あるOBからのアドバイス


・ 団員数に見合った活動をすべし

 団員が30人そこそこしかいな楽団でブラームスやチャイコフスキーなどのシンフォニーをしてはいけません。
 資金繰りが厳しいばかりでなく、普段の練習で仕上げることができないからです。
 想像してみてください。
 役者が半分も揃わない芝居の練習が楽しいですか?そんな練習しかしていない芝居を見たいと思う観客はいますか?
 試合の時だけ揃う内野手でダブルプレーができますか?そんなチームで試合に勝てますか?

 ましてや、学生オーケストラは大半が初心者から始めています。
 こんな現状で、しかもお金を取って、毎回楽しみに来場してくれるお客さんは何人いるでしょうか?

 50人程度までが室内楽、80人程度からが交響楽という目安で活動すればよろしいでしょう。

・ エキストラは団員の1割の人数に抑えるべし

 エキストラは精々団員数の1割に抑えるべきです。
 それ以上になると団の運営(渉外と費用)が圧迫されるばかりか、その団独特の音楽表現(歌い方や音色)がなくなります。
 エキストラは所詮エキストラ(その場限りの代役)です。本来楽団とはエキストラに感謝こそすれ、媚はしません。
 何故、高知大学のオーケストラでは必要以上にエキストラに腰が低いのか。
 それは、エキストラがいないとなりたたない運営をしている上に、ろくな謝礼ができない現状を
 接待という形で補えばいいという気持ちらきているのでしょう。
 本心から歩みよる気持ちや魅力がなければ、その腰の低さは馬鹿げた主従関係でしかありません。
 団員にとって、本番当日が演奏するためなのか、エキストラへの接待をする日なのかわからなくなっていませんか。
 すぐに改善できないにしても、せめてエキストラの方々と音楽的な話ができるようになってください。

・ 客演指揮者は楽団とは独立した存在であること

 団を運営するのはあくまで団員であり、指揮者が客演であるなら団の運営に口出しさせてはいけません。
 何故なら、客演指揮者は普段のサークル活動の現状をしらない上に、自分の思いでしか発言しない(できない)からです。
 どの楽団にも歩んできた歴史と文化があり、成功と失敗を繰り返しています。
 高知大オーケストラも、分裂と崩壊、再生と繁栄を繰り返してきました。
 勘違いしたワンマンな指揮者で、楽団が繁栄した験しがありません。それはこの楽団に限りません。
 団員自らが目的を見つけ、考え、確固たる信念を持ち、自立的に行動すべきです。
 客演指揮者やエキストラからアドバイスを頂いても、それは単に1つの意見であって従う必要はありません。
 また、もし音楽監督を立てるのであれば、客演指揮者と同一人物ではなく、別の立場の人にお願いすべきです。

・ 収入と支出に工夫を

 学生は携帯電話を持ったり高いワンルームに住むようになっても、サークルに費やすお金はないのでしょう。
 これは価値観の問題ですからとやかくいうことではありませんが、団費がいくらにせよ、
 サークルは限られた運営費で運営する必要があります。
 節約術の基本は、収入を増やすか支出を減らすかのどちらかです。
 収入を増やすには、事業団体(企業や財団など)から演奏依頼を受けて資金調達するか、OBから資金援助してもらうか、
 楽団で起業するかになりますが、現実的にはOBから資金援助してもらうのが一番簡単でしょう。
 支出は工夫次第でいくらでも減らすことができます。ホール代、指揮者やエキストラへのギャラ、
 広告代、設備費用…工夫する箇所が山ほどあるからです。

・ 今の立場をよい経験の場に

 今何ができるか、どうすれば多くの団員が充実した気持ちで活動できるか。
 仮に団の渉外を任されたのなら、超一流のエキストラをただ同然で呼ぶくらいのことを考えてください。
 そのためにはどうすればいいか。一見無謀に思えても実は意外と簡単な話なのです。
 これに気づけば社会人になっても十分通用するレベル、どころかエリートになれるでしょう。


 今のあなたの夢は何ですか?
 もし仮にそれが今、急に実現されるとしたら、あなたはその現実を受け入れることはできますか?
 その現実に向けて準備は万全ですか?
 もし準備がまだなら、それが夢を実現させるための当面の目標です。