時代物①
本外題:恩愛瞶関守(おんないひとめのせきもり)
通称:宗清(むねきよ)

「常盤御前」は平家の手から逃れるために、今若、乙若、牛若の三人の幼子を連れて雪中を大和国に向かっていた。六波羅の平清盛から「見つけ次第に首を討て」との命令で、「平宗清」は常盤と分かると刃を向けるのだが……。
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時代物②
本外題:薪荷雪間の市川(たきぎおうゆきまのいちかわ)
通称:新山姥(しんやまんば)

「山姥」は故郷の足柄山で女手一つで息子「怪童丸」を育てていた。日々、怪童丸は野山を駆け巡り熊と相撲を取ったりと少年とは思えぬ力強さで母を助けていた。そこに都からの使者「斧蔵」が現れて……。
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時代物③
本外題:仮名手本忠臣蔵 大序(かなてほんちゅうしんぐら だいじょ)
通称:大序(だいじょ)

足利直義は兄から敵新田義貞の兜を「鎌倉鶴岡八幡宮へ奉納せよ」と命じられていた。足利家の執事「高師直」、御馳走役の「塩冶判官」「桃井若狭之助」両人とはそのことで初めから意見が合わなかった……。
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時代物④
本外題:積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)
通称:関の扉(せきのと)

天下を狙う「関兵衛」と、恋人「安貞」を殺された小町桜の精「墨染」が対決する物語。大雪の中咲き誇る桜の設定が見事な常磐津屈指の名曲とされる時代物の大作。
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時代物⑤
本外題:戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)
通称:戻駕(もどりかご)

紫野というところで「東の与四郎」と「難波の次郎作」というコンビの駕籠担きが、乗せてきた京都島原の小車太夫という傾城の「禿(かむろ)」と共に三都の廓話を語り合おうという事になるが……。
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時代物⑥
本外題:忍夜恋曲者(しのぶよるこいはくせもの)
通称:将門(まさかど)

「光圀」という武勇誉れ高い武士が将門山の古御所に棲む妖怪、唐国に渡り蝦蟇の妖術を習い覚え復讐を目論む平将門の娘、妖怪となった「滝夜叉姫」を退治しにくる……。
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時代物⑦
本外題:奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)
通称:安達(あだち)

「袖萩」は、父親「傔杖」に背いて敵方の奥州安倍貞任と恋に落ち、「お君」という娘を授かり遂には盲目となった。家の大事と聞き故郷へ戻り、雪の降りしきるなか父親に再会するのだが……。「武家の父娘」に焦点を当てた傑作。
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世話物①
本外題:其扇屋浮名恋風(そのおうぎやうきなのこいかぜ)
通称:吉田屋(よしだや)

藤屋の若旦那「伊左衛門」は扇屋の「夕霧」に通い詰めたため勘当され、紙衣で身をやつした哀れな姿となって吉田屋に訪れた。死に懸るほどの大病を患っている夕霧が他の客に接待するのに嫉妬した伊左衛門は駄々をこね彼女を罵倒するのだった……。
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世話物②
本外題:伊賀越道中雙六(いがごえどうちゅうすごろく)
通称:沼津(ぬまづ)

「平作」と「お米」の父娘が沼津で侘しくも生活していた所に、養子に出した「十兵衛」が訪れる。十兵衛の持つ霊薬は父娘の仇である「股五郎」のものだった。お米は眠っている十兵衛からその霊薬を取ろうとする……。
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世話物③
本外題:神路山色捧(かみじやまうきなのこいぐち)
通称:油屋(あぶらや)

「福岡貢」は恩を受けた主君今田万次郎の為に名刀「青江下坂」を探していたが、恋人の「お紺」に裏切られ味方であるはずの喜助にまで騙された、と次々に悪人達を切り伏せてしまう……。
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世話物④
本外題:恨葛露濡衣 下の巻(うらみくずつゆにぬれぎぬ げのまき)
通称:久八意見(きゅうはちいけん)

質店伊勢屋の息子「千太郎」は馴染みの遊女「小夜衣」を身受けする為に廓遊びに没頭し遂に二人で駆け落ちしてしまう。忠言する番頭「久八」。千太郎が自決しようと腰から抜いた短刀を、防ごうとした久八は誤って……。
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世話物⑤
本外題:廓の仇夢(くるわのあだゆめ)
通称:権八(ごんぱち)

