作曲ではないものも含まれている。自筆楽譜が現存していてバイオリンソナタと確認できるものは6曲のソナタのうちの第1番と第4番で、第3番のソナタはヘンデルの作曲によるものではないと言われている。
 

ヘンデル

バイオリンソナタNo4
2004/8/29第19回にて演奏


ドイツ生まれで、その生涯の半分以上をイギリスで暮らしたヘンデルにより、1730年に作曲されました。もともとはバイオリン、オーポエ、ハーブシコードの合奏用だったそうです。のちほどバイオリンソナタとして出版された6曲のうち、この第4番は、バイオリンを学ぶ子供達の演奏会用ソナタとしても知られています。
 

ヘンデル

オラトリオ『メサイヤ』より
「ハレルヤ」HWV56

モーツァルト編曲

2006/8/27第21回にて演奏


「ハレルヤ」はヘンデルのオラトリオ『メサイヤ』の第二部最後に演奏される有名な曲ですが、本日お届けするのは、モーツァルトが管弦楽曲に編曲したものです。モーツァルトは晩年バロック音楽の研究をし、その成果は最後の交響曲41番の第四楽章などにみられますが、この「ハレルヤ」の編曲は、死の2年前である1789年になされたもので、バロックというより古典音楽の趣きが感じられます。ヘンデルのハレルヤコーラス(大合唱曲)を思い浮かべながら、モーツァルトの香りをお楽しみ下さい。
 

ホフマイスター

テルセット
2008/8/24第23回にて演奏


作曲者のフランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812)はオーストリアのローデンブルクに生まれました。作曲を学びながら、楽譜出版の仕事をしており、1784年には自宅にホフマイスター出版社を設立し、同世代のハイドンやモーツァルトの交響曲や自作曲の出版をしていました。彼はオペラ、交響曲、協奏曲、器楽曲などを残しています。
今回演奏する曲は、アレグロ、メヌエット、ロンドの3楽章形式で、明るく華やかな作品です。曲のモチーフである「ニワトリ・カッコウ・ロバ」になりきって(?)、今の自分たちの持っている力を出し切りたいと思います。
 

フォーレ

シシリアーナ

1996//17第11回にて演奏


フランスの20世紀の音楽家に多大な影響を与えた、大作曲家フォーレ
(1845-1924)がメーテルリンクの戯曲のために作曲したものである。1898にロンドンで初演された舞台作品「ペレアスとメリザン卜」の第2幕ヘの前奏曲で原曲はチェ口曲「シシリエンヌ」op78であり、時間に追われた仕事のためか、このチェロ曲を編曲して劇音楽としたものである。
 

フォーレ

スペイン舞曲組曲ドリーより

1996/3/17第11回にて演奏


フォーレが4つの手のためのピアノ曲として1894から1897にかけて作曲されたものを、ロスタンが管弦楽曲化したもの。シャプリエの「スペイン」に通ずる明るい天真爛漫な曲である。この組曲のドリーという名前はこの曲を献呈されたエレーヌ・バルグック嬢のエレーヌの愛称ドリーに由来する。もとのピアノ作品の初演はリスレルとコルトーによる。
 

ボロディン

弦楽四重奏

第2番
 

1985/12/8 第2回にて演奏


アレクサンドル・ボルフィリェウィチ・ボロディンはさる貴族のおとしだねで、オペラ「イーゴリ公」や「中央アジアの草原にて」を書いた輝かしい作曲家であったばかりでなく、著名な学者、つまり有機化学のプロフェッサーでもありロシア陸軍の将官でもありました。いわば森鴎外の音楽家版といえるでしょう。

弦楽四重奏曲第2番はロシア国民学派の旗手ボロディンらしい異教的、中央アジア的な情念に強くいろどられた名曲のひとつです。チェロで演奏される官能的な主題を積み重ね、万華鏡のように、あるいはアラベスクのように織り成してゆくスタイルをとっています。
 

ホルスト

ブルックグリーン組曲 
1991/11/24第8回にて演奏


20世紀初頭の有名な作曲家の一人であるホルスト(1874-1934)が病床にあって1933年に作曲した管弦楽合奏のための3楽章からなる組曲です。作曲者自身は作品番号はつけていませんが、彼の娘、イモージン編纂によると作品番号は190です。
 

マスネー

タイスの瞑想曲2003/8/24
第18回にて演奏


原曲は、あるオペラの間奏曲です。オペラのあらすじは歌の上手な若くて美しい女性と、僧侶でありながら、その女性を好きになってしまった男性の人間模様が描かれます。若く美しき歌姫のイメージと、かなわぬ想いを胸に秘めた僧侶の苦悩を表現したいと思います。
 

メンデルスゾーン

木管楽器の為の

合奏協奏曲

ト短調op12-4

1987/9/27 第4回にて演奏


甘美な憂愁に満ちたロマンチックな名曲です。バイオリン、チェロ、ピアノの3つの楽器がそれぞれの個性をだしながら、語り合い、ある時はさけび、泣き、ためいきをつくという愛のドラマをくりひろげます。第一楽章はコンサートの帰りにくちずさみたくなる印象深いメロディーにあふれています。
 

