| 大学図書館司書だった頃のリアルな一日 |
| ★登場人物の(当時の)プロフィール |
当時は23才・男・独身(年令以外は変わらないな(苦笑))。
就職のため、生まれ育った町とは全然違うところで、1人暮らしを始めたばかりでした。
もちろん司書歴1年目(その前に在学中に自分の大学図書館でバイトしてましたが)。
大学図書館、しかも医大の図書館にいました。文系の私にとっては、いきなり言葉の通じない外国に放り出されたようなもので、自分なりに必死に勉強しました。
就職したのは1997年、ちょうどネットが普及し始めた頃です。でも、医大の世界はネットがあって当たり前。年配の司書でもネットを使っていて驚きました (というか、それが当たり前と思いつつ公共図書館や学校図書館に異動したら、パソコンを嫌う司書がいてこっちの方が驚きました)。
医大図書館は、英語文献が8割です。しかも、聞いたことのない英語ばかりでこっちも相当戸惑いました。先生から電話で文献検索とかを依頼されたら、スペル確認してましたから(間違うとあかんし)。Index-Medicasとか、CINAHLとか医中誌とか、今となってはほんまに懐かしいです。
正直言ってしんどい2年間でしたが、在籍して良かったと思います。「司書は情報検索・情報提供業」とか、「代替でいる手段があるときは、そっちに乗り換えるのもまた仕事」とか、今の私の仕事に対する考え方は当時学んだことが基礎になっています。これは公共図書館や学校図書館では学べなかったと思います。
なお、1年目は雑誌(逐次刊行物)を、2年目はカウンターを担当していました。
モデルとなった1日は、カウンター担当だった頃の1日です。
| 6:30 | 起床。雪国だったので、4月に桜と雪を同時に見ることがあり、ぶったまげました。 ちなみに着任最初の仕事は、なんと雪かき! |
| 6:50 | 出勤。当時はバス通勤でした。 |
| 8:15 | 職場に到着。パソコンの電源を立ち上げることから、仕事が始まります 学生の情報検索用も含めて、20台くらいありました。 |
| 8:30 | 開館時間です。とはいえ時間外利用できたので(カードがあれば24時間365日利用できた。 今考えれば凄い図書館だ)、カウンターを開けるだけですが。 |
| 9:00 | カウンター業務です。 |
カウンターでのお仕事は、こんな感じでした。 ・先生との対応。とにかく医学図書館は文献依頼が多い! 該当雑誌を所蔵しているのか、オンラインジャーナルで見れるのか、 見れないなら相互貸借(他館にお願いしてコピーを送ってもらう)するのかしないのか、を確認します。 ・学生との対応。こっちは、情報検索の方法を教えることが多かったです。 今思えば、飲み込みが早かったです。さすが医大生! ・事務仕事。発議書の書き方とか、最初は戸惑ってばっかやね。 などなど。先生の代わりに秘書さんが来る講座があって、今思えば秘書さんは美人揃いでした。 惜しいことをした・・・、といつも後の祭り(笑) | |
| 12:00 | 午前中の授業終了・昼休みです カウンターには、カウンター担当と相互貸借の依頼担当の2名がいて、交代で昼休みを取っていました。 学生用食堂とかを利用していましたが、あんまり美味しくなかった・・・ 付属病院の食堂とかにもたまーに行きましたが、患者さんもいるし、なんだかなぁ・・・ |
| 13:00 | これから午後の仕事です。 |
カウンターは原則2名ですが、片方が出張等で欠けると、両方の仕事をやっていました。 なので、相互貸借の依頼もやっていました。なんせ1日に100件以上依頼するし・・・ (図書館界でもこれは特異)。全国あちこちの医大図書館に、NACSIS-ILL(当時の名称・・・あー、年を感じる。) を使って依頼していました。今はバージョンアップしてウインドウズの画面っぽいやつから依頼できるそうですね。 それに、料金相殺システムも新しいのができたとか。へぇへぇへぇ。 | |
| 16:00 | たまーに看護師さんがきて、文献検索をします。目の保養でした。 |
| 17:00 | 閉館時間です。一度館内にいる全員に館外に出てもらい、自動入退館システムに切り替えていました。 |
図書館のカウンターは夜7時まで開けていました。そのため、職員1名が交代で残業していて、 それに学生のバイトを加えた2名で夕方5時から7時まで開けていました。 バイトは看護学部の学生さんが来ていました。この学生さんとヨタ話をするのが、 ほとんど唯一の楽しみだったような・・・^^) | |
★あとがき★
私は20代で「医大図書館・公共図書館・学校図書館」の3種の図書館で正職員として勤務した経験のある、非常に珍しい司書です。なかでも最初に医大図書館で勤務し、とても勉強になりました。
また、医大図書館は横のネットワークが凄いです(相互貸借がないと成り立たないので)。出張も全国規模だし、医学図書館協会の新人研修で知り合った司書とは、医大を離れた今でも仲良くさせてもらっています。これは自分にとっては財産ですね。
医大を離れてはや6年、きっといろいろ変化したことでしょう。個人的には、公共図書館と学校図書館を経験して、もう一度医大図書館で勤務してみたいと思います。チャンス、ないかなぁ。30代前半がリミットだろうなぁ。