X、学習集団

 

X-1 集団とは

(1)       集団の定義と特徴

(心理学の定義による)集団=何らかの共通の目標を持っており、互いに影響を及ぼす合うような関係にある人々の集まり

(2)       集団の分類と特徴

【クリーら】

1次的集団=いつも顔をつきあわせているような関係にある人々の集団であって、家族や遊び仲間、近隣の集団を言う

2次的集団=会社や学校、政党、国家など意識的に組織されており、成員が間接的な接触をすることを特徴とする

【メイヨーら】

インフォーマル集団=仲良しグループのように自然発生的にできた集団

フォーマル集団=ある目標を達成するために人為的に構成され、組織体系を備えた集団

【その他】

成員集団=本人がその成員である集団

準拠集団=自己の行動や判断の拠り所となるほど、成員にとって重要な意味を持つ集団

(3)       集団の機能

@          集団維持機能

集団における団結力や忠誠心などの側面を強める機能

A          集団凝集性

誠意の意志によって集団に自発的とどまろうとする力

B          目的達成機能

集団には達成すべき目標がある。各追随者は、自らの役割に従って、集団の目標達成のために努力することが求められる

 

X-2 学級の意義

(1)       一斉指導と学級

【コメニウス】

同じくらいの年齢の子どもたちを多数集めて、同じ教科書で同じ内容を一斉に教師が伝授する。そして年長の成績のよい生徒を訓練して教師を補助させれば、同時に数百名の生徒を指導できる

(2)       学級の意義、特徴、機能

学級=学習のための集団。初めて採用されたのは1872年の学制においてであった。現在は40人以下の規模にまで縮小。

【特徴】

          周りの子どもも勉強しているので自然に勉強に取り組めること

          人間の自然な欲求である社会的承認、参加、成就、愛情などを満足させるのに都合がよい

          生徒が共通する内容を体験できること

          指導が徹底せず、落ちこぼれがでる

          教師中心の指導に陥りがちで、特に生徒の人数が多いと、参加の機会が限られたり、心理的にも参加しにくい

 

X-3 学級集団の形成と発達

学級集団の形成過程

@          独立探索期

成員同士の結びつきはあまり強くなく、それぞれが孤立している

A          水平分化期

席が近い、家が近いなど、といった物理的要因によって仲良くなり、横の関係ができる

B          垂直分化期

同列的な横の関係が変化して、優秀な成員と服従的な成員といった上下の関係ができる

C          部分集団形成期

成員同士の理解を深め、意味が同じ、目的が同じといった類似要因によて小集団ができる

D          集団統合期

いくつかの小集団が変化、発展していき、1つの学級集団として統合される

 

 

(2)