メンデルスゾーン

「真夏の夜の夢」より
スケルツォ、夜想曲、道化師の踊り
2004/8/29第19回にて演奏


もともとはシェイクスピアの劇です。真夏の夜、古代アテネ城外の森に迷い込んだ2組の男女が悪戯好きの妖精バックにかけられた惚れ薬のせいで想う相手が入替ったり、妖精王と女王が大喧嘩したりと、人間と妖精が入り乱れて恋のいざこざを綴り広げまずが、一夜明けたら元のさやに丸く納まり、めでたし。全ては真夏の夜の夢、というものです。メンデルスゾーンはこの劇を、17歳と34歳の2度に分けて作曲します。どんな場面が繰り広げられるのでしよう?私たちと一緒に、さあ真夏の夜の森へ
スケルツオ:木管の切れ目のないメロディーはまるで妖精達の囁きか樹々のざわめき。
        向こうからは、妖精王と女王の夫婦喧嘩まで聞こえてきそう。       
夜想曲  :ホルンのソロがロマンティックに恋人達の想いを歌い上げます。
       そして妖精バックの悪戯で恋人達は深い眠りに。
道化師の踊り:劇中劇で結婚を祝う道化師達の愉快な踊りです。
 

モーツァルト

SerenataNotturna

セレナーデ 第6番 ニ長調K.239
2002/8/25第17回にて演奏


1776年1月にザルツブルグの市長ハフナー(ハフナー交響曲依頼人の父)のために作曲した3曲のセレナーデの1つ。バイオリン2、ヴィオラ、コントラバス、ティンパニからなる第一オーケストラと弦4部からなる第二オーケストラで演奏される作品です。本来、セレナーデは夜(sera)に恋人の部屋の窓の下で恋焦がれる男が楽器の伴奏で歌った音楽でしたが後には貴族の館の祝い事などのドラマティックな場面で演奏される音楽となりました。本作品のSerenataNotturna“真夜中のセレナーデ”とは如何なる意味で名付けられたのか興味が沸きますね。
 

モーツァルト

フルート四重奏曲
第3番ハ長調 

1985/12/8 第2回にて演奏
2004/8/29第19回にて演奏


 マンハイム滞在中のモーツァルトが、マンハイムオーケストラのフルー卜奏者の紹介で知り合ったオランダの医師でフルート愛好家ドウジャンの依頼で作曲しました。モーツァルトにとってフルートはかならずしも好きな楽器ではなかったようです。当時、音程も機能牲も悪かったフルートを、モーツァルトは「気にいらない楽器だ」と父親宛の手紙に書いています。が、依頼者たっての注文で、気軽に楽しめる作品として、有名なフルート協奏曲や数曲のフルートと弦楽のための四重奏曲などの作品があります。このハ長調はニ長調の作品と共によく演奏される曲です。快活で流麗な第一楽章と主題と変奏の第二楽章よりなっています。
 

W.A.モーツァルト 

 フルート四重奏
第1番ニ長調K.285
2010/8/22第25回にて演奏


一瞬にして軽やかにフルートが歌い出すこの曲で、弦(バイオリン・ヴィオラ・チェロ)はサポート役に徹し、フルートが他の三者の手を引いて進みます。

第1楽章    爽やかですがすがしい旋律はまさにフルートのために生み出されたメロディ。
       聴く者の心を虜にします。途中、イ長調の第2主題の後は、短調の展開部です
       が、暗鬱さや悲劇性はなく、どこか甘さを秘めてセンチメンタルな響き。その後、
       再び最初の旋律が戻ってきます。

第2楽章    ロ短調のアダージョですが、第1楽章展開部で暗示するほどには深刻な暗さに
       陥りません。それでも、何とも言えない侘しさ、郷愁のようなものが楽章全体を
       覆い魅力的です。弦はピチカートでひたすら背景に徹し、どこまでも歌い紡がれ
       るような美しいメロディをフルートが終始吹きます。

第3楽章    はつらつと弾むようなロンド。フルートの歌い出しは高原を流れる湧き水のよう
       に清涼感にあふれます。その後フルートと弦が会話をするように掛け合い、
       最後はこの曲の主役フルートが喜ばしく主題を歌い上げます。 
 

モーツァルト

オーボエ四重奏
2008/8/24第23回にて演奏


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが歌劇「イドメネオ」の上演のため、1780年から1781年のミュンヘン滞在期間中に、1777年頃からの友人であり、かつ当時きってのオーボエの名手であったフリードリヒ・ラム(1744-1811)のために作曲した四重奏曲です。この四重奏曲は、華やかな技巧をオーボエに要求するという協奏曲のような性格を持った四重奏曲で、古今のオーボエ作品の名曲の一つとして有名です。特に第3楽章は華やかの技巧と名人芸をオーボエに要求し、モーツァルトのバイオリン協奏曲を思わせるロンドとなっています。
 

モーツァルト

バイオリンとビオラ

の為の二重奏曲ト長調 

1985/12/8 第2回にて演奏


昔は作曲家にくる注文は6曲あるいは12曲などを単位としていることが少なくありませんでした。ミハエル・ハイドンはバイオリンとビオラのための二重奏曲を1ダース作曲する注文をもらいましたがとても期限に間に合いそうもありませんでした。このとき友情の手をさしのべたのがモーツァルトで、彼に代わって2曲を即座に書き上げたのでした。わずか二本の弦楽器のために書かれた曲ですが構想の大きさ、作曲レベルの高さなどはこの手の作品にありがちな遊びの域をはるかに超えており、モーツァルトの後期の作品としていささかも遜色のない名曲です。
 

