富士登山
2004年7月29日〜8月1日


一度富士山には登ってみたかったのです。日本と言えば富士山、日本人なら富士山は制覇しておかないと、と思っていました。東海地震とか富士山噴火とかになる前に、今の姿のうちに登っておきたいと思ったのが、今回の旅のきっかけです。





1日目

前日までテスト、バイトという今回もなかなかハードなスケジュールの中で計画を決行しました。
こうしないと旅行に行く時間が取れないのです。
個人的にはテニス、バイト、学校と結構多忙な方だと思っていますが、どうでしょう??  まあ、どうでもいいや。

夏期休暇中の移動はやっぱり青春18切符に限ります。
大阪からのって、京都から友達が一人合流して、静岡県静岡市を目指しました。
さすがに前日までの睡眠不足もあって二人とも静岡に着くまで電車の中では爆睡でした。



今回の旅行に大きな影響を与えたものがありました。それは 台風!7月に入り全国ずっと晴天の暑い日が続いていました。これは旅行中もきっと大丈夫だろうと思っていました。というかそう信じていました。ところが見事期待を裏切られてしまいました。

それまで何もなかった太平洋に旅行4日前の25日21時、突如台風が発生しました。しかもその台風、太平洋高気圧の縁に沿って、珍しく東から日本に接近してきます。28日にかけて急激に発達し、しかも富士山に向かって一直線に走ってきます(参照)。出発前にはこの旅行を中止にするか、あるいは他の行き先に変更しようかも考えました。しかし28日から台風が西偏して富士山から離れていく予報に変わったので決行することにしました。

そうは言ってもこれは台風。遠く離れていても天気に影響与えます。出発前日の29日なんかは山頂の風速21メートルとかでした。 こんな中登ってたら間違いなく吹き飛ばされます(笑)。雨の心配もありました。静岡ってなにげに雨が多いです。伊豆・富士山周辺は特によく降るようです。



ところが当日はそんな心配もなく、台風に近づいて行っているにもかかわらず、雨は降らないまま静岡駅に到着しました。
天気予報では愛知辺りから雨が降る出すということでしたが。




 静岡駅からバスで数分、国道2号線沿いにある、YSP静岡で日本でも珍しい(途中寄ったガソリンスタンドで、「わ」ナンバーのバイクは初めて見た、と言われました)レンタルバイクを借りいよいよバイク旅が始ます。初めて乗るんで一通り説明を聞いた後、さて荷物を積んで出かけようって時にやってきてしまいました、雨です。今まで耐えていたのにココに来て無常の雨。しかもなかなか激しく降ってくれます。なかなか気分を萎えさせてくれました。でも雨降るのは覚悟できてたし、気長に待ちました。

 そして待つこと数分、雲も切れ間が見えたので、諸事情を済ませ、今度こそ出発!!


なかなか派手な
グランドマジェスティ




実は250クラスの単車、教習以来です。ざっと2年前。
オートマやし、なんとか大丈夫かなって軽い気持ちでした。しかも2人乗り。
最初は原チャと比べて車体が重く、低速でフラフラしてたけど重さにもすぐ慣れてました。
やっぱ原チャと馬力が全然ちゃうね。すばらしい。2人乗ってるのに加速はいいわ、スピード出るわ。
単車を買おうと決意したのはこの時でした。(それから約25日、もう購入して乗り回していたのでありました。)

静岡市から一号線を、バイパス使ってグイグイ東に向かいます。海沿いの道で快調快調〜。由比辺りの道です。
ちなみにここ、帰りは大変なことになっていました。
やがてまた2回ほど通り雨に遭い、雨宿りしながら富士山の麓の町、富士市に向かいました。



 さてさてみなさん、富士山の登山ルートには4つほどコースがあるのをご存知でしょうか。行ったことがある人は分かると思いますが、富士山の北西側から登る精進口、北からの河口湖口、東からの須走口、南からの御殿場口です。もっともポピュラーなのは河口湖口です。この登山道沿いには宿が多く、初心者でも比較的登りやすいということでした。ということで今回このルートを選びました。河口湖口登山道までは、麓から5合目までを一気に駆け上る「富士スバルライン」を使い上がっていきます。




