V、近世の教育
V-1 ルネサンスと教育
☆ イタリアの人文主義
教会の権威からの解放、自然の美しさを知り、人間性を発見し、自由な生活の中に振興福を求めるために、ギリシア・ローマ時代の文化に規範を置き、それを復興するという運動であるルネサンスの理念を人文主義という。その先駆者はダンテである。神学から人間性への価値の移動。
☆ 人文主義の思想家
【イタリア】
・ ペトラルカ
『孤独なる生活について』を執筆。イタリアルネサンスの最初の、そして最大の貢献者。
・ ボッカチオ
ペトラルカの弟子。『デカメロン』を執筆
・ アルベルティ
家庭教育を重視、『家政学』を執筆。児童を人間として扱うことを主張
・ ヴィトリーノ
宮廷の子弟を教育した『楽しき家』を開設、体育や遊技を重視、師弟の自発性を重視、『最初の近代的教師』と呼ばれる
【フランス】
・ ビューデ
コレージュ・ド・フランスの創設に尽力
・ ラブレー
『がルガンチュア物語』で社会を風刺
・ モンテーニュ
自然研究と母語教育による教育を主張。『随想録』はフランス文学史上不朽の名著
【イギリス】
・ コレット
・ トマス・モア
『ユートピア』を執筆
【オランダ】
・ エラスムス
『痴愚神礼讃(愚神礼讃)』『学習方法論』『幼児教育論』
【スペイン】
・ ヴィーヴェス
ヘンリー8世の往生メアリーの家庭教師で、オックスフォード教授。自然界の観察や実験の重視という主張でベーコンに、『学習論』での教育の在り方に関する論でコメニウスに影響を与える
V-2 宗教改革と教育
☆ ルターと宗教改革
・ ルネサンスがギリシア・ローマ文化の再興ならば、宗教改革は原始キリスト教の再興と言える。
・ 1571年10月31日に『95箇条の論題』を公にする
・ 1520年に破門を受け、教会による救済から個人による救済の道を歩む
・ 聖書を万人に読めるように、母国語への聖書の翻訳に従事
・ 教理問答集(カテキズム)
☆ ルターの2人の協力者
【メランヒトン】
・ ルターの思想を体系化し、新教教理の形成に努める
・ 模範となる学校制度を組織
→ザグゼン選挙候国学校規定の中で3つの原則(新教科の整理、教科書の整理、学級編成)を示し、ドイツの教師と呼ばれる
【ブーゲンヘーゲン】
・ 初等教育の領域で活躍
・ ドイツ国民学校の父
☆ イエズス会の教育
・ 教育の目的を国家と教会の指導者の養成に定める
・ 上流王侯貴族の師弟で14才以上の者を対象にする
・ 師弟を上下に分け、下級には中等教育、上級には高等教育を授けた
・ 古典語学習、体育や道徳教育を中心とする筆記と暗記中心
・ 教員養成制度にも教授・助教・得業士・試補といった4段階
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