モーツァルト

ディベルティメント

二長調 K136 

1985/12/8 第2回にて演奏


映画「アマデウス」をご覧になりましたか。この曲は残念ながら使われませんでしたが、簡潔な組み立ての中に盛られている自由奔放な楽想は天才ならではと思われ、サリエリはさぞこの曲を憎んだ事でしょう。小気味よいアレグロの第一楽章、甘く切ない第二楽章、元気はつらつの第三楽章からなるモーツァルトの少年期の作品です。
 

モーツァルト

ディベルティメント 
第14番、第15番

1988/8/7第5回にて演奏


ディベルティメントとは小難しい名前ですが、「気散じ」ということで、軽い娯楽音楽として流行した多楽章形式の音楽です。モーツァルトは10数曲のディベルティメントを残していますが、芸術的に優れた内容のものも少なくありません。
 

モーツァルト

ディベルティメントK253
1994/4/10第10回にて演奏


モーツァルトが1776年にザルツブルグで作曲したオリジナルがオーボエ、ファゴット、ホルン各2本からなる6重奏のための作品。
 

モーツァルト

三本のバセットホルンの為のトリオ
へ長調K.439b

 

2011/8/28 第26回にて演奏


バセットホルンというと、金管楽器のホルンを思い浮かべるかもしれませんが、クラリネットの仲間の木管楽器です。クラリネットを長くしたものを想像してください。1770年頃に発明され、現在はほとんど使用されていません。

20代のモーツァルトは、名バセットホルン奏者のシュタードラーと出会いました。演奏に惚れ込み、親しい友人となり、バセットホルンのための名曲を多く残しました。

「5つのディヴェルティメント」は5楽章からなるディヴェルティメント5曲、全25曲で構成されています。

今回は3番の5曲を演奏します。自筆譜が失われ、作品の成立事情もオリジナルの楽器編成もわかっていません。友人のシュタードラーのために書かれたものと考えられています。今回はクラリネット2本とファゴットの編成で演奏をします。

楽しく時にはしみじみとお喋りをするような調子で書かれ、絶妙な美しさも随所に見られ、大好きな友人たちのために書いた曲ということが伝わってきます。
 

モーツァルト

グラスハルモニカ

のための五重奏曲

K617

 

1986/12/14 第3回にて演奏


グラスハルモニカという楽器を御存知ですか?ガラスのコップの縁を指でこすると独特のキーンという音がします。中に適量の水をいれておくと量に応じ音程を変えることも出来ます。グラスハルモニカとはこのようなコップを沢山ならべて指で演奏する楽器です。古くからあった楽器ですが、面白いことに、避雷針を発明したことで知られるフランクリンがこれを好み、近代的な楽器に改良したそうです。モーツァルトは晩年に、この夢のような甘い響きをもつ楽器の名手のために美しいアダージョとロンドを書きました。
編成はグラスハルモニカ(ハープ、ピアノ、チェレスタ)、フルート1、オーボエ(バイオリン)1、ビオラ1、チェロ1。
 

モーツァルト

クラリネット協奏曲イ長調KV622

2006/8/27第21回にて演奏


クラリネットのための音楽のなかでも、白眉中の白眉といわれるこの協奏曲は、モーツァルトの最後の協奏曲であり、人生の終末をすでに指呼の間にした1791年10月はじめごろ作曲されました。この曲は、クラリネット名演奏家として有名だった友人アントーン・シュタートラーのために創られたものですが、五重奏曲以上になまなましいクラリネットの音色は、おのれの終焉をみつめるモーツァルトの裸の心を、痛ましいまでに露わにしているかのようです。最晩年のモーツァルト作品の中でも、とくに抜きん出た清澄な音調がたたえられ、まさに白鳥の歌と呼ぶにふさわしい一曲です。
 

モーツァルト

ピアノ協奏曲

変ホ長調「ジュノム」K271
 

1986/12/14 第3回にて演奏


モーツァルトが21歳の頃、ザルツプルグで若いフランスの女流ピアニストのために作ったといわれる協奏曲です。このころの協奏曲といえばオーケストラの長い序奏の後に独奏楽器が登塙するのが普通でしたが.この曲ではオーケストラのファンファーレに独奏ピアノか答えるという趣向の第1主題にはじまり、はつらつとした楽想を展開しています。
 

モーツァルト

ピアノ協奏曲第20番ニ短調

K.466より第2楽章
 
2011/8/28第26回にて演奏


モーツァルトはその生涯に、1767年作曲の第1番K.37から1791年作曲の第27番K.595まで27曲のピアノ協奏曲を作曲しています。
その中で短調のものは本日演奏する第20番K.466と第24番K.491の2作品です。特に第1楽章の陰鬱な出だしは、これ以前のモーツァルトの協奏曲とは一線を画するもので、ヴァイオリンのシンコペーションのメロディーは調声が異なるものの、後の歌劇「魔笛」の夜の女王の現れる場面と共通するドラマティックな表現が感じられる作品です。

第2楽章は第1楽章とは変わって変ロ長調の優雅な、ゆったりとしたメロディーの作品ながら、中間部にはト短調の激しいピアノのソロが展開し、第1楽章の雰囲気が再び顔を出します。中間部の後に最初の部分のゆったりとしたメロディーが再度現れる三部形式の構成になっています。
ベートーヴェンはこの作品を非常に高く評価してこの協奏曲のためのカデンツァを作曲していて、最もよく演奏されます。
 

モーツァルト

ピアノ協奏曲第21番
2008/8/24第23回にて演奏


モーツァルトには編曲に近いものも含めると30曲に達するピアノ協奏曲があります。この曲はウィーン在住の円熟した時代の傑作の一つです。1785年3月12日に彼自身で初演し、明るい気分に満ち溢れオーケストラとピアノのバランスが絶妙と言われています。特に今回演奏される第2楽章は優雅で、よく知られています。テレビのコマーシャルでも利用されている程の人気曲ですが、その人気のきっかけとなったのが、映画「みじかくも美しく燃え」でした。
 