人を殺し役人の手を逃れて馴染みの遊女「小紫」のいる「三浦屋」の一室に匿われている「権八」は遂に捕えられ磔の刑に処せられてしまう。目が覚めると小紫の膝の上。鈴ヶ森で磔にされて処刑されたのは夢であったのだ。しかし……。
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世話物⑥
本外題:両顔月姿絵(ふたおもてつきのすがたえ)
通称:双面(ふたおもて)

破戒僧の「法界坊」は松若の恋人お組に横恋慕し、「野分姫」まで手にかけるがおさくによって殺される。「お組」と「松若」は荵売りに変装して逃れるが、隅田川の土手で法界坊と野分姫の合体した怨霊に憑りつかれて……。
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世話物⑦
本外題:主誰糸春雨
通称:白糸(しらいと)

「鈴木主水」は鎌倉直参の武士でありながら新宿橋本屋の「白糸」に通い詰め、勤めもせずに放蕩三昧だった。貞淑な女房お安は思い悩んだのち男装して橋本屋に客として赴き説教するのだった……。
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能取物①
本外題:花舞台霞の猿曳(はなぶたいかすみのさるひき)
通称:靭猿(うつぼざる)

「三芳野」は主君の命令で恋人の「橘平」をつれて靭(うつぼ)にする皮を逢引を兼ねて探している。そこへ「小猿」が現れる。初めは断っていた「猿廻し」は観念して「猿の一打を討てば傷つけずに殺せる」と鞭を振り上げるが……。
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能取物②
本外題:紅葉傘糸錦色木(もみじがさいとのにしきぎ)
通称:善知鳥(うとう)
大曲
本外題:三世相錦繍文章(さんぜそうにしきぶんしょう)
通称:三世相(さんぜそう)

全段出語りの常磐津屈指の大曲。「福島屋」「洲崎堤」「十萬億土」「堕地獄」「極楽浄土」「三社祭」の全六幕。福島屋は長いために更に「店先」「縁切り」「長庵殺し」の三部に分かれ、三社祭の冒頭は「夢醒め」となっている。
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御祝儀物
本外題:祝儀子宝三番叟(しゅうぎ こだからさんばそう)
通称:子宝(こだから)

常磐津史上最古のご祝儀曲。「八幡大尽」が瑠璃のような女児六人と玉のような男児六人、計十二人の子宝に恵まれた事を寿ぐ。最後は千代八千代の目出度い文句で結んだ、ご祝儀物を代表する作品。
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灌頂之巻
本外題:老松(おいまつ)
通称:老松(おいまつ)