この有料道路の入り口を探すのに一苦労しました。本当なら夕方暗くなる前に5合目に着いているはずでした。
しかし遅れを取っていました。これは全てあの台風のせいです。何回も雨で足止めされました。
そして一番の原因が、「雲に覆われていて富士山が見えなかったから」でありました。
何でかって言いますと、僕はいつも知らない町を走る時、事前に地図をだいたい頭の中に入れといて景色を見て走ります。
あっちにあの山があるから今西を向いてて、とか、この川に沿って行けばそのうち国道に出る、とかです。
だから夜とか結構どこを走ってるかわからないって時があります。

今回も富士山が全く見えず、今富士山の麓のどの辺りを走っているのか、というのが分かりませんでした。
何回か道を聞き、やっとのことで富士山の周回道路を見つけることができ、西側を北上しました。


そういえば、今回の旅の地図、まだ見せてませんでした。表示しておきます。




河口湖口までの道の途中、樹海の中突っ切る道があり、その道を通ことにしましたが、
その道を探すのにも迷い、ほんとこの日は余計な時間ばかりかかりました。


静岡と山梨の県境
どっかで聞いたような・・



雲の切れ間から
月が顔を覗かせてました



富士五湖
どれかの夕暮れです




さてさて、バイクを急ぎ目でスバルラインへと走らせます。樹海から抜け国道に合流し、河口湖沿いの町に出てきました。
左にはジェットコースターが見え、これが富士急ハイランドかなあと思いながら
スバルライン入り口近くのコンビにい立ち寄ります。
ここで登山に必要な水、遭難時用のお菓子、気圧確認のためのポテチ、明日の朝食のおにぎり等を買い込みました。
この先どこにも買う場所がないからです。

少し来た道を戻り、いよいよスバルラインです。
入り口で往復の料金を先払いしました。
料金所のおっちゃんの話によると、今のとこ雨はない様なので少し安心です。
入り口の気温18度(確か)
これから低下する気温と5合目の天気(やはり心配)を気にしながらスバルラインを上りはじめました。

さっきも言いましたがやっぱり単車はいいです。原チャと違って坂道らくらく。
長い直線では上りなのに軽く90は出てました。

道端に「○合目 標高○○メートル」と言う看板が一合刻みに立っていて、
それと単車についている気温計で、標高を上げてきているのがわかります。

だいぶ坂もカーブもきつく、視界も霧で悪くなってきた頃に、ぼんやりと明かりが見え始めました。
入り口入って20分くらいでしょうか。5合目到着です。



5合目駐車場の様子
雲が近くに感じます



気温は12,5℃を
示しています





観光バスも数台、一般駐車場もそこそこ埋まっており、思ったより賑わってました。
いよいよ待望の富士山か〜とここにきて胸が高まってきました。上を見上げると星も綺麗です。

しかし寒い。気温12.5℃。下界とは5.5℃も差があります。しかも夜9時回ってました。
この寒さの中登山準備のため裸になって着替え、食料もカバンに詰め、準備をしました。

ここでふと気づいたけど、なんか軽く頭が痛かったのです。まさかの高山病か、と疑いました。
確かにココは標高2,300メートル、しかも麓(河口湖は860メートル)から
1,400メートルほど一気に上がってきたのだから、ありえないとは言い切れない。
こんなところで高山病にかかっている自分が情けないと思いながらのスタートでした。
しかも追い討ちをかけるかのようにこの頃から雨が降り出します。



 9時半頃5合目をスタートします。友達がライトを忘れ、100均のライトと常備しているペンライトの心細い2本で暗闇を歩き始めました。このコースは人気があって人が多いとはいえ、台風接近時に、しかも夜も遅い時間に普通の観光客なんて登山しているだろうか・・・辺りには誰もいません、というより視界が数メートルなので、誰の気配も感じません、と言い換えた方がいいでしょう。歩いていると、更に風雨が強まってきました。

 6合目までは割りとすぐでした。小屋があり、こちらのライトに気づいたのか中から出てきて、富士山案内図なるものをくれました。雨で即効ぐしゃぐしゃになったけど。「まだ登ってくる人いそう?」って聞かれたけど、「どうでしょう?」ってあいまいな返事で7合目宿を目指しました。


6合目での実験


とりあえずの一枚
視界ほぼゼロ




6合目を過ぎると左右に樹木もなくなって(多分)遮るものがなくなり、風雨が吹き荒れ、
石ころだけの世界が広がっています(多分)。
道の隅にあった転落防止用(多分)の手すりもなくなり、山側の壁伝いに歩きました。
視界が悪く、反対側の崖(多分)から落ちないためです。
さっきの区間と比べたら傾斜がきつく、くねくねと蛇行を繰り返して上ります。
風もきつく、時には立っていられないほどの突風も吹きました。