モーツァルト

ヒアノ協奏曲K488イ長調
1998/3/29第13回にて演奏
1999/5/ 8第14回にて演奏

 


この曲は、第26番「戴冠式」(ニ長調、K.537)と共に最高傑作と言うべき名曲である。 「フイガロの結婚」の初演後のあわただしい中で1786年に作曲された本作品は、同じ予約演奏会でいっしょに初演されたK.491のピアノ協奏曲と同様抜群の出来ばえの作品である。1786年の初演では、モーツァルト自身がピアノを弾き、満員の聴衆から絶賛を浴びたというし、のちにベートーヴェンがこの曲をすみからすみまで丹念に研究し、かなり影響を受けたと言われている。豊かで自然なメロディーを、均斉のとれたハーモニーで飾り、巧みな構成でオーケストラとピアノを融合させた、円熟した後期を代表する作品である。3大交響曲よりは2〜3年前だが、交響曲第38番「ブラハ」ニ長調、K504の少し前に書かれたものである。弾く者にとっては結構むずかしいところが多いのに、明快でやさしく聞こえるように弾かなければならないという点が、この曲のむずかしさと書えよう。楽器構成にオーボエが省かれてフルートが加えられていて、モーツァルトの管弦楽作品としては面白い楽器構成ともなっている。
 

モーツァルト

交響曲第25番

ト短調 K183 

1986/12/14 第3回にて演奏


モーツアルトの8O曲近い交響曲のうち,ト短調という調整はこの曲と第40番交響曲のみにて、モーツァルトの陰影影に富む個性があぎやかに出た名曲てす。特に、この曲の第1楽章の冒頭のシンコペーションの多い印象的なメロディーは最近映画『アマデウス』の主題音楽の一部として使われておりましたので、思いだされた方も多いでしょう。メヌエットを含む4つの楽章からなっています。
 

モーツァルト

交響曲第31番「パリ」K.297
2005/9/18第20回にて演奏


「パリ」は1778年、22歳のモーツァルトがパリヘの就職旅行中、伝統あるコンセール・スピリチュェル管弦楽団の支配人ジャン・ル・グロに聖体祭用交響曲を依頼され作曲されました。パリの人々の好みを充分に考慮してフランス的で華麗な表現方法(例えばオーケストラの弓が揃い、強弱をダイナミックに鮮やかに交代させる等)を盛り込んだ交響曲に仕上げられています。また、当時新しい楽器であったクラリネットを初めて採用するなど、モーツァルトにしては珍しく推敲を重ねています。
第1楽章アレグロ・アッサイ  強弱の変化がダイナミックで華やかです
第2楽章アンダンテ      フランス貴族の優雅さと威厳を感じさせます
                 (この約10年後にフランス革命とは?)

第3楽章アレグロ        ピアノ(p)で始まり、9小節目からにフォルテ(f)になだれ込む
                 開始は当時のパリの人々に大人気だったそうです。
 

W.A.モーツァルト

交響曲第35番「ハフナー」
ニ長調 K.385
2010/8/22第25回にて演奏


「ハフナー交響曲」は、モーツァルトの父親が親しかったザルツブルグの市長、ハフナー一家の祝典のために作られました。最初は6楽章からなるセレナードとして作曲され、後に4楽章の交響曲に改作されました。モーツァルトは父に次のように書き送っています。「…新しい『ハフナー交響曲』は、僕をまったくびっくりさせました。それについてはもう言うべき言葉もないくらいです。これはきっと大成功を収めるにちがいありません。」この曲が始まりとなって、古典派交響曲の代表的傑作に数えられる6曲の交響曲が作曲されるのです。

第1楽章 アレグロ・コン・スピリート    いきなり2オクターブも音が跳躍する冒頭のテーマは
       非常に印象的です。その後、行進曲風のリズムが続き、祝祭の色を帯びる曲の
       始まりにふさわしく、華やかに淀むことなく最後まで一気に駆け抜けます。

第2楽章 アンダンテ    非常に優美な楽章です。談笑する貴人たちの「笑いさざめくような」
       雰囲気が第2主題で奏でられます。弦楽器を中心としたBGM風の楽章で、もとも
       との用途であったセレナード(夜曲)の雰囲気をそのまま伝える曲です。

第3楽章 メヌエット    少々かしこまった感じでダンスを申し込む貴公子を彷彿させる三拍子
       から始まり、トリオでは貴婦人達のドレスの裾が床をすべるかの様な優雅な旋律
       をオーボエとファゴットが奏でます。

第4楽章 プレスト   プレストとはイタリア語で「速く」とか「急速に」。そのころ初演された歌劇
      『後宮からの誘拐』から取られた主題を、弦楽器が弱音から始め、木管楽器、管楽
      器が加わり一気に盛り上がります。普段はゆったりした旋律や伴奏を担うファゴッ
      ト、チェロ、コントラバスが、高音楽器と同様の旋律を奏でる難曲でもあります。
      高揚と共に祝典は慶びに満ちてエンディングを迎えます。
 

モーツァルト

交響曲第38番プラハニ長調K.504
2007/8/26第22回にて演奏


5歳で作曲を始め「神童」と呼ばれたモーツアルト。35歳という短い生涯の中で作曲した数は700曲以上にものぼります。今回演奏する「プラハ」は、1786年にプラハでの「フィガロの結婚」初演が大成功を収め、プラハより招待された時に持参した曲で、翌年にモーツアルト自身の指揮により初演されたことからこの名前がついたといわれています。

第1楽章 アダージョ〜アレグロ  堂々とした序奏から始まるソナタ形式

第2楽章 アンダンテ    ゆったりとした心地よいメロディ(あまりの心地よさにウトウト・・?!)