常磐津にとっての「老松」は能の「翁」と同様に特別なものである。秦の始皇帝の故事になぞらえて、鶴亀、金銀珠玉、そして流れを耐えす事無く子々孫々まで永遠に続くという、流名「常磐津」に込められた初世文字太夫の奥深い想いが込められている。
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常磐津作品一覧
あ
明烏(あけがらす)
悪太郎(あくたろう)
阿古屋(あこや)
朝顔:宿屋(あさがお:やどや)
朝顔:大井川(あさがお:おおいがわ)
安達原(あだちがはら)
油屋・酒宴(あぶらや・しゅえん)
油屋・縁切(あぶらやえんきり)
油屋・十人斬(あぶらや・じゅうにんぎり)
天河屋(あまがわや)
飴売り(あめうり)
淡島(あわしま)
粟餅(あわもち)
伊賀越(いがごえ)
市原野のだんまり(いちはらやのだんまり)
一力茶屋(いちりきぢゃや)
稲川(いながわ)
妹背山道行(いもせやまみちゆき)
妹背山御殿(いもせやまごてん)
印籠場(いんろうば)
靭猿(うつぼざる)
善知鳥(うとう)
梅川(うめがわ)
老松(おいまつ)
大井川(おおいがわ)
太田道灌(おおたどうかん)
大森彦七(おおもりひこしち)
奥庭(おくにわ)
鴛鴦(おしどり)
おその道行(おそのみちゆき)
お妻八郎兵衛(おつまはちろべえ)
お染土手場(おそめどてば)
お染の七役(おそめのななやく)
お夏狂乱(おなつきょうらん)
お光物狂(おみつものぐるい)
お三輪道行(おみわみちゆき)
お三輪御殿(おみわごてん)
女鳴神(おんななるかみ)
女戻駕(おんなもどりかご)
か
加賀見山(かがみやま)
<五条坂>景清(かげきよ)
<へちま>景清(かげきよ)
角兵衛(かくべえ)
駕屋(かごや)
歌壽美三曲(かすみのさんきょく)
かっぽれ
雷(かみなり)
雷船頭(かみなりせんどう)
邯鄲(かんたん)
願人坊主(がんにんぼうず)
勢獅子(きおいじし)
菊の栄(きくのさかえ)
菊の盃(きくのさかずき)
狐火(きつねび)
久八(きゅうはち)
京人形(きょうにんぎょう)
切禿(きりかむろ)
葛の葉(くずのは)
蜘蛛の糸(くものいと・きりかむろ)
蜘蛛の糸(くものいと・せんだいじょうるり)
廓八景(くるわはっけい)
源太(げんた)
小いな(こいな)
極楽浄土(ごくらくじょうど)
五色晒し(ごしきざらし)
子宝(こだから)
五人囃子(ごにんばやし)
こぼれ梅(こぼれうめ)
独楽(こま)
芥太夫(ごみたゆう)
権八(ごんぱち)
さ
佐倉(さくら)
小夜衣(さよぎぬ)
三勝書置(さんかつかきおき)
三社祭(さんじゃまつり)
三世相(さんぜそう)
三人生酔(さんにんなまえい)
式三番叟(しきさんばそう)
七段目(しちだんめ)
七福神(しちふくじん)
芝八景(しばはっけい)
十段目(じゅうだんめ)
十二段松の調べ(じゅうにだんまつのしらべ)
十萬億土(じゅうまんおくど)
松花宮古路(しょうかみやこじ)
小楠公(しょうなんこう)
白糸(しらいと)
新山姥(しんやまんば)
末広(すえひろ)
助六(すけろく)
洲崎堤(すさきづつみ)
須磨琴(すまごと)
角田川(すみだがわ)
墨塗女(すみぬりおんな)
関の扉(せきのと)
節句遊(せっくあそび)
曽我対面(そがのたいめん)
曽我夜討(そがようち)
た
大序(だいじょ)
大黒舞(だいこくまい)
大楠公(だいなんこう)
高砂の松(たかさごのまつ)
滝夜叉(たきやしゃ)
竹に雀(たけす)
堕地獄(だじごく)
巽八景(たつみはっけい)
旅雀(たびすずめ)
忠信(ただのぶ)
玉藻前(たまものまえ)
檀特山(だんとくせん)
千歳の影(ちとせのかげ)
千代の友鶴(ちよのともづる)
竹生島(ちくぶしま)
釣女(つりおんな)
釣狐(つりぎつね)
釣狐の対面(つりぎつねのたいめん)
鶴ヶ岡(つるがおか)
鶴亀(つるかめ)
伝授の雲竜(でんじゅのうんりゅう)
東都獅子(とうとじし)
常磐の老松(ときわのおいまつ)
常磐の松(ときわのまつ)
年増(としま)
土手場(どてば)
富山の段(とやまのだん)
どんつく
な
夏船頭(なつせんどう)
七つ面(ななつめん)
楠公(なんこう)
二月堂(にげつどう)
二段目(にだんめ)
沼津・上(ぬまづ・じょう)
沼津・印籠場(むまづ・いんろうば)
沼津・平作腹切(ぬまづ・へいさくはらきり)
乗合船(のりあいぶね)
は
俳諧師(はいかいし)
羽衣(はごろも)
橋弁慶(はしべんけい)
八段目道行(はちだんめみちゆき)
八犬伝(はっけんでん)
班女(はんにょ)
飛脚屋(ひきゃくや)
瓢箪鯰(ひょうたんなまず)
福島屋(ふくしまや)
双面(ふたおもて)
古山姥(ふるやまんば)
紅勘(べにかん)
堀川(ほりかわ)
ま
将門(まさかど)
松島(まつしま)
松の名所(まつのなどころ)
三保の松(みほのまつ)
身替座禅(みがわりざぜん)
三ツ人形(みつにんぎょう)
三ツ面(みつめん)
宗清(むねきよ)
女夫狐(めおとぎつね)
男女道成寺(めおとどうじょうじ)
戻駕(もどりかご)
戻橋(もどりばし)
紅葉狩(もみじがり)
桃井館(もものいやかた)
百夜草(ももよぐさ)
や
屋敷娘(やしきむすめ)
奴道成寺(やっこどうじょうじ)
奴凧(やっこだこ)
宿屋(やどや)
闇梅百物語(やみうめひゃくものがたり)
夕霧(ゆうぎり)
夕月船頭(ゆうづきせんどう)
夜討曽我(ようちそが)
吉田屋(よしだや)
ら
林燗三人生酔(りんかんさんにんなまえい)
わ
椀久(わんきゅう)