晴れて明るい日ならまだいけるのかもしれないけど、

昨日までテストでほぼ徹夜明け、
初めてバイク2人乗りで長時間運転で緊張を強いられ、
台風接近で風雨ともに激しく、
真っ暗で神経使う

などなどの悪条件がそろい、軽い高山病(?)もあってついに休憩をとることにしました。
ただ山道をゆっくり歩いているだけなのにこの息の切れよう、恐るべし富士山でした。

しばらくしてまた歩き始め、そのうち頭上(前ではなく、頭の上と表現するのがふさわしいくらい高い位置)に、
もやっと明かりが見えました。
7合目宿郡がついに現れました。
まさに、砂漠を歩いててオアシスを発見したときのような嬉しさ(多分)!

でもこのオアシス、蜃気楼でしょうか、逃げていきます。逃げ水が離れていくような感じです(多分)。
泊るはずの宿は、7合目宿郡の中の一番上に位置していました。
数々の宿を横に見ながら、最後の力を振り絞り、やっとの思い出宿に到着しました!7合目トモエ館

入り口の広間(兼食堂)には十数人の人が雑談していました。どうやらツアーのようです。しかもお隣の国韓国から(確か)
こんな日を選んでかわいそうです。←まあこっちも同じ
そこでカッパとか濡れてるものを脱ぎ、部屋に入りました。
このとき靴からリュックの中身から全身ずぶぬれでした。
部屋に入ったときには23時半頃でした。
ご来光を見るのが今回の目的でもあったので、一応起きる時間を2人で確認してから床に就きました。
まあこんな状況の中あと4時間ほどで起きると言うのはほぼ不可能ですけど・・・

でもこの旅の目標の一つは山頂からご来光を見ること
だから少しの可能性を賭けてなんとか頑張って起きてみることにしたのです。





2日目


案の定暗いうちに起きることができませんでした。
起きたのはもう日が昇った後の8時頃だったかと思います。
太陽が昇る瞬間は見えなくても、せめて富士山からの朝日を、と思いまでを開けてみることにしました。

ここ河口湖口ルートは山頂に登らなくてもご来光が見えるといいます。
窓越しから見る外は明るし、昨日よりは天気が回復しているだろうと思い淡い期待を抱いていました。
そとに登山客の団体の声もします。
それと、昨日は真っ暗な中歩いて周りがどんな景色なのかも分からなくて、それも分かる瞬間だったのです。



















期待もむなしく一面雲に覆われて真っ白でした。
しかも登山客の声は、諦めて下山していく人たち・・・

分かりやすいように動きを付けてみました 7月30日の富士7合目(6,247KB 17秒)


お客さんの中に子連れのお父さんがいて、その人たちとも話したのですが、
これ以上上に登るのは危険で、天候の回復も見込めないので断念して下山することに決めました。
この決断は辛かったです。
もう数ヶ月ほど前から富士山登山をしようと計画していて、テスト後のわずかの間を縫って、
やっとのことで7合目まで登ってきたのに・・・
もう来年は社会人で3,4日も連続して休みが取れるとは思えません。
しかも富士山に素人が登れるのは7月中旬から8月いっぱい、それ以外は寒さが厳しく無理です。

まあ、諦めも肝心。
また次に行く機会があるまでお預けということです。
しかし最近天変地異、台風上陸個数10個記録更新(2004年10月26日現在)、
新潟中越地震で1日3回も震度6の地震等等が起こったりして、
富士山もあと何年あの姿でいられるのかわからないですからねえ。




 さてさて、下山を決めたら腹ごしらえです。昨日昇る前に購入しておいたお菓子、おにぎり類はすべて食べてしましました。ちなみに実験用のポテトチップスも食べてしまいました。それでもお腹がすいていたので食堂の高いご飯に手をつけてしまいます。それにしても恐ろしい値段。

おしるこ、ホットコーヒー、ホットココア・・・400円
ヒットヌードル、うどん・そばどん兵衛、わかめラーメン・・・600円
カレーライス・・・1200円


 こんな場所だけにしょうがないと言えばそれまでですけど。それにしてもスキー場より高い!

 そしてこの中でわかめラーメンというのを食べました。どんなんが出てくるのかと、厨房を覗いてみたら・・・なんと、サッポロ一番のインスタント麺ではないですか! 地上では安売りで一個50円ほどで売っているものが、増えるわかめが入るだけで約12倍にまでなってしまいます。

 まさに驚きです。富士山は高さ日本一。物価の高さも日本一です(多分)。登山前に多めに購入することが望ましいことを皆さんも覚えておきましょう!