第3楽章 プレスト  リズミカルで軽快なハーモニーをお楽しみ下さい!

 

モーツァルト

ドイツ舞曲 K605

1989/9/10第6回にて演奏

 

モーツァルト 

弦楽四重奏曲K156

1991/11/24第8回にて演奏 


モーツアルト(1756-1791)がイタリア旅行中にミラノで1772年に作曲した作品です。改訂版のケッヘル番号によると134bとなる、若き日のモーツァルトの屈託のない楽しい、急、緩、急の3つの楽章からなる作品です。

モーツァルト

弦楽四重奏曲K421

1996/3/17第11回にて演奏    


神童モーツァルト(1756-1791)が、パパハイドンに献星した有名なハイドンセットと呼ばれる6曲からなる弦楽四重奏曲の第2番目の作品として、1783年にウィーンで作曲したものである。本作品は4楽章のうち3楽章が短調で長調の第2棄章もメランコリックな気分をもち、モーツァル卜の短調作品で最も悲劇的なもののひとつで、ハイドンセットの第1番とは対象的である。この年にモーツァルトが最愛の息子をなくしたことと関係があるか、ないか、を考えてみると興味深いかもしれない。自筆譜は大英博物館に保管されている。
 

W.A.モーツァルト

クラリネット、ヴィオラ、ピアノ
のための三重奏曲変ホ長調K.498
(ケーゲルシュタットトリオ)

1993/2/14第 9回にて演奏
2010/8/22第25回にて演奏

 

モーツァルト(1756-1791)が1786年にウィーンで作曲したトリオ。ケーゲルシュタットとはボーリングのことで、円錐形をしたピンにボールを転がして倒すという現在のボーリングに似たゲームで、モーツァルトの時代のウィーンで流行っていました。モーツァルトがケーゲルシュタットをして遊んでいるときに曲の楽想が頭に浮かんできたというエピソードから「ケーゲルシュタット・トリオ」と呼ばれます。弦楽器、木管楽器、鍵盤楽器という変わった編成の作品です。クラリネットはこの当時開発されたばかりで、この「ケーゲルシュタット・トリオ」はクラリネットを独立して扱ったおそらく最初の作品です。モーツァルトはこの曲によりクラリネットの魅力を存分に引き出したと言えます。また、クラリネットに隠れがちですが、ヴィオラパートも魅力的で、奏法的にも一つの独立した声部としての取り扱い方からいって、その能力を十分に発揮させたヴィオラの名曲でもあります。

 

モーツァルト

セレナードK388
1993/2/14第9回にて演奏


本作品のオリジナルはホ短調の木管八重奏の為のセレナードで1782年に作曲(K388)され、そして1788年に、ハ短調の弦楽五重奏曲として編曲(K406)された。
 

モーツァルト

逆進行カノン
1998/3/29第13回にて演奏


天才モーツァルトが作曲した二重奏による回文

※皆さん回文というのはご存知でしょうか?“竹やが焼けた”のように逆さまに読んでも一緒という文章の事を指しますが,モーツァルトは楽譜でこれをやってしまいました。2つのヴァイオリンのための「鏡 Der Spiegel」・・・今回の「逆進行カノン」です。お互いに向き合って楽譜を眺めて演奏します!これはすごいゾ!!!
 

モーツァルト

12のデュエットK487
1998/3/29第13回にて演奏


この作品は2つのホルンもしくはバセットホルンのための曲として1785年の7月27日にウィーンで作曲されたものである。歌劇「劇場支配人」K486とピアノ協奏曲イ長調K488の間の番号がついていることからも分かるように、この時期はモーツァルトがウィーン、プラハで活動していた最も充実した時期であり、本作品も簡箪なメロディー、単純な構成ながら、内容的には充実した作品となっている。
 

W.A.モーツァルト

バイオリンソナタK304
2001/8/26第16回にて演奏    


1777年以降の19曲のバイオリンソナタの中で唯一の短調の作品でパリ時代に作曲されたものとしては特異な存在の作品といえよう。K301から306の「バイオリンの伴奏をもつピアノのための6曲のソナタ」のうちのひとつで1778年3月14日から6月12日の間に作曲された。2楽章形式の作品で第1楽章はソナタ形式のアレグロ、第2楽章はメヌエットである。
 

W.A.モーツァルト

木管とピアノの為の5重奏曲K452
2001/8/26第16回にて演奏


この5重奏は木管(オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)とピアノのために書かれた珍しい編成の曲であり、各楽器の音色を生かした色彩的な作品となっている。モーツァルト自身も「これまで書いた最高の作品である」と彼の父に手紙を送っている。モーツァルトの作品はどれも美しく楽しい。その中でもこの5重奏はとりわけ演奏する喜びを味わえる名曲である。
 

モーツァルト

クラリネット5重奏曲KV581イ長調
2003/8/24第18回にて演奏
2011/8/28第26回にて演奏


1789年9月29日完成。作曲者の友人であるクラリネット奏者アントン・シュターミッツ主宰の「シュターミッツクインテット」によって同じ年の12月22日に初演されました。