ポテト最後(7合目)の姿


わかめラーメン





そして下山開始。まだ乾いていない冷たい服、靴下、靴を履き、5合目を目指しました。










6.5合目付近


さらにバイクに乗りかえ5合目から麓まで・・・










冷え切った体にはやっぱり温泉!スバルライン出口から数分西に行ったところにある
富士眺望の湯「ゆらり」という温泉に入りました。
道の駅「なるさわ」のすぐそばにあり、見つけやすい場所にあります。
少々値段が高かったけど何種類も風呂があってよかったです。
ここでしばらく体を休めました。また夜まで運転しないとダメですからね。



紅葉台からの富士山



ここから見た富士山が、今回の旅で一番姿を現したものになりました。この紅葉台まではダート区間を1キロほど走らなければなりません。レンタルバイクということもあって慎重に走らせました。ここからは富士の樹海も一面見渡せます。ただ、お土産屋が閉鎖していて屋上の展望台に上がれなかったのが残念。


本栖湖西岸、5000円札の裏面



富士五湖の一番左側に位置する本栖湖です。この湖は湖面の色が青緑色をしていて綺麗でした。晴れていたらもっと綺麗だったと思います。5000円札と比べてみると、まさにその場所だと確認できます。富士山は見えなかったけど(痛)。なぜか巨大なトランポリンが置いてました。これでもっと高いところからの眺めを見ろということでしょうか・・・


鳴沢氷穴



名前の通りです。樹海の下の空洞に氷が張っていました。ちょうど鍾乳洞の鍾乳石が氷の塊になった感じです。洞窟内は約0℃、氷の世界が広がっていました。夏でもひんやり、奇妙な世界でした。他にも風穴、人穴・・・いろんなんがあるようです。人穴ってどんなんでしょうね。ちょっと興味ありました(笑)


白糸の滝



富士山西側を再び海に向かい南下し、その途中の朝霧高原を過ぎた辺りあります。以前軽井沢の白糸の滝を紹介しましたが、あれとは規模が全然違いました。高さ20メートル、幅200メートル、とガイドブックにはあります。写真は上から見下ろしたものですが、下の滝つぼ辺りに立ってみるとその規模には驚きます。




今日の宿は、って言っても予約はしてませんが、静岡の方まで戻って明日の静岡観光に備えようと思いました。
この日は途中で30分ほど雨に降られて雨宿りしたけど後は雨には影響されませんでした。
雨に影響されないっていうより、もうどんなに雨が激しくても平気になりました。
荷物は全部メットインに入れて、レインコートで完全に身をまとい、顔もフルフェイスで覆っています。
もう怖い文無しでした(強気)。
30分の雨宿りの後、しばらくやみそうにないので意を決して出発しました。


静岡に向かう途中、びびったことが2つありました。

一つは、後ろで居眠りされたこと。
道が渋滞していてトラックとトラックの間をトロトロト走っていたときのこと、
メットの後ろコツコツ何かが当たってきます。
何かと思って振り返ると、なんと後ろで居眠りしてました。首がカクカクする度にメットに当たります。
後ろはどっかにつかまってないと危ないのに、いつ落ちるか心配でした。
もちろん気づいたらすぐ起こしました。

もう一つは、道路に波が入ってきたのです!
あの有名な「由比」付近でした。
ここは台風などがきた時はよく高速が通行止めになります。
由比は駿河湾のど真ん中で波を遮るものがなく、高速がほとんど海の上を走っているといっていいほど海が近いのです。
この日も台風接近に伴って通行止めになり、下道の国道一号線にトラックが大量に流れ込んできていました。
だからこんなに渋滞していたのです。
まさかとは思うのですが、この高速を越えて、国道の側壁も越えて波が入ってきたのです。
大きな波は一回だけでしたが、走っているすぐ前方に来たのでびっくりしました。

ただこの時は、約一ヵ月後に「道路に波が打ち寄せてきた」ではなく、
「道路が完全に海に浸かった」という現象を目の当たりにするのを思ってもいなかった。


2日目ももう夜が更けてきました。旅行中の時間が経つのは早いものです。
今日の宿は清水市の駅前にあるカラオケボックスです。
布団はないがソファー、冷暖房完備、ドリンク飲み放題、ついでに歌い放題、次の日は4:50分にモーニングコールつき
改めて考えるとカラオケってなんていい宿なんでしょう。
しかも大概は駅前などにあり、交通アクセスにも優れています。
そしてなんといってもリーズナブル!!!
今日もいい夢が見れました。