アントン・シュタードラーによるクラリネットの音色は「柔らかく、人の声のようだ」と評され、モーツァルトを虜にしたに違いありません。この曲も親友でもあった彼の為に作られ、モーツァルトにとって唯一の五重奏曲となりました。

華やかな宮廷音楽というよりも、天上に通じるような清らかさを湛えているのも晩年の曲(1789年9月29日完成)ならでは。弦楽器と溶け合いながら、どことなく落ち着いたお兄さん的風情のクラリネットが、楽しげに、諭すように優しく、あるいは悲しく胸を打つ調べを奏でたり、暖く包み込んでくれたりするこの曲は、クラリネットの多彩な音色を余すところなく聴かせてくれます。

今回は第1楽章のみのお届けとなります。来年の全楽章演奏に向け日々精進しますので、今年は予告編としてお聴きいただければ幸いです。
 

ヨゼフ・ヨアヒム
・ラフ

カバティーナ
(ヴァイオリンとピアノのための)6つの連作小品 作品85、第3番

2001/8/26第16回にて演奏


スイス生まれの作曲家ヨゼフ・ヨアヒム・ラフの名を代表するものとして最も広く親しまれる、1859年に作曲されたバイオリンとピアノのためのロマンティックな曲。ラフはメンデルスゾーン、リストに師事したロマン派の作曲家であり、ピアノ教師でもあった。歌劇、交響曲等、数多くの曲を残しているが、今日ではこの一曲によって知られている。
※カバティーナ(伊)は歌曲の中で歌われるメロディアスな抒情曲のこと。夢見るようなバイオリンとピアノの音色が魅力。
 

 山田耕筰

赤とんぼ
待ちぼうけ
この道
からたちの花
2000/9/9第15回にて演奏


赤とんぼ: 詩は大正15年8月「樫の実」に発表。曲は昭和2年1月作曲。当時はあまり知ら
       れていなかったが、昭和30年2月音楽映画「ここに泉あり」の中で歌われ広く親し
       まれるようになった。
待ちぼうけ:中国の古典“韓非子”に出ている物語を題材にした童謡詩に大正12年12月
       作曲。
この道   :詩は大正15年8月「赤い鳥」に発表。曲は昭和2年2月作曲。
からたちの花:詩は大正14年1月雑誌「女性」3月号に発表。
 

日本の童謡

七つの子、
クラリネットをこわしちゃった
 1986/12/14 第3回にて演奏


当楽団の指揮者、尾島(現在は大塚)理絵さんが日本のわらべ唄を弦楽三重奏のために編曲した組曲から『七つの子』『クラリネットをこわしちゃった』。
ところで七つの子とは何でしよう?七歳の子なのか七羽の子なのか。プログラムの編成の時に議論になりました。『七歳にもなるとウパガラスになるぜ』とあろ人はいいますし、いやいや、それは擬人法というもので、本当の歳などはどちらでもよく、たまたま語感がここではNa・Naがよいから使っただけだよ」という時人、『カラスは七羽も一度にかえさないよ』という自然科学者などなど・・・。日本語ならカラスの勝ってでしょと知らぬ顔も出来るのですが、英語にするとナアナアではいかず、国語能力の不足を嘆いています。どなたか本当の解釈をご存知?
 

日本の童謡

大きな古時計
クラリネットをこわしちゃった!
2003/8/24第18回にて演奏


大塚理絵(編曲)大塚理絵編曲弦楽トリオによる童謡2曲大きな古時計1876年にアメリカの作曲家ヘンリー・クレイ・ワークによって作曲され、「NHKみんなのうた」で1961年に「大きな古時計」として放送された昔懐かしい曲です。昨年平井堅さんが歌ったことで大ヒットしました。クラリネットをこわしちゃったの原曲のフランス童謡「オバッキヤマラド」はフランス語をそのまま日本語版の歌詞に使用したとか。で、その意味は・・・?
 

日本の歌曲

夏の思い出
浜辺の歌
2009/8/16第24回にて演奏


夏の思い出      1949年発表の日本の歌曲。NHKにて放送されるや否や、瞬く間に多くの
作詞:江間章子  日本人の心をとらえた。曲中に現れる尾瀬(おぜ)の人気は飛躍的に高ま
作曲:中田喜直  った。水芭蕉の花が咲き、自然あふれる尾瀬(おぜ)は、福島県・新潟県・
   群馬県の3県にまたがる地域で、中心となる尾瀬ヶ原は、日本を代表する高地の湿原。

浜辺の歌     秋田県出身の作曲家成田為三により大正5年(1916年)に作曲された
作曲:成田為三 日本の歌。曲は、打ち返す波を描写するような6/8拍子の揺れるリズムの

作詩:林 古渓  伴奏で始まります。「あした浜辺をさまよえば・・・」の歌詞で始まるメロディは
           とても滑らかで自然な起伏を持って、とても晴れやかな浜辺の気分の中に
           どこか哀愁が漂っている。「・・・風の音よ」で大きく盛り上がった後、
           最初のメロディが戻ってきて静かに終わる。
 

松原扶弓

いつかどこかで
2008/8/24第23回にて演奏


1998年に女声三部合唱とピアノの為に作曲されました。原曲ではみどりの風を感じさせるさわやかな三声部のイントロにピアノソロが続き、歌が始まります。ユーカリでは2004年の定期演奏会でオーケストラ用に編曲したものを取り上げ、その後定期演奏会のアンコール定番曲として毎回演奏させていただいています。今回は原曲に近い形のトランペット、ホルン、ピアノ四重奏版に編曲したものを演奏します。オーケストラ編とは違う響きをお楽しみ下さい。
 

アイルランド民謡

ロンドンデリーの歌
佐藤純人編曲

2006/8/27第21回にて演奏


誰もが一度は耳にしたことのあるこの美しい旋律が、初めて広く世間に紹介されたのは1855年、ペトリーという人によりました。その際作曲者は不明とされていました。田舎の土の中から生まれた歌が民謡として歌いつがれ、その美しいメロディは、現在ではあらゆる作曲者によりいろいろな演奏形態にアレンジされ、歌詞も100以上作られているそうです。
 

劇音楽

星に願いを
見上げてごらん夜の星を
2008/8/24第23回にて演奏


星に願いを    イタリアのある田舎町を舞台にしたディズニー映画「ピノキオ(1940)」の中
          で歌われた曲です。こどものいないゼペットおじさんが、木の操り人形をピノ
          キオと名付けて「どうかこの子が本当のこどもになりますように」と星に願いを
          かけます。その場面でコオロギのジミニーが歌った歌がこの美しい曲でした。

見上げてごらん夜の星を    定時制高校の生活を描いたミュージカル「見上げてごらん夜の
          星を(1960)」のメイン・テーマ曲です。1963年に同名の映画で坂本九が
          主演し歌い、ヒットした曲です。今回は金益研二さんのアレンジによるボサ
          ノバ風の演奏をお楽しみください。
 

ライハ 

木管五重奏曲

変ホ長調op88-2

 

1986/12/14 第3回にて演奏 


ライハはべ-トーぺンとも親交のあったフルート奏者・作曲家で、パリ音学院の教授をつとめました。その弟子にはべルリオーズをはじめとする19世紀フランス音楽の代表的な作曲家が輩出しています。彼の手になるこの木管五重奏曲は当時新い編成の室内楽曲として新鮮な魅力があったらしく、大きな話題となりました。
 

ラベル

亡き王女の為のパヴァーヌ
1994/4/10第10回にて演奏


ピアノ作品、オーケストラ作品に多くの先進的な試みと業績を残したフランス印象派の大作曲家ラベル(1875-1937)が1899年にピアノのための作品として作曲し、1910年にオーケストラ作品に編曲した作品。現在ではオーケストラで演奏されることが多いラベルの名品のひとつ。パヴァーヌとは16世紀頃のイタリアの宮廷のダンス音楽である。その語源はイタリアの都市パドヴァの形容詞に由来するとされているが、その踊りが孔雀が羽を広げて舞う姿に似ている事からスペイン語の孔雀に由来すると言う説もある。
 

リャドフ

8つのロシア民謡Op.58
2007/8/26第22回にて演奏


リャドフ53歳の作品。1900年代に書かれた、民謡や民話に題材をとり、素朴な民謡や民族舞曲を大変巧みに編曲した作品です。

第1曲  「宗教詩」これは、盲目の巡礼者達によって歌われた古い民謡の一種です。

第2曲  「コリャダー・マレダー」  コリャダーとはクリスマスの儀礼で歌われる歌で、
      ここでは二つの古い旋律が用いられています。

第3曲  「叙情歌」    心に沁み入るような哀愁を帯びた鄙びた旋律は、ロシアの農民の
      心情を切々と語りかけるようです。

第4曲  「おどけ歌(私は蚊と踊った)」    曲の始まりは蚊の羽音のようなバイオリン、
      その後フルートとピッコロが可愛らしくおどけた感じの旋律を奏でます。
      最後のパチッ!は蚊を叩くような音でしょうか?

第5曲  「小鳥のブィリーナ」  ブィリーナとは“物語”程度の意味で用いられています。
      小鳥が餌をついばむ様子や、餌を奪い合って騒ぐ様子が浮かんできます。

第6曲  「子守歌」    今回は演奏しません。

第7曲  「踊り歌」    ピッコロの奏でるメロディに、弦楽器がピチカートで伴奏します。
      まるでロシアの民族楽器であるバラライカやドームラを想わせます。

第8曲  「群舞の歌(ホロヴォード)」  祝典的な気分を持った明るく活気のある曲です。
      これまでの曲以上に色彩に富み、劇的な効果を生み出しています。
 

 ルイエ 

トリオソナタ ホ短調  

1984/11/4 第1回にて演奏 


ルイエは18世紀にベルギーで生まれイギリスで活躍した名フルーティスト兼作曲家で、多くのフルートの作品を残しています。この曲は暖-急-暖-急の四つの楽章からなり、二本のフルート、ピアノ、通奏低音で演奏されます。
 

アンダーソン

卜ランペノト吹きの子守歌
1999/5/8第14回にて演奏


アメリカの作曲家、ルロイ・アンダーソンはクラシソク音楽界のポップス作曲家の一人である。親しみやすい楽しい曲を数多く作曲して、ボストンポップス管弦楽団の演奏会になくてはならない存在であった。この曲は、あるトランペッターが、自分の子供のために、愛情いっぱいで子守歌を吹いている姿を描いたもので、曲の途中の軽快な部分は、子供が楽しい夢を見ているような情景をうまく表現したものといえよう。
 

アンダーソン

 