3日目


モーニングコールでばっちり目が覚め、出遅れることなく5時すぐに出発しました。
何回も書いてますが、旅行の朝は早いです。早起きしたらその分いろんなところを見てまわれますからねえ。
この日も後半部分で得をすることになります。

3日目は三保の松原から見る朝日で一日が始まります。なんとも贅沢!
清水市内からバイクで10分ほどのところにあります。
到着すると、朝も早いにもかかわらず、高校生の陸上部(?)が浜辺で朝のトレーニングをしていました。
高校のときに同じようなことをした覚えがあるので少し懐かしかったです。



三保の松原



天の羽衣伝説のある、三保の松原です。新日本三景の一つでもあります。朝の風景もなかなかいいものでした。こんな所らが近所にあればたまに朝ここでのんびりできるのに・・・


三保の海岸



松林の向こう側はやっぱり大荒れの海でした。駿河湾の対岸には伊豆半島の一部が見えます。残念ながら富士山はこの日も見えませんでした。
ちなみにこれは晴れた日の同じ場所




しかしバイクって機動性抜群ですねえ。どんな道も進めるし、駐車場も気にすることはない。
この日もどんどん進めちゃいます。

次に向かった先は、日本平。名前は何となく聞いたことありますが、どんな所かは分かりませんでした。
無料のドライブウェイがあり、日本平に向けてどんどん標高を上げていきます。
途中、展望の開けたところに富士見台なるものがありましたが、当然富士山は見えませんでした。
手前から、日本平のお茶畑、清水の市街地、由比の海岸、(富士山)、の順で見えるそうです。
結局日本平は何者なのかは分からないまま、下って静岡市内に向かいました。




登呂遺跡



小学校の社会の教科書にも出てきた、あの有名な弥生時代の遺跡です。もう発掘調査が終わっているらしく、ただの公園みたいになっていました。ちょっと興ざめです。


安倍川河口の風力発電所



この日はあまり風が強くなく、ほとんど止まったままでした。




そしてお決まりのように大きな河川があれば、その河口ギリギリまで行きます。
川と海の境界線です。



 ところでどうでもいいことかもしれませんが、川と海の境界線はどこだかわかりますか?

 河川というのは陸に分類されます。よって陸と海の境界を示すわけですが、「最高満潮時に潮水の及ぶ範囲」とされています。最高満潮時は春秋の彼岸に現われます。国土地理院の地図や、海上保安庁海洋情報部の海図もこの考えに従っています。しかし、河口では満潮時に潮水がどんどん川を溯っていくことがあります。これでは河口付近において、境界がはっきりしません。

 そこでいくつかの方法で分けられています。一つは河川管理面、海上保安庁と陸の警察の管轄範囲です。ここでは「河口部における両岸の最尖端うを結ぶ線」の上流部を河川区域としています。

 また漁業面では、河口付近では潮の干満によって淡水魚、海水魚それぞれ獲れる場所が変わってくるので漁業管理組合の間で権限争いがされています。

 海洋情報部の海図では、河口から溯って最初の橋までが海、橋より上流が川となっています。

 結局どれなんかわかりません。




僕は勝手に、自分のいるその時に、海の波が川を溯って押し寄せてきている所って決めています。
自分でここだって思ったところが境界でいいんです。

で、元に戻しますが、安倍川の河口です。



これも別にどうでもいいことです。ただ、大きな河川の河口が行ってみたい場所のひとつだから行ってみただけです。
バイクを進めるギリギリまで進めて、そこから歩きます。
川にもよりますが、テトラポットの上を歩いたり、川と川の間に挟まれた狭い堤防の上を歩いたり、
結構危険を犯さないと行けないものもあります。この川の場合は楽勝でした。


さて、今日は最終日ですが、この日の夕方4時にバイクを返さなければなりません。現在まだ9時前。
さすが早起きしただけあります。
ここで、さっき言っていた「得」が出てきます。
時間的に無理だろうと言っていた「寸又峡」にいける可能性が出てきました。
コンビニで地図でルートを確認して、時間も計算したら行けます!
車では狭い道通ってスピード出せないけど、バイクなら大丈夫です。
そうと決まれば迷っている暇ありません。
全速力で寸又峡を目指します。