フィドル ファドル

1990/11/25第7回にて演奏

「シンコペーテッドクロック」、「ブルータンゴ」など親しみやすい作品を多く残したアメリカの作曲家アンダーソンの軽快な作品です

アンダーソン 

調子はずれの時計
ワイツィングキャット
ブルータンゴ
大塚理絵編曲
1994/4/10第10回にて演奏
2006/8/27第21回にて演奏


アンダーソン(1908-1975)は幼少の頃に教会のオルガニストであった母親から音楽の手ほどきを受け、ハーバード大学を卒業後母校で語学の教師を務めた。その後プロの音楽家としてのキャリアはボストンポップスとともにあったと言って過言でなく、アーサーフィードラーとともにボストンポップスの名コンビと言われた。“調子はずれの時計”は1941年に作曲された曲で、彼の名を一躍有名にした出世作。“ワイツィングキャット”は1950年に作曲されたもので、バイオリンの奏法を巧みに取り入れ、また曲の終わり方もなかなかのアイデアもの。

 

ワルツを踊る猫 猫好きな人の目じりが垂れ下がってしまうような一曲です。とろとろとうた
           た寝していた猫たち。目がさめてくるといたずらを仕掛けては「ミャ〜ォ」と
           甘え声。とんだりはねたり、散々遊びまわってまた眠くなってきた所に・・・
           さあ大変!犬に吠えられてあっという間に退散です!

調子はずれの時計        ちっく たっく ちっく たっく 正確に時を刻む時計の音にのせて

          音楽がはじまります。シンコペーションという少し動きのあるリズムが加わる
          と、目覚し時計のベルもきこえてきます。そしてまた、ちっく たっく と、時が
          刻まれると思ったら!?最後は時計が壊れてしまいました。

    前の二曲に比べると少々ムーディな曲です。それもそのはず、切れの良い
          タンゴのリズムやメロディと、もの憂いブルー・ノートに基づくブルースが交
          互に奏でられたり、タンゴのリズムにブルースが乗ったりするこの曲か
          らは、アメリカの都会の夜が匂います。アメリカ人のアンダーソンでなけれ
          ば作れなかった曲ではないでしょうか。
 

リムスキー・コルサコフ

ピアノ五重奏曲変ロ長調

1997/4/5第12回にて演奏


ロシア5人組のひとりとして知られる1844年にロシアに生まれたリムスキー・コルサコフは、正規の音楽教育を受けたことはなく、海軍士官であった。余技として始めた音楽の才能を、海軍生活を終えてからめきめきと発揮した彼は1871年からペテルブルグ音学院の教授として、グラズノフ、プロコフィエフ、ス卜ラヴィンスキー、などの多くの音楽家を育てた管弦楽法の大家であり、その音楽はドイツロマン派的表現とロシア民謡の融合を完成したといえる彼の著作「管弦楽法原理」、「和声学教科書」は不朽の文献であり、彼の作曲家としてのみならず、教育家としても傑出した存在であったことをはっきりと示している。本作品は1876年に作曲されたピアノ、フルート、クラリネット、ファゴッ卜、ホルンのためのものである。
 

レスピーギ

リュートのための古代舞曲とアリア 第3組曲

1988/8/7第5回にて演奏

 

 
レスピーギはルネサンス期のイタリアの舞曲や歌の調べをもとに3つの組曲を作曲しました。第3組曲は弦楽合奏のために書かれたもので、あまりに有名になっていますので、曲名をご存じなくてもどこかでお聴きになったことがあるでしょう。いやたとえお聴きになったことがなくても、心をとらえてはなさないメロディーにあふれ、イタリアの古き街角や寺院の中庭に皆さんをご案内することでしょう。
 

レスピーギ

リュートの為の古代舞曲とアリア
1993/2/14第9回にて演奏
1994/4/10第10回にて演奏


“ローマの松、泉、祭”のローマ三部作で有名なイタリアの作曲家レスピーギ(1879-1936)が1917年に作曲した作品。本作品は彼が聖チェチリア音楽院の教授職にある時期にイタリアの音楽学者キオレッティによって収集された15〜16世紀のリュートの為の音楽をもとに弦楽合奏曲として作曲された3曲の作品。3番が特に有名。
 

ロシア民謡

ロシア民謡メドレー
バーナードマクウィリアムズ編曲
2004/8/29第19回にて演奏


独特な哀愁、陽気な明るさ、複雑なリズムと共に東洋的旋律を持つからでしようか?農村の結婚式で踊られる「力リン力」、志願兵として散っていった少女を偲んで作られた「カチューシャ」など、人々の生活や心情に深く根ざしたロシア民謡は日本でも広く愛されています。今回は代表的な曲をメドレーで演奏します。それぞれの曲が持つ心と、全曲を通して醸し出されるロシア民謡の雰囲気を表現できたら嬉しく思います。
 

ロッシーニ

弦楽のためのソナタNo.1ト長調1997/4/5第12回にて演奏  


多くのオペラで有名なロッシーニが12歳になった1804年頃に作曲した6曲の「弦楽のためのソナタ」の最初の作品である。彼がボローニャの音楽院に入学したのは1806年のことであるから,モーツァルトに劣らない天才であったことがわかる。6曲すべてが第一、第二バイオリン、チェロ、バスの弦楽4部、すなわちヴィオラを欠いた編成になっていることがその特徴となっている。天才少年の才気あふれる生き生きした旋律が魅力的な作品である。
 

ワーロック

カプリオール組曲

1990/11/25第7回にて演奏


16世紀の英国の舞曲を素材としてイギリスの作曲家ワーロックが書いた組曲です。原曲は6曲でできています。古典的な風雅さとセンスがマッチした佳作です。
 


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