寸又峡を知らない人はこちら


静岡市から国道362号線を使って寸又峡のある本川根に向かいまし。
この国道が、途中バイパス工事などが終わっているものの、なかなかの酷道ぶり。
かなりの標高差を狭いヘアピンの連続で上って行ったり、とにかく山の中の寂しい道でした。

途中湧き水など飲んだりしたけど、予定と丁度か、それより少し早いくらいに到着しました。

寸又峡で有名なのは、「夢の架け橋」です。
名前は聞いただけではピンとこないと思いますが、写真を見たら分かると思います。
中部静岡では有名な観光スポットでしょう。
その綺麗な景色ゆえに、多くのガイドブックに写真が載っていると思います。




これが「夢の架け橋」の写真です。綺麗なエメラルドグリーンをしてます。
本川根町観光協会から拝借してきました。
これって違法かなあ?(複製権違反?よくわからん)

この橋は寸又峡の入り口から歩かなければなりません。
バイクを置いて、管理人に傘を借りて、小雨の降る中20分くらい歩きました。
なかなか遠かったように感じました。
その道は渓谷を流れる川よりもだいぶ高いところを通っていました。
なので、川の音しか聞こえず、夢の架け橋は頭の中の想像で描いていました。
それにしても川は勢いよく流れている音がします。
そりゃそうか、つい一日前、というよりさっきまで雨でしたからねえ。


・・・・・

なんか嫌な予感がする。
この水の流れる音、尋常じゃないです。
むしろ濁流の音。

徐々に道が標高を下げていき、川が木の隙間から見え始めました。
茶色くにごった濁流が轟々と音を立てて流れてました。
まさか虹の架け橋の部分までこんな様子だろうか・・・

嫌な予感は的中しました。
して欲しくない方の的中。
その様子からは、普段のエメラルドグリーンの水面が想像できないくらいでした。







もうテンションがた落ちです。

一応渡ってみました。(8,189KB、23秒)

増水のため、水かさが増しているのか足元を見たら水面スレスレで、水飛沫が足に届きそうなくらいでした。
上流を見たら川の中洲に生えている木も流されそうになっていました。
橋の作りもつり橋で足元がスカスカで、ある意味これまで渡ったどんな端よりもチキリました。
おばちゃん二人が僕らのほかにいたのですが、二人が渡っていくと
「若いっていいねえ」見たいなことを言ってました。

まあここももう一回行かないとダメですね。
帰りに管理人のおっちゃんに話を聞いてみたら、
こんな雨の日の後は一週間くらいエメラルドグリーンの色が戻らないとの事でした。
また、綺麗な色が見られるのは結構稀なことのようです。(確率的に2割くらいって言ってたような・・・)


話は再び静岡市内。
夕方には無事到着し、バイクを返却し、移動手段が足のみになりました。
駅まで歩き、市内をフラフラ観光しました。
実は今回の旅最終日のこの日、運のいいことに安倍川の花火大会でした。
そのことは、静岡に到着した日に駅に貼ってあったポスターで知りました。
夕方にバイクを返して電車の時間が次の日の午前2時半、その間何して時間潰そうか〜って思っていて、
丁度いいし花火でも見ようって事になってました。
しかも見学場所は、今朝行ったばかりの安倍川河口付近。
ここはさすがに誰も来なくて空いててナイスポジションって思ってました。


しかしですよ、またまたやられました。
雨。明日に順延

この旅とことん雨にやられました。
富士山登頂、寸又峡、花火大会・・・

しかもこの日ほとんど雨降っていませんでした。
天気予報では確か80%くらいの降水確率だったけど。
みんな天気予報当てにしすぎ。
最近全然天気当たらないし。

完璧に生きる気力を失い、資金も底をつき、ぐずぐずとした時間を過ごして電車に乗り込みました。

ムーンライトながら91
静岡2時40分発⇒大垣5時55分着

そして最後までやってくれました。ぐずぐず。
電車に乗り込んで最初に聞いた車内放送が、

「焼津駅(2つ目の駅)構内において人身事故発生により・・・(略)」

意味が分からんし。何でこんな真夜中に人身事故やねんっ!
このおかげで、出発は一時間半後、だったみたいです。
だったみたいっていうのは寝てたしどうでもよかったし。
大垣到着時に一時間半遅れてるって言ってました。

その後はどの旅でもお決まりのように昼からバイト(泣)
電車遅れて家に着いたのが10時くらいで、一睡もすることなく12時からのバイトの入りましたとさ、

めでたし、めでたし。




2004年 10月 30日